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第一章 愛
第1話 お母さん お父さん
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「もう連れていかないからね」
「いや~あ~、アイもいくの~」
「我儘ばっかり言ってる子は知りません」
アイは愛って言うの。アイは今、お母さんと喧嘩してるの。アイが大好きなぬいぐるみを旅行に持って行くって言うとお母さんがダメって言ってきたから泣いているの。
「アイ、5歳になったんだから、ぬいぐるみは置いていこうね」
「アイ5歳じゃないもん」
お父さんが優しくアイとお母さんの間に入って声をかけてくれるの。だけど、アイはぬいぐるみを持って行きたいからずっと泣いているの。
「じゃあ、アイはお留守番ね」
ずっと泣いているとお母さんが車に乗っちゃった。お父さんはため息をついて運転席じゃない方へ入っていっちゃったの。お母さんは私に目もくれずに車を走らせて見えなくなっちゃった。アイはお母さんたちを追いかけたよ。だけど、全然見えなくなっちゃったの。
「なんで置いていくの・・・」
ぬいぐるみをギュッとして、アイはその場に座りこんじゃった。その時、遠くで大きな音が聞こえたの。ドンッていう音とキキ~ッて言う大きな音。お空がアイに怒ったんだと思って、アイは耳を塞いだの。それから少しするとピーポーピーポーっていう音が聞こえてきてアイの横を通っていったの。
その音は救急車さんだったの、何だか救急車さんが呼んでいると思ったアイは救急車さんを追いかけて走ったの。救急車さんが止まったところには大人の人達がいっぱいいて、お祭りみたいだったの。
「お母さんの車!」
救急車さんが止まった前の車がお母さんの車だったの。アイは走ったの、いつもよりも早く走れてすぐにお母さんの車の横に着いたの。
「お母さん? お父さん?」
お母さんとお父さんは車の中にいるの。いつもと同じようにお母さんが運転する車にお父さんが隣に乗っていたの。いつもと違うのはアイだけ。アイだけ乗っていなかったの。
「お母さん・・・ぬいぐるみ置いていくから乗せてよ~」
お母さんが綺麗なお顔で窓から片手を出していたの。その手をゆすってもお母さんは許してくれない、目をあけてくれないの。アイを乗せてくれないの。
「お父さん・・・ぬいぐるみ置いたよ。乗せて」
横に座るお父さんにそう言ってもお父さんは頷いてくれないお父さんも目をあけてくれないの。なんで、なんでなの? アイ、良い子にするよ。ぬいぐるみも要らないから乗せてよ....。
「可哀そうに、トラックと衝突とはね・・・」
「止まっていたところに居眠り運転のトラックが衝突したらしいわ。こんな幼い子を残して逝ってしまって...」
お母さんとお父さんが救急車さんに連れていかれた日。警察屋さんがおうちにアイを連れてきてくれたの。それから次の日は知らないおじさんとおばさんがおうちにやってきたの。お母さんとお父さんは帰ってこない、アイは要らない子みたい。何処かへ行っちゃったんだって言ってる。
「二人は綺麗な体でしたが当たり所が悪かったのでしょう。ご愁傷様です」
警察屋さんがお辞儀してるの。アイもお辞儀したの、警察屋さんはいい人だからお行儀良くしないといけないの。お母さんが言ってたの。
「アイ、今日からじーじとばーばのおうちに行こうね」
じーじとばーばがおうちにやってきたの。じーじとばーばはアイを招待してくれるみたい。だけど、お母さんとお父さんに会いたいから首を横に振るの。
「行きたくないのかい?」
「行きたくないの!」
「じーじとばーばのおうちにはお菓子がいっぱいあるよ」
「それでも行きたくないの!」
お母さんとお父さんに会いたいの。アイは二階に駆けあがって逃げたの。じーじとばーばはお年寄りだから階段は遅いの。アイには勝てないの。
「ア~イ、じーじとばーばのおうちに帰りましょ」
「・・・」
アイは隠れたの、おかあさんと遊ぶ時に良く隠れる押し入れに隠れているの。
「お母さんとお父さんに会いたいの...」
アイは押し入れの布団に潜るの。泣きたいけど、泣かないの、お母さんは泣いている子は嫌いなの。泣いたら帰ってきてくれないの。
『会わせてあげましょうか?』
「..だ~れ?」
変な声が聞こえてきたの、じーじとばーばじゃ無い声だったからお布団から顔を出したの。そしたら、押し入れの奥に真っ白いお人形さんが立っていたの。
『お母さんお父さんのお友達ですよ』
「お友達? 初めまして、お母さんとお父さんの子供のアイです」
お母さんとお父さんの友達なら、アイの友達なの。ちゃんと挨拶できる子だと仲良くしてくれるってお母さんが言っていたからちゃんとするの。
『アイちゃんは偉いね。ちゃんと挨拶できるなんて』
お人形さんはパッと消えて、アイの頭の上に現れたの。頭をなでなでしてくれてるの。何だか、とっても温かくてお父さんみたいな感じがしたの。
「お母さんとお父さんが何処にいるのか知ってるの?」
『はい、知っていますよ。一緒に行きますか?』
「行くの!」
『ではついてきてください』
真っ白なお人形さんがまたパッと消えて押し入れの奥に現れてもっと奥に歩いて行くの。押し入れってこんなに広かったの、初めて知ったの。
アイは慌ててお人形さんを追いかけたの。
『ようこそ、異世界へ』
「いせかいって何なの?」
押し入れの奥に入っていくと真っ白いお人形さんが大きくなってアイを包んでいったの。真っ白だから眩しくてアイは目を瞑って訊いたの。返事は返ってこなかったの。
真っ暗だった押し入れが一瞬でお外になっちゃった。真っ白いお人形さんもいなくなっちゃったの? ここはどこなの?
「いや~あ~、アイもいくの~」
「我儘ばっかり言ってる子は知りません」
アイは愛って言うの。アイは今、お母さんと喧嘩してるの。アイが大好きなぬいぐるみを旅行に持って行くって言うとお母さんがダメって言ってきたから泣いているの。
「アイ、5歳になったんだから、ぬいぐるみは置いていこうね」
「アイ5歳じゃないもん」
お父さんが優しくアイとお母さんの間に入って声をかけてくれるの。だけど、アイはぬいぐるみを持って行きたいからずっと泣いているの。
「じゃあ、アイはお留守番ね」
ずっと泣いているとお母さんが車に乗っちゃった。お父さんはため息をついて運転席じゃない方へ入っていっちゃったの。お母さんは私に目もくれずに車を走らせて見えなくなっちゃった。アイはお母さんたちを追いかけたよ。だけど、全然見えなくなっちゃったの。
「なんで置いていくの・・・」
ぬいぐるみをギュッとして、アイはその場に座りこんじゃった。その時、遠くで大きな音が聞こえたの。ドンッていう音とキキ~ッて言う大きな音。お空がアイに怒ったんだと思って、アイは耳を塞いだの。それから少しするとピーポーピーポーっていう音が聞こえてきてアイの横を通っていったの。
その音は救急車さんだったの、何だか救急車さんが呼んでいると思ったアイは救急車さんを追いかけて走ったの。救急車さんが止まったところには大人の人達がいっぱいいて、お祭りみたいだったの。
「お母さんの車!」
救急車さんが止まった前の車がお母さんの車だったの。アイは走ったの、いつもよりも早く走れてすぐにお母さんの車の横に着いたの。
「お母さん? お父さん?」
お母さんとお父さんは車の中にいるの。いつもと同じようにお母さんが運転する車にお父さんが隣に乗っていたの。いつもと違うのはアイだけ。アイだけ乗っていなかったの。
「お母さん・・・ぬいぐるみ置いていくから乗せてよ~」
お母さんが綺麗なお顔で窓から片手を出していたの。その手をゆすってもお母さんは許してくれない、目をあけてくれないの。アイを乗せてくれないの。
「お父さん・・・ぬいぐるみ置いたよ。乗せて」
横に座るお父さんにそう言ってもお父さんは頷いてくれないお父さんも目をあけてくれないの。なんで、なんでなの? アイ、良い子にするよ。ぬいぐるみも要らないから乗せてよ....。
「可哀そうに、トラックと衝突とはね・・・」
「止まっていたところに居眠り運転のトラックが衝突したらしいわ。こんな幼い子を残して逝ってしまって...」
お母さんとお父さんが救急車さんに連れていかれた日。警察屋さんがおうちにアイを連れてきてくれたの。それから次の日は知らないおじさんとおばさんがおうちにやってきたの。お母さんとお父さんは帰ってこない、アイは要らない子みたい。何処かへ行っちゃったんだって言ってる。
「二人は綺麗な体でしたが当たり所が悪かったのでしょう。ご愁傷様です」
警察屋さんがお辞儀してるの。アイもお辞儀したの、警察屋さんはいい人だからお行儀良くしないといけないの。お母さんが言ってたの。
「アイ、今日からじーじとばーばのおうちに行こうね」
じーじとばーばがおうちにやってきたの。じーじとばーばはアイを招待してくれるみたい。だけど、お母さんとお父さんに会いたいから首を横に振るの。
「行きたくないのかい?」
「行きたくないの!」
「じーじとばーばのおうちにはお菓子がいっぱいあるよ」
「それでも行きたくないの!」
お母さんとお父さんに会いたいの。アイは二階に駆けあがって逃げたの。じーじとばーばはお年寄りだから階段は遅いの。アイには勝てないの。
「ア~イ、じーじとばーばのおうちに帰りましょ」
「・・・」
アイは隠れたの、おかあさんと遊ぶ時に良く隠れる押し入れに隠れているの。
「お母さんとお父さんに会いたいの...」
アイは押し入れの布団に潜るの。泣きたいけど、泣かないの、お母さんは泣いている子は嫌いなの。泣いたら帰ってきてくれないの。
『会わせてあげましょうか?』
「..だ~れ?」
変な声が聞こえてきたの、じーじとばーばじゃ無い声だったからお布団から顔を出したの。そしたら、押し入れの奥に真っ白いお人形さんが立っていたの。
『お母さんお父さんのお友達ですよ』
「お友達? 初めまして、お母さんとお父さんの子供のアイです」
お母さんとお父さんの友達なら、アイの友達なの。ちゃんと挨拶できる子だと仲良くしてくれるってお母さんが言っていたからちゃんとするの。
『アイちゃんは偉いね。ちゃんと挨拶できるなんて』
お人形さんはパッと消えて、アイの頭の上に現れたの。頭をなでなでしてくれてるの。何だか、とっても温かくてお父さんみたいな感じがしたの。
「お母さんとお父さんが何処にいるのか知ってるの?」
『はい、知っていますよ。一緒に行きますか?』
「行くの!」
『ではついてきてください』
真っ白なお人形さんがまたパッと消えて押し入れの奥に現れてもっと奥に歩いて行くの。押し入れってこんなに広かったの、初めて知ったの。
アイは慌ててお人形さんを追いかけたの。
『ようこそ、異世界へ』
「いせかいって何なの?」
押し入れの奥に入っていくと真っ白いお人形さんが大きくなってアイを包んでいったの。真っ白だから眩しくてアイは目を瞑って訊いたの。返事は返ってこなかったの。
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