美少女令嬢な元生徒会副会長を、キモオタな中年教師がNTRる話

小松 美堂

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第二章

不完全燃焼なデート

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美奈子は、いつもの旧校舎のトイレで懸命にうがいをしていた。

歯磨きを行い、マウススプレーを使う。

(喉も何とかスッキリしたし、これで口臭は大丈夫かな……

あとは、このお腹の熱さ。それに……)

美奈子は、友介のザーメンをたっぷり飲んでから、

ずっとお腹に熱さと、秘部のむずむず感を感じていた。

水曜・木曜は、友介を満足させるだけで終っている。



ガチャリ。美奈子は時間がないのに、トイレに入り、恐る恐る

ショーツを下ろす。そのショーツと秘部の間には蜜の糸が光る。

「やっぱり」

昨日・一昨日とフェラチオをした際にも、どうしても濡れてしまい

自分の身体に呆れていたが、今日は圧倒的に多いのを実感する。

(こんな、こんなにべったり……)

何とかティッシュで拭きとるしかなかったが、お腹が熱いままで、

また溢れてくるのを感じる。

(これって、このままじゃ、また……なんとか鎮めないと……

わたし、どうしちゃったんだろう……アキラくん……)



美奈子は、五時間めを遅刻するという失態を犯した。



五時間めが終わると、早速陽菜に絡まれる。

「ねぇ、どうしたの? 美奈子が授業に遅刻するなんて。

お腹痛かったの?」

「うん……」

「ありゃ、本当に。大丈夫?

って、なんかお肌はツヤツヤしてるし、元気そうね。」

「ええ、すぐ直ったから」

「ほんとーは、昼休みに誰かといいことしてたから、だったりして。

だから、そんなにテカテカしてるんでしょ」

「バカね。陽菜は、すぐそういうこと言う」

(陽菜、ごめんなさい。わたしは、もっと最低な事をしていて遅刻したのよ……)



土曜日。美奈子は、H駅でアキラと待ち合わせし、隣接する駅に電車で向かった。

映画を見て、食事をしてウィンドゥショッピングの後、

アミューズメント施設でボウリングやカラオケを楽しんだ。

久しぶりに心の底から笑い、楽しみ、夕暮れの公園でキスを交わした。



「アキラくん……大好き」

「僕もだよ。最近、ますますミナが綺麗になって眩しいよ」

「ありがとう」

美奈子は、アキラの胸に顔を埋めた。

「ミナ」

もう一度顔を上げさせ、キスをした。唇を合わせるだけのキス。



舌を入れようと、ためらいがちにアキラが舌を伸ばすが、少し試すと引っ込んでしまった。

(すぐに応じて、はしたないと思われたら嫌だから、閉ざしてたけど……もう少し強引でも)



キスをしながら、軽く胸とお尻も触ってくるがタッチ程度。

勃起しているのだが、腰を引いて、それは悟られまいとしている。

(あぁ、そんなちょっとだけ触るなんて……焦らしてる?

そんなはずないか。

アキラくんも、アレが勃ってるようだけど、どうするのかな……)



「だいぶ暗くなってきたから、帰ろうか」

アキラは、あっさりと帰ろうとする。夕食は家族と一緒らしい。

実は休みを楽しみにしていたのは、美奈子だけではなく、アキラの双子の弟妹もなのだ。

小学生の二人は、アキラ兄ちゃんが大好きだ。

美奈子としては、夕食もその後も一緒にいたいところだが、そうはいかない。



(帰るのは仕方ないとしても、もう少し……もっともっと求めてくれてもいいのに。

後夜祭で、少し強く拒否し過ぎたかなぁ。)

あの日、アキラとしては珍しく強い行動に出た。

生徒会室には誰もおらず、二人がそうなるシチュエーション・雰囲気ではあったが、

性急に身体を求めるアキラの豹変に驚き、咄嗟に美奈子は拒絶してしまったのだ。

あれから、アキラは少し臆病になり、今日のようにじれったいほど慎重だ。

(ごめんね、アキラくん。わたしを大切に思って我慢してくれているんだよね。

それなのに、わたしは……)



「うん、そうね。サトルくんとクルミちゃんが、首を長くして待ってるもんね」

にっこりと美奈子は微笑み、手をつないで電車に向かう。

アキラの双子の弟妹とは、昨年の文化祭で初めて顔を合わせた。

その場で、短時間ではあるが二人を連れて文化祭の出店などを楽しみ、

すっかりなつかれてしまったのだ。

その後、二人のたっての願いで、北条家のクリスマスパーティーにも招かれ、

楽しい一夜を過ごした。

だから、双子が、お兄ちゃん大好きっ子なことは、十分に実感している。

いつも夕方から深夜までシフトに入っているアキラだから、

最近ほとんど夕食を一緒にすることがない、とも聞いている。



電車の車窓に映る自分の顔を見ながら、美奈子はこっそりと呟いた。

「大丈夫、笑えているわ……」





家に帰った美奈子だが、もやもやした思いを抱えていた。

あんなに楽しく過ごせたはずの土曜日だったが、夕方のアキラとの触れ合いで、

逆方向にスイッチが入ってしまった。

早々にシャワーを浴び、床に就いたのだが……



(だめ、こんなこと。

やめなくちゃ。

昨日は学校のトイレで、最低最悪なことをしてしまったのに……でも)



「アキラくん……」

求められなかった身体を、焦らされた身体を、自ら慰めずにはいられなかった。

これまでなら、ひそやかに秘部を愛撫し、乳房を抱きしめ、クリトリスあたりを

少し強めにさすりながら、指一本で上り詰められるはずが、

今夜はなかなかそこに至れなかった。

長時間悶々としたまま、いつしか眠りについた



したがって、スッキリした目覚めはなく、もやもやが残っていた。

今日は、朝から先生の家に行かねばならない。

昨夜も「明日、9時集合だよ」というLIMEが入っていた。

今日もあの部屋にいかなければならないのか、と考えると、

憂鬱な感情を抱きながらも、何かドキドキする部分も感じる。

それを突き詰めるのは危険な気もするため、とりあえず朝食の準備をすることにした。



(あ、高坂さんが用意してくれた食材、昨日も食欲なくて夕飯作らなかったから、

ほとんど使ってない。

だいぶ余っちゃうなぁ……そうだ! )

美奈子の両親は、ひとり残す娘のことが心配で、週に三回、月・水・金と家政婦を

派遣してくれている。

自分の部屋以外の掃除と、洗濯・料理をしてくれる。土日分は食材だけを準備だ。

自分の部屋の掃除と土日の炊事・洗濯というのが、ひとり暮らしのルールとなっている。

高坂という家政婦は、栄養のバランスにも注意を払い、美奈子の料理用に

レシピも用意してくれる。

それだけに、食材が減らず、あまり料理をしなかったりすると、チェックが入る。



「怠けると、ご両親に報告しますよ」と最初に釘を刺されたりもした。

慄いたが、実際にはさすがにそこまで細かなチェックはされていない。

が、食材がたくさん残るのは、あまりよろしくない事態だ。



「うん、そうしよう」

美奈子は、食材とエプロンをバッグに詰め始めた。

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