フェアリーマジック

エルフ×人間

 昔からエルフは人間を見守っていた。
人間を助ける為に得た魔術は、長年の歳月を得て多種多様に変化していったのだが、それはいい意味とは限らない。

「？)まぁ、こんな話は聞き飽きたな…」
図書館で呟かれた1人のエルフの声だった。
そのエルフに近づく女の子が1人
後ろからエルフの目元を両手で隠し、耳元に放たれたその言葉。
「亜)だ～れだっ」
「エ)ハァ…亜月[あずき]だろ？」
聞きなれた声
小さな手のひら
そしてこの魔力の波長…
「亜)バレちゃった（笑）」
まるでイタズラのバレた子供のような反応
「エ)間違えねぇよ」
「亜)それもそっか（笑）
私とキアム[エルフ]は昔からの友達だもんねっ（笑）」
にこやかに言うが…
「キ)そういうなって、俺らエルフ達は人間の手助けする為に魔術を進化させてきた為に、本来なら友好関係はないんだぞ？」
「亜)そんなの知らないも～ん（笑）」
そんな和やかな雰囲気を出してくれた亜月に対して現実はそう甘くはいてくれない。
「キ)…静かに……」
「亜)えっ？」
「キ)これは…事件かな」

                         ～ See you next Time ～