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第1章 村スキル
第4話 防衛者ジャネット
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「森か、子供の時に虫取りした時以来だな~」
城壁の門を越えて町を出る。森がすぐに見えてくる。木にスイカとかをつけて虫取りしたよな~。色んな虫がついていて泣いたのを覚えてる。
子供のころは泣き虫だった。今じゃ無関心な大人になっちゃって、びっくりすることも少なくなった。って現実逃避をしている場合じゃない。薬草を探そう。
「えっと、赤い実のついた花っと。あ! あったあった」
木々の間を通って辺りを見回す。すると赤い実のついた花を見つける。根っこごと取るらしいので根っこを傷つけないように取る。
「よし、これを5個」
結構見つからないものでしばらく探していた。
そして、5個目の薬草を見つけると問題が起きる。
「ギャギャ!」
「……ゴブリンだ」
木陰から薬草を見つけると、そのすぐ横に緑の肌の小人、ゴブリンが木のこん棒を持って獲物を探しているのが見える。
7歳とかそのくらいの子供サイズのゴブリンだけど、あんなこん棒を振り回されたらたまったものじゃない。ましてや、動物も傷つけたこともない僕に倒せるはずもない。いなくなるのを待たないといけないな。
「ギャギャギャ……。クンクンクン」
「げげ、匂いで探し始めた」
ゴブリンが鼻を効かせてくる。クマとかネズミのように鼻の効く種族だったらすぐに見つかってしまう。
ここは撤退したほうがいいかな? そう思っているとゴブリンと目が合う。
「まずい!?」
「ギャギャギャギャ!」
背中を見せて走り出す僕。それを追いかけてくるゴブリン。
ゴブリンはそんなに早くない。僕に追いつけないで離されていく。ステータスもそんなに高くないんだろうな。
少し安心していると、更に安心するような声が聞こえてくる。
『マスターの危険を感知。助けを呼びますか? 【赤い騎士ジャネット 100ラリ】【青い剣士ジャン 100ラリ】』
「おお!?」
戦闘を感知して僕のところにも彼らを呼ぶことができるみたいだ。ただお金がかかる……。まあ、二度目の赤い夜を超えたから余裕はある。ここはジャネットを。
『ジャネットを呼び出します』
ジャネットを選択するとすぐに僕の前に赤い髪の騎士が現れる。槍をブンブン振り回してポーズをとるとゴブリンへと走り出す。槍と剣を持ってるのか。
「我がマスターを傷つけるゴブリンは根絶やしだ!」
斬! そんな音が聞こえる程の横なぎの槍。ゴブリンを上半身と下半身に分けさせて絶命させる。倒し終わると僕に跪いてくる。
「マスター! 敵を殲滅いたしました」
「あ、ありがとうジャネットさん」
「呼び捨てでお呼びください」
ジャネットさんは顔を上げずに報告する。呼び捨てと言われても、こんな美しい人を呼び捨てにする度胸はない。
「えっと、どのくらいいてくれるのかな?」
「帰れと言われればすぐにでも帰ります。赤い夜が来る場合はすぐに帰還になってしまいますのでご注意ください」
「ああ、なるほど。村優先なんだね」
心強い味方だけど、赤い夜の間は呼び出せないってわけか。
赤い夜を済ませてから依頼を済ませるのがいいかもしれないな。今のうちに色々話を聞いておいた方がいいかもな。
「赤い夜は毎日一回あるの?」
「はい。毎日一回となっています。時間はランダムです」
ランダムか……。それは怖いな。自分に危険が及んでいる時に赤い夜になって呼び出せずにやられてしまう、なんてことになりかねない。
僕自身も逃げられるくらいの強さを持っておかないとダメだな。
「ジャネットとジャンの二人しか呼び出せないのかな? もっと多ければ」
「村が大きくなると仲間は増えます。火と水は私とジャンなので、風、土、光、闇の仲間が増えます」
「なるほど」
赤い騎士は火の属性を持っているのか。でも攻撃に火が使われている感じはしないな。魔法を使えるようになるとかなのかな?
「ん? マスター。ゴブリンが集まってきています。倒しに向かっても?」
「ええ!? お願いできる?」
「任せてください! では!」
ジャネットが辺りを見回して声を上げる。お願いすると彼女は槍を振り回して走っていく。
遠くからゴブリンの断末魔が聞こえてくる。5匹くらいの声が聞こえてくるとジャネットが帰ってくる。
「仕留めてきました。魔石は集めておきました」
「え? 魔石?」
「魔石は換金できるはずです。討伐証明としても使えるので取った方がいいです。心臓の位置にあるので解体を見せます」
「え!? 解体!?」
ジャネットが再度跪いて報告してくれる。
そして、最初に倒したゴブリンの上半身に近づくと槍を心臓の辺りに突き刺し始める。突き刺した胸に彼女が手を突き入れる。引き戻した手には赤黒い小指程の石が握られていた。
かなりグロい状況だ。ゴブリンの血は赤い、僕らと同じ赤い血だ。これは僕にはできない……。いや、やらないといけないのか。しっかり見ないとダメだよな。
「マスターは優しいですね。よかった」
ジャネットさんはそう言ってニッコリと微笑む。そして、魔石を手渡してくる。
6個の魔石を握るととても重く感じた。これが命の重みってやつかな。
「そろそろ時間です。次を楽しみに待っています」
ジャネットさんはそう言って村のウィンドウに消えていった。
彼女が消えると同時に声が聞こえてくる。
『レベルが上がりました』
ジャネットさんが倒したゴブリンの経験値が入ったみたいだ。彼女が帰ると経験値がもらえる。つまりは戦闘が終わったってことかな? レベルが上がっても何かが変わるわけでもない。体を確認するけど、何も変化を感じないな。
「薬草も集まったし、一度帰ろうかな」
ゴブリンの魔石と薬草を持って帰路に就く。ジャネットやジャンを呼び出せるのはいいんだけど、村のお金を使うのが気にかかる。村人のお願いにお金を使うからなくなるとできなくなるもんな。
村を大きくするためにも使うだろうし……できるだけ呼ばないで解決しないとダメだよな。
城壁の門を越えて町を出る。森がすぐに見えてくる。木にスイカとかをつけて虫取りしたよな~。色んな虫がついていて泣いたのを覚えてる。
子供のころは泣き虫だった。今じゃ無関心な大人になっちゃって、びっくりすることも少なくなった。って現実逃避をしている場合じゃない。薬草を探そう。
「えっと、赤い実のついた花っと。あ! あったあった」
木々の間を通って辺りを見回す。すると赤い実のついた花を見つける。根っこごと取るらしいので根っこを傷つけないように取る。
「よし、これを5個」
結構見つからないものでしばらく探していた。
そして、5個目の薬草を見つけると問題が起きる。
「ギャギャ!」
「……ゴブリンだ」
木陰から薬草を見つけると、そのすぐ横に緑の肌の小人、ゴブリンが木のこん棒を持って獲物を探しているのが見える。
7歳とかそのくらいの子供サイズのゴブリンだけど、あんなこん棒を振り回されたらたまったものじゃない。ましてや、動物も傷つけたこともない僕に倒せるはずもない。いなくなるのを待たないといけないな。
「ギャギャギャ……。クンクンクン」
「げげ、匂いで探し始めた」
ゴブリンが鼻を効かせてくる。クマとかネズミのように鼻の効く種族だったらすぐに見つかってしまう。
ここは撤退したほうがいいかな? そう思っているとゴブリンと目が合う。
「まずい!?」
「ギャギャギャギャ!」
背中を見せて走り出す僕。それを追いかけてくるゴブリン。
ゴブリンはそんなに早くない。僕に追いつけないで離されていく。ステータスもそんなに高くないんだろうな。
少し安心していると、更に安心するような声が聞こえてくる。
『マスターの危険を感知。助けを呼びますか? 【赤い騎士ジャネット 100ラリ】【青い剣士ジャン 100ラリ】』
「おお!?」
戦闘を感知して僕のところにも彼らを呼ぶことができるみたいだ。ただお金がかかる……。まあ、二度目の赤い夜を超えたから余裕はある。ここはジャネットを。
『ジャネットを呼び出します』
ジャネットを選択するとすぐに僕の前に赤い髪の騎士が現れる。槍をブンブン振り回してポーズをとるとゴブリンへと走り出す。槍と剣を持ってるのか。
「我がマスターを傷つけるゴブリンは根絶やしだ!」
斬! そんな音が聞こえる程の横なぎの槍。ゴブリンを上半身と下半身に分けさせて絶命させる。倒し終わると僕に跪いてくる。
「マスター! 敵を殲滅いたしました」
「あ、ありがとうジャネットさん」
「呼び捨てでお呼びください」
ジャネットさんは顔を上げずに報告する。呼び捨てと言われても、こんな美しい人を呼び捨てにする度胸はない。
「えっと、どのくらいいてくれるのかな?」
「帰れと言われればすぐにでも帰ります。赤い夜が来る場合はすぐに帰還になってしまいますのでご注意ください」
「ああ、なるほど。村優先なんだね」
心強い味方だけど、赤い夜の間は呼び出せないってわけか。
赤い夜を済ませてから依頼を済ませるのがいいかもしれないな。今のうちに色々話を聞いておいた方がいいかもな。
「赤い夜は毎日一回あるの?」
「はい。毎日一回となっています。時間はランダムです」
ランダムか……。それは怖いな。自分に危険が及んでいる時に赤い夜になって呼び出せずにやられてしまう、なんてことになりかねない。
僕自身も逃げられるくらいの強さを持っておかないとダメだな。
「ジャネットとジャンの二人しか呼び出せないのかな? もっと多ければ」
「村が大きくなると仲間は増えます。火と水は私とジャンなので、風、土、光、闇の仲間が増えます」
「なるほど」
赤い騎士は火の属性を持っているのか。でも攻撃に火が使われている感じはしないな。魔法を使えるようになるとかなのかな?
「ん? マスター。ゴブリンが集まってきています。倒しに向かっても?」
「ええ!? お願いできる?」
「任せてください! では!」
ジャネットが辺りを見回して声を上げる。お願いすると彼女は槍を振り回して走っていく。
遠くからゴブリンの断末魔が聞こえてくる。5匹くらいの声が聞こえてくるとジャネットが帰ってくる。
「仕留めてきました。魔石は集めておきました」
「え? 魔石?」
「魔石は換金できるはずです。討伐証明としても使えるので取った方がいいです。心臓の位置にあるので解体を見せます」
「え!? 解体!?」
ジャネットが再度跪いて報告してくれる。
そして、最初に倒したゴブリンの上半身に近づくと槍を心臓の辺りに突き刺し始める。突き刺した胸に彼女が手を突き入れる。引き戻した手には赤黒い小指程の石が握られていた。
かなりグロい状況だ。ゴブリンの血は赤い、僕らと同じ赤い血だ。これは僕にはできない……。いや、やらないといけないのか。しっかり見ないとダメだよな。
「マスターは優しいですね。よかった」
ジャネットさんはそう言ってニッコリと微笑む。そして、魔石を手渡してくる。
6個の魔石を握るととても重く感じた。これが命の重みってやつかな。
「そろそろ時間です。次を楽しみに待っています」
ジャネットさんはそう言って村のウィンドウに消えていった。
彼女が消えると同時に声が聞こえてくる。
『レベルが上がりました』
ジャネットさんが倒したゴブリンの経験値が入ったみたいだ。彼女が帰ると経験値がもらえる。つまりは戦闘が終わったってことかな? レベルが上がっても何かが変わるわけでもない。体を確認するけど、何も変化を感じないな。
「薬草も集まったし、一度帰ろうかな」
ゴブリンの魔石と薬草を持って帰路に就く。ジャネットやジャンを呼び出せるのはいいんだけど、村のお金を使うのが気にかかる。村人のお願いにお金を使うからなくなるとできなくなるもんな。
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