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15. 挨拶
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「本当に大丈夫ですか?少し顔色が…。」
と僕が手を伸ばすと「何をしている。」と厳しい声が掛かる。
声のした方を見ると鋭い目付きでサンバックがこちらを見つめていた。
「あっ…兄様…。」と僕は手を下ろす。
サンバックはこちらにツカツカと近付くと僕とルート様をベリッと剥がし僕にだけ聞こえるように注意する。
「トルー、ルート様に隙を見せたらダメだとあれほど言っただろう?」
そうなのだ、僕は昔からサンバックにルート様と仲良くするのはいいが隙を見せるな、と言われ続けていた。僕はスキンシップの激しいルート様だから、それをブリーマリーにでも見られたら嫉妬で怒り狂う為、それを防ぐために言われていると思っていた。
「ごっ…ごめんなさい…。」とシュンとなる。
するとサンバックは慌てた様に「あっ、いや、トルーを悲しませたいわけじゃないんだ!ただ、お相手はルート様だろう…?色々あるからな…。」と呟く。
僕は「…そうだね、気をつける。」と応えた。
そして、そのままルート様に向き直ると
「ルート様、ご公務もお忙しいとは思いますが、お身体に気をつけて下さいね、身体が資本ですから。では、僕はこの辺で失礼致します。」
と挨拶をした。
するとルート様は「もう行っちゃうの?まだ暫くいたらいいのに。」と告げる。
しかし、これ以上お邪魔しては大事な話ができないだろう。
「お言葉ありがとうございます、しかし宿題もありますので。」
と嘘を吐き、僕は部屋を出て行こうとした。
すると「トルー、アレを忘れているぞ。」とサンバックに呼び止められる。
僕は「あぁ!」と思い出すとサンバックに抱き着き、顔を寄せてきた彼の両頰に自分の頰をくっ付けると「では、失礼致します。」と部屋を後にする。
扉を閉める瞬間、ルート様の「アレなに!?」という発言が聞こえたが聞こえないフリをした。
先程、僕がサンバックにやったこと。
それは海外でよく友達とか家族とかに会った時にやる挨拶みたいなものだ。
日本では勿論、馴染みはないが、この世界でもそんなことはしない。せめて握手くらいだ。
しかし、何故僕がサンバックにだけやるかというと昔、僕がまだ彼とタメ口で喋っていた頃、本で読んだとか適当に理由をつけて、そういうことをする他国の人がいる、という話をした。
そしたらサンバックがこの行為を気に入ってしまい、僕と会った時か別れる時はコレをして欲しいと頼まれた。
僕は始めは「えぇー!」と言い拒否していたが「頼む。」と言われては従わないわけにいかない。
それにほっぺにチューするわけじゃないし、まぁいっか、くらいのノリだった。
それが今では僕達2人の中だけで浸透してしまい当たり前のようになっている。
僕はイモーテルの待つ部屋に戻ると今後について考えることにした。
「(まずい…計画通りにいかなくなってしまった…ヒロインが良い子だったらブルーマリーと仲良くしようとしてたけど、このままだったら確実に対立してしまう…。2人を仲良くさせることが難しいなら方向性を変えてみようかな…要はブリーマリーはルート様との婚約を破棄されなければ問題ないわけだからブリーマリーの性格矯正とルート様に対してブリーマリーの印象を良くしたら2人の仲は安泰なんじゃ…。よし!次はブルーマリーにアクションを起こしてみよう!)」
僕はそう決め、イモーテルの淹れた紅茶を飲み干した。
と僕が手を伸ばすと「何をしている。」と厳しい声が掛かる。
声のした方を見ると鋭い目付きでサンバックがこちらを見つめていた。
「あっ…兄様…。」と僕は手を下ろす。
サンバックはこちらにツカツカと近付くと僕とルート様をベリッと剥がし僕にだけ聞こえるように注意する。
「トルー、ルート様に隙を見せたらダメだとあれほど言っただろう?」
そうなのだ、僕は昔からサンバックにルート様と仲良くするのはいいが隙を見せるな、と言われ続けていた。僕はスキンシップの激しいルート様だから、それをブリーマリーにでも見られたら嫉妬で怒り狂う為、それを防ぐために言われていると思っていた。
「ごっ…ごめんなさい…。」とシュンとなる。
するとサンバックは慌てた様に「あっ、いや、トルーを悲しませたいわけじゃないんだ!ただ、お相手はルート様だろう…?色々あるからな…。」と呟く。
僕は「…そうだね、気をつける。」と応えた。
そして、そのままルート様に向き直ると
「ルート様、ご公務もお忙しいとは思いますが、お身体に気をつけて下さいね、身体が資本ですから。では、僕はこの辺で失礼致します。」
と挨拶をした。
するとルート様は「もう行っちゃうの?まだ暫くいたらいいのに。」と告げる。
しかし、これ以上お邪魔しては大事な話ができないだろう。
「お言葉ありがとうございます、しかし宿題もありますので。」
と嘘を吐き、僕は部屋を出て行こうとした。
すると「トルー、アレを忘れているぞ。」とサンバックに呼び止められる。
僕は「あぁ!」と思い出すとサンバックに抱き着き、顔を寄せてきた彼の両頰に自分の頰をくっ付けると「では、失礼致します。」と部屋を後にする。
扉を閉める瞬間、ルート様の「アレなに!?」という発言が聞こえたが聞こえないフリをした。
先程、僕がサンバックにやったこと。
それは海外でよく友達とか家族とかに会った時にやる挨拶みたいなものだ。
日本では勿論、馴染みはないが、この世界でもそんなことはしない。せめて握手くらいだ。
しかし、何故僕がサンバックにだけやるかというと昔、僕がまだ彼とタメ口で喋っていた頃、本で読んだとか適当に理由をつけて、そういうことをする他国の人がいる、という話をした。
そしたらサンバックがこの行為を気に入ってしまい、僕と会った時か別れる時はコレをして欲しいと頼まれた。
僕は始めは「えぇー!」と言い拒否していたが「頼む。」と言われては従わないわけにいかない。
それにほっぺにチューするわけじゃないし、まぁいっか、くらいのノリだった。
それが今では僕達2人の中だけで浸透してしまい当たり前のようになっている。
僕はイモーテルの待つ部屋に戻ると今後について考えることにした。
「(まずい…計画通りにいかなくなってしまった…ヒロインが良い子だったらブルーマリーと仲良くしようとしてたけど、このままだったら確実に対立してしまう…。2人を仲良くさせることが難しいなら方向性を変えてみようかな…要はブリーマリーはルート様との婚約を破棄されなければ問題ないわけだからブリーマリーの性格矯正とルート様に対してブリーマリーの印象を良くしたら2人の仲は安泰なんじゃ…。よし!次はブルーマリーにアクションを起こしてみよう!)」
僕はそう決め、イモーテルの淹れた紅茶を飲み干した。
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