59 / 59
第2章 国
第59話 覇道
しおりを挟む
「それでなんでこんなことになったんだ? ハジメ」
家に入って向かい合わせのソファーに座ると早速疑問をぶつける。
「ヒフミ~、僕はこの世界じゃエレインなんだ。エレインって呼んで」
「えっ……、ああ」
「……」
ハジメ、エレインが顔を近づけて言ってきた。綺麗に整えられた顔で絶世の美女に近づかれたことで目を背ける事しかできなかった。
そんな俺を見てマイルが俯いてしまってるよ。代表として俺は弱いからな、色々心配なんだろう。
「そうだな~。まず、あのガチャだね。あれがすべてだったんだ」
ハジメは黒い球と一番のレアである赤い球を俺と交換したんだよな。
「あれは境遇とかスキルとかをもらいうけるための球だったでしょ。だからエレインっていう王女の境遇をそのままもらったんだけど」
「なるほどな。容姿ももらい受けたって事か……」
「そうなんだ~」
絶世の美女の容姿ももらったという事か。羨ましいとは思えないな。
「国も世界一の国で領土内の領民もすべてが僕の物だったわけ。何もしなくても守られている僕はヒフミを探しながらぐうたらしてた」
「うぉい! ぐうたらしてたのか」
「えへへ、何もしなくていいって最高だよね」
ちぃ、最強好きのぐうたらハジメが蘇ったか。こいつはいつもそうだった、最強のデータを改造してただただ楽したがるんだ。まったく……。
「この間、ダンジョンに行ってたでしょ。その報告が来てね。絶対にヒフミだと思って来たんだ。そうしたら戦争してるんだもんな~。流石と言うかなんというか~」
ダンジョンから帰ってくるときに話しかけてきた奴らはやっぱりハジメの部下だったのか。強い奴を探していると言っていたが俺を探していたって事なんだな。
「こんな短時間でよく来れたな? 道も分からなかっただろ?」
「そうだね~。馬だけだったら一か月はかかる距離かな。僕だけなら早く来れるんだ」
「……スキルか?」
「うん。僕のスキルは身体強化の強化版だからね~」
エレインはそう言って微笑んだ。人懐っこい笑いはハジメのそれでなんとも懐かしい。
身体強化の強化版ってどんなもんなんだろうか?
「差し支えなかったら見せてくれ」
「うん。ヒフミなら大丈夫かな……」
「ん!? 消えた!?」
「凄いでしょ~」
エレインが立ち上がって目を瞑ると一瞬で目の前から消えた。俺達が驚いていると家の入り口で笑顔を見せる彼女が立っていた。かなりのチートだな。
「身体と装備の強化。馬も装備として加算されるからかなり強くなるよ。ヒフミのリビングアーマーとかを装備すればさらに強くなるかもね」
「確かにな」
「僕とヒフミが組めば一位は維持できるよ。良かったねヒフミ」
「ん? あ~そうか。別に敵対しなくていいのか」
「え~、敵対するつもりだったの?」
「それもふまえて見せてもらったんだろ」
「何だ~、ヒフミは変わらないな~。勝つことばっか考えている所とか」
俺はどこにいても俺だからな。
「お姉さんもそんなに身構えないでよ~。僕はヒフミの女じゃないからね」
「わたしは……ヒフミ様をお慕いしています」
「え?」
「ヒフミを好きな人がいっぱいだね。よかったよかった。一人で寂しくしているんだと思ってたから心配だったんだよ」
「お前、ぐうたらしているって言ってたじゃねえか」
「ははは~」
マイルに言葉をかけるエレインは誤魔化す様に笑った。まったく、こいつは変わらないな。
マイルは警戒した顔でエレインを見ているよ。仲良くしてほしいんだけどな。
「それで? この後どうするんだ?」
「う~ん、あの王様っていう人を説得して覇道を進む。もちろん、ヒフミと一緒にね」
「一位になってテセリウスに一矢報いる」
「うん! そういうこと!」
俺達は手を組んでこの世界を制覇することにする。クラスメイトと出会ったら出来るだけ仲良くしたいと思う。みんな被害者だから、できるだけ守ってやりたい。攻撃されたら仕返すけど。
こうして俺はエレインこと、ハジメと手を組んで一位を維持することとなった。なんと結婚すると俺が王になって一位が俺になったんだ。下剋上をなした俺はテセリウスに一矢報いるのだった。
◇
最後までお読みくださいましてありがとうございます
今作はここで終わりとなります
自分が面白いと思った作品を書いてみたのですがあまり伸びなかったですね。残念です
ではまた次の作品で
家に入って向かい合わせのソファーに座ると早速疑問をぶつける。
「ヒフミ~、僕はこの世界じゃエレインなんだ。エレインって呼んで」
「えっ……、ああ」
「……」
ハジメ、エレインが顔を近づけて言ってきた。綺麗に整えられた顔で絶世の美女に近づかれたことで目を背ける事しかできなかった。
そんな俺を見てマイルが俯いてしまってるよ。代表として俺は弱いからな、色々心配なんだろう。
「そうだな~。まず、あのガチャだね。あれがすべてだったんだ」
ハジメは黒い球と一番のレアである赤い球を俺と交換したんだよな。
「あれは境遇とかスキルとかをもらいうけるための球だったでしょ。だからエレインっていう王女の境遇をそのままもらったんだけど」
「なるほどな。容姿ももらい受けたって事か……」
「そうなんだ~」
絶世の美女の容姿ももらったという事か。羨ましいとは思えないな。
「国も世界一の国で領土内の領民もすべてが僕の物だったわけ。何もしなくても守られている僕はヒフミを探しながらぐうたらしてた」
「うぉい! ぐうたらしてたのか」
「えへへ、何もしなくていいって最高だよね」
ちぃ、最強好きのぐうたらハジメが蘇ったか。こいつはいつもそうだった、最強のデータを改造してただただ楽したがるんだ。まったく……。
「この間、ダンジョンに行ってたでしょ。その報告が来てね。絶対にヒフミだと思って来たんだ。そうしたら戦争してるんだもんな~。流石と言うかなんというか~」
ダンジョンから帰ってくるときに話しかけてきた奴らはやっぱりハジメの部下だったのか。強い奴を探していると言っていたが俺を探していたって事なんだな。
「こんな短時間でよく来れたな? 道も分からなかっただろ?」
「そうだね~。馬だけだったら一か月はかかる距離かな。僕だけなら早く来れるんだ」
「……スキルか?」
「うん。僕のスキルは身体強化の強化版だからね~」
エレインはそう言って微笑んだ。人懐っこい笑いはハジメのそれでなんとも懐かしい。
身体強化の強化版ってどんなもんなんだろうか?
「差し支えなかったら見せてくれ」
「うん。ヒフミなら大丈夫かな……」
「ん!? 消えた!?」
「凄いでしょ~」
エレインが立ち上がって目を瞑ると一瞬で目の前から消えた。俺達が驚いていると家の入り口で笑顔を見せる彼女が立っていた。かなりのチートだな。
「身体と装備の強化。馬も装備として加算されるからかなり強くなるよ。ヒフミのリビングアーマーとかを装備すればさらに強くなるかもね」
「確かにな」
「僕とヒフミが組めば一位は維持できるよ。良かったねヒフミ」
「ん? あ~そうか。別に敵対しなくていいのか」
「え~、敵対するつもりだったの?」
「それもふまえて見せてもらったんだろ」
「何だ~、ヒフミは変わらないな~。勝つことばっか考えている所とか」
俺はどこにいても俺だからな。
「お姉さんもそんなに身構えないでよ~。僕はヒフミの女じゃないからね」
「わたしは……ヒフミ様をお慕いしています」
「え?」
「ヒフミを好きな人がいっぱいだね。よかったよかった。一人で寂しくしているんだと思ってたから心配だったんだよ」
「お前、ぐうたらしているって言ってたじゃねえか」
「ははは~」
マイルに言葉をかけるエレインは誤魔化す様に笑った。まったく、こいつは変わらないな。
マイルは警戒した顔でエレインを見ているよ。仲良くしてほしいんだけどな。
「それで? この後どうするんだ?」
「う~ん、あの王様っていう人を説得して覇道を進む。もちろん、ヒフミと一緒にね」
「一位になってテセリウスに一矢報いる」
「うん! そういうこと!」
俺達は手を組んでこの世界を制覇することにする。クラスメイトと出会ったら出来るだけ仲良くしたいと思う。みんな被害者だから、できるだけ守ってやりたい。攻撃されたら仕返すけど。
こうして俺はエレインこと、ハジメと手を組んで一位を維持することとなった。なんと結婚すると俺が王になって一位が俺になったんだ。下剋上をなした俺はテセリウスに一矢報いるのだった。
◇
最後までお読みくださいましてありがとうございます
今作はここで終わりとなります
自分が面白いと思った作品を書いてみたのですがあまり伸びなかったですね。残念です
ではまた次の作品で
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
本日知り一気に読みました(*´∇`*)
なかなか楽しく拝見できたので
ありがとうございましたm(_ _)m
感想ありがとうございます
読んでいただき有難うございます
次の作品も投稿する予定ですので
そちらもよろしくお願いします
攻城兵器→破城槌→精霊化→要はでっかい杭・槌を運ぶのが大変な訳で、それを精霊化して自力で飛んで行っちゃうということは…それなんてトマホーク?
ダインスレイヴともいう。
感想ありがとうございます
手ぶらで攻城戦とは古風ですなw
ドワーフに作ってもらって精霊化。
ドリルランスでチャージアタック!ドリルは浪漫
斬馬刀、大きいのはそれだけで驚異!
巨大手裏剣もしくはバグ 人間だけを殺すマシーンかよー!
滾るぜ!
感想ありがとうございます
ロマン武器は最高ですね^^
重量がおもな弱点なので精霊化したら弱点なしで使えますw
そして、このセリフを言わなくちゃいけない……「ビルギットさん死んだのか?」