5 / 6
異世界へ転生した者
旅立ち
しおりを挟む
いよいよ今日でこの家とはお別れだ、ここまで本当に色々と大変だった。
父さんには手加減抜きでボコられるわ母さんには倒れるくらいまで魔法訓練をさせられるわでもう心も身体もボロボロだ。
母さんなんてやばいよ、厳しくないと特訓じゃないとか言うし魔力が無くなったら魔力回復薬を飲ませて何度も何度も魔法を打たせてくる。
これぞ地獄。とりあえず今は必要な物を父さんから貰った冒険者用バッグに詰め込んでいる。行き先はバルブス国というここから1日位で着くが、中々大きくて活気で溢れてるらしい。
「持っていく物はこれくらいかな」
沢山あった物から、できるだけ持っていく物を絞った結果こうなった。
鉄の剣
お金
干し肉
地図
回復薬
剥ぎ取りナイフ
スキルに《無限収納》があるからいくらでも持って行けるが、母さんに聞いたところこのスキルは世界に数人しか持っている人が居ないらしいから極力人前で使わないようにしている。
お金は一応スリとかにあっても大丈夫な様にバックと《無限収納》に半分ずつ入れている。
「よし、忘れ物は無いな」
俺は部屋を見渡し、10年間住み慣れた家から外へ出た。すると外では見送りの為に父さんと母さんが待っていた。
「シナ、準備は出来たか?」
「うん、もう大丈夫」
「そうか、それじゃあ頑張って立派な冒険者になるんだぞ」
父さんがそういうと次は母さんが話しかけて来た。
母さんの手を見るとケースのような物を持っていた。
「シナ、記念にこれをあげるわ。役に立つと思うから使って頂戴」
母さんは手に持っていたケースを俺に差し出した。
ケースを開けるとそこには赤色の眼鏡が入っていた。気になったので《神眼》で調べてみた。
名前 魔法使いの眼鏡
効果 魔力の使用量が少なくなる。魔力の回復速度が上がる。
これは良い物を貰った。時魔法や時空魔法は魔力の消費量が結構多いので助かる。早速装備しよう。
「あら、とっても似合ってるわ」
「母さんありがとう」
「いいのよ、もうひとつあるから」
何故母さんはこんな凄そうな物ばかりもってるんだよ。
「それじゃあもう行くよ」
「嫌になったらいつでも帰って来て良いからね」
「そうだぞ、父さん達はいつでもシナの味方だから」
俺は本当に良い親に恵まれたな。前世の親が懐かしいな…。
「おい、シナ大丈夫か?」
おっと、ついつい前世の思い出に浸ってしまった。
「あぁ、うん大丈夫、それじゃもう行くよ」
「元気にしろよ、シナ」
「元気でね、シナ」
「バイバイ父さん、母さん」
俺は父さん達に別れを言うとバルブス国へ向かって歩き始めた。
それから、道にはあまり魔物は居ないので結構スムーズに進んでいた。
それでも道のりはまだまだ先なので気を引き締め、何があっても対処できるように周りを常に警戒していた。
「…んっ?」
そして数十分後、《気配察知》に何かが引っ掛かった。
数は4つで纏まって俺をつけている。
どうやら隙を窺っているようだ。行動からして相手は盗賊。
明らかに敵意があるけど、強さは分からないから、取り敢えずはわざと隙を見せて誘き寄せてボコボコにしよう。
もし、相手が強い場合は、魔力量的に一度しか使えないが上級の魔法か《剣創造》を使って倒す。
そして俺はこれなら大丈夫だろうと思い、作戦を開始した。
「ふう、一旦休憩するか」
俺はそういうと近くにあったちょうど良い大きさの石に、剣を立て掛けて盗賊達とは真逆の方向に座った。
これで盗賊は気づかれないと思い近づいてくるだろう…多分。
「…」
それから数分ほど《気配察知》を発動したままぼーっとしていると、盗賊達が俺を囲むようにして近づいてきて、姿を現した。
「へへっ、おい坊主こんなとこで何をしてんだ」
その姿は髭を生やして頭にバンダナをつけているゴツい男と痩せ細っていて気持ち悪い笑みを浮かべた男と左目に眼帯をつけて髭を生やした男と髪型がモヒカンで他の奴より少しだけ良い装備をして、いる男が居た。
俺は結構盗賊の姿が凄くて驚いたが、すぐに《神眼》で盗賊のステータスを見た。
名前 ロン
種族人間 性別男性
レベル12
HP 248
MP 221
攻撃力 264
俊敏 52
《魔法》
無し
《スキル》
隠密・剣術
《称号》
盗賊
名前ジョ二ー
種族人間 性別男性
レベル10
HP 210
MP 190
攻撃力 242
俊敏 56
《魔法》
無し
《スキル》
暗殺・短剣・隠密・隠蔽
《称号》
盗賊
名前 グモ
種族 人間 性別男性
レベル16
HP 262
MP 230
攻撃力 286
俊敏 74
《魔法》
水魔法
《スキル》
剣術・短剣・窃盗・隠密
《称号》
盗賊
ほう、ステータスは今の俺と同じ位だな。それに3人もいるしステータスを奪えば一気に強く慣れそうだな。
「おい、聞いてんのか!」
「あっ、すいません聞いてませんでした」
「てめぇ…おい、お前ら痛い目合わせてやれ!」
「「へい!」」
するとボスっぽい奴の声を合図に二人が襲いかかってきた。さぁて、罠にかかった馬鹿どもとの戦闘を始めようか。
父さんには手加減抜きでボコられるわ母さんには倒れるくらいまで魔法訓練をさせられるわでもう心も身体もボロボロだ。
母さんなんてやばいよ、厳しくないと特訓じゃないとか言うし魔力が無くなったら魔力回復薬を飲ませて何度も何度も魔法を打たせてくる。
これぞ地獄。とりあえず今は必要な物を父さんから貰った冒険者用バッグに詰め込んでいる。行き先はバルブス国というここから1日位で着くが、中々大きくて活気で溢れてるらしい。
「持っていく物はこれくらいかな」
沢山あった物から、できるだけ持っていく物を絞った結果こうなった。
鉄の剣
お金
干し肉
地図
回復薬
剥ぎ取りナイフ
スキルに《無限収納》があるからいくらでも持って行けるが、母さんに聞いたところこのスキルは世界に数人しか持っている人が居ないらしいから極力人前で使わないようにしている。
お金は一応スリとかにあっても大丈夫な様にバックと《無限収納》に半分ずつ入れている。
「よし、忘れ物は無いな」
俺は部屋を見渡し、10年間住み慣れた家から外へ出た。すると外では見送りの為に父さんと母さんが待っていた。
「シナ、準備は出来たか?」
「うん、もう大丈夫」
「そうか、それじゃあ頑張って立派な冒険者になるんだぞ」
父さんがそういうと次は母さんが話しかけて来た。
母さんの手を見るとケースのような物を持っていた。
「シナ、記念にこれをあげるわ。役に立つと思うから使って頂戴」
母さんは手に持っていたケースを俺に差し出した。
ケースを開けるとそこには赤色の眼鏡が入っていた。気になったので《神眼》で調べてみた。
名前 魔法使いの眼鏡
効果 魔力の使用量が少なくなる。魔力の回復速度が上がる。
これは良い物を貰った。時魔法や時空魔法は魔力の消費量が結構多いので助かる。早速装備しよう。
「あら、とっても似合ってるわ」
「母さんありがとう」
「いいのよ、もうひとつあるから」
何故母さんはこんな凄そうな物ばかりもってるんだよ。
「それじゃあもう行くよ」
「嫌になったらいつでも帰って来て良いからね」
「そうだぞ、父さん達はいつでもシナの味方だから」
俺は本当に良い親に恵まれたな。前世の親が懐かしいな…。
「おい、シナ大丈夫か?」
おっと、ついつい前世の思い出に浸ってしまった。
「あぁ、うん大丈夫、それじゃもう行くよ」
「元気にしろよ、シナ」
「元気でね、シナ」
「バイバイ父さん、母さん」
俺は父さん達に別れを言うとバルブス国へ向かって歩き始めた。
それから、道にはあまり魔物は居ないので結構スムーズに進んでいた。
それでも道のりはまだまだ先なので気を引き締め、何があっても対処できるように周りを常に警戒していた。
「…んっ?」
そして数十分後、《気配察知》に何かが引っ掛かった。
数は4つで纏まって俺をつけている。
どうやら隙を窺っているようだ。行動からして相手は盗賊。
明らかに敵意があるけど、強さは分からないから、取り敢えずはわざと隙を見せて誘き寄せてボコボコにしよう。
もし、相手が強い場合は、魔力量的に一度しか使えないが上級の魔法か《剣創造》を使って倒す。
そして俺はこれなら大丈夫だろうと思い、作戦を開始した。
「ふう、一旦休憩するか」
俺はそういうと近くにあったちょうど良い大きさの石に、剣を立て掛けて盗賊達とは真逆の方向に座った。
これで盗賊は気づかれないと思い近づいてくるだろう…多分。
「…」
それから数分ほど《気配察知》を発動したままぼーっとしていると、盗賊達が俺を囲むようにして近づいてきて、姿を現した。
「へへっ、おい坊主こんなとこで何をしてんだ」
その姿は髭を生やして頭にバンダナをつけているゴツい男と痩せ細っていて気持ち悪い笑みを浮かべた男と左目に眼帯をつけて髭を生やした男と髪型がモヒカンで他の奴より少しだけ良い装備をして、いる男が居た。
俺は結構盗賊の姿が凄くて驚いたが、すぐに《神眼》で盗賊のステータスを見た。
名前 ロン
種族人間 性別男性
レベル12
HP 248
MP 221
攻撃力 264
俊敏 52
《魔法》
無し
《スキル》
隠密・剣術
《称号》
盗賊
名前ジョ二ー
種族人間 性別男性
レベル10
HP 210
MP 190
攻撃力 242
俊敏 56
《魔法》
無し
《スキル》
暗殺・短剣・隠密・隠蔽
《称号》
盗賊
名前 グモ
種族 人間 性別男性
レベル16
HP 262
MP 230
攻撃力 286
俊敏 74
《魔法》
水魔法
《スキル》
剣術・短剣・窃盗・隠密
《称号》
盗賊
ほう、ステータスは今の俺と同じ位だな。それに3人もいるしステータスを奪えば一気に強く慣れそうだな。
「おい、聞いてんのか!」
「あっ、すいません聞いてませんでした」
「てめぇ…おい、お前ら痛い目合わせてやれ!」
「「へい!」」
するとボスっぽい奴の声を合図に二人が襲いかかってきた。さぁて、罠にかかった馬鹿どもとの戦闘を始めようか。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる