輪廻血戦 Golden Blood

kisaragi

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第三章 Decrescent

第三夜 雪の上、椿落ちる

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 黄金のビルの屋上。

 そこに立つ美女と青年。まるで映画の様だと鏡一狼は思った。

「いいの? 追い掛けなくて」
「元々期待なんてしていない」

 鏡一狼はゆっくりと季節外れの雪の降る庭に立った。彼は切っ掛けに過ぎない。元々己自身で蹴りを付けるつもりだった。

「まさか、一人で私を倒す気?」

 彼女、夜弥には善悪の判断なんて関係ない。ただ必要であれば殺す。それだけなのだ。

「ええ」

 鏡一狼は幾つかの星型の圧縮術を取り出した。

「貴方では私に勝てないのに」
「それでも、このまま暁家が見せてくれる夢に甘えるよりはずっといい!」
「そう」

 圧縮された星型の透明な板は解凍される。それは本当に星が圧縮されていた。一枚、一枚、解凍すれば爆発音が響く。それらは何もしていないのに彼女まで届かず庭を破壊した。

 彼女は鏡一狼に向かって手を突いた。

 本当にただの手で、しかし暗殺術のかかった槍の手だ。

 鏡一狼は星の壁で威力を半減するが肩を掠める。
鏡一狼は声も上げず、ただ術を圧縮し制御した。それでも肩から血は滴り白い袴に点々と血が染みる。

「それ、本当に厄介な術ね。ありとあらゆる物を圧縮し自在に取り出せるなんて」
「それはどうも」

 肩から血が出ていた。

 彼女の姿が変わって行く。少女から無の人形に。黄金の瞳が赤く染まり瞳から血が落ちる。

 獅道 愁一が、このまま戦力にならず鏡一狼と離れなければ刀飾の目標は達成されない。しかし鏡一狼一人では夜弥は倒せない。


 このまま死ぬのもありか、と鏡一狼は考えた。


 ビルの屋上。ケイの金色の髪が靡く。

「さあ、愁一さん。血統を解放しましょう」

 ケイとこうして再び向き合い。
 やはり何故かは分からないが愁一には違和感があった。

 鏡一狼が言った言葉。ケイは魂送師ではない。

 では、彼女は何者なのか。


「……ケイさん、違うんだ」
「違う? 何が?」
「俺は自分で自分の道を選ぶ」
「記憶喪失が一体何を……」
「記憶喪失でも今の俺は、今の俺だ。今の俺の望みは、この世界を生きて死ぬことだ。それはケイさんの望みとは違う」

 愁一はケイを見つめて言った。

 きっと彼女を傷付ける。それでも愁一は言わなければならなかった。

 あの時、感じた違和感は間違いではない。

 彼女にもちゃんとした望みがあるはずだ。
 それは愁一とは違う望みだ。

「何を言っているのですか?」
「君は君の望みがあるんだ。俺たちはクロスしない。もうクロスした先にいる」
「私は! 貴方の為に霊力を高めて、今、ここにいるのです!」
「俺は、もう行かなきゃ」

 愁一は長刀を取り出し金色のビルを凪ぎ払った。
 彼女の声が聞こえる。
 けれど彼女は勘違いしている。その感情を向けるべきは愁一ではない。では誰なのか。それは彼女自身が探すべきだ。


 必死に戦う鏡一狼が血だらけで倒れた瞬間、女は鏡一狼の胸元を手で貫こうとした。
 愁一は女の手を刀で防ぐ。

「あら、あの美女を振ってしまったの?」
「違う。彼女と俺は違うんだ」

 刀を持つ手が震えた。

「まぁ、どうでもいいけれど。貴方とそこの死にかけは爆弾なの。簡単に死んでもらっては困るわ」
「鏡一狼君!」

 鏡一狼は雪の積もった庭に血の線を描き倒れていた。
 それでも彼は起き上がる。
 愁一は彼を支えるが鏡一狼は口から血が滴るのも構わず語る。

「桜小路家の最大の術は星の爆弾なんだ……」

 口から血が飛び出る。

「もう、いい。喋らなくて良いよ!」
「地球丸ごと吹っ飛ばせる核を地底に圧縮している。それが桜小路最大の術なんだ」

 しかし語られた真実は信じられないモノだった。

「何だって!?」

 愁一は叫ぶ。

「そうよ。そこの死にかけはね。爆弾なの。圧縮した中身は星が塵になるほどのブラックホールよ。けれど地球全部が爆発しては意味がない。だから貴方が必要なのよ。獅道 愁一が」

「……俺が何をするって言うんだ?」

「貴方の力は無効化。だから爆発した力を幾分無効化することが可能よ。地球上ぐらい吹っ飛ばす力まで桜小路の力を抑えられる。私がいればね。穢れた人類を吹き飛ばし地球を守るぐらいには調節出来るでしょう」
「そんなことは無理だ! 地球丸ごと吹っ飛ぶ!」

 鏡一狼は叫ぶ。
 愁一は自分にそんな力があるなんて信じられ無かった。

「出来るのよ。それが我々、刀飾の悲願。愁一ちゃん。貴方は刀飾なの」

「俺が……刀飾……」

「あら? 可能性として考えなかったの? 処刑人。貴方は冥界を通さず生き死にを繰り返し、冥界にとって都合の悪い霊や悪霊、怨霊、人、鬼を倒す為の装置よ」

「や、止めろ……それ以上は……」

 血だらけの鏡一狼の手が伸びた。

「だから一緒にこの腐った世界を掃除して綺麗にしましょう。それが貴方の仕事よ」
「……そう。宗教団体にしては頭がおかし過ぎる」

 愁一はこの時、何故か驚くほど冷静だった。
 一瞬で夜弥から離れ鏡一狼を背負ってビルまで飛んだ。

「まさか……貴方が刀飾……」

 ケイはビルの上。呆然と立っているだけだった。

 持っていた懐紙で鏡一狼の頬の血を拭う。
「君は……何故、そんなに冷静なんだ?」
「何故か分からないけど記憶喪失だからじゃない? 俺は今の世界を吹っ飛ばしたいだなんて思ってないよ。君は?」

 鏡一狼も頷いた。
 愁一はガンッと刀をコンクリートの上に刺す。

「俺はまだ戦える。でもこのままでは刀飾には勝てない。どうすれば……」

 そこで愁一はケイと鏡一狼を見た。

「ねぇ。俺はまだ、どの魂送師とも繋がってないんだよね?」
「そのはずだ」
「君は……その……刀飾でいること辞めない?」

 鏡一狼は愁一が何を考えているのか分かった。

「そんな、……まさか……待って下さい、私は……」

 ケイは愁一に手を伸ばす。

「……ごめんね、ケイさん。でもケイさんを守るにはこうするしかないんだよ」

 ケイにはどうやっても愁一の血統を解放することは出来ない。
 鏡一狼は血を吐きながら立ち上がった。
 表情に迷いはない。

「いいんだな? 半分賭けだぞ」

 鏡一狼は愁一に問う。

「うん」

 愁一は頷いた。
 鏡一狼は空に手を翳す。

「冥界よ。汝との契約を望む者がいる。名を桜小路鏡一狼。その資格があるならば、我に応えよ!」

「そんな、馬鹿な……一般人が冥界と契約するだなんて……」

 ケイは叫んだ。

「彼は一般人じゃないよ」

 広い円状に雲が広がる。日の光りが降り注ぎ、ゲートが開いた。

『汝、資格を認めよう』

 冥界の声にケイは崩れる。

 鏡一狼の服が血の付いた白い陰陽師の正装から、黒色いスーツの喪服に変わる。

 彼は黒いネクタイに着いた星型のネクタイピンを外し棒状にした。
「我、契約を望む。名は獅道 愁一。応えるならば、その血統を解放せよ!」
 愁一はかすり傷から出ていた血を鏡一狼に向かって飛ばす。
 その瞬間ビルの屋上が光った。

「あらあら。人であることを辞めたわね」

 その光りを見て夜弥は言った。


 愁一の力が戻る。

 そう。

 彼はずっと、生きては死んで、生きては死んで、生きては死んで、生きては死んでを何百回と繰り返した。

 人を倒し、鬼を倒し、悪霊、怨霊、怨念を倒す為だけの兵器だった。

 その名はー

「その血統の名は、獅道 愁一」

 戻る。

 遠い昔。

 ただの兵器だったあの頃に。

 髪は結った侍のように伸び、服装も同じように昔の袴に戻る。装飾は白い羽織りだけ。

 そして鏡一狼から流れるのは有り余るほどの霊力だった。

 刀は獅子の鍔と真紅の柄が付いた長刀へと変化する。


 ケイはその侍を見て単純に羨ましい、と思った。己では成せなかった、これが愁一の血統解放だ。

「けれど、こちらとしては好都合よ。どうやってここから攻撃するの?」

 愁一は無表情でビルの屋上から雪の振る庭を見た。夜弥は両手を翳す。

 邸外にあるビル五本を使って大きな星型の結界を張った。

 しかし愁一にとっては無駄なことで彼は上段の突きの構えと同時に力を発動する。

 無効化の力を。

 漆黒の長刀は美しい白銀に変わり漆黒の一閃を放った。

 その一閃は結界を貫き夜弥の額に刺さる。

 彼女は雪の振る中、血を飛び散りながら雪の積もる雪の上に倒れた。

 沢山の雪と、血と、椿の花に囲まれながら。


「これで……次の刀飾は貴方よ」


 全ての力を解放した愁一を見て彼女は言った。

「貴女は貴女の全ては術の塊だったんだ……」


 ハラハラと結界の札が空を舞う。

 鏡一狼は素早くその残った魂をゲートを開いて冥界へと送った。



 愁一の姿も元に戻る。


 その時だった。

 絶望に涙するケイに向かって何かが発射される。

 次の瞬間にはケイは消えていた。

「ケイさん!?」
「……しまった!」

 二人は同時に方向を探ったが同時に発砲音が二度したため探ることは不可能だった。

「……誰かがこうなると予測してケイ嬢を捕獲したな」
「そんな……まだケイさんにちゃんと説明していないのに……」

 落ち込む愁一に鏡一狼は肩を叩いた。

「相手はこのタイミングで同時発射までして捕獲した。生きていると考えるのが道理だ」
「……うん。それより君は……急に魂送師になっちゃったね」
「いいんだ……これで。もう刀飾に縛られず生きることが出来る」

「俺もだ」

 鏡一狼の表情は何時にも増して凛々しかった。


 暁家に戻ると、また大騒ぎで愁一は呆然とした。
「お邪魔します」
「あら、いらっしゃい。聞いてるわよ。ご飯、食べるのよね」
 聞いている側から、おかずが食卓の上にどんどん置かれる。
「え、はい。ありがとうございます」
「そんなに畏まらなくて良いのよ、愁一くん、だっけ? 唐揚げは好きかしら?」
「はい、頂きます」
「鏡兄の友達もさすがイケメン」
「はぁ? 友達なのかよ?」
「朋子、千明、行儀が悪いわよ! 静かに食べる愁一くんを見習いなさい」
 と、いうより会話に入る隙がないのだけれど。

 動作も凄まじく、ぼーっとしているとあっという間におかずが減っていく。鏡一狼は愁一の分を取り皿に分けて差し出した。
「あ、ありがとう。君は食べないの?」
「後で話すけど、俺、肉類苦手なんだ」
「そもそも鏡兄は偏食過ぎ」
 何故か愁一が気に入らないのか千明にギロリと睨まれる。

 暁家はとにかく賑やかだった。
 その中で鏡一狼は不思議と静かに馴染むように生活している。風呂も大きく、ゆっくり温まってから上がると愁一に宛がわれた部屋で師匠である妙雲と鏡一狼が碁を打っていた。

 その反する静けさに愁一は呆然とする。
 終局したらしく妙雲は唸った。
「何か、あったのか?」
「はい」
「そうか。いいことがあったんだな」
「はい」

 愁一は思わず二人の会話に入る。

「そんなことまで分かるのですか?」

「コイツとは何回も打ってる。些細な事なら分かるさ。鏡一狼が友人なんて始めて連れて来たしな。喧しくてすまんな」
「いいえ。寝巻きまでお借りして申し訳ありません」

 愁一は膝を付き、丁寧にお辞儀をした。

「そんなに畏まらなくていい。今日はもう遅いから泊まって行きなさい。今日は門下生用の客室が空いている」

 愁一はただ、ただ頷いた。

「今日は俺もそっちで寝よう。勝手が分からないだろう?」

 鏡一狼は碁盤を片付けながら愁一に言った。

「ありがとう」

 この畳で古く懐かしい匂いのする部屋に二人分の布団が敷かれた。
「ごめん……やっぱり俺が勝手に君を魂送師にしてしまって……」
「まだ気にしているのかい? いいんだ。魂送師というのは元々魂送師の資格がないとなれないんだよ」
「……へ? そうなの?」

