蜃気楼の女

窓野枠

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第41章 未来に向かって

2話

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 そう言いながら櫻子は、田所の首筋に舌の先を少しずつ移動させていく。手は田所の股間をズボンの上からそっとなでていた。邪心といえども、櫻子の先祖伝来の魔性の性技にあがなう術はなかった。ズボンを心棒が徐々に押し上げていく。その間に尚子が田所のスーツのすべてを切り裂くと、田所はボクサーパンツ一枚のキン肉マンに変身した。櫻子にずっとこすられ刺激を受けていた田所の局所はエベレスト山のようにボクサーパンツをせり上がらせた。
「さあ、最後の一枚はあたしが心を込めてはいで、すっぽんぽんにしてあげるわ」
「わぁーーーー 止めてくれぇーーー」
 櫻子は田所の口元から顔を遠ざけると、首筋にキスをした。そして、パンツをはさみで裂くと怒張した芯棒が飛び出した。田所は首を必死に持ち上げながらその様子を見守っている。
「ああああー 止めてくれー 俺は童貞なんだぁー」
「あらぁー 不自由してなかったのはやっぱりうそだったのね、うそつきはいけませんね。あたしは処女よ、じゃあ、異性とは未経験どおし、たっぷり楽しみましょうね。じゃあ、あなたがこれから入る穴を見せてあげるわね」
 櫻子は田所の顔の上にまたがると、秘部を田所の口元に置いた。
「初めて見るんでしょー いいのよぉー よーく 見るのよぉーー ここに入るのよぉー ねえ、見えてるのぉ?ーー」
 田所は目を大きく開いて鼻息を荒くしていた。鼻息が荒くなるはずで、その間、尚子が田所の芯棒を根元から先に掛けて、舌の先でなめていた。
「どうーー 邪心さん、気持ち良くなってきたぁー?」
 ますます、田所の鼻息は荒くなり、胸を大きく上下させていた。動けない田所はあごをあげて苦しそうに歯を食いしばって、口元に押しつけてくる櫻子の秘部を口でなめていた。
 ううううううぅー
 田所は尚子から受ける芯棒への愛ぶに限界になりそうだったが、ついに、我慢できず、芯棒から精を一気に放出してしまった。なめていた尚子の口元から額に掛けて白い液が掛かった。それを見た尚子は芯棒を素早く口にくわえ込んで、舌を使って芯棒をこねくり回した。こねくり回されるとさらに邪心・田所は腰をわずかに上げた。ううううぅー うなり声を出した邪心・田所は、また、精を放出した。尚子がその精を口の中で受け止めた。さらに舌を使ってこねくり回すと、また、放出した。
「ああああー もう、止めてー」
 その田所の悲鳴に気をよくした櫻子は、押しつけていた田所の口から秘部をどかして立ち上がった。
 田所の顔をのぞき込んだ。
「フフフゥー 気持ちがいいのね? これからもっと気持ちよくなるからねぇー」
 尚子のところに近づいて櫻子は、尚子にキスをして、邪心・田所の精を尚子から口移しですべてを受け取る。それを飲み干すと、尚子の顔の白い液も奇麗になめていった。
「ねえ 邪心さん、そんなに気持ち良かったの?」
 邪心・田所は櫻子の問いかけに涙を流しながら、うなずいた。今まで、味わったことのない経験をして感激に打ち震えている。邪心のジの字が消えていくのが分かった。それを見た櫻子は、この人から邪心が消えるのは時間の問題だな、と確信した。
「さあ、これからもっと気持ち良くなりますよぉー」
 櫻子が田所の腰の上にまたがり、田所の芯棒の先を秘部の入り口にあてがい、腰を下げていくと、田所は涙をこぼしながら、うめいた。櫻子は邪心・田所の芯棒を秘部の中に完全に奥まで受け入れ一つになった。その瞬間、邪心・田所はあごを上げ、口を大きく開きうめいた。2回目の精を櫻子の中に放出した。
「どう?」
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