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第一章 まるで無意味な召喚者
CASE2 パプカ・マグダウェル その1
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『いつも思うんだけど、アンタって本当の意味で凡人よね。ラノベとか漫画の自称平凡主人公とかじゃなくて、本当の意味での凡人。つまんないの』
開口一番こき下ろされたのは俺である。
ここは職場の物置。埃がたまり空気も循環しないこの場所は、大変に不快で早々に退出したい気分でいっぱいだ。
しかし出ていくわけにはいかない理由がある。それは目の前に存在する青白く光る水晶だった。
何も水晶自体が原因なのではなく、その向こう側。電話越しと例えればわかりやすいだろうか。つまりこの水晶は一種の通信機器であり。名を『念話機』と言う。その向こう側には俺の上司がいるのだ。
『ちょっと聞いてんの凡人君。アンタの評価項目を見てるんだけど、こんなんじゃ出世できないわよ? 一生平社員よ、平社員。晩年は窓際に追いやられて若い子たちに「えー、サトーさんってあの歳でまだ平なの? キモーイ。プークスクス」みたいに言われるわね』
「具体的すぎる罵倒をありがとうございます。ところでそろそろ仕事に戻りたいので念話を切っても良いですか? 直属の上司の目を盗んで念話してるのでまずいのですよ」
そう。念話機の向こう側にいる人間は俺の上司であるが、現場の上司ではない。俺の現場における上司は今、事務室にて判子を押す流れ作業の真っ最中だ。
おまけにその上司の目を盗んでまで仕事中に念話をしているのには理由があった。
水晶の向こうにいるやけに綺麗な声の持ち主は、俺が単純労働にいそしんでいた時にギルド事務職に斡旋してくれた恩人なのだ。加えて俺の弱みを多数握っている人でなしであり、彼女からの連絡は仕事中だろうが天変地異の最中だろうが必ず受けなければならないのである。
『良いわけないでしょ何言ってんのよ。まだ本題に入ってもいないでしょ馬鹿なの? ああ馬鹿なんだ。バーカバーカ』
「馬鹿で結構ですので本題に入ってください。あなたと違って暇じゃないんです」
『へぇ、片田舎の受付長ごときがでかい口叩くじゃないの。まあ良いわ。心の広い私だもの。今のは聞かなかったことにしてあげる。でもまあ今夜の酒の肴はアンタの研修時代の話題になりそうね。アンタの同期の前で大声で叫びたい気分だわ』
「大変失礼いたしました。なのでそれは勘弁してください!」
くそ、俺には些細な反撃すら許されていないのか。
『そろそろ本題に入るけれど、アンタんとこの支部に……ほら。あれ居たじゃない? 例のその幼女と言うか……マグダウェルの一人娘』
「パプカ・マグダウェルのことですか? 一応彼女は私よりも年上のはずですが……」
『そうあの幼女ね。そのロリっ子のことでちょっと中央がもめてるのよ』
聞いちゃいねぇし。
『それで中央から調査部門を派遣するって話になったんだけれど、調査部門って人手不足なのよね。そんな片田舎の調査なんかに人員を割いてらんないのよ。というわけで、調査隊の編成が終わる前にロリっ子の調査報告ができれば助かるって話』
「つまり私が調査をして早々に結果を報告しろと?」
『まあそんな感じだからよろしくね。調査内容については今からそっちに転送するから、今すぐ調査を始めなさい』
そこまで言い終わると、俺の返事を待たずに念話は断ち切られてしまった。そして水晶の上に、言われた通りの調査内容についての文章が羅列されてゆく。
「……っ! マジで!?」
* *
「はああああああああああああああああ…………と言う訳で、調査担当官となりましたサトーです。よろしくお願いします」
「随分と長い溜息ですね。あとどういう訳なのかさっぱり分かんないのでちゃんと説明してください」
相談窓口に吐き出される俺の溜息の向こう側。
相談者が座る椅子に座布団を3枚ほど重ねて座る少女が例のロリっ子、パプカ・マグダウェル。
片方だけ長い髪の毛に髪飾りを巻き付け、体中に魔法の触媒である装飾品をふんだんに飾り付け、さらに魔法の杖を片手に持った装飾過多な少女。身長低く童顔で、傍から見れば幼女であるとの意見が圧倒するであろう容姿を持つ彼女が、今回の調査対象だ。
「実は中央でパプカさんのジョブについて疑惑が浮上したそうで、現地調査としてギルドの調査を受けろとお達しがありまして」
「? わたしのジョブですか? 別になにもやましいことはないと思うのですが。何か書類に不備でもありましたか?」
「いえ、書類は問題なく提出されています。ただ、見た目とジョブにその……乖離があると言いますか」
見た目と言う言葉にパプカが反応する。眉を顰め、頬を膨らませて明らかに不機嫌な表情だ。彼女は自らの容姿について触れられることを嫌うのである。
パプカは座布団を重ねたアンバランスな椅子の上に足をかけて立ち上がった。こちらは座っている状態なので見下されている状態だ。
「見た目? つまり私が見るからに幼女であることが問題だと? ええ確かに、わたしの見た目は幼女です。ロリっ子ですとも! しかしサトー! あなたは知っているはずです! 書類にも書いてあることですが、わたしはあなたよりも年上なのですよ!? 今年の誕生日を迎えれば20歳になるんです! それをなんです? 見た目がどうのと言う疑惑があった? あなたはちゃんと中央に反論したんですか!?」
「落ち着いてください。今回の件は年齢云々と言う話ではなく、パプカさんのような小柄な女性が前衛職を務めているということについての当然の疑問が表面化しただけです」
「む……そういうことなら仕方ありませんね。まあ私が前衛を務めているなんて、よく知っている人でないと理解できないでしょうし」
落ち着いたパプカは椅子から降りて腰を下ろした。
パプカのジョブである『勇敢なる錬金術師』は非常に数が少なく珍しいものだ。
錬金術師と言うものがすでに魔法使いの中では珍しい部類で、その中でもさらに希少なのである。
ギルドで確認されている範囲では世界で10人もいない。なぜかというと、先ほどから問題となっている前衛職だからだ。
魔法使いや錬金術師と聞けば、大抵の人間は『打たれ弱い』『防御力低そう』と言う印象を抱くだろう。実際この世界でもその認識は間違っていない。
すなわちそんな後方で控えているべき人間が、先頭に立って敵と打ち合おうと思い立つこと自体が稀であり、習得しようとする魔法使いがそもそも少ないのである。
「実のところ、パプカさんと直接話している私でも、前衛を務めている光景を想像できません」
「でも受けた依頼はすべて成功してますよ? それは証拠にはならないんですか?」
「パプカさんはお父様とご一緒に依頼を受けることが多いですから、その……お父様の権威を笠に着て不当に報酬を得ているのではと勘ぐる者もおりまして……」
「カッチーン。ほう? わたしがお父さんの権威を? あの年中片方の乳首を出し続ける変態のどこに権威があるのかは知りませんが、まあ実力はすごいですからね。その意味は理解しましょう。しかしですよ、わたしがあの変態のおかげで不当評価を受けるのは納得できません。断固前言の撤回を要求します」
自分の父親に対してなかなかひどいことを言う。
「まあ私が言っていることではありませんが……そういった疑惑もあるということです。ですので今回の調査は実地にて担当官が直接把握するというものになります」
「ええ良いでしょう。その調査受けて立ちます…………あれ? でも先ほど調査担当官はサトーと言ってませんでしたか?」
「……ええ。パプカさんのクエストに直接同行させていただきます……はぁ」
「ああ、先ほどの深いため息と今の遠い目はそれが原因でしたか、納得です。でも良いのですか? サトーの冒険者ランクではわたしの任務についてこれないと思うのですが」
冒険者にはランクと言うものが存在し、依頼の難易度と比較して合致したものを受けることができるシステムとなっている。
ランクは大まかに分けて6段階。金属の希少度で表される。
最下級をブロンズとして、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、そして最上級のオリハルコンとなる。
ちなみにパプカのランクは『プラチナ』で、一般に一流の冒険者とされる『ゴールド』を超える超一流の実力者だ。
一方の俺は『ブロンズ』であり、最下級の駆け出し冒険者と同じランク。
ギルドに就職する際に必ず必要な資格であるため一応ランクを持っているだけであり、その実力はそこらの農家のおじいさんの方がよほど強いという程度である。
もちろんブロンズの俺がプラチナのクエストに同行するのは通常では難しい。
そもそもギルドの取り決めで禁止されていることだが、今回は事務員としての調査であるため特例措置が取られているのだ。
「中央のドS女……ゴホン! 上司からの権限でそこは問題ありません。依頼もパプカさんのランクに合ったプラチナで行うとのことです。と言うより、そうでなければ調査の意味もありませんので」
「でも、そういった現地調査は普通事務職のサトーではなく、護衛職の冒険者が受け持つものなのでは?」
「中央のサディスティック女王……ゴホン! 上司の要望です」
本来ならば荒くれ専門のギルド専属冒険者、通称護衛職の人間が対応する案件なのだが、念話機で話していた通り人手が足りず俺が担当することとなったのだ。
デスクワーク派の俺が町の外に出て大冒険? 正直死亡フラグとしか考えられない。
魔物との戦闘なんて研修時代以来だし、一応保管してある俺の装備品はさび付いてそもそも鞘から抜けないだろう。
「そういうわけで今は依頼も受けていないようですし、明日にも調査に出向きたいのですが、よろしいですか? もちろん正当な報酬も出ますので」
「分かりました。報酬が出るのなら問題ありません。ただ……」
「ただ?」
「多分うちの変態乳首も同行することになりますよ? こう言った案件だとあれはわたしが何を言っても聞かないですし、下手に追い払うとストーカーになるのでそれは避けたいのです」
「まあ、依頼に直接手を出さないという条件でしたら…………と言うか、一応父親なのにひどい言いぐさですね」
「事実ですからね」
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ここは職場の物置。埃がたまり空気も循環しないこの場所は、大変に不快で早々に退出したい気分でいっぱいだ。
しかし出ていくわけにはいかない理由がある。それは目の前に存在する青白く光る水晶だった。
何も水晶自体が原因なのではなく、その向こう側。電話越しと例えればわかりやすいだろうか。つまりこの水晶は一種の通信機器であり。名を『念話機』と言う。その向こう側には俺の上司がいるのだ。
『ちょっと聞いてんの凡人君。アンタの評価項目を見てるんだけど、こんなんじゃ出世できないわよ? 一生平社員よ、平社員。晩年は窓際に追いやられて若い子たちに「えー、サトーさんってあの歳でまだ平なの? キモーイ。プークスクス」みたいに言われるわね』
「具体的すぎる罵倒をありがとうございます。ところでそろそろ仕事に戻りたいので念話を切っても良いですか? 直属の上司の目を盗んで念話してるのでまずいのですよ」
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「大変失礼いたしました。なのでそれは勘弁してください!」
くそ、俺には些細な反撃すら許されていないのか。
『そろそろ本題に入るけれど、アンタんとこの支部に……ほら。あれ居たじゃない? 例のその幼女と言うか……マグダウェルの一人娘』
「パプカ・マグダウェルのことですか? 一応彼女は私よりも年上のはずですが……」
『そうあの幼女ね。そのロリっ子のことでちょっと中央がもめてるのよ』
聞いちゃいねぇし。
『それで中央から調査部門を派遣するって話になったんだけれど、調査部門って人手不足なのよね。そんな片田舎の調査なんかに人員を割いてらんないのよ。というわけで、調査隊の編成が終わる前にロリっ子の調査報告ができれば助かるって話』
「つまり私が調査をして早々に結果を報告しろと?」
『まあそんな感じだからよろしくね。調査内容については今からそっちに転送するから、今すぐ調査を始めなさい』
そこまで言い終わると、俺の返事を待たずに念話は断ち切られてしまった。そして水晶の上に、言われた通りの調査内容についての文章が羅列されてゆく。
「……っ! マジで!?」
* *
「はああああああああああああああああ…………と言う訳で、調査担当官となりましたサトーです。よろしくお願いします」
「随分と長い溜息ですね。あとどういう訳なのかさっぱり分かんないのでちゃんと説明してください」
相談窓口に吐き出される俺の溜息の向こう側。
相談者が座る椅子に座布団を3枚ほど重ねて座る少女が例のロリっ子、パプカ・マグダウェル。
片方だけ長い髪の毛に髪飾りを巻き付け、体中に魔法の触媒である装飾品をふんだんに飾り付け、さらに魔法の杖を片手に持った装飾過多な少女。身長低く童顔で、傍から見れば幼女であるとの意見が圧倒するであろう容姿を持つ彼女が、今回の調査対象だ。
「実は中央でパプカさんのジョブについて疑惑が浮上したそうで、現地調査としてギルドの調査を受けろとお達しがありまして」
「? わたしのジョブですか? 別になにもやましいことはないと思うのですが。何か書類に不備でもありましたか?」
「いえ、書類は問題なく提出されています。ただ、見た目とジョブにその……乖離があると言いますか」
見た目と言う言葉にパプカが反応する。眉を顰め、頬を膨らませて明らかに不機嫌な表情だ。彼女は自らの容姿について触れられることを嫌うのである。
パプカは座布団を重ねたアンバランスな椅子の上に足をかけて立ち上がった。こちらは座っている状態なので見下されている状態だ。
「見た目? つまり私が見るからに幼女であることが問題だと? ええ確かに、わたしの見た目は幼女です。ロリっ子ですとも! しかしサトー! あなたは知っているはずです! 書類にも書いてあることですが、わたしはあなたよりも年上なのですよ!? 今年の誕生日を迎えれば20歳になるんです! それをなんです? 見た目がどうのと言う疑惑があった? あなたはちゃんと中央に反論したんですか!?」
「落ち着いてください。今回の件は年齢云々と言う話ではなく、パプカさんのような小柄な女性が前衛職を務めているということについての当然の疑問が表面化しただけです」
「む……そういうことなら仕方ありませんね。まあ私が前衛を務めているなんて、よく知っている人でないと理解できないでしょうし」
落ち着いたパプカは椅子から降りて腰を下ろした。
パプカのジョブである『勇敢なる錬金術師』は非常に数が少なく珍しいものだ。
錬金術師と言うものがすでに魔法使いの中では珍しい部類で、その中でもさらに希少なのである。
ギルドで確認されている範囲では世界で10人もいない。なぜかというと、先ほどから問題となっている前衛職だからだ。
魔法使いや錬金術師と聞けば、大抵の人間は『打たれ弱い』『防御力低そう』と言う印象を抱くだろう。実際この世界でもその認識は間違っていない。
すなわちそんな後方で控えているべき人間が、先頭に立って敵と打ち合おうと思い立つこと自体が稀であり、習得しようとする魔法使いがそもそも少ないのである。
「実のところ、パプカさんと直接話している私でも、前衛を務めている光景を想像できません」
「でも受けた依頼はすべて成功してますよ? それは証拠にはならないんですか?」
「パプカさんはお父様とご一緒に依頼を受けることが多いですから、その……お父様の権威を笠に着て不当に報酬を得ているのではと勘ぐる者もおりまして……」
「カッチーン。ほう? わたしがお父さんの権威を? あの年中片方の乳首を出し続ける変態のどこに権威があるのかは知りませんが、まあ実力はすごいですからね。その意味は理解しましょう。しかしですよ、わたしがあの変態のおかげで不当評価を受けるのは納得できません。断固前言の撤回を要求します」
自分の父親に対してなかなかひどいことを言う。
「まあ私が言っていることではありませんが……そういった疑惑もあるということです。ですので今回の調査は実地にて担当官が直接把握するというものになります」
「ええ良いでしょう。その調査受けて立ちます…………あれ? でも先ほど調査担当官はサトーと言ってませんでしたか?」
「……ええ。パプカさんのクエストに直接同行させていただきます……はぁ」
「ああ、先ほどの深いため息と今の遠い目はそれが原因でしたか、納得です。でも良いのですか? サトーの冒険者ランクではわたしの任務についてこれないと思うのですが」
冒険者にはランクと言うものが存在し、依頼の難易度と比較して合致したものを受けることができるシステムとなっている。
ランクは大まかに分けて6段階。金属の希少度で表される。
最下級をブロンズとして、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、そして最上級のオリハルコンとなる。
ちなみにパプカのランクは『プラチナ』で、一般に一流の冒険者とされる『ゴールド』を超える超一流の実力者だ。
一方の俺は『ブロンズ』であり、最下級の駆け出し冒険者と同じランク。
ギルドに就職する際に必ず必要な資格であるため一応ランクを持っているだけであり、その実力はそこらの農家のおじいさんの方がよほど強いという程度である。
もちろんブロンズの俺がプラチナのクエストに同行するのは通常では難しい。
そもそもギルドの取り決めで禁止されていることだが、今回は事務員としての調査であるため特例措置が取られているのだ。
「中央のドS女……ゴホン! 上司からの権限でそこは問題ありません。依頼もパプカさんのランクに合ったプラチナで行うとのことです。と言うより、そうでなければ調査の意味もありませんので」
「でも、そういった現地調査は普通事務職のサトーではなく、護衛職の冒険者が受け持つものなのでは?」
「中央のサディスティック女王……ゴホン! 上司の要望です」
本来ならば荒くれ専門のギルド専属冒険者、通称護衛職の人間が対応する案件なのだが、念話機で話していた通り人手が足りず俺が担当することとなったのだ。
デスクワーク派の俺が町の外に出て大冒険? 正直死亡フラグとしか考えられない。
魔物との戦闘なんて研修時代以来だし、一応保管してある俺の装備品はさび付いてそもそも鞘から抜けないだろう。
「そういうわけで今は依頼も受けていないようですし、明日にも調査に出向きたいのですが、よろしいですか? もちろん正当な報酬も出ますので」
「分かりました。報酬が出るのなら問題ありません。ただ……」
「ただ?」
「多分うちの変態乳首も同行することになりますよ? こう言った案件だとあれはわたしが何を言っても聞かないですし、下手に追い払うとストーカーになるのでそれは避けたいのです」
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