numb.

Ms.thirteen

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小学校での気づき、ジレンマ

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えまは小学生になった。
イベント行事に保護者はいないのは当たり前だった。

放課後お友達の家に行くと優しい友達のお母さんがいてお菓子をくれて、えまの母の帰りが遅い時は友達の家で夜ご飯までもらった。

そこには友達のお父さんと、お母さん、兄弟がいて、わいわいと賑やかだった。まさにえまが憧れていた家族の図だ。

特に、幼稚園から一緒のくみちゃんの家族はみんな良くしてくれた。


えまの家は母と兄と祖父母と5人暮らしだった。
当時にしては裕福な一軒家で、お金に困ることはなかったが、母は仕事でいないことが多かった。

祖母はヘビースモーカーで家事は一切しないがほとんど家にいた。たまにパチンコに行くのが趣味である。
怒るとすぐ叩くので怖くて、えまは怒らせないようにいい子でいた。
祖父の収入を好き放題使い、外面がいいので、困って家に来た人にお金をたくさん貸していた。もちろん返ってくることはない。
祖母はそれで自分の存在価値を見出していたのだろう。
祖父は外で女の人と良くあっていたし、祖母の心はいつも寂しそうだった。

祖父母は離婚して子供を連れて帰ってきた母を罵った。母は居心地が悪かったからか、ほとんど仕事で家にいなかった。
えまと兄はそれなりに可愛がってくれたが、暖かい手作りのご飯を食べた記憶がない。小学校の宿題も、チェックしてくれる大人は家の中にいない。
それでもえまはいい子でいようと、頑張っていた。


そんな毎日が続き

小学三年生のとき、事件が起きた。
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