1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第四章 宗教国家ローズベール

第164話 黄亀ダンジョン再攻略⁉

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レベルが上がらなくても強くなれる事を知ったカイン達は、王都の黄亀ダンジョンを攻略する事を決めた。黄亀ダンジョンは世界に3つしかないダンジョンで、王国、帝国、宗教国家にそれぞれ1つずつある。

帝国にある黄亀ダンジョンはすでに攻略しているが、王国の黄亀ダンジョンはまだ攻略していない。だが、実際の所、入り口が違うだけで入った後に飛ばされる空間は同じな為、カイン達が王国の黄亀ダンジョンに入ろうと、飛ばされる場所は帝国で攻略した黄亀ダンジョンと同じ所になる。

この世界のダンジョンは、他の冒険者と競合しないように、ダンジョンに入るとそれぞれが別の空間に飛ばされる仕組みになっている。もちろん全員が完全にバラバラという訳にはいかないので、20組の冒険者同じダンジョンに挑戦したとすると、それぞれ2組の冒険者が10か所の空間に飛ばされるような感覚だ。

それを踏まえれると、カイン達の飛ばされる場所も帝国の所とは違うように思うのだが、黄亀ダンジョンの管理人であるスライム林太郎はスズの兄で、スズが黄亀ダンジョンで仲良くなったゴールドスライムのスズちゃんと、シルバースライムのシシルちゃんがいる空間に毎回移動できるように裏で手をまわしているのだ。

その為、カイン達は黄亀ダンジョンに関して毎回同じ所に飛ばされるようになっていた。

「さて、地下1階から再攻略する訳だが、条件を決めるぞ。まずラックは爪スラは禁止だ。というか爪攻撃禁止で、攻撃は疾風のダガーでのみ可能とする。武器制限ってヤツだな。ラックは武器を自由自在に操れるようにするのと、遠距離を封印して、近接の能力を向上させるのが目的だ。遠距離を禁止する事で、魔物には近づかないと行けなくなる。今まで以上にスピードと体力、それに魔物の攻撃を躱す為に意識を割かないと行けなくなる。そして、このダンジョンはスライム系が多い。斬りつけても効果が薄いから、しっかり核を見極めて攻撃しないと倒せない。その辺の所を課題にする。」

「わかったにゃ。武器は自由に扱いたかった所にゃ。それにこれをクリアできたら一撃必殺のスキルが手に入りそうな気がするにゃ。」

(ラックの勘って意外に当たるからな~。たしかに核を見極めて一撃で殺す。暗殺者によくあるヤツだけど、ラックなら覚えても不思議じゃないな。シーフ系なら暗殺者の能力もありだし、これで神の祝福の能力が少しでも開花すればうれしいな。)

「次はスズだ。スズはサポートを中心にしてくれ。近距離での戦闘の禁止だな。ブレス及び癒しの波動での回復がメインだな。俺達のパーティは基本、俺とラックが前衛で、スズが後衛になると思う。今回の攻略で、後衛の立ち位置を学んでほしい。更にいえば俺とスズを指示できるぐらいまでいければ御の字だ。後衛の方が全体を見渡せる。始めは色々声を掛けながら試してほしい。」

「わかったっす。」

(スズをタンクにする事もできるけど、後ろからブレスと指示出し、回復なんかをしてくれる方が助かる。俺とスズが回避型のバリバリの前衛だからな。サポートが充実すると俺達二人が生きる。俺も自分であれこれ指示するよりは自由に動いた方が楽だしな。)

「俺は今回は刀を優先的に鍛えるつもりだ。魔法禁止で転移魔法も禁止にする。刀と身体強化のみで攻略していこうと思う。俺の場合、魔法やらスキルやら色々ありすぎて全部使うと中途半端になりそうだからな。まずは自分の一番の武器だと思ってる刀を鍛える予定だ。」

「カインはそれでいいと思うにゃ。」

「わかったっす。カイン様が自由に動けるようにサポート頑張るっす。」

「まあそれ程力まなくても大丈夫だ。地下1階から順に降りて行くんだ。最初は敵も弱い。失敗しても取り返しがつく。今の内にドンドン失敗していこう。失敗は成功の母ともいうしな。」

「挑戦しない者に成功はないともいうにゃ。」

「だな。一応食料が続く限りはダンジョン内でいる予定にしている。いつもなら五日の制限を設けていたが、今回はその制限も解除する。最悪の事態になった場合は俺の転移魔法で移動もできるし、スズのスキルで入口に移動する事ができるからな。今後の為に自分達の限界を知るのはいい機会だと思う。その代わり、ダンジョン攻略が終わったらまとまった休みを取って、調整しようと思う。」

「それでいいにゃ。一カ月ぐらいダンジョンで稼いで稼いで稼ぎまくるにゃ。そしたら10日間ぐらい休みにできるからみんなで温泉とか旅行に行きたいにゃ。」

「たしかにそれはいいかもしれないな。だけど、ラック。さすがに一カ月は食料が持たないぞ。10日分ぐらいしか持ってきてないし。」

「なら、10日後に一度町に戻って、休まずに再挑戦するにゃ。一カ月かけて黄亀ダンジョンを再攻略して、ゆっくり旅行に行くにゃ。どうせなら海の見える場所の温泉がいいにゃ。お魚料理がアタシを待ってるにゃ。」

「僕もラック様に賛成っす。」

(二人ともやる気だな。二人がやる気になってるんだ。俺が先にへばる訳にはいかないな。一人じゃなくてラックもスズもいるんだ。なんとなやれるだろう。30日休日無しってどこのブラック企業だよ!?って思うかもしれないけど、経験しておくことは今後の為にもなると思う・・・と言い訳だけはしておこう。問題ないように俺がしっかりすればいいだけだしな。)

「よしそれじゃあ行くぞ。」

「わかったにゃ。」「わかったっす。」

そうして、黄亀ダンジョンの最攻略がはじまったのだった。
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