14 / 35
「初恋、です」
しおりを挟む
リナリは後悔はしていなかった。
しかし次にハルトリードと会った時、盛大に赤面してしまったのだ。
(大胆なことをしてしまったわ……)
慰めた後、感覚を伝える魔道具に、口付けをした。
(気付いてる……?)
じっと見てくるむっつり顔からは読み取れない。ただその顔は赤い。
説明書通りに洗浄した魔道具を返却しようとするが、止められた。
「まだ持ってて。家に置いときたくないなら持って帰るけど」
「いえ、それは大丈夫です……はい、じゃあ、まだ……」
リナリは、じゃあ持っておきます、と喜々として言うのが恥ずかしかった。
今日はリナリの部屋へ招いた。
そわそわしていたハルトリードは入室するなり、「リナリの部屋」と呟き、むっつりと黙り込んだのだ。
そこから預かった魔道具の話になり、健全に本題へ移行する。
「次はうちの親かな」
「そうですね。きちんとご挨拶させていただきます」
シュゼル家に行った際軽く自己紹介と挨拶はしていたが、正式に婚約者として顔を合わせる機会が欲しかった。
ハルトリードは先程、フォード家、リナリの両親と兄に挨拶を終えている。
兄ロメロなどは、妹の婚約者の愛想の無さに僅かに眉を歪めたが、それも最初だけ。基本的にハルトリードは真面目で礼儀正しい。フォード家の人間は外見に騙されず人の内面をきちんと見る。
何よりリナリがずっと好いていた人物だから、という意識も手伝って、すっかりフォード家の面々はハルトリードを受け入れている。
(本当に、結婚するんだ。ハルト様と)
ここまでの関係になっても、当然理解はしていても、いざ結婚を視野に入れ行動するとようやく実感が伴ってきた。
「リナリ。僕は、あなたが好きだ」
以前に聞いた、しかし唐突な告白にリナリは身を揺らした。
「あ、ハルト様……私、も。貴方が好きです……初恋、です」
顔に血が集まって、リナリは思わず俯いた。
「はつこい……そう、そうだ。いつ、僕を?」
リナリは少し躊躇したが、他ならぬ本人だ。少し濁して話そうと決意した。
「11……いえ、12年くらい前、シュゼル家の展示会に伺った事があるんです」
「12年前の展示会……」
シュゼル家の魔道具展示会は、2年に一度は開催されている。恐らく、ハルトリードは何度も主催者として、客を持て成しているに違いない。
リナリは、そんな昔の、よくある行事の記憶を覚えているとは思っていない。
いなかった。
「あ……自鳴琴の子……」
驚いた顔のハルトリードが、呟いた。
「え」
「多分、一番忙しい年だった。展示会に向けて徹夜続きで、ぼーっとして、でも覚えてる。当日女の子が、音が出ない壊れたって言って……僕が、えっと」
ハルトリードは、「異例」を話してもいいものか迷っている。
「あの、ちょっと待っててください」
リナリは慌てて、机の上に置いてある祖母の形見を取りに行った。
長方形の木箱のような魔道具、自鳴琴をテーブルにゆっくり置いた。
「これ、ですか」
「リナリ……そう、これ。リナリが、あの子だった……?」
ハルトリードの表情は、思い出に浸り再会を喜ぶようなものではなかった。リナリは、後悔した。
(異例を作ってしまったんだもの。やめておけばよかったって思って)
「あのときちゃんと矯正術を……リナリともっと早く……ああ、くそ、まって、僕とんでもないヤなやつじゃなかった? 愛想わるくて、最悪……」
「あ、あの」
「リナリ、ごめん、あの時は、視力の矯正術をかけてなくて……いや、親父がただ立ってるだけでいいって言ったから、いや、あと、寝不足だったし、えっと、ぼーっとして、あ、僕目が悪くて、その」
「はい……」
怒涛で支離滅裂。
しかし、何故覚えていないのか、何故あんな態度だったのかを必死に説明しているのだと、リナリは気付いた。
「私、それに関しては何とも思ってません。ただ、感謝と、恋心、というか。それだけで……あと、予約待ちの顧客を沢山抱えてた人に、横入りで仕事を押し付けてしまったと後悔しました」
「まあ、それは……確かにあの後親父に怒られた、けど」
リナリは、しゅんとなった。
「でもその後褒められもしたし、僕はそもそも後悔してない。笑ってくれたから」
「え?」
「あんまり見えなくても凄い泣いてるって分かった。僕が直るって言ったら、その子が……リナリが、多分、笑った。それだけでいい。絶対直すって思った」
シュゼル家の当主は、特例であるからフォード家には口止めを、修繕したハルトリードには相手方の詳細を伏せていたのだ。
「親父に何度もちゃんと届けたか聞いた。詳しく教えてくれなかったけど、でもちゃんと送って、あの子が喜んでたって、きいて……泣きやんでよかった、って。仕事、やっててよかったって」
リナリは目の奥が熱くなって感極まった。
ハルトリードの心根の温かさ、仕事、魔道具への真摯な愛が伝わってきて、嬉しかった。
(やっぱり、素敵な人……)
リナリの微笑みを真っ赤になって見つめたハルトリードは、いたたまれなくなり、次第に視線を下げていく。
「これ、聞いてみてもいい?」
「はい。ハルト様のお蔭で、前みたいな綺麗な音が出るようになったんです。本当にありがとうございます」
ハルトリードが木箱の蓋を開け音が流れた時、気付いた。中にあるものの存在を。
「何か入ってる」
「あ、あっ! それ」
気付いたリナリだったが、遅かった。
ハルトリードは無情にもカードを手に取って、しげしげと見た。目を、見開いた。
「あ、あの。ごめんなさい、勝手に保管、き、気持ち悪いなら、捨て、ます……」
(捨てたくない……)
しかし、ハルトリードはカードを戻して蓋を閉めたかと思ったら、テーブルに突っ伏した。
「リナリ、ごめん……なんだよ、直したお大事にって。もっと気の利いたこと書い……」
「嬉しかったです! 嬉しかったんです、これを見て、あの男の子を、私ずっと……」
「それが、はつこい……?」
リナリは頷いた。ハルトリードも顔を上げた。
ハルトリードは立ち上がって、リナリの傍に寄る。手を差し出しリナリも立たせた。
「リナリ。ありがとう」
リナリはハルトリードに抱擁された。
勢いのまま、意外と逞しい胸板に顔を押し付ける形になってしまい、リナリは熱が上がる。胸が高鳴る。
「好き。リナリ、ありがとう、僕を……覚えててくれて……好きに、なってくれて……」
「ハルト様、好きです」
リナリは切なく苦しくなって、大きな背に手を回した。抱擁する腕の力が少し強くなる。
好き、と何度も想いを吐露するハルトリード。
互いの鼓動を感じながら二人はしばらくそのまま抱き合っていた。
しかし次にハルトリードと会った時、盛大に赤面してしまったのだ。
(大胆なことをしてしまったわ……)
慰めた後、感覚を伝える魔道具に、口付けをした。
(気付いてる……?)
じっと見てくるむっつり顔からは読み取れない。ただその顔は赤い。
説明書通りに洗浄した魔道具を返却しようとするが、止められた。
「まだ持ってて。家に置いときたくないなら持って帰るけど」
「いえ、それは大丈夫です……はい、じゃあ、まだ……」
リナリは、じゃあ持っておきます、と喜々として言うのが恥ずかしかった。
今日はリナリの部屋へ招いた。
そわそわしていたハルトリードは入室するなり、「リナリの部屋」と呟き、むっつりと黙り込んだのだ。
そこから預かった魔道具の話になり、健全に本題へ移行する。
「次はうちの親かな」
「そうですね。きちんとご挨拶させていただきます」
シュゼル家に行った際軽く自己紹介と挨拶はしていたが、正式に婚約者として顔を合わせる機会が欲しかった。
ハルトリードは先程、フォード家、リナリの両親と兄に挨拶を終えている。
兄ロメロなどは、妹の婚約者の愛想の無さに僅かに眉を歪めたが、それも最初だけ。基本的にハルトリードは真面目で礼儀正しい。フォード家の人間は外見に騙されず人の内面をきちんと見る。
何よりリナリがずっと好いていた人物だから、という意識も手伝って、すっかりフォード家の面々はハルトリードを受け入れている。
(本当に、結婚するんだ。ハルト様と)
ここまでの関係になっても、当然理解はしていても、いざ結婚を視野に入れ行動するとようやく実感が伴ってきた。
「リナリ。僕は、あなたが好きだ」
以前に聞いた、しかし唐突な告白にリナリは身を揺らした。
「あ、ハルト様……私、も。貴方が好きです……初恋、です」
顔に血が集まって、リナリは思わず俯いた。
「はつこい……そう、そうだ。いつ、僕を?」
リナリは少し躊躇したが、他ならぬ本人だ。少し濁して話そうと決意した。
「11……いえ、12年くらい前、シュゼル家の展示会に伺った事があるんです」
「12年前の展示会……」
シュゼル家の魔道具展示会は、2年に一度は開催されている。恐らく、ハルトリードは何度も主催者として、客を持て成しているに違いない。
リナリは、そんな昔の、よくある行事の記憶を覚えているとは思っていない。
いなかった。
「あ……自鳴琴の子……」
驚いた顔のハルトリードが、呟いた。
「え」
「多分、一番忙しい年だった。展示会に向けて徹夜続きで、ぼーっとして、でも覚えてる。当日女の子が、音が出ない壊れたって言って……僕が、えっと」
ハルトリードは、「異例」を話してもいいものか迷っている。
「あの、ちょっと待っててください」
リナリは慌てて、机の上に置いてある祖母の形見を取りに行った。
長方形の木箱のような魔道具、自鳴琴をテーブルにゆっくり置いた。
「これ、ですか」
「リナリ……そう、これ。リナリが、あの子だった……?」
ハルトリードの表情は、思い出に浸り再会を喜ぶようなものではなかった。リナリは、後悔した。
(異例を作ってしまったんだもの。やめておけばよかったって思って)
「あのときちゃんと矯正術を……リナリともっと早く……ああ、くそ、まって、僕とんでもないヤなやつじゃなかった? 愛想わるくて、最悪……」
「あ、あの」
「リナリ、ごめん、あの時は、視力の矯正術をかけてなくて……いや、親父がただ立ってるだけでいいって言ったから、いや、あと、寝不足だったし、えっと、ぼーっとして、あ、僕目が悪くて、その」
「はい……」
怒涛で支離滅裂。
しかし、何故覚えていないのか、何故あんな態度だったのかを必死に説明しているのだと、リナリは気付いた。
「私、それに関しては何とも思ってません。ただ、感謝と、恋心、というか。それだけで……あと、予約待ちの顧客を沢山抱えてた人に、横入りで仕事を押し付けてしまったと後悔しました」
「まあ、それは……確かにあの後親父に怒られた、けど」
リナリは、しゅんとなった。
「でもその後褒められもしたし、僕はそもそも後悔してない。笑ってくれたから」
「え?」
「あんまり見えなくても凄い泣いてるって分かった。僕が直るって言ったら、その子が……リナリが、多分、笑った。それだけでいい。絶対直すって思った」
シュゼル家の当主は、特例であるからフォード家には口止めを、修繕したハルトリードには相手方の詳細を伏せていたのだ。
「親父に何度もちゃんと届けたか聞いた。詳しく教えてくれなかったけど、でもちゃんと送って、あの子が喜んでたって、きいて……泣きやんでよかった、って。仕事、やっててよかったって」
リナリは目の奥が熱くなって感極まった。
ハルトリードの心根の温かさ、仕事、魔道具への真摯な愛が伝わってきて、嬉しかった。
(やっぱり、素敵な人……)
リナリの微笑みを真っ赤になって見つめたハルトリードは、いたたまれなくなり、次第に視線を下げていく。
「これ、聞いてみてもいい?」
「はい。ハルト様のお蔭で、前みたいな綺麗な音が出るようになったんです。本当にありがとうございます」
ハルトリードが木箱の蓋を開け音が流れた時、気付いた。中にあるものの存在を。
「何か入ってる」
「あ、あっ! それ」
気付いたリナリだったが、遅かった。
ハルトリードは無情にもカードを手に取って、しげしげと見た。目を、見開いた。
「あ、あの。ごめんなさい、勝手に保管、き、気持ち悪いなら、捨て、ます……」
(捨てたくない……)
しかし、ハルトリードはカードを戻して蓋を閉めたかと思ったら、テーブルに突っ伏した。
「リナリ、ごめん……なんだよ、直したお大事にって。もっと気の利いたこと書い……」
「嬉しかったです! 嬉しかったんです、これを見て、あの男の子を、私ずっと……」
「それが、はつこい……?」
リナリは頷いた。ハルトリードも顔を上げた。
ハルトリードは立ち上がって、リナリの傍に寄る。手を差し出しリナリも立たせた。
「リナリ。ありがとう」
リナリはハルトリードに抱擁された。
勢いのまま、意外と逞しい胸板に顔を押し付ける形になってしまい、リナリは熱が上がる。胸が高鳴る。
「好き。リナリ、ありがとう、僕を……覚えててくれて……好きに、なってくれて……」
「ハルト様、好きです」
リナリは切なく苦しくなって、大きな背に手を回した。抱擁する腕の力が少し強くなる。
好き、と何度も想いを吐露するハルトリード。
互いの鼓動を感じながら二人はしばらくそのまま抱き合っていた。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる