6 / 6
ふたりはマニキュア
しおりを挟む
ふたりはマニキュア
だいたい七分の五の時間は決まりきった流れで進む。だから私はまたおしゃべりクラブの時間に連れてこられた。じっとしていれば家に連れて帰ってくれる時間にもなる。だから何もしなくていいのだ。
ふと誰かが話を振ってきた。話など聞いているようで聞いていなかった。わかるようでわかっていなかった。「うん。」と言っただけでそれ以上は答えようがなかった。それ以降は見慣れた風景が展開された。
おしゃべりクラブから解放されても、また決まりきって帰宅しなければならない。妹は決まりきったビデオを観ているだろうし、夜は決まりきった暗さをしているだろう。
案の定妹は決まりきったビデオを観ていた。「ふたりはマニキュア」というアニメ映画だ。マニキュアが大好きな姉妹のお話だ。毎晩二人で語りながらマニキュアを塗っていると、頭の先から足の先までが徐々に鮮やかになっていき、二人の頭上に太陽が現れる。そして環境を破壊する様々な人や工場、ゴミだらけの海岸などに「太陽にかわっておしおきよ!」と言って大きなマニキュアを地上に塗りたくるのだ。するとたちまち青と緑の美しい世界が現れる。でもそれは二人がマニキュアをつけているあいだしか続かない。だから翌日、学校へ行くためにマニキュアをおとすとこの地球の美しさもはがれ落ちてしまう。
だいたい七分の五の時間は決まりきった流れで進む。だから私はまたおしゃべりクラブの時間に連れてこられた。じっとしていれば家に連れて帰ってくれる時間にもなる。だから何もしなくていいのだ。
ふと誰かが話を振ってきた。話など聞いているようで聞いていなかった。わかるようでわかっていなかった。「うん。」と言っただけでそれ以上は答えようがなかった。それ以降は見慣れた風景が展開された。
おしゃべりクラブから解放されても、また決まりきって帰宅しなければならない。妹は決まりきったビデオを観ているだろうし、夜は決まりきった暗さをしているだろう。
案の定妹は決まりきったビデオを観ていた。「ふたりはマニキュア」というアニメ映画だ。マニキュアが大好きな姉妹のお話だ。毎晩二人で語りながらマニキュアを塗っていると、頭の先から足の先までが徐々に鮮やかになっていき、二人の頭上に太陽が現れる。そして環境を破壊する様々な人や工場、ゴミだらけの海岸などに「太陽にかわっておしおきよ!」と言って大きなマニキュアを地上に塗りたくるのだ。するとたちまち青と緑の美しい世界が現れる。でもそれは二人がマニキュアをつけているあいだしか続かない。だから翌日、学校へ行くためにマニキュアをおとすとこの地球の美しさもはがれ落ちてしまう。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
今まで尽してきた私に、妾になれと言うんですか…?
水垣するめ
恋愛
主人公伯爵家のメアリー・キングスレーは公爵家長男のロビン・ウィンターと婚約していた。
メアリーは幼い頃から公爵のロビンと釣り合うように厳しい教育を受けていた。
そして学園に通い始めてからもロビンのために、生徒会の仕事を請け負い、尽していた。
しかしある日突然、ロビンは平民の女性を連れてきて「彼女を正妻にする!」と宣言した。
そしえメアリーには「お前は妾にする」と言ってきて…。
メアリーはロビンに失望し、婚約破棄をする。
婚約破棄は面子に関わるとロビンは引き留めようとしたが、メアリーは婚約破棄を押し通す。
そしてその後、ロビンのメアリーに対する仕打ちを知った王子や、周囲の貴族はロビンを責め始める…。
※小説家になろうでも掲載しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】あなた方は信用できません
玲羅
恋愛
第一王子から婚約破棄されてしまったラスナンド侯爵家の長女、ファシスディーテ。第一王子に寄り添うはジプソフィル子爵家のトレニア。
第一王子はひどい言いがかりをつけ、ファシスディーテをなじり、断罪する。そこに救いの手がさしのべられて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる