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プロローグ
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初彼との出会いは、兄の友人として知り合いその後少しずつ惹かれて告白して付き合う事になった。
初彼は優しく年上というのもあり、全てデート代は支払うのが男として当たり前だといい、負担をかけたくなかったけど1円も出させてはくれなかった。
それでも初彼とは順調に付き合い、初彼はたまに元カノの話をしたりもしていたが、初彼だったから、そういう物だといつも笑み向け聞いていた。
付き合い始めの頃は待ち合わせに遅れてくることはなかったが、徐々に数分の遅刻が出てきていた。
よく寝坊をする人だったから、仕方ないねと笑み浮かべ許していたけど…。
友達に相談したら、否定的な言葉を告げられたけど、それでも初彼が好きだったから、そういう物だと思い受けとめていた。
付き合い3ヶ月程で、待ち合わせに遅れるのは当たり前でも、キチンと遅れた理由と謝罪をくれるから許してはいたけど…。
デートの定番が、待ち合わせ後にパチンコ店に連れて行かれ、勝てば豪華な食事とその後はホテルへと言うのが定番となっていた。
パチンコ店じゃなく違う所に遊びに誘うも、資金不足だからと断られて…。
割勘又は全額でも出すからと誘うも、全否定され変わらない付き合いが続いていた。
そんなある日、初彼は3年を間近に忙しいからと会う機会が減っていた。
初彼は浪人し留年していたので、3歳上だったが大学の学年は1つしか変わらなかった。
私は大学ではなく3年生の専門学校だったので大学は忙しいのだろうと思っていたが、大学に通う友達には忙しいけど恋人との時間はあるからと言われていた。
そして、夏季休暇にはバイトと勉強で忙しいからと一度も会えずに終わった。
冬季休暇も同じだった。
それでも好きだったから、信じていた…。
多忙だという初彼に適度に連絡をして、久しぶりに会えると言われ嬉しく出かけると、ソワソワと何か言いたげな態度に話すまで待っていたら…。
浮気したと告げられ、よく話を聞くと一度だけでその後は会っていないと言われ、それなら良いよと、笑み向け許して付き合い続行していた。
その後も忙しいと、会う機会もなくなかなか会えなかったけど好きな想いは変わらなかった。
久しぶりに初彼の方から会いたいと連絡が来て、友達に相談し服装から髪型をイメチェンとばかりに可愛く変えて会うと、待ち合わせ場所には心配して来てくれていた友達も近くに待機してくれていた。
初彼は待ち合わせ場所に来ると既にいた私の格好にしばらく見惚れていてくれたんだと思うくらいに見つめてくれていた…。
でも、その後に発せられた言葉は別れの言葉だった。
……わかってはいた、距離を置こうとされていたから多忙ではなくて自然消滅的な別れをって思っていたのだろうと…、それでも好きだったから、諦めたくはなかったから。
別れの言葉を聞くまでは側に居続けようと決めていた…。
別れの言葉に、今まで向けていた笑みよりは悲しげだったとは思うけど…
「やっと言ってくれたね?うん、わかった」
笑み浮かべ了承すると待ち合わせ場所での解散となりデートすることなく初彼は去っていった。
私は泣きそうになりながらも、一人ではいたくないと思い、近くにいるはずの友達に連絡をして待ち合わせ場所に来てもらった。
本当に近くにいたのか、数分で来てくれた。
友達の顔を見ると安心して堪えていた涙がポロポロと溢れ人目も気にせずに泣いていた友達はそんな私を抱きしめ肩を優しく撫でてくれていた。
初彼は優しく年上というのもあり、全てデート代は支払うのが男として当たり前だといい、負担をかけたくなかったけど1円も出させてはくれなかった。
それでも初彼とは順調に付き合い、初彼はたまに元カノの話をしたりもしていたが、初彼だったから、そういう物だといつも笑み向け聞いていた。
付き合い始めの頃は待ち合わせに遅れてくることはなかったが、徐々に数分の遅刻が出てきていた。
よく寝坊をする人だったから、仕方ないねと笑み浮かべ許していたけど…。
友達に相談したら、否定的な言葉を告げられたけど、それでも初彼が好きだったから、そういう物だと思い受けとめていた。
付き合い3ヶ月程で、待ち合わせに遅れるのは当たり前でも、キチンと遅れた理由と謝罪をくれるから許してはいたけど…。
デートの定番が、待ち合わせ後にパチンコ店に連れて行かれ、勝てば豪華な食事とその後はホテルへと言うのが定番となっていた。
パチンコ店じゃなく違う所に遊びに誘うも、資金不足だからと断られて…。
割勘又は全額でも出すからと誘うも、全否定され変わらない付き合いが続いていた。
そんなある日、初彼は3年を間近に忙しいからと会う機会が減っていた。
初彼は浪人し留年していたので、3歳上だったが大学の学年は1つしか変わらなかった。
私は大学ではなく3年生の専門学校だったので大学は忙しいのだろうと思っていたが、大学に通う友達には忙しいけど恋人との時間はあるからと言われていた。
そして、夏季休暇にはバイトと勉強で忙しいからと一度も会えずに終わった。
冬季休暇も同じだった。
それでも好きだったから、信じていた…。
多忙だという初彼に適度に連絡をして、久しぶりに会えると言われ嬉しく出かけると、ソワソワと何か言いたげな態度に話すまで待っていたら…。
浮気したと告げられ、よく話を聞くと一度だけでその後は会っていないと言われ、それなら良いよと、笑み向け許して付き合い続行していた。
その後も忙しいと、会う機会もなくなかなか会えなかったけど好きな想いは変わらなかった。
久しぶりに初彼の方から会いたいと連絡が来て、友達に相談し服装から髪型をイメチェンとばかりに可愛く変えて会うと、待ち合わせ場所には心配して来てくれていた友達も近くに待機してくれていた。
初彼は待ち合わせ場所に来ると既にいた私の格好にしばらく見惚れていてくれたんだと思うくらいに見つめてくれていた…。
でも、その後に発せられた言葉は別れの言葉だった。
……わかってはいた、距離を置こうとされていたから多忙ではなくて自然消滅的な別れをって思っていたのだろうと…、それでも好きだったから、諦めたくはなかったから。
別れの言葉を聞くまでは側に居続けようと決めていた…。
別れの言葉に、今まで向けていた笑みよりは悲しげだったとは思うけど…
「やっと言ってくれたね?うん、わかった」
笑み浮かべ了承すると待ち合わせ場所での解散となりデートすることなく初彼は去っていった。
私は泣きそうになりながらも、一人ではいたくないと思い、近くにいるはずの友達に連絡をして待ち合わせ場所に来てもらった。
本当に近くにいたのか、数分で来てくれた。
友達の顔を見ると安心して堪えていた涙がポロポロと溢れ人目も気にせずに泣いていた友達はそんな私を抱きしめ肩を優しく撫でてくれていた。
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