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2章-3節. ヘルデス家の争族を切り抜けた私は…
3.テルマに度肝を抜かれました。
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テルマと共に食料調達の為に樹海へと降りた私は、樹海に起きているとある異変に気付き、引き返そうとした。
するとテルマは、その異変は自らの従魔が引き起こしたものかも知れないと言う。
真相を確かめるべく半信半疑のままテルマに着いて行き、ついにテルマの従魔を目撃した……筈なのだが、それらしき魔物の姿が見当たらない。
代わりに、霧が立ち込めるばかりだった。
テルマ曰く、その霧こそが自身の従魔なのだと言う。
えっ…と……まさか……?
「……霧の姿をした魔物ってことか?」
「だから、さっきからそう言ってるだろ?」
「………」
何でもありだな、この異世界。
「………確かに、説明が難しいな。」
霧そのものが魔物とか………普通に考えて生き物とは思えないし、口で言われてもさっぱり分からないな。
実際に見た今になっても信じられないし。
"「(シュルルルル)」"
「よぉ、久しぶりだなハクレン。迎えに来たぞ。」
「…………」
霧とテルマが戯れてる。側から見るとシュール……
「ずっと待たせてごめんな?色々忙しかったからさ。けど、これからはもう寂しい思いはさせないぞ。」
"「(ブンブンブンッ)」"
けど、何だろう。こうしてみると懐っこいんだな。犬みたいだ。尻尾は無いけど。
「……なぁ、取り込み中の所申し訳ないんだけどさ。説明してくれないか?そいつは何だ?」
「あぁ、ごめん。こいつはハクレン。俺の従魔だ。」
「それはさっき聞いた。そもそも、これって魔物なのか?」
「まぁ、俺も何の魔物かはわからねぇけどよ。(カタッ)ほら、魔石もちゃんとあるだろ?」
「魔石あるの?……なら魔物か。」
けど、こんな魔物みた事がないな。前世で読んでた本に、 煙々羅って妖怪がいたけど、それの亜種かな?
あの人に見せたら、熱を出すレベルで発狂するかもしれない。病的なまでの魔物好きだからな。
「たまに会いに来てたんだけど、こいつ俺が来る日は魔物払いをしてくれるんだよ。だから、魔物がいる日といない日があるんだろうな。」
なるほど。どうりで危険な魔物をあまり見かけなかった訳だ。このハクレンが寄りつかない様に防いでたんだな。
「て事は、あの霧も全部こいつの一部って訳か。」
「そうだ。まさかあんなに大きくなれるとは思わなかったけどさ。」
それにしても、謎の生物だな。しつこいようだけど、本当に魔物なのか?
"「(ヒョコッ)これはこれは……随分と珍しい御仁ですね。」"
「プヨ?」
「おぉプヨ、お前がそれを言うのか。」
テルマは、ここ数日でプヨとも馴染んだ。
相変わらず適応力がすごいんだよなぁ。
"「彼からは、同族の気配を感じます。恐らく、私と同じスライムであると思われます。」"
「「えっ?これってスライムの仲間!?」」
ハモった。
「……お前も知らなかったのか?」
「…あぁ、色んな図鑑で探したが、こいつについては何もわからなかった。そんな正体不明な生き物は売られるか排除されるかだし、前は貴族のしがらみもあったからな。だから、今までここで匿っていたんだ。」
「別に匿わなくても隠して飼えそうだけどな。」
「そうもいかねぇよ。こいつは魔石が剥き出しだからな。なんかあったら割られて死にかねない。」
「そっか、スライムだもんな。」
そう考えると、意外と脆い存在なんだな。
「何とか連れ歩きたいけど、こればっかりはなぁ……」
「だったら、道連契約をしたらどうだ?」
「道連契約?」
「あれ?こっちじゃやらないのか?従魔との契約で、自身が魔石の代わりになる契約だ。従魔から魔石は消失し、主人に付与される。」
「どうすれば出来る!?」
食い付きが凄いな。
「いや、待て待て。早計すぎやしないか?まだデメリットも確かじゃないんだから。」
「こいつを連れ歩けるなら、ある程度のデメリットは無視出来る。」
「それはお前の場合だろ?ハクエンはどうなんだ?」
「えっ?」
「道連契約は、互いが合意の上で自分の血を従魔に与えれば成立するよ。」
「なんだ。随分と簡単だな。」
「だが、従魔のリスクは重い。道連契約は、主人が魔石の代わりとなる契約だ。通常なら、主人が死んだ瞬間に従魔は解放される。だが、この契約では主人が死ねば従魔も死ぬんだよ。」
「………確かに、それは生半端な気持ちでは出来ないな。(カリッ)」
「そうだ。まだ早計だろ?ちゃんと考えてからやった方が……」
「体……は無理だし、取り敢えず(ペトッ)魔石で良いか。」
「ちょ…ぉおいっ!?」
聞くや否ややりやがったコイツ。
「(スォォォンッ)うぉっ……」
"「(ピシピシピシ…パキンッ…サラサラ……)」"
「(スゥゥ……)わ…すげぇ……」
ハクエンの魔石が崩壊してテルマに吸収されていく。
「これで良いんだよな?」
「あ…あぁ……てか、良かったのか?」
「何が?」
「………いや、何でもない。」
契約が成立したって事は、ハクレンも了承したって事だもんな。だったらわざわざ言うまでもないか。
それにしても、生き馬から眼を抜くどころか乗ってる馬から肝を抜く様な事をしちゃうコイツの行動力って何処から湧くんだろうか?
