1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第二章 シフォン子爵領とダンジョン事情

第55話 クイーンと蜂蜜

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ハニービーの蜜を見つける為に、森を探索していたカインの気配察知に、今までに感じた事のない大きな気配を感じた。

(ようやく見つけたな。大分森の奥まで来たけど来たかいがあったな。)

「どうするにゃ?」

「ああとりあえず近づいてハニービークイーンか確認を取る。それと他の魔物もいるから数を減らそう。目的はあくまでハニービーの巣にある蜂蜜だ。ハニービークイーンを倒す事じゃない。戦闘になって巣を破壊したら元も子もないからな。」

「わかったにゃ。」

(さてハニービーの巣を確認に行くか。巣ってぐらいだから多くのハニービーがいると思ったけど、思ったほどの反応がない。もしかしたら巣は別の所にあるのかもしれないし、巣って行っても蜜を貯めておくだけで、実際は住んでいないのかもしれない日本にいる蜂と一緒じゃないんだから先入観を捨てないとな。)

気配察知のできるカインを先頭に、二人は徐々に気配の元へと近づいて行く。音を立てない様に、向こうに気付かれない様に慎重に足を進め、目視できるところまできた所で、森の木に隠れながら様子を伺った。

「見えるかラック?」

「見えるにゃ。多分カインの言った通りハニービークイーンだと思うにゃ。ハニービーが黒と黄色の縞々模様に対して、今見えるハニービーは白と黄色の縞々模様にゃ。あんな個体初めてみたにゃ。」

「わかった。周りにハニービーはいないみたいだけど何で一体でいるんだろうな?普通女王蜂って兵隊蜂達が守ってるというか周りに何体もいるんが普通じゃないのか?」

「わからないにゃ。だけど今なら相手は一体だけにゃ。アタシとカインで倒せるはずにゃ。」

(たしかに相手が一体でいるのは好都合だ。ここでハニービークイーンを倒しておけば楽に周囲を探索できる。それにこの森で脅威なのはハニービークイーンだけだ。仮にまわりにハニービーが多数隠れていたとしても、普通のハニービーなら何十体きても俺とラックで対処はできる。ここはラックの意見に従うべきか。)

「わかった。ラックが前に出てハニービークイーンの注意を引き付けてくれ。相手がBランクの魔物とはいえ、ラックのスピードなら対処できるはずだ。俺はラックが注意を引き付けてくれてる間に、ウインドアローでウイーンに攻撃を仕掛ける。クイーンって行っても蜂だ。羽さえどうにかすれば脅威じゃなくなるはずだ。」

「了解にゃ。」

「ならいくぞ3・2・1・ゴー!」

号令とともにラックがハニービークイーンの元へ向かう。むやみに攻撃を仕掛けて反撃を受けたらたまらないので、ラックはハニービークインの視界に映るように姿を現し、ハニービークイーンがどういった行動に出ても対応できるように集中する。

ハニービークイーンはラックを見つけると、ラックに近づかず、尻尾をラックに向けた。

「なんにゃ?」

ラックが不思議に思っていると、ハニービークイーンの尻尾の針がラック目掛けて飛んできた。

「なっ!?」

ラックは寸前で針を避けた。

「コイツ・・・針を飛ばしてきたにゃ。でもアタシには効かないにゃ。避けるのは得意にゃ。」

ラックはそう言って、ハニービークイーンを挑発した。ハニービークイーンの尻尾にはさっき飛ばしたはずの針がまた生えてきていた。そしてその針を又ラックに向けて飛ばしてきた。

ラックがハニービーの針攻撃を避けている間に、カインは動かないハニービークイーンに向けてウインドアローを2発放った。無詠唱魔法で両手から放たれる魔法はラックに注意がいってるハニービークイーンに気付かれる事はなかった。

カインの魔法はハニービークイーンの羽を切り裂いた。

「よし!!」

地面に落ちるハニービークイーン。そしてそれを確認したラックはすぐにハニービークイーンへと近づき、首を切り裂いた。

「飛べない蜂はただの蜂だにゃ。針の攻撃はちょっとビビったにゃ。だけど、スピードならアタシは負けないにゃ。Bランクって聞いてたけどアタシと相性がよかったにゃ。」

ハニービークイーンは魔物のランクはBと言われていた。それは、動きが早いのにプラスして針を飛ばす遠距離攻撃を持っている為だ。針は無限に飛ばす事ができるので、クイーンを捉える事が出来なければ延々と攻撃を受けてします。だが、ラックの場合は持ち前のスピードで針を避ける事ができた。ラックの言うようにカインとラックのコンビは今回は相性がよかったから楽々倒せたと言えるだろう。

「カイン!倒したにゃ。」

「ああ。ハニービークイーンが一体だけとは限らないけど、もう気配は覚えた。とりあえず他の魔物が寄ってくるかもしれない。一応警戒しておいてくれ。」

(さてさて、この辺に蜂の巣があればいいんだけど・・・ってあれ?あそこにあるのって前世でもよく見た蜂の巣だよな~・・・あれ?サイズも小さいぞ?それこそメロンぐらいの大きさしかないな。)

カインが周囲を見渡すとあっけないほど簡単に蜂の巣は見つかった。蜂の巣と言えば蜂が群がってるイメージを持っていたカインは、ただでさえハニービークイーンを倒しているので、その内大量のハニービーがここに来るかもしれないと思い、急いで蜂の巣を回収し、その場を離れた。

そして・・・

「うまかったにゃ。リンゴに蜂蜜は最高だったにゃ。残った蜂蜜も瓶に詰めたしいつでも最高のリンゴ料理が食べられるにゃ。」

カインとラックは、宿屋に経緯を説明し、蜂蜜を半分譲る事を約束し、蜂の巣から蜂蜜を取り出してもらい、最高のリンゴ料理として出してもらったのだった。
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