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第二章
第28話 役割分担
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「エル、遅れずについて来て! 木の根元に引っ掛からないよう気を付けながらね?」
「はい、あるじさまの背中にずっとくっついています!」
僕たちの後方、昆虫種ロックアントが群れで追いかけて来る。
狂暴で高い硬度の顎を持ち、二桁の群れで行動する厄介な魔物だ。
「おーおー、カサカサした黒光りの甲虫が大量に釣れていますね」
「苦手な子も多いんだから、そういう表現はよくないよ、ライブラさん!」
「エルは大丈夫ですよ? むしさんは怖くありません!」
「私様も同様に。きっとアイちゃんは苦手ですよ。データにありませんが、これだけは断言できます」
「それは何となく僕もそう思うよ。どうしてだろうね? 見た目と性格からかな?」
右手に握り締めた【アイギスの神盾】が揺れている気がする。
攻撃は何でも受け止めないといけないのが盾の辛いところだよね。
逃げ続けるとロックアントの集団が縦に長く伸びていく。そろそろ頃合いかな。
「エル、ここで反撃に移るよ!」
「はい、エルにお任せです! えいっ!」
エルが反転して、先頭のロックアントに強く体当たりする。
衝撃で足を止めたロックアントに、後列組が次々と衝突していた。
統制の取れた魔物の弱点だ。大きく陣形が乱れて混乱が始まる。
「動きさえ止めれば、慣れていなくても!」
僕は近い相手から【黒炎龍の短剣】で斬り付けた。
闇と炎の複合属性が、半端な装甲を削り取って致命傷を与える。
一匹、二匹、三匹と。正気に戻る前に数を減らしていく。
すると上空から、羽根を持ったロックアントが襲い掛かってきた。
着地の衝撃で木々が薙ぎ倒された。
羽根で音を鳴らし混乱した味方を鼓舞する。
「コイツが女王か、他と比べてひとまわり大きい。エル、女王以外の足止めを頼むよ!」
「わかりました!」
僕を潰そうと女王が大顎を開ける。盾を前にして防ぐ。
火花が散り、帯電効果で相手が怯んだ。すぐに短剣を振るう。
「あれっ……浅いかな、効果が薄そうだ」
盾を構えながらだと短剣の有効射程に入れない。
かといって近付き過ぎると質量で押し潰されてしまう。
魔力の炎で焼き尽くす? これも至近距離だと自分にも当たる。
「ロロアさん、こういう時こそ魔導銃ですよ! トロちゃんの出番です!」
「あ、そうか。待って、今準備するから……!」
まずは左手に持っていた【アイギスの神盾】を右手に持ち替えてと。
それから【黒炎龍の短剣】を腰ベルトに差して、魔導銃を用意して――
「あるじさま! 危ないっ!」
横から飛び込んできたエルに押し倒される。
さっきまで立っていた場所に別のロックアントが。
「ごめん、助かったよ。これでトドメだ……!」
両手で魔導銃のトリガーを引き、女王を一撃で撃破した。
頭を失った群れは慌てて逃げ去っていく。ひとまずは安心だ。
「ロロアさん、今のは間は危なかったですよ。ご自慢の足も動いていませんでしたし。私様の心臓が爆発するところでした!」
首筋に冷や汗を流して、ライブラさんが僕の鼻を突いた。
「やっぱり盾を持ちながら武器を二つ同時に扱うのは難しいね……途中で思考が鈍るんだ」
僕は安全面から、アイギスを持つ事をみんなと事前に約束していた。
握力が足りていないので、盾は基本利き腕で持ちたい。
魔導銃は左手でも問題なく撃てるけど、短剣になると難しい。
左手では力が入らないから、近接戦闘の時は左右で持ち替えている。
そして今度は魔導銃に切り替える際に盾を右手に戻す動作が入る。
戦闘中に移動しながら、アイテムを動かすのは頭も腕も混乱するんだ。
「切り替え時でのみ、右手でトロちゃんを使えばよかったのでは?」
「それが、これまでずっと左で撃っていたから癖がついちゃったんだ。無意識だとダメだね。わかっていても自然と身体が慣れている方に動いちゃう」
「なるほど。状況ではなく、自分に合った動きを選択してしまうのですね」
「意識して矯正しないと。時間は掛かるだろうけど……」
手っ取り早いのは剣と銃のどちらかに僕が専念する事だけど。
それで一つ遊ばせるのはもったいない。どちらの子も優秀なんだ。
悩んでいる間、エルはずっと僕の腕にあるトロンを見つめていた。
「……いや、待てよ。そうか、エルにも武器を持ってもらえばいいんだ」
何もアイテムだからって本人の力だけで戦う必要はない。
どうして今まで気付かなかったんだろう。固定概念に囚われていた。
「エルがあるじさまみたいにですか?」
「うん、そうしたらエルの活躍の機会もたくさん増えるし。役割も増えてより戦いやすくなる!」
あとはエルに短剣か魔導銃、どちらを使ってもらうか。
「でしたら、エルエルにはトロちゃんをお勧めします。黒炎ちゃんはロロアさんが適任でしょう」
「そうかな? 不死身の器を生かしてエルが短剣でもいい気がするけど」
エルのスキルは防御特化で、僕を守ろうと前線に出てくれる事も多いし。
「ロロアさん、私様たちアイテムは序列を気にしますし、所有者の選り好みもします。黒炎ちゃんはあのお爺さんからロロアさんへと受け継がれたもの。きっと他の者が使っても真価は発揮できません」
「そういうライブラさんも、使い手を気にしたりするの?」
「もちろんですよ。この世界一可愛くて尊い肉体を、王たるロロアさん以外の人間に触れられようものなら。私様は舌を噛んで自爆します。死なば諸共です!」
「自爆はダメだよライブラさん、そこまで思い詰めないで!」
舌を噛んだらどう爆発するのか気になるけど。
「とまぁ、大袈裟に伝えましたが。それだけ潔癖な子もいる訳でして。その点、トロちゃんはエルエルと仲が良いのは明白です。ここは関係性を重視した方がのちに問題も起き辛いでしょう」
「君は、僕に使われた方が嬉しい?」
【黒炎龍の短剣】に語りかける。剣身が輝いたように見えた。
肯定してくれたのかな? うん、ライブラさんの意見を取り入れよう。
「となると盾を左手で持つ練習をしないとね。エルだけじゃなく僕も課題が山盛りだ」
【アイギスの神盾】を握り締める。やっぱりちょっと左だと力が入れにくい。
「アイちゃんは分類としては大盾ですから。ロロアさんの身長では、重さを支えるのに無理な姿勢を維持しないといけないのです。結果、次の動作に遅れが出て、頭で考える動きとズレが生じてしまうのでしょう」
「身長かぁ……そこはもう神に祈るしかないなぁ」
僕も現時点で成長期を迎えているから。毎日お祈りをしておこう。
「あるじさま。とろんさんはどう握ればいいです?」
エルも初めて手にする魔導銃を熱心に学んでいた。
お友だちの身体だからと慎重に触れる姿は微笑ましい。
試しに一発撃ってもらうと、僕の全力と遜色ない威力が。
そういえば今のエルの器には魔力回復薬が溜まっている。
途中で魔力充填する手間も省けるんだ。
もしかしたら、二人の相性は抜群かもしれない。
「おや、お二人とも。さっそく練習相手が出てきましたよ!」
茂みをかきわけて、硬い装甲を持つアーマービートルが飛び出す。
背後からも数匹。彼らの体当たりの威力は石造りの建物をも破壊する。
「エル、銃口を相手に向けてトリガーを人差し指で押し込んで!」
「はい!」
慣れない動きの連続で、エルが放った雷光弾の軌道がブレる。
が、そこは命中補正の誘導が掛かって狙いとは別の魔物に直撃する。
「当たりました~! あるじさま、当たりましたっ!」
誘導には気付いていないけど、エルは大喜びだ。
豊富な魔力を使って、更に連射を続ける。全弾命中。
「上手だよ。その調子で任せたから!」
僕は僕で別の相手と対峙する。【黒炎龍の短剣】に魔力を流し込む。
「喰らいつけ、炎牙!」
炎が獣の牙を形作ってアーマービートルを左右から挟み込む。
灼熱に包まれた相手はもがいて弱点のお腹を曝け出した。
一気に近付いて斬り付ける。そしてすぐに離脱する。
魔力の炎は消えにくく、巻き込まれると危険だ。
「流石に弱点でも硬い。でも同じ要領であと一撃を加えれば倒せそう」
「えいっ!」
もう一度短剣を構えたところで、後ろから雷光弾が。
アーマービートルの傷付いた腹部から装甲まで貫通していた。
「……エル?」
「すごいです! とろんさん強いです! わーい!」
僕が振り返る頃には、エルは次の標的を狙っていた。
バンバンバンバンと、現れる敵をひたすら撃ち抜いていく。
いつも攻撃を受けるばかりで、ストレスが溜まっていたのかな?