奇しくも、私も抜かれちゃったな。度肝。
するとテルマは、その異変は自らの従魔が引き起こしたものかも知れないと言う。
真相を確かめるべく半信半疑のままテルマに着いて行き、ついにテルマの従魔を目撃した……筈なのだが、それらしき魔物の姿が見当たらない。
代わりに、霧が立ち込めるばかりだった。
テルマ曰く、その霧こそが自身の従魔なのだと言う。
えっ…と……まさか……?
「……霧の姿をした魔物ってことか?」
「だから、さっきからそう言ってるだろ?」
「………」
何でもありだな、この異世界。
「………確かに、説明が難しいな。」
霧そのものが魔物とか………普通に考えて生き物とは思えないし、口で言われてもさっぱり分からないな。
実際に見た今になっても信じられないし。
"「(シュルルルル)」"
「よぉ、久しぶりだなハクレン。迎えに来たぞ。」
「…………」
霧とテルマが戯れてる。側から見るとシュール……
「ずっと待たせてごめんな?色々忙しかったからさ。けど、これからはもう寂しい思いはさせないぞ。」
"「(ブンブンブンッ)」"
けど、何だろう。こうしてみると懐っこいんだな。犬みたいだ。尻尾は無いけど。
「……なぁ、取り込み中の所申し訳ないんだけどさ。説明してくれないか?そいつは何だ?」
「あぁ、ごめん。こいつはハクレン。俺の従魔だ。」
「それはさっき聞いた。そもそも、これって魔物なのか?」
「まぁ、俺も何の魔物かはわからねぇけどよ。(カタッ)ほら、魔石もちゃんとあるだろ?」
「魔石あるの?……なら魔物か。」
けど、こんな魔物みた事がないな。前世で読んでた本に、 煙々羅って妖怪がいたけど、それの亜種かな?
あの人に見せたら、熱を出すレベルで発狂するかもしれない。病的なまでの魔物好きだからな。
「たまに会いに来てたんだけど、こいつ俺が来る日は魔物払いをしてくれるんだよ。だから、魔物がいる日といない日があるんだろうな。」
なるほど。どうりで危険な魔物をあまり見かけなかった訳だ。このハクレンが寄りつかない様に防いでたんだな。
「て事は、あの霧も全部こいつの一部って訳か。」
「そうだ。まさかあんなに大きくなれるとは思わなかったけどさ。」
それにしても、謎の生物だな。しつこいようだけど、本当に魔物なのか?
"「(ヒョコッ)これはこれは……随分と珍しい御仁ですね。」"
「プヨ?」
「おぉプヨ、お前がそれを言うのか。」
テルマは、ここ数日でプヨとも馴染んだ。
相変わらず適応力がすごいんだよなぁ。
"「彼からは、同族の気配を感じます。恐らく、私と同じスライムであると思われます。」"
「「えっ?これってスライムの仲間!?」」
ハモった。
「……お前も知らなかったのか?」
「…あぁ、色んな図鑑で探したが、こいつについては何もわからなかった。そんな正体不明な生き物は売られるか排除されるかだし、前は貴族のしがらみもあったからな。だから、今までここで匿っていたんだ。」
「別に匿わなくても隠して飼えそうだけどな。」
「そうもいかねぇよ。こいつは魔石が剥き出しだからな。なんかあったら割られて死にかねない。」
「そっか、スライムだもんな。」
そう考えると、意外と脆い存在なんだな。
「何とか連れ歩きたいけど、こればっかりはなぁ……」
「だったら、道連契約をしたらどうだ?」
「道連契約?」
「あれ?こっちじゃやらないのか?従魔との契約で、自身が魔石の代わりになる契約だ。従魔から魔石は消失し、主人に付与される。」
「どうすれば出来る!?」
食い付きが凄いな。
「いや、待て待て。早計すぎやしないか?まだデメリットも確かじゃないんだから。」
「こいつを連れ歩けるなら、ある程度のデメリットは無視出来る。」
「それはお前の場合だろ?ハクエンはどうなんだ?」
「えっ?」
「道連契約は、互いが合意の上で自分の血を従魔に与えれば成立するよ。」
「なんだ。随分と簡単だな。」
「だが、従魔のリスクは重い。道連契約は、主人が魔石の代わりとなる契約だ。通常なら、主人が死んだ瞬間に従魔は解放される。だが、この契約では主人が死ねば従魔も死ぬんだよ。」
「………確かに、それは生半端な気持ちでは出来ないな。(カリッ)」
「そうだ。まだ早計だろ?ちゃんと考えてからやった方が……」
「体……は無理だし、取り敢えず(ペトッ)魔石で良いか。」
「ちょ…ぉおいっ!?」
聞くや否ややりやがったコイツ。
「(スォォォンッ)うぉっ……」
"「(ピシピシピシ…パキンッ…サラサラ……)」"
「(スゥゥ……)わ…すげぇ……」
ハクエンの魔石が崩壊してテルマに吸収されていく。
「これで良いんだよな?」
「あ…あぁ……てか、良かったのか?」
「何が?」
「………いや、何でもない。」
契約が成立したって事は、ハクレンも了承したって事だもんな。だったらわざわざ言うまでもないか。
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