あのエピローグのつづきから 〜勇者殺しの勇者は如何に勇者を殺すのか〜

shirose

文字の大きさ
78 / 182
第二章 蹉跌の涙と君の体温

第25話 たとえば、このひと時に名前があったとして

しおりを挟む




「なんだ、あれ……」

 空から何か、───本当になんだろうか。
 真っ白な雪とは対照的に黒い何かが、落下していた。俺の真上だ。昔から視力だけは良かった。何一つ取り柄のない俺の、ただ一つ他人に自慢出来ることだ。
 黒い何かは次第に、───人の姿となった。
 黒い何かは人だった。
 なぜ黒か。あれは、制服の黒だ。そして、髪の黒。そして、女の子の黒。
 女の子が、空から落ちてきている。

「おいおいおいおい」

 俺は学生鞄を放り投げて、自転車を蹴り飛ばすように飛び降り、女の子の落下地点に辿り着くように駆けた。

 次第に女の子の姿が近くなる。

「ここ!? ここでいいのか!? わかんねえ!!」

 初めは、点にしか見えなかった女の子が、もう、すぐそこに────

「ああああああぁぁああ!! もうどうにでもなれえええええ!!!!」

 無我夢中、やけくそ、がむしゃら。
 そんな思いで腕を伸ばし、女の子が指先に触れた瞬間に《時極クロノス》の派生ブランチスキル《永劫アイオーン》を発動する。
 空から落ちてきた女の子はぴたりと止まった。
 俺は女の子を横抱き───要するにお姫様抱っこ────してからその顔を拝んだ。

 心臓が跳ね上がるのを感じた。

 一目惚れだった。

 恋をしてしまった。

 初恋だった。

 ───でも、どこか見覚えがある気がした。

 時の止まった彼女の可愛らしい顔に見蕩れていると、はっと我に返って、ようやく《永劫アイオーン》を解除した。

「…………あ、れ?」

「ど、どうも」

「え、え、あれ、わたし、………なんで?」

 女の子は頭にハテナを浮かべていた。
 俺は取り敢えず女の子を地に足付けさせた。

「あ、あんたが………救けたの?」

「う、うん。まあ、そういうことだと思う」

 かくいう俺の頭の中もハテナで埋め尽くされていた。学校の帰り道、アスファルトなど露知らずのあぜ道を俺は自転車で帰っていた。その途中で空から落ちるこの女の子を視界に捉えたから、〈神技スキル〉を使ってキャッチした。ただそれだけだ。

「ど、どうやって……?」

「ああ~~、それは、………ね」

 〈神技スキル〉のことを他人に言うのはアザレアに固く口止めされている。「もしも他言したならば寿命を五年縮めます」、とリアルな数字まで出されて脅されていた。
 次の言葉を探そうと目を泳がせていると、女の子の制服に目が移った。真冬にも限らず防寒具の類を何一つ身につけていなく、制服が雪で濡れていた。そして、その制服は隣の中学校の制服だった。こちらの中学校の制服よりも可愛いので有名だ。でも、よく見ると制服のあちこちがほつれているのが分かった。
 どうして、空から落ちてきたんだ、なんて聞くに聞けない。それを聞くのがどうしてか恐ろしかった。次の言葉が見つからずに、女の子の顔と服に交互に視線を動かしていると、

「ねぇ……」

「ンっ……!?」

 やばい。女の子の身体あちこち見てた。これ。嫌われた? 分かんねぇ。ミスったか?

「あんた、どっかで会ったことある?」

 あるわけが、ない。一目惚れだし。一目惚れなのに会ったことがないとかあるわけない。

「いや、……ないよ」

「ま、そうだよね」

 その子は首の後ろをかいた。

「……まあ、お互い知りたくないことがありそうだし……私も、詮索はしないから」

 女の子は何かを察したのか。パンパンと制服についた埃やら雪を手で振り払って、

「救けてくれてありがと。じゃ」

 女の子は足早にその場を去ってしまい、瞬きをした次の瞬間にはその場からは居なくなっていた。
 もっと、礼とか言ってくれても、いいんじゃないかなぁ。仮にも命の恩人なわけだし? みたいな?
 俺は学生鞄を拾い上げてから、あぜ道にほっぽった自転車を起こして、帰路を漕ぎ出した。
 瞼の裏には彼女の顔が鮮明に焼き付いていた。




█◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█▖◢██◥◤◢◥◣◤█◤◣◢▟█◤◣◣▖█◢██◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█




 俺は中学を卒業したのち、地元から遠く離れた高校に進学した。あまり、知り合いの多い場所には行きたくなかったからだ。理由は、特にない。友達は比較的多い方だと思うし、それなりの中学校生活を送っていた。
 でも、知り合いの多い地元の高校には通いたくはなかった。環境を一新したかったからかもしれない。多分、そうなのだろう。最近、自分の考えていることすら分からなくなることがある。
 あの女の子と会って以来、あの子のことしか考えられなくなっていた。

空閑くが逢奈あいなです。中学ではバレーボール部に入ってました。よろしくお願いします」

 入学してすぐのクラス内での自己紹介。
 そこに彼女はいた。
 空から落ちてきたあの女の子。
 顔がまるっきり同じだ。
 綺麗で、それでいて可愛い。どこか大人びてるけど、あどけなさもある。
 透き通るような声。
 髪型だけはあの時のツーサイドアップとは違う。ボブカットだ。
 でも、声も顔も同じ。
 どう見たってあの時の女の子だ。
 ここでがたっ、と立ち上がり、「お、お前はあの時の……っ!!」なんて言えるほど俺の心臓には毛が生えてはいない。
 あの子がここにいるという事実だけで心臓がバクバクいっていて、もう、やばい。やばいというかやべぇ。空閑逢奈って言うのか。そうか、ふうん。やばいな。これ、奇跡というか、なんというか。もはや運命、みたいな。うわあどうしようやべぇ。

南々瀬ななせ君、南々瀬君」

「はい!?」

「自己紹介、君の番だぞ~」

 担任の先生らしき男が俺の顔を覗き込んでいた。

「あっ、はいっ。俺の番すね」

 俺は勢いよく立ち上がって、

「えっと、南々瀬時宗ときむねです。中学では───」

 空閑逢奈と目が合った。
 彼女がこちらを見ていた。
 その顔には喫驚が満ち溢れていた。
 じっと、二人で見つめ合う。
 俺は、どんな顔をすればいいのか分からず、取り敢えず微笑んでみせた。
 すると、担任の先生らしき人物が俺に視線を向けて言った。

「南々瀬君? どした?」

「す、すみません。なんでもないっす」

 俺は自己紹介を途中から続けて一瞬で終わらせた。空閑逢奈の方も俺の事を覚えていてくれてたんだ。やっぱり、勘違いじゃなかった。空閑逢奈はあの女の子だ。
 仲良くなりたい。
 でも、どうやって話し掛けよう。取り敢えず、今日のホームルームが終わったら、一回声かけてみるか。




█◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█▖◢██◥◤◢◥◣◤█◤◣◢▟█◤◣◣▖█◢██◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█




「空閑、さん」

 俺が言うと、空閑逢奈はその場に立ち止まった。

「えっと、あの時の、空から落ちてきたのって君だよね?」

 空閑は鋭い目付きで南々瀬を見て、

「人違いです」

 とそれだけを口にして去っていった。
 顔も声も仕草もそっけない態度もあの時とまるっきり同じだ。
 人違いなわけ、ないだろ。




█◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█▖◢██◥◤◢◥◣◤█◤◣◢▟█◤◣◣▖█◢██◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█




 空閑逢奈と再会してから二ヶ月が経った。
 その間、彼女と距離を縮めることは、出来なかった。明らかに避けられている。
 そんな折、ある噂を耳にした。
 空閑が生徒会に立候補する予定だと。そして、現生徒会長の推薦枠でもう当選は確実だと。
 この学校では生徒会は特殊な方法で決められている。
 一年生に与えられた枠は二つだ。
 ひとつは生徒会長の推薦枠。これは今の生徒会長が推している子を指名するだけでその人を生徒会に入れられるという枠だ。空閑は、めちゃくちゃ可愛いし、誰に対しても───俺を除く───優しく、明るく接するため、男子にも女子にも人気がある。その枠に当てはまるのも充分に頷ける。
 もうひとつが勉強推薦枠。
 これは単純に夏休み前の期末テストで上位五位以内になった生徒の中から生徒会に入りたいものが立候補出来、その中でさらに投票制度があるというものだ。
 勉強が出来なければ生徒会には立候補も出来ないというシビアさ。
 しかし、それでもなお、俺はこれを狙いにいった。
 空閑と同じ生徒会に入れば、確実に彼女に近付くことが出来る。どんなに距離を離されても、疎まれても、その理由を知るまでは納得出来ない。
 俺はやるぞ。
 やると言ったら、俺はやる男だ。




█◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█▖◢██◥◤◢◥◣◤█◤◣◢▟█◤◣◣▖█◢██◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█




 廊下に張り出された順位表を見る。
 自信はあった。
 これでも頭は悪くない方だと自負している。中学校の学年順位も常に三位以内にはいた。
 ずらっ、と並ぶ名前と順位。
 そこには───


『七位 南々瀬時宗』



「…………………は?」

 ────嘘、だろ?
 あんなに頑張ったのに。
 あんなに、あんなに努力したのに。
 五位以内に入れなかった。
 俺の彼女への思いは、こんなものだったのか?
 くそ、くそ。
 自己嫌悪でどうにかなりそうだ。膝から崩れ落ちる。周りにいた友人に心配されるが、俺は立ち上がることは出来なかった。
 その時、肩に手を置かれた。

「君、もしかして南々瀬時宗君?」

 そこにいたのは現生徒会長だった。生徒会に入ろうとしていたので、知らない訳がなかった。

「七位で南々瀬って面白いね。『なななな』って……。ぷふーっ」

 その少女は俺の顔を見て笑った。信じられない。人が絶望してるのに、この人は、悪魔だ。外道だ。とんでもない悪党だ。俺はそう思った。

「君、生徒会に入ってよ」

「へ?」

「だーかーら、生徒会入ってよ。ななななで面白いし」

「で、でも生徒会長の推薦枠は空閑が……」

「フフフフ……」

 生徒会長は悪い顔をして笑った。もう一度南々瀬の肩を叩いて、その細く小さな指で期末テストの順位表を指さした。
 視線を横にずらすと、

『四位 空閑逢奈』

「………え?」

「あいなちゃんも勉強してたからね。フフフフ。君だけじゃないんだよ~、頑張ってたのはね」

 生徒会長はなぜか胸を張って自分の事のように嬉しそうにした。

「あいなちゃんは投票で生徒会に入れると思うからさ。わたしは~~~、南々瀬時宗君────いや、トッキー! 君に決めた!!」




█◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█▖◢██◥◤◢◥◣◤█◤◣◢▟█◤◣◣▖█◢██◥◣◣▖◤◥◢◤█◣◤◥◢▖██▖◣█◥◤▖◢◥◤█




「生徒会、入ったんだ」

「うん」

 夕景に染められたあぜ道を彼女と一緒に歩いていた。たまたま、最寄りの駅に降りたところ、彼女がいたのだ。
 彼女の隣で俺は自転車を歩いて押していた。

「なんで、入ろうとしたの?」

「ま、まあ、……自分を変えるため、とか?」

「ほんと?」

「う、うん」

「私も、同じ」

 彼女は今まで南々瀬に見せなかったような笑顔で微笑んだ。

「空閑は───」

「逢奈」

「え?」

「逢奈って呼んで」

「あい、な?」

「そ」

「なんで?」

「なんと、なく?」

「なんだよ、それ」

「でも私は南々瀬って呼ぶけどね」

「人に呼ばせといて?」

「だって時、宗……ってなんか、呼びずらいんだもん」

「ひどいな」

「トッキーってのもぶっちゃけダサいし」

「それな」

 俺は、ははっと笑った。
 その心の中では、あの時に聞けなかったあの疑問が燻っていた。でも、それがどうしてか喉の奥の方に引っかかって、声に出なかった。

「逢、奈……ってさ、髪伸びたよね」

「えっ?」

「初めてあった時とさ。今、同じ髪型じゃん」

 そこまで言ったところでようやく自分の発した言葉のおかしさが分かった。これ、そうとう気持ち悪いセリフなのでは? や、やばい。どうしようやべぇ、やべぇ、と頭の中でやばいを反芻していると、

「ぷっ」

 逢奈が口を抑えて、

「あははははっ!」

 大きな声で笑った。

「あんた、よく覚えてるね。もう2年前のことなのに」

「そ、そりゃ! 覚えてるに決まってんだろ! 何も無い空から人が落ちてきたんだぜ!?」

「確かに、言えてるわ」

 逢奈は笑い涙を手で拭った。
 その時、ようやく決心がついて、

「───逢奈は、どうしてあの時、空から落ちてきたんだ?」

 この2年間ずっと頭の中にあった疑問を、遂に口に出した。

「私、瞬間移動が出来るんだ」

 そう言って10メートル先に瞬間移動してみせる。

「うん」

「え、えええ!? もっとさあ、『わあああすげええええ』みたいな感想ないの? つまんないのー」

「まあ、知ってたし」

「えっ? まじ?」

「逢奈が空から落ちてきたあの日、帰るときに急に消えたからさ、逢奈」

「見られてたのか~」

「そりゃそうでしょ。それで、なんで空から落ちてきたんだ?」

「それは、─────」

 逢奈は固く結んだ唇をゆっくりと開いた。

「私、あの時、………死のうと思ってたんだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

【読切短編】処刑前夜、地下牢に現れた王女は言った。「お前でなければ駄目なんだ」滅びの未来を覆す、騎士との契約

Lihito
ファンタジー
王国騎士団の副長ヴェルドは、無実の罪で投獄され、明日処刑される運命にあった。 腐敗した国に絶望し、静かに死を待つ夜。 地下牢に現れたのは、実権を持たない「傀儡」と噂されるイゾルデ王女。 彼女はヴェルドに仮死毒を渡し、こう告げた。 「死んで、私の影になれ」 彼女は知っていた。 この国が三年後に滅ぶこと。誰が裏切り者か。 そして——ヴェルドこそが、国を救うための唯一の「切り札」であることを。 これは、滅びの未来を知る孤独な王女と、一度死んで生まれ変わった騎士が、裏から国を救う「共犯」の物語。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...