15 / 20
2
うちの犬
しおりを挟む
うちに犬がいる。雑種だ。柴犬に似ていて、栗色の被毛をしている。名前はワンコ。ワンコは子犬のとき、知り合いから譲り受けた。ちょうど、きょうで一年になる。そのお祝いをリビングルームでしている。ワンコには特製のドッグフードと特製の水道水を器に入れて出してあげた。
「ワンコ、乾杯」
「ワンワン」
ワンコもドッグフードを食べながら「乾杯」と、僕に言った。そう、うちのワンコはしゃべれるのだ。ある時、突然しゃべり出した。雪の降る日だった。生後9ヶ月になろうとしていた頃、散歩の道すがら、足下にいるワンコに向いて「ワンコは毛皮のコートを着ていていいね」と、僕が言った。ワンコはちょっと考える顔つきをして僕の方を向いて言った。
「ワンワン」
確かに、寒いと言った。僕はびっくりした。気のせいだと思ったが、妻にこのことを話した。すると、妻は、「知っていたわよ」と、平然と言った。そして、妻は笑いながらワンコに話しかけた。
「しゃべれたわよね、ワンコ」
「ワン」とだけ、ワンコは言った。妻は「ほらね」と言った。やっぱり、うちのワンコはしゃべれたのだ。
翌日、僕はワンコに朝ご飯をあげていた。とは言っても、ドッグフードだが。「ワンコ、美味しいか? 」と話しかけたら、「ワン」と言った。とっても美味しいと言った。
そのうち、ワンコが大きくなると、もっとしゃべれるようになるのかな、と思うと、僕はとてもうれしかった。
「ワンコ、乾杯」
「ワンワン」
ワンコもドッグフードを食べながら「乾杯」と、僕に言った。そう、うちのワンコはしゃべれるのだ。ある時、突然しゃべり出した。雪の降る日だった。生後9ヶ月になろうとしていた頃、散歩の道すがら、足下にいるワンコに向いて「ワンコは毛皮のコートを着ていていいね」と、僕が言った。ワンコはちょっと考える顔つきをして僕の方を向いて言った。
「ワンワン」
確かに、寒いと言った。僕はびっくりした。気のせいだと思ったが、妻にこのことを話した。すると、妻は、「知っていたわよ」と、平然と言った。そして、妻は笑いながらワンコに話しかけた。
「しゃべれたわよね、ワンコ」
「ワン」とだけ、ワンコは言った。妻は「ほらね」と言った。やっぱり、うちのワンコはしゃべれたのだ。
翌日、僕はワンコに朝ご飯をあげていた。とは言っても、ドッグフードだが。「ワンコ、美味しいか? 」と話しかけたら、「ワン」と言った。とっても美味しいと言った。
そのうち、ワンコが大きくなると、もっとしゃべれるようになるのかな、と思うと、僕はとてもうれしかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる