1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

文字の大きさ
125 / 193
第三章 アルプス王国のお姫様

第125話 盗賊討伐の意外な結末

しおりを挟む
「それじゃあ依頼内容を説明するわね。帝都周辺で最近よく出てくる盗賊団なんだけど、帝都の西にあるコウガの荒地に住処があるという情報が入ったの。この盗賊団、ヒャッハー盗賊団って言うんだけど、ここ1カ月で3件も被害に合ってるわ。盗賊の数はおよそ20人で、ボスはヒュンカイって男よ。コイツは賞金首にもなってるわね。」

(なんか話が大きくないか?Bランクへの昇格依頼だよな?って事はCランクの冒険者が受ける依頼なんだろうけど、賞金首に20人の盗賊の討伐って難易度が高すぎるんじゃないか?)

「あのモリーさん。これってBランクへの昇格の為の依頼ですよね?しかも受けるのって俺達だけですよね?難易度が高すぎないですか?」

「ふふふ。たしかにそうね。通常であればA級の冒険者に依頼しても良い依頼だし、B級以下なら10人以上に依頼するケースでもあるわ。だけど安心して。カイン君とラックちゃんなら問題なくできると思ったからこの依頼を選んだのよ。まあ、ちょうど手頃なCランク相当の盗賊関係の依頼がなかってっていうのもあるけど・・・」

「ふふふん。モリーはわかってるにゃ。盗賊20人程度、アタシとカインにかかればちょちょいのちょいにゃ。鼻で牛乳飲むより簡単にゃ。」

「それにあなた達は高額報酬の依頼を受けたいってよく言ってたでしょ。盗賊の拠点に行けば盗賊が盗んだりして集めたお宝があるっていうのが相場よ。そして、盗賊の拠点で手に入れたお宝は基本的に見つけたモノに所有権があるのよ。」

(なるほど。たしかに俺達は高額報酬の依頼を回してもらえるようにモリーさんには言っていた。そして盗賊のお宝はたしかに金銀財宝、更に奴隷なんかがいるのが定番だ。前回の神の奇跡の開放から半年以上立つのに、いまだ次の神の奇跡の開放の目途が立っていないのはずっと気になっていた所だ。学園の実習の護衛で金貨100枚手に入るけど、まだまだお金は足りない。それに盗賊20人と言っても俺とラックの実力なら問題もないように思える。まあ俺が盗賊相手にちゃんと戦えればって条件は付くけど・・・)

「わかりました。そのヒャッハー盗賊団を討伐してきます。生きてても死んでてもどっちでもいいんですよね?」

「ええ。殺した場合は証明として首から上を持ってきてくれればいいわ。生きて連れてくる場合は身動きできないように縛ってきてね。ギルドで引き取るわ。」

☆☆☆

そんなやり取りの後、カイン達は盗賊の住処があるコウガの荒地へと来ていた。遠目からでも見える大きな岩、そしてそこにある洞穴を盗賊が拠点としているとの事だった。

「あれが盗賊の拠点だな。入口に人が立ってるから丸わかりだな。どうする?」

「アタシに作戦があるにゃ。盗賊の拠点と言えばこれしかないにゃ。」

「どうするんだ?」

「まず入口にいる奴らをこっちにおびき寄せて倒すにゃ。その後は簡単にゃ。入口で火魔法を使って、カインの土魔法で入口を封鎖するにゃ。しばらく待って突入した時にはみんな酸欠で倒れてるにゃ。」

「なるほど。たしかにその方法ならこっちの被害もなくて盗賊も一網打尽にできそうだな。それにしてもそんな作戦良く思いついたな。」

「ここに来る前のラノベにこんなシチュエーションが出てきたにゃ。それを丸パクリにゃ。」

「な、なるほど。だがうまく行くか?」

「そんなのはやってみなきゃわからないにゃ。どちらにしてもうまくいけば御の字にゃ。仮にうまく行かなくても正面突破でどうとでもなるにゃ。」

「よしそれじゃそれでやってみようか。」

ラックの作戦通り、まずは入口にいる二人の盗賊を入口からおびき出す事にした。おびき出すのは簡単だ。スズが近づいていき体当たりして、そのまま逃げれば盗賊は珍しいスライムを見つけたとスイスイとついて来た。そこにカインとラックが一撃で盗賊を気絶させた。

その後は、先ほどの話通り、洞窟の中で火魔法を使い入口を閉じた。火を燃焼させ続けるには酸素が必要だ。密閉空間で火を燃やし続ければ酸素はドンドンなくなっていく。ラックの言っていたように酸素がなくなれば人は酸欠で簡単に倒れてしまう。もちろん運が悪ければそのままあの世行きだ。なんとも残酷な作戦だが、カインはラックの言うままに作戦を決行した。

「そろそろよさそうか?」

洞窟の中でうめき声が聞こえだし、声が聞こえなくなったタイミングでカインがそう言った。

「声も聞こえなくなったしそろそろよさそうにゃ。」

そうしてカイン達は封鎖していた入口の土壁を壊して中へと入っていった。中に入ると予想通り、盗賊達が倒れていた。

「なんかあっけないな。これで本当に盗賊討伐したって言っていいんだろうか?」

「別に盗賊と戦う事が目的じゃないにゃ。簡単に倒せるならそれに越した事はないにゃ。」

「まあそれはそうだけど・・・」

倒れている盗賊達を一通り縛りあげて、目当てのお宝を探す。すると、洞窟の奧の部屋に金貨や武器などの金目のモノが置いてあった。

「やっぱりあったにゃ。けっこうため込んでるみたいにゃ。これ全部アタシ達のモノにゃ。全部いただきにゃ。」

そうして、ギルドマスターからの特殊依頼は予想を裏切る形でなんの苦労をする事もなく終わりを迎えるのであった。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)

長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。 彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。 他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。 超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。 そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。 ◆ 「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」 「あらすじってそういうもんだろ?」 「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」 「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」 「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」 「ストレートすぎだろ、それ……」 「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」 ◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。 死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった! 呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。 「もう手遅れだ」 これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!

処理中です...