4 / 116
第一章
第4話 擬人化の真価
しおりを挟む
背後から迫りくる複数の気配。僕たちは森の中を駆け回る。
魔物避けのお香もなくなり、あとは実力で生き残らないといけない。
魔塔に生息する魔物は利口で好戦的。逃げれば逃げるほど数を増していく。
「エル、横から来るよ! 避けてっ!」
飛んで来る矢を木を盾にして避けつつ、後方のエルへと叫ぶ。
戦えない僕は、敵の攻撃を避ける事に関してだけは自信があった。
いつだって荷物持ちは一番目立つし、最初に狙われる。
魔物の特性、攻撃手段を覚えてないと。役目を果たせない。
「エルなら大丈夫です!」
「ウギィッ!」
真横からアサシンゴブリンがナイフで斬り付けてくる。
エルはその小さな身体を盾にして、凶器を受け止めていた。
肉を切り裂くはずの刃が零れている。破片を飛ばして光を散らす。
「エルはこの程度では傷付かない、頑丈ですから!」
【情報板】には確かに不死身の器と書かれてあったけど。
文字通り不死身だったんだ。それも掠り傷すら負ってない。
「それでも、女の子が斬られる姿を見るのは心臓に悪い……」
「あるじさまを守る為なら何のその~!」
エルはジャンプして、相手の顎を目掛けて頭突きを返す。
鈍い音が続き、アサシンゴブリンが歯を飛ばしひっくり返る。
アサシンゴブリンは二十五階に生息する一番ポピュラーな魔物。
つまりそれだけ繁殖している――――厄介な相手という証拠なのだ。
今度は前方から弓を持った部隊が、一斉に構えている。
嫌な気配を感じる、僕の無駄に冴えた危機回避の勘が働く。
「あれは毒矢だ……! エル、今度は掠っただけでも危ないよ!」
刃を通さない肉体でも、流石に毒は効いてしまうんじゃないか。
荷物には解毒剤も入っているけど、追われている最中には使えない。
「そちらの対策も万全です、エルは元神話級ですから!」
エルが指を動かすと、矢の先端の液体が吸い込まれていく。
そのまま矢はエルの身体に当たると、跳ね返って地面に落ちた。
「お返しです、ふぅー!」
エルが人差し指を口元に近付け、緩く息を吹きかける。
紫霧が発生して、アサシンゴブリンたちが苦しみもがきだす。
「武器に塗られた毒を吸収、濃縮したものを吹き返しました。エルは空瓶ですから、それが液体であれば器の中に一種類だけ蓄えられます。選り好みはありますけど……汚い液体は嫌ですけど」
「なるほど、エルの二つ目のスキルだね。元神話級は芸達者だね!」
「はい、元ですけど!」
終始頼りになるエルに、僕は拍手する勢いで賞賛する。
エルはえへへと、頬をかいて照れていた。
【擬人化】には潜在能力を引き出す力があると書いてあったけど。
スキルの特性を見る限りでは、元のアイテムの性質に依存するんだ。
そういえば、発現していないスキルが四つもあったけど。
解放条件とかあるんだろうか。まだ【擬人化】は底が見えない。
「あるじさまには、指一つ触れさせません!」
エルが蓄えた毒を使い、魔物が追えないよう壁を創り出す。
アサシンゴブリンのすべての攻撃を無効化する彼女の活躍もあって。
僕たちは何とか、第一波を乗り越える事ができた。相手も諦めたみたい。
「ふぅ……ちょっと休憩」
またいつ襲撃が訪れてもいいように、こまめに体力を回復しないと。
瓶は手元からなくなったから、あとで水の補給もしたい。やる事が多い。
「お疲れでしたら、お肩をお揉みします?」
「そこまではいいよ。エルも休まないと、一番頑張ったんだから。あ、これ食べる?」
荷物から干しパンを取り出して見せる。欠片じゃなく一個丸ごと。
【擬人化】で人と同じ体質になったんだ。お腹は空いてしまうはず。
「で、でも、エルはあるじさまにもっともっと喜んで欲しいです!」
僕の役に立つのが至高の喜びと言いたげな表情。
やっぱり見た目は人間でも、価値観が違うみたいだ。
元がアイテムだから、持ち主に使われたい欲求があるんだ。
「だったら、座ってお話ししようよ。今はそういう気分なんだ」
エルの献身は、僕の方でコントロールするべきかな。
隣の地面をポンポンと叩くと、エルは遠慮がちに座った。
「ご飯はね、誰かと一緒に食べると美味しいんだ。簡素な干しパンでもご馳走になるよ」
クルトンさんたちと探索していた時は、二日に一回は食事抜きだったし。
裏で落ちていたゴミを食べていた事もあった。あぁ、涙が出るほど美味しい。
「あるじさま……はい、おいしいですね」
エルは僕の真似をしてちょっとずつ口につける。
それからお互い無言のまま、軽い食事を続けていた。
僕たちは長い付き合いだから。何かを語らなくても気まずくはならない。
天涯孤独でずっと一人で生きてきたから。一人の時間も嫌いじゃないけど。
心を通わせた誰かとの時間は――格別だった。
「お腹は膨れた?」
「はい。エルは元気いっぱいです!」
「それは良かった。元気な内に次の安全な場所を探しに出かけよう。まだ先は長いからね」
魔物避けのお香もなくなり、あとは実力で生き残らないといけない。
魔塔に生息する魔物は利口で好戦的。逃げれば逃げるほど数を増していく。
「エル、横から来るよ! 避けてっ!」
飛んで来る矢を木を盾にして避けつつ、後方のエルへと叫ぶ。
戦えない僕は、敵の攻撃を避ける事に関してだけは自信があった。
いつだって荷物持ちは一番目立つし、最初に狙われる。
魔物の特性、攻撃手段を覚えてないと。役目を果たせない。
「エルなら大丈夫です!」
「ウギィッ!」
真横からアサシンゴブリンがナイフで斬り付けてくる。
エルはその小さな身体を盾にして、凶器を受け止めていた。
肉を切り裂くはずの刃が零れている。破片を飛ばして光を散らす。
「エルはこの程度では傷付かない、頑丈ですから!」
【情報板】には確かに不死身の器と書かれてあったけど。
文字通り不死身だったんだ。それも掠り傷すら負ってない。
「それでも、女の子が斬られる姿を見るのは心臓に悪い……」
「あるじさまを守る為なら何のその~!」
エルはジャンプして、相手の顎を目掛けて頭突きを返す。
鈍い音が続き、アサシンゴブリンが歯を飛ばしひっくり返る。
アサシンゴブリンは二十五階に生息する一番ポピュラーな魔物。
つまりそれだけ繁殖している――――厄介な相手という証拠なのだ。
今度は前方から弓を持った部隊が、一斉に構えている。
嫌な気配を感じる、僕の無駄に冴えた危機回避の勘が働く。
「あれは毒矢だ……! エル、今度は掠っただけでも危ないよ!」
刃を通さない肉体でも、流石に毒は効いてしまうんじゃないか。
荷物には解毒剤も入っているけど、追われている最中には使えない。
「そちらの対策も万全です、エルは元神話級ですから!」
エルが指を動かすと、矢の先端の液体が吸い込まれていく。
そのまま矢はエルの身体に当たると、跳ね返って地面に落ちた。
「お返しです、ふぅー!」
エルが人差し指を口元に近付け、緩く息を吹きかける。
紫霧が発生して、アサシンゴブリンたちが苦しみもがきだす。
「武器に塗られた毒を吸収、濃縮したものを吹き返しました。エルは空瓶ですから、それが液体であれば器の中に一種類だけ蓄えられます。選り好みはありますけど……汚い液体は嫌ですけど」
「なるほど、エルの二つ目のスキルだね。元神話級は芸達者だね!」
「はい、元ですけど!」
終始頼りになるエルに、僕は拍手する勢いで賞賛する。
エルはえへへと、頬をかいて照れていた。
【擬人化】には潜在能力を引き出す力があると書いてあったけど。
スキルの特性を見る限りでは、元のアイテムの性質に依存するんだ。
そういえば、発現していないスキルが四つもあったけど。
解放条件とかあるんだろうか。まだ【擬人化】は底が見えない。
「あるじさまには、指一つ触れさせません!」
エルが蓄えた毒を使い、魔物が追えないよう壁を創り出す。
アサシンゴブリンのすべての攻撃を無効化する彼女の活躍もあって。
僕たちは何とか、第一波を乗り越える事ができた。相手も諦めたみたい。
「ふぅ……ちょっと休憩」
またいつ襲撃が訪れてもいいように、こまめに体力を回復しないと。
瓶は手元からなくなったから、あとで水の補給もしたい。やる事が多い。
「お疲れでしたら、お肩をお揉みします?」
「そこまではいいよ。エルも休まないと、一番頑張ったんだから。あ、これ食べる?」
荷物から干しパンを取り出して見せる。欠片じゃなく一個丸ごと。
【擬人化】で人と同じ体質になったんだ。お腹は空いてしまうはず。
「で、でも、エルはあるじさまにもっともっと喜んで欲しいです!」
僕の役に立つのが至高の喜びと言いたげな表情。
やっぱり見た目は人間でも、価値観が違うみたいだ。
元がアイテムだから、持ち主に使われたい欲求があるんだ。
「だったら、座ってお話ししようよ。今はそういう気分なんだ」
エルの献身は、僕の方でコントロールするべきかな。
隣の地面をポンポンと叩くと、エルは遠慮がちに座った。
「ご飯はね、誰かと一緒に食べると美味しいんだ。簡素な干しパンでもご馳走になるよ」
クルトンさんたちと探索していた時は、二日に一回は食事抜きだったし。
裏で落ちていたゴミを食べていた事もあった。あぁ、涙が出るほど美味しい。
「あるじさま……はい、おいしいですね」
エルは僕の真似をしてちょっとずつ口につける。
それからお互い無言のまま、軽い食事を続けていた。
僕たちは長い付き合いだから。何かを語らなくても気まずくはならない。
天涯孤独でずっと一人で生きてきたから。一人の時間も嫌いじゃないけど。
心を通わせた誰かとの時間は――格別だった。
「お腹は膨れた?」
「はい。エルは元気いっぱいです!」
「それは良かった。元気な内に次の安全な場所を探しに出かけよう。まだ先は長いからね」
0
あなたにおすすめの小説
RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。
王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。
物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。
そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。
原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。
彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。
マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが―
「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」
なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。
こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。
※他小説投稿サイトにも投稿中
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。
だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。凛人はその命令を、拒否する。
彼は、大地の女神により創造された星骸と呼ばれる伝説の六英雄の一人を従者とし、世界を知るため、そして残りの星骸を探すため旅に出る。
しかし一つ選択を誤れば世界が滅びる危うい存在……
女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。
これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる