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第1章
7話:邂逅
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相手がドラゴンなんて聞いてないって、っえ、今言ったってじゃあ仕方が……ないわけないだろ!
私がビックリしているとマードックが目を向けてきた
「すまんなお嬢ちゃん声を下げてくれ」
「すみません」
他の人達は声を上げた私に目を向けてきたがすぐに興味を無くしたのか向きなおり会話を続けた。
「いや、こちらこそ悪かったな相手がドラゴンじゃ声が出ちまう、詳しい事を話したいから一緒に部屋に来てくれそこで今回の話しをしよう」
「分かった。ただし話しにも妹を連れて行くが構わないな?」
「っえ⁉︎ なにを言っているのかなお姉ちゃん?」
「話しを聞くくらいならかまわねぇが……まあいい、2人共部屋に来てくれあとミシュル、他の奴に業務を代わってもらって一緒に来てくれ」
「はい、分かりました。カレン受付を代わってくださいコードSです。」
「っえ⁉︎ りょ、了解いたしました!」
「じゃあ行くぜ!」
コードSってなんの事だろうカレンさん驚いてたけど、私達はミシュルさんに先導され三階のギルド長室に入っていった。
「俺の対面に座ってくれ、すぐに茶も出てくる」
ソファに座ってからすぐにお茶を持った職員の方が来てミシュルさんにお茶を渡して戻って行った、たぶん先導する前に他の職員の人にあらかじめ頼んであったのだろう。
「それで件(くだん)のドラゴンの話しなんだが……」
「落ち着け、まずはお茶を飲んでからでいいだろう、焦るのは分かるが急いでも変わらんぞ?」
「っう⁉︎ すまない」
マードックさんはだいぶ焦っているようださっき迄の余裕が無くなっている、自分以外に対応できる人がいるから早くなんとかしたいんだろう、そこまでの相手なのだろうかドラゴンとは? マードックさんはお茶を啜(すす)り終えると話し始めた。
「……実は以前に依頼を出して行ってもらったが多大な犠牲を出して生き残りが戻ってきてな、そのせいか下手をするとコッチに来そうだったんでな、近い内に討伐には出ようとしてたが戦力的に不安が有ってな、今回の事は……渡りに船とはこの事だな」
「……それでドラゴンの種類はなんだ?」
「ああ、アースドラゴンの幼体なんだがなにかおかしくてな、もしかしたら亜種かもしれん」
「亜種かもとはなにが違うんだ?」
「まずは大きさが違う、次に模様(もよう)が出てない、更に凶暴なんだ、普段はおとなしく滅多な事では怒り出さないんだがここ最近近隣を暴れ始めてな、ついに討伐対象になっちまった」
「何者であれ相手が討伐対象なら倒すだけだ。」
「そうかやってくれるか、一応討伐報酬としては金貨200枚とランクアップとギルド長権限で融通を効かせる、俺もついて行くから報酬は少なくなっちまうが勘弁してくれ」
「構わないただし討伐には妹も連れて行くそれは譲れない!」
突然ヴィスさんはドラゴンの討伐に私を連れて行くと言い出した、マードックさんは驚き目が点になっており私もたぶん同じように目が点になっているだろう。
ヴィスさんはなにを無茶な事を言っているのだろう私は召喚されて数時間しか経っていないというのに、しかも初戦闘がドラゴンとか普通はスライムからではないのだろうか?
「な、なにを言ってるの? 私にドラゴンは倒せないよ、お二人の足手まといになるしギルドでお留守番してるから……」
私が言い訳をしていると話しを遮ってミシュルさんが口を出してきた。
「いえ大丈夫でしょう、マオちゃんは称号にエレメンタルマスターを持っており特に闇魔法に秀でています、束縛と防御に専念していただければ足手まといにはならないかと」
私は口を出してきたミシュルさんを睨んだ。
「「…………」」
「というわけだ、妹が一緒ならドラゴン退治を請け負うが」
「お嬢ちゃんはそれでいいのか? こちらにしたら戦力は大いに越したことはないが」
「たぶん嫌がっても無駄でしょうお姉ちゃんは無駄な事はしません、なんとかできる実力が有るからこその提案でしょうし……」
私はヴィスさんの提案に遠い目をしてマードックさんに答えたのでした。
「……なんていうかお嬢ちゃん強く生きろよ」
話しが終わった私達は2日後の朝に出かけることになり、その間に装備を整えて出発の日を待ちました。
ー7日後 朝方ー
ここは村から馬車で5日ほどの位置にある小高い山の麓(ふもと)の森です。
ちなみに山の名前はスマトラ火山って言って未だに黒煙を上げる活火山だそうです、良質な鉱石が出るらしく採掘依頼ではとても人気の場所らしいです。
しかもこの森はとても空気が澄んでいて空気が美味しいんですが、これから戦闘が起こると思うと私の心は沈みゆく藻(も)のごとし……。
「やっと着きましたねマードックさん、そういえばどうやってドラゴンを誘き寄せるんですか?」
「そんな事も知らないの? しょうがないなマオちゃんはテテレ♪・テッテレー♪・吸引香(きゅういんこう)ドラゴン版♪」
正直イラッとしましたがこの5日でずいぶんフランクになりましたねマードックさん? それに袋からなにをゴソゴソ取り出そうとしてるのかと思えばこんな時にドラ○もんかよ、しかもモノマネ似てるしこの世界にはドラえ○んがやってるのか?
この5日間はある意味地獄だった私はヴィスさんに抱き枕にされてたのだ、私なんか抱き締めてもいい事ないのに、私はあの凶悪な胸に押し潰されて目的地に到着するまで何度も生命の危機に陥(おちい)ったことか。
マードックさんはミシュルさんがいるからか私達には興味を持ってないみたい、それは助かったけどマードックさんはこれから強い者と闘える事による興奮のが強いみたいだった。
「事前調査でな他の魔物がドラゴンに脅えて逃げちまっていないから使う事にした、いくら特別なドラゴン版でも魔物が来る事は有るからな」
「さっさと設置してすぐさまカタをつけるぞ!」
ー3時間後ー
バキバキバキバキ
「ゴアァーーーーー!」
「なんじゃこの大きさはーー!」
焚(た)き付けられた10mクラスのアースドラゴンが森の奥から木を凪倒し、足音を立てながらこちらに歩いてきた、確かに幼体よりも大きいとは聞きましたが、コレは大き過ぎると思うんですけどね。
私がビックリしているとマードックが目を向けてきた
「すまんなお嬢ちゃん声を下げてくれ」
「すみません」
他の人達は声を上げた私に目を向けてきたがすぐに興味を無くしたのか向きなおり会話を続けた。
「いや、こちらこそ悪かったな相手がドラゴンじゃ声が出ちまう、詳しい事を話したいから一緒に部屋に来てくれそこで今回の話しをしよう」
「分かった。ただし話しにも妹を連れて行くが構わないな?」
「っえ⁉︎ なにを言っているのかなお姉ちゃん?」
「話しを聞くくらいならかまわねぇが……まあいい、2人共部屋に来てくれあとミシュル、他の奴に業務を代わってもらって一緒に来てくれ」
「はい、分かりました。カレン受付を代わってくださいコードSです。」
「っえ⁉︎ りょ、了解いたしました!」
「じゃあ行くぜ!」
コードSってなんの事だろうカレンさん驚いてたけど、私達はミシュルさんに先導され三階のギルド長室に入っていった。
「俺の対面に座ってくれ、すぐに茶も出てくる」
ソファに座ってからすぐにお茶を持った職員の方が来てミシュルさんにお茶を渡して戻って行った、たぶん先導する前に他の職員の人にあらかじめ頼んであったのだろう。
「それで件(くだん)のドラゴンの話しなんだが……」
「落ち着け、まずはお茶を飲んでからでいいだろう、焦るのは分かるが急いでも変わらんぞ?」
「っう⁉︎ すまない」
マードックさんはだいぶ焦っているようださっき迄の余裕が無くなっている、自分以外に対応できる人がいるから早くなんとかしたいんだろう、そこまでの相手なのだろうかドラゴンとは? マードックさんはお茶を啜(すす)り終えると話し始めた。
「……実は以前に依頼を出して行ってもらったが多大な犠牲を出して生き残りが戻ってきてな、そのせいか下手をするとコッチに来そうだったんでな、近い内に討伐には出ようとしてたが戦力的に不安が有ってな、今回の事は……渡りに船とはこの事だな」
「……それでドラゴンの種類はなんだ?」
「ああ、アースドラゴンの幼体なんだがなにかおかしくてな、もしかしたら亜種かもしれん」
「亜種かもとはなにが違うんだ?」
「まずは大きさが違う、次に模様(もよう)が出てない、更に凶暴なんだ、普段はおとなしく滅多な事では怒り出さないんだがここ最近近隣を暴れ始めてな、ついに討伐対象になっちまった」
「何者であれ相手が討伐対象なら倒すだけだ。」
「そうかやってくれるか、一応討伐報酬としては金貨200枚とランクアップとギルド長権限で融通を効かせる、俺もついて行くから報酬は少なくなっちまうが勘弁してくれ」
「構わないただし討伐には妹も連れて行くそれは譲れない!」
突然ヴィスさんはドラゴンの討伐に私を連れて行くと言い出した、マードックさんは驚き目が点になっており私もたぶん同じように目が点になっているだろう。
ヴィスさんはなにを無茶な事を言っているのだろう私は召喚されて数時間しか経っていないというのに、しかも初戦闘がドラゴンとか普通はスライムからではないのだろうか?
「な、なにを言ってるの? 私にドラゴンは倒せないよ、お二人の足手まといになるしギルドでお留守番してるから……」
私が言い訳をしていると話しを遮ってミシュルさんが口を出してきた。
「いえ大丈夫でしょう、マオちゃんは称号にエレメンタルマスターを持っており特に闇魔法に秀でています、束縛と防御に専念していただければ足手まといにはならないかと」
私は口を出してきたミシュルさんを睨んだ。
「「…………」」
「というわけだ、妹が一緒ならドラゴン退治を請け負うが」
「お嬢ちゃんはそれでいいのか? こちらにしたら戦力は大いに越したことはないが」
「たぶん嫌がっても無駄でしょうお姉ちゃんは無駄な事はしません、なんとかできる実力が有るからこその提案でしょうし……」
私はヴィスさんの提案に遠い目をしてマードックさんに答えたのでした。
「……なんていうかお嬢ちゃん強く生きろよ」
話しが終わった私達は2日後の朝に出かけることになり、その間に装備を整えて出発の日を待ちました。
ー7日後 朝方ー
ここは村から馬車で5日ほどの位置にある小高い山の麓(ふもと)の森です。
ちなみに山の名前はスマトラ火山って言って未だに黒煙を上げる活火山だそうです、良質な鉱石が出るらしく採掘依頼ではとても人気の場所らしいです。
しかもこの森はとても空気が澄んでいて空気が美味しいんですが、これから戦闘が起こると思うと私の心は沈みゆく藻(も)のごとし……。
「やっと着きましたねマードックさん、そういえばどうやってドラゴンを誘き寄せるんですか?」
「そんな事も知らないの? しょうがないなマオちゃんはテテレ♪・テッテレー♪・吸引香(きゅういんこう)ドラゴン版♪」
正直イラッとしましたがこの5日でずいぶんフランクになりましたねマードックさん? それに袋からなにをゴソゴソ取り出そうとしてるのかと思えばこんな時にドラ○もんかよ、しかもモノマネ似てるしこの世界にはドラえ○んがやってるのか?
この5日間はある意味地獄だった私はヴィスさんに抱き枕にされてたのだ、私なんか抱き締めてもいい事ないのに、私はあの凶悪な胸に押し潰されて目的地に到着するまで何度も生命の危機に陥(おちい)ったことか。
マードックさんはミシュルさんがいるからか私達には興味を持ってないみたい、それは助かったけどマードックさんはこれから強い者と闘える事による興奮のが強いみたいだった。
「事前調査でな他の魔物がドラゴンに脅えて逃げちまっていないから使う事にした、いくら特別なドラゴン版でも魔物が来る事は有るからな」
「さっさと設置してすぐさまカタをつけるぞ!」
ー3時間後ー
バキバキバキバキ
「ゴアァーーーーー!」
「なんじゃこの大きさはーー!」
焚(た)き付けられた10mクラスのアースドラゴンが森の奥から木を凪倒し、足音を立てながらこちらに歩いてきた、確かに幼体よりも大きいとは聞きましたが、コレは大き過ぎると思うんですけどね。
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