次期魔王の教育係に任命された

ミイ

文字の大きさ
15 / 122
第1章

15. 危険性

「現魔王様の先が永くないことは魔族である者は誰もが知っています。それにモリオン様は次期魔王様といってもまだ成長期を迎えていない赤子。これを機に自分が次期魔王に、という輩が現れないとは限りません。実はショウ様には黙っていましたが、現魔王様があの様な状態になってから魔王の座を狙う者達の動きが激しくなっているのです。よって、お披露目の儀に襲撃してくるやもしれません。」

「えっ…じゃあ魔族の中でも派閥があるんですか?」

流石に全員が仲良いとは思ってなかったが、まさか魔王様を襲う人達がいるとは思いもしなかった。

「ええ、いくら魔族といっても争いを好むのはごく一部です…。それに人間を襲う者はほとんど自我を持たない魔物ばかり。それだけで人間には魔族は敵という概念が付いてしまったのです。」

「それならそれを否定してはどうですか?」

「…現魔王様が昔、働きかけたことがあります。しかし永年の亀裂を修復するには遅すぎました。人間も次世代へと移り変わっていきます、誰か1人でも魔族を受け入れる姿勢を示してくれたら良かったのですが、皆、魔族は敵であるという教育を受けておりなかなか話さえも聞いてくれません。よって魔王様は諦めてしまったのです…受け入れられないならせめて干渉しないでおこうと。しかし、人間はなんの罪もない魔族を攻撃し侵略してきます。ならば、こちらも防衛しなければなりません。それの繰り返しです。」

「そう…ですか。」

ファンタジーではよくある話だが、実際に自分の周りで起こっていると笑えない。

「すみません、話が脱線しましたね。魔族の派閥についてですが、現魔王様の人間に対する考え方に反対する者達がいます。その者達は人間達を滅ぼし、その地を我が物にしようとしています。ただ今は人間達がどうこうよりも魔王の座を狙う方が有力でしょうね。」

「そんな集団がいたんですか…。じゃあ僕は全力でモリオンを守らないと…。」

「はい、お披露目の儀の時は私もいますが1番近くにいるのはショウ様です。モリオン様のこと、宜しくお願い致します。」

「はい…。」

僕は若干の不安を覚えながらお披露目の儀を迎えることとなった。
感想 115

あなたにおすすめの小説

王様お許しください

nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。 気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。 性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

ゲーム世界の貴族A(=俺)

猫宮乾
BL
 妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。

俺は勇者のお友だち

むぎごはん
BL
俺は王都の隅にある宿屋でバイトをして暮らしている。たまに訪ねてきてくれる騎士のイゼルさんに会えることが、唯一の心の支えとなっている。 2年前、突然この世界に転移してきてしまった主人公が、頑張って生きていくお話。

転生先は猫でした。

秋山龍央
BL
吾輩は猫である。 名前はまだないので、かっこよくてキュートで、痺れるような名前を絶賛募集中である。 ……いや、本当になんでこんなことになったんだか! 転生した異世界で猫になった男が、冒険者に拾われて飼い猫になるほのぼのファンタジーコメディ。 人間化あり、主人公攻め。

監獄にて〜断罪されて投獄された先で運命の出会い!?

爺誤
BL
気づいたら美女な妹とともに監獄行きを宣告されていた俺。どうも力の強い魔法使いらしいんだけど、魔法を封じられたと同時に記憶や自我な一部を失った模様だ。封じられているにもかかわらず使えた魔法で、なんとか妹は逃したものの、俺は離島の監獄送りに。いちおう貴族扱いで独房に入れられていたけれど、綺麗どころのない監獄で俺に目をつけた男がいた。仕方ない、妹に似ているなら俺も絶世の美形なのだろうから(鏡が見たい)

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。