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第一章 誕生
第9話 ラーシア
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「あなたがアレア君?」
「え? はい。あなたは?」
「私はラーシア。お金を貸す仕事をしていると言えばわかるかしら?」
女性がラーシアと名乗ってキセルに火をともした。金貸しか……ハザードさん達の件かな?
「あなたのパーティーメンバーだったハザードって知ってるわよね?」
「はい。借りていたのも聞いていましたけど」
「そう、それなら話が早いわ」
ラーシアさんはそういって嬉しそうに隣の男の肩を叩いた。男達は屈強でびくともしていない。
「死んでしまったのは残念だけど、ちゃんとお金は返さないといけないと思うのよ。そう思わない?」
「はあ? はい。確かに借りたなら返さないと。で?」
彼女の言っていることは分かる。だけど、なんで僕のところに来たんだ? やっぱり、僕に払えとか言うのかな?
「元パーティーメンバーのあなたが払うべきだと思うんだけど、嫌かしら?」
思っていた通りのことを言われて頭を抱える。元パーティーメンバーだけど、親しかったわけじゃないしな~。一年も一緒にいない人たちだったから。
「ハザードさん達とは一年も一緒に居なかったので嫌ですね」
「あら? ハッキリ言うのね。じゃあ、少し痛い思いをしてもらおうかしら?」
「な、何を」
ラーシアはそういって男たちを差し向けてきた。剣まで抜いてきて明らかに危険な感じだ。
「小僧、恨むなら死んだ男達を恨むんだな」
男達はそういって剣を振り下ろしてくる。ゆっくりに見える剣を紙一重で避けて【龍光】をマジックバッグから取り出した。
「あら? 抵抗するのね。あんた達! やっちまいな」
『応っ』
鞘に収まったままの龍光と虎光を両手に構える。左右からはさむように切り込んでくる男達。変わらずにゆっくりに見える攻撃を躱して両手の太刀で吹き飛ばす。手加減しないと死んじゃうから思いっきり手加減してる。
「な、荷物持ちと聞いていたのに!? ならこれで!」
「魔法!?」
吹き飛ばされた男達を見てラーシアが炎の塊を放ってくる。無詠唱か、魔道具による魔法? たぶん後者だろう。魔道具なら少しMPを込めるだけで魔法が放てる。
魔道具はとても高価だ。金貸しをしているような人なら簡単に入手できるだろう。
「良く躱す! でもこれならどう! 炎よ。集り嵐を起こせ! 【ファイアストーム】」
「!?」
数発の炎の塊を躱すとラーシアが背中から大きな杖を取り出して魔法を使ってきた。魔法名を言っているのを見るとMPをかなり消費する魔法だろう。流石に無詠唱とはいかないみたいだな。
この規模の魔法を使ってくるなんてどうかしてる。僕を仕留めるつもりなのか。
僕は風の渦巻く中、ため息をついて龍光と虎光をバツの字に構える。
「冗談じゃ済まないぞ!」
バツの字に構えた両刀を力強く振り下ろす。刀は勢いよく風を切り、剣圧が炎の嵐を切り裂いた。
「な!?」
「おしまいだよ。諦めてくれるかな?」
「……ふ、ふん。ちょっと強いからって調子に乗るんじゃないよ。あんたらいつまで寝てるんだい。帰るよ」
呆気にとられるラーシアの背後に回る。忠告を呟くとラーシアはなぜか顔を赤くして吹き飛んで気絶していた男を蹴り飛ばして起こすと去っていった。
これで諦めてくれればいいんだけどね。
「アレアさん大丈夫ですか?」
「ははは、また心配させちゃったね」
リコさん達が魔法に気が付いて駆けつけてきたみたいだ。三人で心配そうにしてる。
「アレアさん。何かあったらすぐに呼んでくださいね」
「ん。微力だけどマーヤ達が力貸す」
「ありがとうルテナさん、マーヤさん」
ルテナさんとマーヤさんの言葉に嬉しくなってお礼を言う。とはいえもう大丈夫だろう。
「アレアさん……私達のパーティーに入りませんか?」
「え?」
リコさんが提案してくる。僕は思わず唖然としてしまう。
「いつまでも一人じゃハザードとかいう人のパーティーだったって言われるじゃないですか。私達のパーティーに入ればそれもなくなるでしょ?」
彼女の説明を聞いて考え込む。
確かに一理あるな。別のパーティーに入るだけで、過去のことになる。ラーシアみたいなことにはならないかも? まあそれでも言ってくるやつはいるだろうな。そうなると彼女達に危険が及ぶよな~。
「ん、マーヤ達と一緒になればお父様達に」
「「マーヤ!」」
「ははは、何でもないですよアレアさん」
マーヤさんが声をあげると遮るようにリコさんとルテナさんが叫ぶ。誤魔化すようにルテナさんが僕に声をあげる。
どうしたんだろう? お父様って言っていたけど、彼女達のお父様は結構偉い人なのかな?
「とにかくです! 私達とパーティーを組みませんか?」
三人はそういって手を差し伸べてきた。僕は考え込んで首を横に振った。
「ごめんね。リコさんの言っていることは確かにそうかもしれないけど、ああいった連中はそれでもいちゃもんをつけてくるよ。君たちに迷惑をかけるわけには行かないよ」
「でも」
「ありがとね」
「……」
断ってお礼を言うと悲しそうな顔になっていく。思わず頭を撫でてしまう。こんな優しい子達に心配されてちゃダメだな。隠居生活は少しの間お預けだな。
「じゃあ、私達はこれで」
「うん。ありがとうね」
三人は残念そうに去っていく。少し悲しそうな背中を見送る。
少し残念なのは僕の方だ。あんな可愛い子達とパーティーを組めるチャンスだったわけだからね。でも、お情けでパーティーを組むなんて嫌だしな~。
「さて、ラーシアの店にでもいこうかな」
早速、問題を解決しよう。まだ、諦めていないのなら残念だけど、お金を渡そう。抜き身の剣を使って来たわけだし、彼女達もお金がどうしても必要なんだろう。
僕はダンジョンのおかげで発展している街、グレイドルの街へと入る。外からの魔物に備えて城壁に囲まれているグレイドル。更に内側にダンジョンが存在していて、そこから得られる資源で発展を遂げた。
冒険者が資源を拾ってきて冒険者ギルド、商人ギルドに換金。そうして成り立つ街は人口もかなりのものになってきている。
人が集まるとラーシアのような金貸しやならず者も多くなる。無理やり金を貸すものが冒険者を食い物にするというのも珍しい話じゃない。
ハザードさんはお金に関しては結構厳格だったはず。無理やりお金を借りることになったんだろう。まあ理由はどうでもいいか。とにかく、もうラーシアと関わらなくていいようにしないとな。
「ここかな?」
人づてにラーシアの店を探すと簡単に見つかった。【ラーシア質店】という看板が掲げられている店だ。質店と書いてあるがお金も貸すみたいだな。とりあえず、入るか。
「いらっしゃい」
不愛想な男が受付で声をあげた。僕は小さくお辞儀をして、受付に座る。
「今日はどういった?」
「ラーシアさんに会いたいんですがいらっしゃいます?」
「姉さんに? 姉さんなら外に出てるな~。伝言でも残すかい?」
まだ帰ってなかったか。僕は男性に帰ってくるまで待つと伝えると笑顔で答えてくれた。
悪い人じゃなさそうだな。
「は~、まったく、なんで返せないのに借りるかね~」
「姉さんお帰りなさい。お客さんが待ってますよ」
「客~? ってあんた!?」
しばらくするとラーシアが帰ってきて男性の言葉に視線を僕に向けた。すっごい驚いてる。
「え? はい。あなたは?」
「私はラーシア。お金を貸す仕事をしていると言えばわかるかしら?」
女性がラーシアと名乗ってキセルに火をともした。金貸しか……ハザードさん達の件かな?
「あなたのパーティーメンバーだったハザードって知ってるわよね?」
「はい。借りていたのも聞いていましたけど」
「そう、それなら話が早いわ」
ラーシアさんはそういって嬉しそうに隣の男の肩を叩いた。男達は屈強でびくともしていない。
「死んでしまったのは残念だけど、ちゃんとお金は返さないといけないと思うのよ。そう思わない?」
「はあ? はい。確かに借りたなら返さないと。で?」
彼女の言っていることは分かる。だけど、なんで僕のところに来たんだ? やっぱり、僕に払えとか言うのかな?
「元パーティーメンバーのあなたが払うべきだと思うんだけど、嫌かしら?」
思っていた通りのことを言われて頭を抱える。元パーティーメンバーだけど、親しかったわけじゃないしな~。一年も一緒にいない人たちだったから。
「ハザードさん達とは一年も一緒に居なかったので嫌ですね」
「あら? ハッキリ言うのね。じゃあ、少し痛い思いをしてもらおうかしら?」
「な、何を」
ラーシアはそういって男たちを差し向けてきた。剣まで抜いてきて明らかに危険な感じだ。
「小僧、恨むなら死んだ男達を恨むんだな」
男達はそういって剣を振り下ろしてくる。ゆっくりに見える剣を紙一重で避けて【龍光】をマジックバッグから取り出した。
「あら? 抵抗するのね。あんた達! やっちまいな」
『応っ』
鞘に収まったままの龍光と虎光を両手に構える。左右からはさむように切り込んでくる男達。変わらずにゆっくりに見える攻撃を躱して両手の太刀で吹き飛ばす。手加減しないと死んじゃうから思いっきり手加減してる。
「な、荷物持ちと聞いていたのに!? ならこれで!」
「魔法!?」
吹き飛ばされた男達を見てラーシアが炎の塊を放ってくる。無詠唱か、魔道具による魔法? たぶん後者だろう。魔道具なら少しMPを込めるだけで魔法が放てる。
魔道具はとても高価だ。金貸しをしているような人なら簡単に入手できるだろう。
「良く躱す! でもこれならどう! 炎よ。集り嵐を起こせ! 【ファイアストーム】」
「!?」
数発の炎の塊を躱すとラーシアが背中から大きな杖を取り出して魔法を使ってきた。魔法名を言っているのを見るとMPをかなり消費する魔法だろう。流石に無詠唱とはいかないみたいだな。
この規模の魔法を使ってくるなんてどうかしてる。僕を仕留めるつもりなのか。
僕は風の渦巻く中、ため息をついて龍光と虎光をバツの字に構える。
「冗談じゃ済まないぞ!」
バツの字に構えた両刀を力強く振り下ろす。刀は勢いよく風を切り、剣圧が炎の嵐を切り裂いた。
「な!?」
「おしまいだよ。諦めてくれるかな?」
「……ふ、ふん。ちょっと強いからって調子に乗るんじゃないよ。あんたらいつまで寝てるんだい。帰るよ」
呆気にとられるラーシアの背後に回る。忠告を呟くとラーシアはなぜか顔を赤くして吹き飛んで気絶していた男を蹴り飛ばして起こすと去っていった。
これで諦めてくれればいいんだけどね。
「アレアさん大丈夫ですか?」
「ははは、また心配させちゃったね」
リコさん達が魔法に気が付いて駆けつけてきたみたいだ。三人で心配そうにしてる。
「アレアさん。何かあったらすぐに呼んでくださいね」
「ん。微力だけどマーヤ達が力貸す」
「ありがとうルテナさん、マーヤさん」
ルテナさんとマーヤさんの言葉に嬉しくなってお礼を言う。とはいえもう大丈夫だろう。
「アレアさん……私達のパーティーに入りませんか?」
「え?」
リコさんが提案してくる。僕は思わず唖然としてしまう。
「いつまでも一人じゃハザードとかいう人のパーティーだったって言われるじゃないですか。私達のパーティーに入ればそれもなくなるでしょ?」
彼女の説明を聞いて考え込む。
確かに一理あるな。別のパーティーに入るだけで、過去のことになる。ラーシアみたいなことにはならないかも? まあそれでも言ってくるやつはいるだろうな。そうなると彼女達に危険が及ぶよな~。
「ん、マーヤ達と一緒になればお父様達に」
「「マーヤ!」」
「ははは、何でもないですよアレアさん」
マーヤさんが声をあげると遮るようにリコさんとルテナさんが叫ぶ。誤魔化すようにルテナさんが僕に声をあげる。
どうしたんだろう? お父様って言っていたけど、彼女達のお父様は結構偉い人なのかな?
「とにかくです! 私達とパーティーを組みませんか?」
三人はそういって手を差し伸べてきた。僕は考え込んで首を横に振った。
「ごめんね。リコさんの言っていることは確かにそうかもしれないけど、ああいった連中はそれでもいちゃもんをつけてくるよ。君たちに迷惑をかけるわけには行かないよ」
「でも」
「ありがとね」
「……」
断ってお礼を言うと悲しそうな顔になっていく。思わず頭を撫でてしまう。こんな優しい子達に心配されてちゃダメだな。隠居生活は少しの間お預けだな。
「じゃあ、私達はこれで」
「うん。ありがとうね」
三人は残念そうに去っていく。少し悲しそうな背中を見送る。
少し残念なのは僕の方だ。あんな可愛い子達とパーティーを組めるチャンスだったわけだからね。でも、お情けでパーティーを組むなんて嫌だしな~。
「さて、ラーシアの店にでもいこうかな」
早速、問題を解決しよう。まだ、諦めていないのなら残念だけど、お金を渡そう。抜き身の剣を使って来たわけだし、彼女達もお金がどうしても必要なんだろう。
僕はダンジョンのおかげで発展している街、グレイドルの街へと入る。外からの魔物に備えて城壁に囲まれているグレイドル。更に内側にダンジョンが存在していて、そこから得られる資源で発展を遂げた。
冒険者が資源を拾ってきて冒険者ギルド、商人ギルドに換金。そうして成り立つ街は人口もかなりのものになってきている。
人が集まるとラーシアのような金貸しやならず者も多くなる。無理やり金を貸すものが冒険者を食い物にするというのも珍しい話じゃない。
ハザードさんはお金に関しては結構厳格だったはず。無理やりお金を借りることになったんだろう。まあ理由はどうでもいいか。とにかく、もうラーシアと関わらなくていいようにしないとな。
「ここかな?」
人づてにラーシアの店を探すと簡単に見つかった。【ラーシア質店】という看板が掲げられている店だ。質店と書いてあるがお金も貸すみたいだな。とりあえず、入るか。
「いらっしゃい」
不愛想な男が受付で声をあげた。僕は小さくお辞儀をして、受付に座る。
「今日はどういった?」
「ラーシアさんに会いたいんですがいらっしゃいます?」
「姉さんに? 姉さんなら外に出てるな~。伝言でも残すかい?」
まだ帰ってなかったか。僕は男性に帰ってくるまで待つと伝えると笑顔で答えてくれた。
悪い人じゃなさそうだな。
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