 鏡一狼は頷いた。

「そうなんだ。だから五分と言っただろう? 上杉がその記憶をリセットしてしまったからね。その資格はあるのか分からなくなってしまった」
「……英治君は何故、そんなことをしたんだろう……」
「さあね。おそらくだけど魂送師も狩師も普通の人間ではない。けれど現代にいるからじゃないかな?」

 愁一は久しぶりに安堵して真っ白な布団の中で寝た。

「そんなことよりケイ嬢が気になるんだろう?」

 横で寝る鏡一狼は月明かりに照らされ美しかった。
 愁一は問いに頷く。

「酷いことを言ってしまった。何故だろう。ケイさんはあんなに美人で一生懸命なのに。一つも俺の心に響かないんだ。彼女の心は多分、本当に俺のことを想っている訳じゃない。きっと違う誰かだよ。もしかしたら彼女も記憶を失っているのかも。それを説明したいんだけど上手く行かなくて」
「そういうことは本人が自分で気が付かなければ理解出来ない。ケイ嬢を一緒に探そう」

「いいの?」

 鏡一狼は頷いた。

「きっと君と彼女にも本当の関係があるはずだ。男女の関係が全てではない」
「……ありがとう」

 愁一は顔を枕に伏せた。

「ずっと不安だったんだね」

 枕は頷くように浮き沈みした。

「始めに言っておくけど君の力はカウンター式無効化じゃないんだよ」
「……え?」
「君の力は言葉通り無効化だ。夜弥が倒せたのも彼女が全身術だらけだったから。当然、その中にはカウンターだってあった。君はそれさえ無効化にしたのさ」
「それって、すごい?」
「もちろん。ただ覚えておくんだね。君が出来るのは無効化。つまり君の術的力攻撃力は皆無だ。だから君は剣術に特化した体を持っているんだろう」
「……処刑人、か」
「気にしているのか?」
「いいや。俺はもうその記憶がないから。自分が正しいと思って生きて死ぬ」
「そうか……今日は疲れただろう。良く寝るといい」

「うん。お休みなさい」
「お休み」

 その日、夢を見た。

 小さな少年の夢だった。

 家が炎に燃えていた。

 居間にちょこんと座る少年を男性が抱き締める。
「もう、桜小路は終わりだ。だから、お前だけでも。お前だけでも生きるんだ」

「父さん?」

「今から、桜小路の術、知識を全てお前に封じる。代わりに、視力と言葉を発することを失うが、大丈夫。お前が安全だ、と思った瞬間にその術は外れる。刀飾はお前を殺さない。何があっても生きなさい」

 家は燃えた。家族も親戚も燃えた。

「あらあら先にやられたわね」

 その消し炭の中で立っているのは刀飾夜弥だった。彼女は足の火傷も気にせず燃えた屋敷内に立っている。

 そして、ただ座っているのは鏡一狼だった。


「殴っても駄目。尋問は駄目。どうしたものかしら。自分の親の肉でも食べる?」

 目は見えない。何も知らない。けれど何をされているのかは鏡一狼には分かった。

 けれど鏡一狼は何も出来なかった。

 父がかけた呪いのせいで。

 あの言葉を聞かなければ動くことが出来ないのだ。

「駄目ね。しばらく放置してみましょう。意識が戻れば人質にでもなるかしら」

 あの言葉。

 あの言葉が無ければ鏡一狼は自我を取り戻せない。

 愁一は目覚める。


「ごめんね、もう大丈夫だよ」

 もう朝だった。鏡一狼の髪が日射しに光る。

「愁一?」

 鏡一狼は既に起きていた。

「何故、君が肉を食べられないのか今分かったよ」

 愁一の目には涙が流れていた。

 その涙は白い枕の上に落ちる。


「そうか。……ありがとう。でも、そう焦ることはない。ゆっくり、お互いを知ればいいんだ」

 昨晩と同じ様に愁一は枕の下で頷いた。

「俺は君の望みを知った。君は今を生きて死ぬ。なら過去はもういらないね」
「どういう意味?」

「君の力であの力を発動するのさ。出来るはずだ。だって、君はずっと獅道 愁一なんだから。付き合うよ」

 差し出された手を愁一は握った。

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