Re:crossWORLD 異界探訪ユミルギガース

LA note (ら のおと)

文字の大きさ
30 / 48
2章 Queen ANT (アリの女王編)

31. Hole & Ant Queen 2(アナと蟻の女王2)

しおりを挟む
 空気が重い!

 まるでその場の重力が一瞬で変化したかの様に体が何倍も重たく感じた。

 ゴゴゴゴゴゴーーーッと轟音がトンネル内を響きわたり異様なまでの威圧感を放ちながらは地面を揺らしながら震えている様子だった。

『予想以上…ええ…予想以上だったわ!ママ!』

 アリなどの昆虫に感情と言うものがあるとしたらまさにが浮かべる表情は歓喜に満ち溢れていた。

『これでやっと…これでやっと…』

 は目の前で起こった出来事を目の当たりにして打ち震え、そして笑みを浮かべた。

「マズイ事になりそうだ!月斗!ココから下がるぞ!一旦引くんだ!」

 堂島が月斗を含む生徒達に声を掛ける。

 それに反応して月斗と陸がくるりと素早く身体を反転させて一目散にその場から逃げ出そうと試みた。

『待って!』

 の思考が脳に伝わる!

「⁈⁈⁈」

「振り返るな!急げ!」

『待って!』さっきからずっとの懇願する様な悲痛な叫びが月斗達の頭の中へ届く。

『行かないで!行かないで!行かないで!』

 何度も何度もお願いする様な悲痛な叫び声とも取れる感情と同時に落ち着き払った様な相反する感情が入り混じっていた。

 次第にゆっくりとその身体から伝わる振動も収まっていく。

『ゴメンなさい…』

 心からの詫びと受け取れるその感情と共に月斗達の周りを取り巻く空気が穏やかに変わっていくのを感じた。

 やがては落ち着きを取り戻し

『ゴメンなさい。驚かせてしまって…』

 月斗達の脳裏に更に思考が流れ込む。

 ゆっくりと身体を地面に下ろすと両膝と両手をついてこうべを垂れた。

 ????土下座⁈

 土下座をしている。

 誰が見ても見事な土下座だった!

 一糸纏いっしまとわぬ姿を露わに両膝をついて正座をし、こうべを垂れて両手の掌を上に向けている!

「どこかで見た事がある……コレは…!!!この所作は……敵意は無いと言うことか⁈」

 人のカタチをしていた。

 蟻の特徴である黒くて硬い外殻を持たず柔らかそうな肌の色は透き通る様に白い。

 頭から伸びた触覚が辛うじて蟻の特徴を呈してはいるが人間の女性の様な柔らかくしなやかな肢体を惜しげも無く晒している。

『ゴメンなさい、驚かせてしまって。』

 再度、一行の脳裏にの思考が伝わって来る。

 無抵抗なの行動に戸惑いながらも敬意を払い堂島は思わず

「頭を上げて下さい。」と口に出した。

 その言葉に反応する様にゆっくりと頭をあげる。

 驚く事にその顔は蟻のソレとは程遠く人間の女性、それもかなり美しい女性の姿をしていた。

 その閉じられた両目には白く長い睫毛が印象的だった。

 アルビノ…その姿を目にした堂島 海里はその身体的特徴からこそがこのコロニーの女王であると確信した。

 白い肌を持った蟻の女王は、ゆっくりとしなやかに身体をくねらせ静かに地面に両足をつけ立ち上がる。

 程よく膨らんだ2つの乳房。

 淡いさくらんぼ色をした乳首と乳輪のバランスは大き過ぎず小さ過ぎない…まさに黄金比と言える。

 そしてくびれた腰から伸びた長い足とその付け根に綺麗に整えられたかの様な白い陰毛は濃過ぎず、ソレでいて薄過ぎず…なんかいい感じだった。

 堂島はその姿を見て慌てて目を背ける。

 月斗達、高校生には…童貞の男子高校生にはかなり刺激が強かった。

 その場の男子全員が固まっている。

『大丈夫です!私の事をエロい目で見ていただいても大丈夫です!いいえ…むしろ見て欲しいのです!』

「!!!」

『何も身に着けてないわたくしの姿を!』

「!!!」

姿わたくしを見て欲しいのです。』

「………」

『興奮してしまってすみません…でも聞いて下さい。』


 こうなったら目を背けるのも逆に失礼だと思い月斗と陸はお互い目配せをした後うなずいて、カッと目を見開いてアリの女王を姿を凝視した。

 堂島 海里は冷静さを装い、鏡の様なサングラスをクイッとしながら身体をやや斜め横に向ける。

 道修 空太の位置からは堂島の目の動きが見える。

 サングラスで目線を隠してはいるが間違いなく女王アリの裸体をガン見している!

 淡路 駿は長い前髪で片方の目を隠してはいるがおそらくもう片方の目で全集中して裸体を直視しているに違い無かった。

 梶に至っては細い目を必死に見開いて普段の顔と随分違う別人の様になっていてキモかった。

『ええ…と、皆さん…すごい、グイグイ来ますね…アア…すごい…予想以上です…』

 横目でガン見しながら平静を装いつつ堂島が質問をする。

「その格好だと寒くないですか?何か上に羽織るとか…」

 その堂島の提案に少し笑みを浮かべてアリの女王は答えた。

『エエ、ありがとう…でも少しも寒くないわ!…むしろ…見られてると思うと…身体がほてって来てしまって…ああああぁ』

『あっ…アア…そっちか!』

 とその場にいる男子たちは思った。

 気を取り直して堂島が質問する。

「さっき我々を待っていた!って言ってましたがどういう意味です?それと他のメンバーは無事なんですか?」

『ええ、そうですね…では順を追ってお話しいたします。』

 そういうと彼女はこれまで閉じていた目を大きく見開いた。

 その白い眼球には黒目や瞳が無い。

「!!!」

『まずあなた方のお連れ様達は働きアリたちにオモテナシを受けています。今頃食事を済まされて街にでも出掛けられてるのでは…」

「街?街があるんですか?みんな無事だと言うのは嘘じゃないでしょうね?」

『ええ、ご覧の様に私達アリには声と言うものがなく…思念波でコミュニケーションを取ります。頭に思い浮かべた事が直接相手に伝わるのです…その為、嘘がつけません…ありのままの感情が相手に伝わるのです…アリだけに…』

「………」

「じゃあさっきの『邪魔物は消えて貰った!』っていうのはどういう意味なんです?嘘がつけないってのが本当なら南たちは消されたって事にならないですか?」

『そうですね…おっしゃる通りです。嘘がつけないと言うことなのでコレを使って思念波を変換したのです。』

 そういって彼女はレトロな雰囲気のリモコンの様なモノを月斗たちに見せた。

「………………」

『ええ、その通りです。』

「???」

『今、その方と思考を通わせました。』

 そう言って女王アリは淡路 駿を指差した。

『その方がご質問なさった様に「こっちに来るな!」は「こっちへ来て!」「中に入るな!」は「中に入って!」「待っています」は「失せろ!このチンカス童貞野郎共!」

 と言う事になります!』

 急にすごい罵声来たーー!

『因みにこのダイヤルで弱、中、強の切替が可能でそれによって効果が変わります!今は弱で使用してますが弱ですらこの効果なのでウッカリ強なんかにダイヤルを合わせてしまうとあなた方の様な童貞包茎野郎共などには即死呪文ザラキ並の効果を発揮してしまいます………失礼ながら、あなた方の思考パターンを読ませていただきました。その結果、逆の事=嘘をつく事によってあなた方にここまで来ていただいたのです』

「………」

『あなた方人間は絶対にこの箱を開けないで下さいね!と言われたらついつい開けてみたくなってしまったり、決してこの障子を開けて中を見ないで下さいねって言われると開けてみたくなったり、押すなよ、押すなよっ、絶対押すなよ!って言われたらついつい押してみたくなったりする!種族だと言う事…』

「最後のはちょっとニュアンスが違うんだが…そんな長いやり取りをこの一瞬で?俺たちには全く聞こえなかった…そうなのか駿?」と言って堂島が駿の方を振り返ると
駿はコクリ!と頷いた。

『ええ、私達アリは相手の思考を読み取るのです。なのであなた方の考えてる事は手に取る様にわかる筈なのです…が…あなた方の種族の特徴なのでしょうか…?言葉で発している内容と思考が一致しない…と言うことが多々あるのですが…何故でしょう』

「⁉︎!!!なるほど…確かに…特に日本には嘘も方便と言う言葉もある…いい嘘ならついても良い…みたいな慣習が自然と身についてるのかも知らない…本音と館前たてまえというのもそうだな。心ではそんなこと思って無くても本心と違う事を口にしてしまう事もある……私幾つに見える?って女の人に歳を聞かれても中々本心で思ってる事を言えない…トラップに引っかかる事もある…」

「アレは聞いて欲しくないですね……」

「聞いてくる女の人は大体自信があって聞いてくるんですよね…」

「ああ!知らんてって言いたいが言えない……外国人は割とストレートに物を言うのに対して日本人はそういった面ではお国柄といったところか…忖度そんたくなんかもしてしまうしな…」

「本当は50歳くらいにしか見えないのに42歳って言ってしまう忖度そんたく

「本当は私今年で82歳なのよ!と言われて「エッ見えないですねー」と言ってしまう忖度そんたく

 堂島は質問をしながらある程度納得をしていった。

「ところでチョイチョイ、あなた方アリが我々の世界の事を言って来るのは何故なんです?我々の事を知ってるんですか?さっきの働きアリ達の会話も関西弁だったり…」

 堂島が質問をする。

『ええ、関西弁って言うのがどう言ったものかわかりませんが…それは直接あなた方の脳に我々の思念が届く際にに言葉が変換されているのです。

「………なるほど、さっきから貴女がありのままの~だとか、アリだけに!だとかオッサンがいいそうな寒いダジャレっぽい事を言うのはそのせいなんですね!」

『ええ、決して私があなた方に寄せていってる訳ではありません。知らんけど!』

「……寄せてる!ってそう感じるのもこちら次第…って事か。」

『ええ… オヤジギャグでも無ければ、少しも寒くもないんです!むしろそう感じるあなた方の方が寒くて痛い童貞野郎なのです。』

「……なるほど!ストレートに何の躊躇いも無くガンガン、ディスって来る!嘘がつけない…か。」

『エエ』

「では先程、貴女(あなた)が発した「の事かー!」ってのは何ですか?」

『エエ…っていうのは女王アリの…』

「えっ!えっ!えっ!えっ⁉︎今、女王アリロボ⁉︎って言った?サラッとロボって言った?」

『エエ、今ここは女王アリの体内の中で「」って言うのは…ちょっと口では説明しにくいんで図で解説しますねー!どうぞこちらに!』

 そう言って彼女は月斗ら一行をそこから先にある部屋へと招き入れた。

「‼︎!!!」

 そこは壁から天井から何から一面にズラリと沢山の計器類…まるで車のスピードメーターやらタコメーターやらアリとあらゆるメーターみたいなのがビッシリと並んでいる部屋だった。

「すごい!!!まるで銀河超特急の機関室みたいだな…こんなの三原さんがみたらめちゃくちゃ喜びそうな…てか、メーター多っ!ってこんなにメーターいる?」

『フフ…驚くのも無理もありませんね。ここは女王アリの出産の管理をする管制室なのです。そしてこの一つ一つのメーターを常に監視して我々はこのコロニー内の働きアリ、兵隊アリ、雄アリなどの割合を調整したりしてコロニー内の人口の管理と維持をしているのです。』

「えっ!出産って女王アリの役目じゃ無いんですか?」

『エエ…本来は私のママが雄のアリとをして受精をしその胎内に一生分の精子を蓄えて休む暇も無く私たち子どもを産み続けていくのですが、私たちのママのママの代から働き方改革ってのが盛んに唱えられる様になって働きアリにも休む権利が与えられ、兵隊アリにも除隊が認められる様になり、女王アリにもそう言った権利が認められる様に改革されたのです。』

「えっと…交尾じゃなくてっていう直接的な表現になってたのは我々の思考のせいって事なんですよね?」

『エエ、その通りです。あなた方のいやらしい妄想がそう言った表現になるのです!私は嫌いでは無いですが!』

「………」

『そして「」というのはあなた方が破壊した子宮靭帯という部分を含めて主にこの辺り一帯の事を言います。』と言ってスクリーンに図が大きく映し出された。

『こちらのスクリーンでいうところのココ!代表的なのがコノ管制室に通じる入り口!あなた方が入って来た辺りにあるコノ小さい豆みたいな突起物の事を主に「クリリソ」って呼んでます。…』

「ワァーーーーーーー!○✖️△⁉︎!!!コレR15じゃダメなヤツじゃないですか?⁉︎」

『???』

『アラ?フフっ!そうなんですか!不思議ですねー!代表的なこの部分はあなた方の世界の呼び方でも似たような呼び方なんですねー!略して「クリちゃん」って言うんですか⁉︎かわいい!』

「ワァーーーーーーー!○✖️△!」

 その場にいる男子高校生たちの顔が真っ赤になる。

「すみませんー!!!、我々の思考を勝手に読むの辞めて貰ってもいいですか…ホントすみません…」

『エッ、ゴメンなさい…気をつけます!』

「…………」

『では気を取り直して本題に移りますね。』

 そう言って彼女は説明を続けた。

「……なるほど、ではその貴女のお母さんが女王アリって事で良いんですね?」

『エエ、あくまでもこのは出産の管理をするのみなので私たちは私たちのママなんです!』

「……アリのママ⁉︎」

『エエ、!そして、本来女王アリは一つのコロニーに1人のみ…と言うのが常識なのです。』

「…………」

『他の…わたくしのお姉さま方は成長しセックスが出来る時期が来ると背中の翅(はね)を広げ雄を求めてと共にコロニーから飛び立って行くのです。』

「セックス…専用のロボ⁉︎」

『いえ…セックス専用のロボではありません…それだとまるでセックスマシーンみたいで物凄く卑猥なロボっていう印象を与えてしまいますわ…そんなものがあるとしたらなんて素敵なんでしょう……そうぢゃ無くて自分専用のロボ…なのです…ですが…私はママの遺伝子を色濃く受け継いだ為、この様に白い肌を持つアルビノとして生まれてしまいました。』

『先天性白皮症!これによって私ははねを持たず…外の世界を知らずにずっとこのの中で暮らしていますの…そう…もう身体は成熟していつでもカモンカモンな状態ですのに…』

『売れ残りのわたくしがいるせいでこのコロニーには女王が2人いるという事です…そう…わたくしのママとわたくしの2人…』

『なので…ママはこのコロニーの蟻達から「蟻の女王1ワンと呼ばれていて…』

1ワン?」

『更に彼女たちはわたくしの事をアナから出て行けない事から2!などと呼ぶのです…』

「………それって若干……ディスられてませんかね?………」

『…………………』

To be contonued in Who Killed Cock Robin (誰が彼女を殺ヤったのか?)
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

処理中です...