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番外編
2. 《初夜1》サンバック×トルー
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全てが解決した数日後、僕はいつも以上に緊張しながら部屋の中をうろついていた。
あぁ~…とうとうこの日が来てしまった…!
僕は両手で顔を覆いながらこれからのことを考え一人、勝手に赤面していた。
今日はいわゆる新婚初夜。先程、父様から今晩より兄様と寝室を共にするようにと言われたばかりだ。運良く?その時は僕1人だった為、この事は僕しか知らない。しかし父様にああやって言われた手前、行動に移さないわけにいかないのだ。僕はサンバックの部屋を訪ね誰もいないのを確認すると部屋中を所在無さげに動き回る。
あぁ~…一体僕はどうしたら…!自分でも子供が欲しいと言っておきながらいざそうなるとこの怖気付き様…自分でも情けない…。
いつもの平常心は何処へやら、心臓がバクバクと言って落ち着かない。こちらの僕は本来なら19歳になる年だ。しかし現代に戻っていたせいで身体はまだ16歳のまま。僕は自分の身体を見下ろしながら相変わらず貧弱で筋肉の付きにくい身体に溜息を吐くとサンバックの逞しい身体を思い出した。
兄様の挿入るのかな…。きっとあの身体付きならアレも大きいよね…。
そんなことを思い再び顔を覆っているとガチャというドアの音と共にサンバックが戻ってきた。
「…ッ!トルー、どうした?俺に何か用か?」
突然の僕の登場に驚いているようだ。
「あっあの…!」
僕は勇気を振り絞って父様に言われたことを告げた。すると彼は「そっそうか…。」と言ったっきり顎に手を添え黙ってしまう。
あっあれ…?いきなり過ぎてサンバックも声が出ないのかな…?
彼の反応に戸惑いを覚えた僕はきっと彼が乗り気でないのだと判断し「急なことだから兄様も驚いたよね、僕は急いでるわけじゃないから今日じゃなくても…。」と言って部屋を出ようとした。しかし直ぐ様「待ってくれ。」と引き止められる。
「トルー、自分の部屋には戻らないでくれ。急なことで驚いたのは事実だが俺はお前と夜を共にしたいと思っている、お前も同じ気持ちだから部屋に来てくれたんだろう…?」
彼は少し赤くなった顔で僕の手を握ってくる。それに感化された僕も顔を赤くしながら「…うん、僕も同じ気持ちだよ。兄様、一緒のベッドで寝てもいい?」とその手を握り返した。
あぁ~…とうとうこの日が来てしまった…!
僕は両手で顔を覆いながらこれからのことを考え一人、勝手に赤面していた。
今日はいわゆる新婚初夜。先程、父様から今晩より兄様と寝室を共にするようにと言われたばかりだ。運良く?その時は僕1人だった為、この事は僕しか知らない。しかし父様にああやって言われた手前、行動に移さないわけにいかないのだ。僕はサンバックの部屋を訪ね誰もいないのを確認すると部屋中を所在無さげに動き回る。
あぁ~…一体僕はどうしたら…!自分でも子供が欲しいと言っておきながらいざそうなるとこの怖気付き様…自分でも情けない…。
いつもの平常心は何処へやら、心臓がバクバクと言って落ち着かない。こちらの僕は本来なら19歳になる年だ。しかし現代に戻っていたせいで身体はまだ16歳のまま。僕は自分の身体を見下ろしながら相変わらず貧弱で筋肉の付きにくい身体に溜息を吐くとサンバックの逞しい身体を思い出した。
兄様の挿入るのかな…。きっとあの身体付きならアレも大きいよね…。
そんなことを思い再び顔を覆っているとガチャというドアの音と共にサンバックが戻ってきた。
「…ッ!トルー、どうした?俺に何か用か?」
突然の僕の登場に驚いているようだ。
「あっあの…!」
僕は勇気を振り絞って父様に言われたことを告げた。すると彼は「そっそうか…。」と言ったっきり顎に手を添え黙ってしまう。
あっあれ…?いきなり過ぎてサンバックも声が出ないのかな…?
彼の反応に戸惑いを覚えた僕はきっと彼が乗り気でないのだと判断し「急なことだから兄様も驚いたよね、僕は急いでるわけじゃないから今日じゃなくても…。」と言って部屋を出ようとした。しかし直ぐ様「待ってくれ。」と引き止められる。
「トルー、自分の部屋には戻らないでくれ。急なことで驚いたのは事実だが俺はお前と夜を共にしたいと思っている、お前も同じ気持ちだから部屋に来てくれたんだろう…?」
彼は少し赤くなった顔で僕の手を握ってくる。それに感化された僕も顔を赤くしながら「…うん、僕も同じ気持ちだよ。兄様、一緒のベッドで寝てもいい?」とその手を握り返した。
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