笑顔で昆虫種の魔物を抹殺していく姿は、ちょっと恐怖すら覚える。
「エルエルが早くも魔導銃の魅力に憑りつかれましたね。まぁ幼子はこういうのが好きそうですし。夢中になって先に進んでいきましたよ。ロロアさんすぐに追いかけましょう」
「……ライブラさん、もしかしてそれを狙ってトロンをお勧めしたの?」
「何事も本人のやる気を引き出すのが一番ですから。頭で考えるより、身体を動かす。ですよ」
ライブラさんがいたずらっぽく返してきた。
「はい、あるじさまの背中にずっとくっついています!」
僕たちの後方、昆虫種ロックアントが群れで追いかけて来る。
狂暴で高い硬度の顎を持ち、二桁の群れで行動する厄介な魔物だ。
「おーおー、カサカサした黒光りの甲虫が大量に釣れていますね」
「苦手な子も多いんだから、そういう表現はよくないよ、ライブラさん!」
「エルは大丈夫ですよ? むしさんは怖くありません!」
「私様も同様に。きっとアイちゃんは苦手ですよ。データにありませんが、これだけは断言できます」
「それは何となく僕もそう思うよ。どうしてだろうね? 見た目と性格からかな?」
右手に握り締めた【アイギスの神盾】が揺れている気がする。
攻撃は何でも受け止めないといけないのが盾の辛いところだよね。
逃げ続けるとロックアントの集団が縦に長く伸びていく。そろそろ頃合いかな。
「エル、ここで反撃に移るよ!」
「はい、エルにお任せです! えいっ!」
エルが反転して、先頭のロックアントに強く体当たりする。
衝撃で足を止めたロックアントに、後列組が次々と衝突していた。
統制の取れた魔物の弱点だ。大きく陣形が乱れて混乱が始まる。
「動きさえ止めれば、慣れていなくても!」
僕は近い相手から【黒炎龍の短剣】で斬り付けた。
闇と炎の複合属性が、半端な装甲を削り取って致命傷を与える。
一匹、二匹、三匹と。正気に戻る前に数を減らしていく。
すると上空から、羽根を持ったロックアントが襲い掛かってきた。
着地の衝撃で木々が薙ぎ倒された。
羽根で音を鳴らし混乱した味方を鼓舞する。
「コイツが女王か、他と比べてひとまわり大きい。エル、女王以外の足止めを頼むよ!」
「わかりました!」
僕を潰そうと女王が大顎を開ける。盾を前にして防ぐ。
火花が散り、帯電効果で相手が怯んだ。すぐに短剣を振るう。
「あれっ……浅いかな、効果が薄そうだ」
盾を構えながらだと短剣の有効射程に入れない。
かといって近付き過ぎると質量で押し潰されてしまう。
魔力の炎で焼き尽くす? これも至近距離だと自分にも当たる。
「ロロアさん、こういう時こそ魔導銃ですよ! トロちゃんの出番です!」
「あ、そうか。待って、今準備するから……!」
まずは左手に持っていた【アイギスの神盾】を右手に持ち替えてと。
それから【黒炎龍の短剣】を腰ベルトに差して、魔導銃を用意して――
「あるじさま! 危ないっ!」
横から飛び込んできたエルに押し倒される。
さっきまで立っていた場所に別のロックアントが。
「ごめん、助かったよ。これでトドメだ……!」
両手で魔導銃のトリガーを引き、女王を一撃で撃破した。
頭を失った群れは慌てて逃げ去っていく。ひとまずは安心だ。
「ロロアさん、今のは間は危なかったですよ。ご自慢の足も動いていませんでしたし。私様の心臓が爆発するところでした!」
首筋に冷や汗を流して、ライブラさんが僕の鼻を突いた。
「やっぱり盾を持ちながら武器を二つ同時に扱うのは難しいね……途中で思考が鈍るんだ」
僕は安全面から、アイギスを持つ事をみんなと事前に約束していた。
握力が足りていないので、盾は基本利き腕で持ちたい。
魔導銃は左手でも問題なく撃てるけど、短剣になると難しい。
左手では力が入らないから、近接戦闘の時は左右で持ち替えている。
そして今度は魔導銃に切り替える際に盾を右手に戻す動作が入る。
戦闘中に移動しながら、アイテムを動かすのは頭も腕も混乱するんだ。
「切り替え時でのみ、右手でトロちゃんを使えばよかったのでは?」
「それが、これまでずっと左で撃っていたから癖がついちゃったんだ。無意識だとダメだね。わかっていても自然と身体が慣れている方に動いちゃう」
「なるほど。状況ではなく、自分に合った動きを選択してしまうのですね」
「意識して矯正しないと。時間は掛かるだろうけど……」
手っ取り早いのは剣と銃のどちらかに僕が専念する事だけど。
それで一つ遊ばせるのはもったいない。どちらの子も優秀なんだ。
悩んでいる間、エルはずっと僕の腕にあるトロンを見つめていた。
「……いや、待てよ。そうか、エルにも武器を持ってもらえばいいんだ」
何もアイテムだからって本人の力だけで戦う必要はない。
どうして今まで気付かなかったんだろう。固定概念に囚われていた。
「エルがあるじさまみたいにですか?」
「うん、そうしたらエルの活躍の機会もたくさん増えるし。役割も増えてより戦いやすくなる!」
あとはエルに短剣か魔導銃、どちらを使ってもらうか。
「でしたら、エルエルにはトロちゃんをお勧めします。黒炎ちゃんはロロアさんが適任でしょう」
「そうかな? 不死身の器を生かしてエルが短剣でもいい気がするけど」
エルのスキルは防御特化で、僕を守ろうと前線に出てくれる事も多いし。
「ロロアさん、私様たちアイテムは序列を気にしますし、所有者の選り好みもします。黒炎ちゃんはあのお爺さんからロロアさんへと受け継がれたもの。きっと他の者が使っても真価は発揮できません」
「そういうライブラさんも、使い手を気にしたりするの?」
「もちろんですよ。この世界一可愛くて尊い肉体を、王たるロロアさん以外の人間に触れられようものなら。私様は舌を噛んで自爆します。死なば諸共です!」
「自爆はダメだよライブラさん、そこまで思い詰めないで!」
舌を噛んだらどう爆発するのか気になるけど。
「とまぁ、大袈裟に伝えましたが。それだけ潔癖な子もいる訳でして。その点、トロちゃんはエルエルと仲が良いのは明白です。ここは関係性を重視した方がのちに問題も起き辛いでしょう」
「君は、僕に使われた方が嬉しい?」
【黒炎龍の短剣】に語りかける。剣身が輝いたように見えた。
肯定してくれたのかな? うん、ライブラさんの意見を取り入れよう。
「となると盾を左手で持つ練習をしないとね。エルだけじゃなく僕も課題が山盛りだ」
【アイギスの神盾】を握り締める。やっぱりちょっと左だと力が入れにくい。
「アイちゃんは分類としては大盾ですから。ロロアさんの身長では、重さを支えるのに無理な姿勢を維持しないといけないのです。結果、次の動作に遅れが出て、頭で考える動きとズレが生じてしまうのでしょう」
「身長かぁ……そこはもう神に祈るしかないなぁ」
僕も現時点で成長期を迎えているから。毎日お祈りをしておこう。
「あるじさま。とろんさんはどう握ればいいです?」
エルも初めて手にする魔導銃を熱心に学んでいた。
お友だちの身体だからと慎重に触れる姿は微笑ましい。
試しに一発撃ってもらうと、僕の全力と遜色ない威力が。
そういえば今のエルの器には魔力回復薬が溜まっている。
途中で魔力充填する手間も省けるんだ。
もしかしたら、二人の相性は抜群かもしれない。
「おや、お二人とも。さっそく練習相手が出てきましたよ!」
茂みをかきわけて、硬い装甲を持つアーマービートルが飛び出す。
背後からも数匹。彼らの体当たりの威力は石造りの建物をも破壊する。
「エル、銃口を相手に向けてトリガーを人差し指で押し込んで!」
「はい!」
慣れない動きの連続で、エルが放った雷光弾の軌道がブレる。
が、そこは命中補正の誘導が掛かって狙いとは別の魔物に直撃する。
「当たりました~! あるじさま、当たりましたっ!」
誘導には気付いていないけど、エルは大喜びだ。
豊富な魔力を使って、更に連射を続ける。全弾命中。
「上手だよ。その調子で任せたから!」
僕は僕で別の相手と対峙する。【黒炎龍の短剣】に魔力を流し込む。
「喰らいつけ、炎牙!」
炎が獣の牙を形作ってアーマービートルを左右から挟み込む。
灼熱に包まれた相手はもがいて弱点のお腹を曝け出した。
一気に近付いて斬り付ける。そしてすぐに離脱する。
魔力の炎は消えにくく、巻き込まれると危険だ。
「流石に弱点でも硬い。でも同じ要領であと一撃を加えれば倒せそう」
「えいっ!」
もう一度短剣を構えたところで、後ろから雷光弾が。
アーマービートルの傷付いた腹部から装甲まで貫通していた。
「……エル?」
「すごいです! とろんさん強いです! わーい!」
僕が振り返る頃には、エルは次の標的を狙っていた。
バンバンバンバンと、現れる敵をひたすら撃ち抜いていく。
いつも攻撃を受けるばかりで、ストレスが溜まっていたのかな?
笑顔で昆虫種の魔物を抹殺していく姿は、ちょっと恐怖すら覚える。
「エルエルが早くも魔導銃の魅力に憑りつかれましたね。まぁ幼子はこういうのが好きそうですし。夢中になって先に進んでいきましたよ。ロロアさんすぐに追いかけましょう」
「……ライブラさん、もしかしてそれを狙ってトロンをお勧めしたの?」
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ライブラさんがいたずらっぽく返してきた。
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