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第二章 見知った大地
第39話 再会
「ごめんくださ~い。あれ? おかしいな」
ケンジさんに連れられて5階にやってきた。お母さんの住んでいる部屋に着いてノックやインターホンをならすけど出てくる気配はない。
「郵便物も溜まっていないから住んではいると思うけどな」
警官らしい洞察力で気が付くケンジさん。
「あの? うちに何か用ですか?」
ケンジさんと一緒に困っていると後ろから声をかけられる。後ろを振り返るとそこには見知った女性が二人立っていた。
「あ~! 可愛い子!」
「あぷっ!?」
地球に戻ってきて最初にあった女子高生。確か名前はアイコさんとマリさんだったか。アイコさんは最初と同じように抱き着いてくる。苦しい……。
「エルク君の知り合いか。君のうちってことは?」
「はい。私のうちです」
ケンジさんが確認を取るとアイコさんが答えた。
「君は?」
「私はアイコの妹、といっても同い年だけど。もちろん、私のうちもそこです」
「……複雑な家庭なのかな?」
「そういうこと」
ケンジさんがマリさんに質問すると冷めた様子で答える彼女。スッと僕らの間を通ると扉の鍵を開けて入って行く。
「も~、冷めてるな~マリは。警察屋さんも入ってどうぞ~」
「あ、はい……」
僕を抱き上げたままマリさんに続いていくアイコさん。その圧倒的自由人な様子にケンジさんは唖然としていた。
「マリ! 帰ったらお帰りなさいって言いなさい。誰が入ってきたか分からないでしょ!」
「うるさいな~。それよりもお客さんだよ」
「え?」
帰ってきたマリさんに怒る女性、お母さんだ!
「警察の方? ってアイコ! その子は? もしかして隠し子?」
「そんなわけないでしょ! まったく」
戸惑う前世のお母さんに怒って声をあげるマリさん。どうやら、あまり仲は良くないみたいだ。
インターホンとかを鳴らしていたけど聞こえなかったのかな?
「えっと……(エルク君、これはどういうことだい?)」
ケンジさんが返答に困って僕に耳打ちする。僕は前世のお母さん、アユカさんの前に出て顔を見つめる。
「どうしたの僕? 外国の子よね……。え?」
僕が見つめるとアユカさんは口を押えてたじろいでいく。彼女の瞳に涙が溜まっていくのが見えると僕も自然と涙がこぼれた。
「え?」
「ど、どうしたのエルク君。お母さんが何かした?」
マリさんとアイコさんが狼狽えて声をあげる。ケンジさんは完全に言葉を無くしてる。
「まさか、本当に……」
「ど、どうしたのよおばさん」
「マリ……アイコ……二人共落ち着いて聞いてね。信じてもらえないかもしれないけどこの子は、この子はお兄ちゃんよ」
「「「へ?」」」
アユカさんの言葉にケンジさんも含めた三人が変な声をもらした。三人で顔を交互に見合って更に大きな声で、
『ええ~~~~!』
という声をあげる。すると隣の部屋からドンドン! と壁を叩かれてしまう。
「す、すみませ~ん……」
「ど、どういうことよおばさん!」
アイコさんが壁に謝っているとマリさんがアユカさんに詰め寄る。
「マリ、アイコ。あなた達のお父さんと一緒になる前に私は別の男性と共に暮らしていたのは話したわよね」
「知ってるよ。碌でもない男だったってお父さんが言ってた」
「そう……碌でもなくてあなた達のお父さんに助けてもらったの。そう、ライト……あなたが消えた日に」
マリさんの言葉に俯きながらも答える。お母さんは冷蔵庫から牛乳を取り出してコーヒーへと混ぜていく。
「でも、おかしくない? その人って日本人でしょ? 金髪で青い瞳の子供ができるの? それに年齢だって……」
「うん、……ライトはあの人に似た顔と体系だったわ。なんでそんな姿になってしまったか、説明してくれる? ライト」
アイコさんが首を傾げているとお母さん、アユカさんがコーヒー牛乳に角砂糖を一つ落として僕に手渡してくる。僕の好きだったコーヒー牛乳。覚えていてくれたんだな。
「お母さんのいう通り僕は姿が変わってる」
「あ、ちょっとごめん。俺は外に出てるよ。家族の場に場違いだよな」
僕が話しだしそうになるとケンジさんが空気を呼んで扉の外に出て行く。
それを見送ると真実を口にしていく。
「お母さん。僕の最後の姿は?」
「……あの人にくびを絞められて、私は怖くて何もできなくて。次に目を開いた時にはあなたはいなくてあの人と二人で顔を青くしてたわ」
やっぱりそうか。アユカさんの話を聞いて納得する。
僕は死の直前に異世界転移された。転移の間に体が死を迎えて魂がこの体に入ったんだろう。ってことは本来のこの体の人格を乗っ取ってしまった。そう考えると今のお父さん、お母さんには本当のことを伝えたくないな。
「異世界転生って知ってる?」
僕は考え込んで口を開く。三人は顔を見合った。少しするとアイコさんが口を開く。
「あれでしょ? 死んで別世界で生まれなおすみたいなやつでしょ?」
「私も好きな話。スライムになったり、ゴブリンになったりするやつ?」
アイコさんとマリさんの言葉に頷いて答える。すると二人は目を輝かせて眼前まで顔を近づけてくる。
「「ほんとに異世界転生!?」」
二人は有名人にあったかのように喜んでる。しまいには僕の手や足をまさぐって感触を楽しみだした。
「プニプニ~。子供って感じ~」
「アイコはさんざん抱いてたじゃない。私に譲ってよ」
「やだ~、同じ金髪だから私だけが抱く~」
「あんた染めてるだけでしょ!」
僕の取り合いで争い始める。僕の為に争わないで欲しいんですが。
「夢みたいだわ。……でも本当なんでしょうね」
「お母さんはなんで僕がライトだって分かったの?」
「ふふ、不思議に思うわよね。子供を守れもしない親のくせにって」
「お母さん……」
アユカさんの独り言のような声に質問すると悲しい表情でコーヒーの入ったコップを両手で覆う。
「初めて体を痛めて生んだ子だもの、分かるわ。目を見ればすぐに分かった」
そう呟いて大粒の涙を机にこぼす。半球体になった涙はすぐに拭われる。
「……今日はパーティーね! 二人共買い物に行くわよ! ライトは家で待っていてね」
「わ~い! パーティー!」
アユカさんが涙を拭って声をあげるとアイコさんが大喜びで僕を抱き上げる。
「パーティー?」
「ライト君の歓迎会ってことでしょ? 歓迎会じゃなくてお帰りなさい会かな?」
首を傾げて声をこぼすとマリさんが答えてくれる。そうか、僕の為のパーティーか。
「でもお金ないんでしょ? お父さんが怒るんじゃ?」
「大丈夫よ。これでも主婦だからね。低予算で美味しいものを!」
マリさんが心配して話すとアユカさんが腕まくりをして力こぶを見せる。そうか、新しいお父さんがいるんだよな。マリさんとも言い合っていたけど、仲が悪いわけじゃないみたいだ。幸せそうで良かった。
『この家に用ですか?』
みんなが出かけようとしていると外から声が聞こえてくる。ケンジさんが対応しているけど、声がとげとげしいな。
『お前! マリの男かぁ! マリは俺の女だ!』
『わっ!?』
ケンジさんじゃない男の声が部屋にまで響く。僕は三人の間を通って扉に手をかけた。
ケンジさんに連れられて5階にやってきた。お母さんの住んでいる部屋に着いてノックやインターホンをならすけど出てくる気配はない。
「郵便物も溜まっていないから住んではいると思うけどな」
警官らしい洞察力で気が付くケンジさん。
「あの? うちに何か用ですか?」
ケンジさんと一緒に困っていると後ろから声をかけられる。後ろを振り返るとそこには見知った女性が二人立っていた。
「あ~! 可愛い子!」
「あぷっ!?」
地球に戻ってきて最初にあった女子高生。確か名前はアイコさんとマリさんだったか。アイコさんは最初と同じように抱き着いてくる。苦しい……。
「エルク君の知り合いか。君のうちってことは?」
「はい。私のうちです」
ケンジさんが確認を取るとアイコさんが答えた。
「君は?」
「私はアイコの妹、といっても同い年だけど。もちろん、私のうちもそこです」
「……複雑な家庭なのかな?」
「そういうこと」
ケンジさんがマリさんに質問すると冷めた様子で答える彼女。スッと僕らの間を通ると扉の鍵を開けて入って行く。
「も~、冷めてるな~マリは。警察屋さんも入ってどうぞ~」
「あ、はい……」
僕を抱き上げたままマリさんに続いていくアイコさん。その圧倒的自由人な様子にケンジさんは唖然としていた。
「マリ! 帰ったらお帰りなさいって言いなさい。誰が入ってきたか分からないでしょ!」
「うるさいな~。それよりもお客さんだよ」
「え?」
帰ってきたマリさんに怒る女性、お母さんだ!
「警察の方? ってアイコ! その子は? もしかして隠し子?」
「そんなわけないでしょ! まったく」
戸惑う前世のお母さんに怒って声をあげるマリさん。どうやら、あまり仲は良くないみたいだ。
インターホンとかを鳴らしていたけど聞こえなかったのかな?
「えっと……(エルク君、これはどういうことだい?)」
ケンジさんが返答に困って僕に耳打ちする。僕は前世のお母さん、アユカさんの前に出て顔を見つめる。
「どうしたの僕? 外国の子よね……。え?」
僕が見つめるとアユカさんは口を押えてたじろいでいく。彼女の瞳に涙が溜まっていくのが見えると僕も自然と涙がこぼれた。
「え?」
「ど、どうしたのエルク君。お母さんが何かした?」
マリさんとアイコさんが狼狽えて声をあげる。ケンジさんは完全に言葉を無くしてる。
「まさか、本当に……」
「ど、どうしたのよおばさん」
「マリ……アイコ……二人共落ち着いて聞いてね。信じてもらえないかもしれないけどこの子は、この子はお兄ちゃんよ」
「「「へ?」」」
アユカさんの言葉にケンジさんも含めた三人が変な声をもらした。三人で顔を交互に見合って更に大きな声で、
『ええ~~~~!』
という声をあげる。すると隣の部屋からドンドン! と壁を叩かれてしまう。
「す、すみませ~ん……」
「ど、どういうことよおばさん!」
アイコさんが壁に謝っているとマリさんがアユカさんに詰め寄る。
「マリ、アイコ。あなた達のお父さんと一緒になる前に私は別の男性と共に暮らしていたのは話したわよね」
「知ってるよ。碌でもない男だったってお父さんが言ってた」
「そう……碌でもなくてあなた達のお父さんに助けてもらったの。そう、ライト……あなたが消えた日に」
マリさんの言葉に俯きながらも答える。お母さんは冷蔵庫から牛乳を取り出してコーヒーへと混ぜていく。
「でも、おかしくない? その人って日本人でしょ? 金髪で青い瞳の子供ができるの? それに年齢だって……」
「うん、……ライトはあの人に似た顔と体系だったわ。なんでそんな姿になってしまったか、説明してくれる? ライト」
アイコさんが首を傾げているとお母さん、アユカさんがコーヒー牛乳に角砂糖を一つ落として僕に手渡してくる。僕の好きだったコーヒー牛乳。覚えていてくれたんだな。
「お母さんのいう通り僕は姿が変わってる」
「あ、ちょっとごめん。俺は外に出てるよ。家族の場に場違いだよな」
僕が話しだしそうになるとケンジさんが空気を呼んで扉の外に出て行く。
それを見送ると真実を口にしていく。
「お母さん。僕の最後の姿は?」
「……あの人にくびを絞められて、私は怖くて何もできなくて。次に目を開いた時にはあなたはいなくてあの人と二人で顔を青くしてたわ」
やっぱりそうか。アユカさんの話を聞いて納得する。
僕は死の直前に異世界転移された。転移の間に体が死を迎えて魂がこの体に入ったんだろう。ってことは本来のこの体の人格を乗っ取ってしまった。そう考えると今のお父さん、お母さんには本当のことを伝えたくないな。
「異世界転生って知ってる?」
僕は考え込んで口を開く。三人は顔を見合った。少しするとアイコさんが口を開く。
「あれでしょ? 死んで別世界で生まれなおすみたいなやつでしょ?」
「私も好きな話。スライムになったり、ゴブリンになったりするやつ?」
アイコさんとマリさんの言葉に頷いて答える。すると二人は目を輝かせて眼前まで顔を近づけてくる。
「「ほんとに異世界転生!?」」
二人は有名人にあったかのように喜んでる。しまいには僕の手や足をまさぐって感触を楽しみだした。
「プニプニ~。子供って感じ~」
「アイコはさんざん抱いてたじゃない。私に譲ってよ」
「やだ~、同じ金髪だから私だけが抱く~」
「あんた染めてるだけでしょ!」
僕の取り合いで争い始める。僕の為に争わないで欲しいんですが。
「夢みたいだわ。……でも本当なんでしょうね」
「お母さんはなんで僕がライトだって分かったの?」
「ふふ、不思議に思うわよね。子供を守れもしない親のくせにって」
「お母さん……」
アユカさんの独り言のような声に質問すると悲しい表情でコーヒーの入ったコップを両手で覆う。
「初めて体を痛めて生んだ子だもの、分かるわ。目を見ればすぐに分かった」
そう呟いて大粒の涙を机にこぼす。半球体になった涙はすぐに拭われる。
「……今日はパーティーね! 二人共買い物に行くわよ! ライトは家で待っていてね」
「わ~い! パーティー!」
アユカさんが涙を拭って声をあげるとアイコさんが大喜びで僕を抱き上げる。
「パーティー?」
「ライト君の歓迎会ってことでしょ? 歓迎会じゃなくてお帰りなさい会かな?」
首を傾げて声をこぼすとマリさんが答えてくれる。そうか、僕の為のパーティーか。
「でもお金ないんでしょ? お父さんが怒るんじゃ?」
「大丈夫よ。これでも主婦だからね。低予算で美味しいものを!」
マリさんが心配して話すとアユカさんが腕まくりをして力こぶを見せる。そうか、新しいお父さんがいるんだよな。マリさんとも言い合っていたけど、仲が悪いわけじゃないみたいだ。幸せそうで良かった。
『この家に用ですか?』
みんなが出かけようとしていると外から声が聞こえてくる。ケンジさんが対応しているけど、声がとげとげしいな。
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