勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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魔王城 前編

313.目を閉じながら

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※すみません。寝落ちしていたせいで投稿遅れました。すみません。

「どんな攻撃も見えるって言うのですか」

 アーメイヤは腰から魔法結晶を取り出し、空中で破壊する。そこから魔導砲と同じ攻撃を仕掛けてくる。更に白い腕から更に魔導砲を発射する。
 だが、俺は聖剣で弾いたり、滑ってはそれを回避した。
 次々と襲って来る魔導砲を柱を使いながら、空中で全てを弾いていく。地面へと着地した瞬間に目の前へと走り出す。すると、先程いた所から魔導砲が次々と当たっていった。

「完全に攻撃を読んでいる・・・フフ・・・」

 彼女が笑った時、剣を空中で素振りをした瞬間に空中に魔力の球体が出来た。更には白い腕から5つの球体、計10個の球体が出来た時、狙いを定めるように俺に飛んで来る。
 魔導砲・追尾型と思われる。威力が減る分、狙いを定めてから発射する。威力は半減ぐらいになるが、命中は高い事になる。
 だが、スピードさえあれば、それくらいは軽く避けられる。

「スピードで避けますか・・・ならこれは!!」

 彼女は白い腕を地面へと勢い良く当てる。すると、線が光りながら無数に走って行った。
 約5m程だろうか。その辺りで、突如と止まった。そしてそこから追尾型の魔導砲が無数に現れては飛んでいった。
 目を閉じていても分かる。いくつもの魔力による攻撃が俺に向けて飛んできている事、だから俺は聖剣を横へと一振りした。
 時空の歪みで魔導砲を全て破壊した。

「これでも見えてるのね・・・なら、これはどうだ」

 白い腕から六角形の魔法陣が現れる。そこから魔力の球体を作り出し、それを俺に向けて飛ばしてきた。
 俺はそれを急いで避ける。魔法陣で現れた魔導砲は簡単に言えば、強化された魔法になる。
 通常の魔法陣がない魔法よりも強化され、更には1段階上位の魔法と互角になる。
 先程いた場所の壁はもう粉々に崩れた跡になっていた。貫通もしてないが、この魔法耐性がある壁にここまで凹ますのだ。
 十分に破壊力は証明された。だがデメリットもある事に今気付く。
 発射までの時間は長い。お陰でこちらも瞬時に動けるものだ。

「過去の攻撃も避けますか。残りは接近戦ほどしかないですねえ」

 彼女は予備として装着していただろう短剣を取り出す。そして走り出し、剣を振ってくる。
 彼女は接近戦で俺を仕留めようとしてきているのだ。更には白い腕も近距離からの魔導砲で撃ってきたりもした。
 目を閉じながらも、俺はそれを避けたり、防いだりした。そしてそのまま後ろへと彼女を弾き飛ばした。
 その後に俺は目を閉じながらも、彼女が動けない隙に一気に駆け出した。
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