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第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第298話 セントラル軍対ノース軍
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(こっちに来て正解だったな。あと少し遅かったらナリアが危なかった。タイミングよく助けれられてよかった。)
サウスとの戦争に勝利したクリフは、パインの様子を確認する為に帝国と魔国の戦いの場へと転移してきていた。転移してすぐにナリアが危機的状況にあるとわかったクリフは、すぐにナリアの元へ向かう。あと一歩遅かったらナリアの命はなかったかもしれない。
「クリフ!!」
「おまたせナリア。良く持ちこたえてくれた。後は俺にまかせてゆっくり休みな。」
「ありがとうクリフ。もうダメだと思ったわ。だけどクリフ。この戦いは、私も参加したいの。わがままかもしれないけどこのまま戦わせて。」
「ナリア・・・わかったよ。回復魔法と補助魔法を掛けておくよ。パインと戦ってる中将以外なら大丈夫だと思うけど気を付けてね。」
「わかったわ。必死で耐えてくれてる兵士達を一秒でも早く助けるわ。クリフはパインの元に向かうの?」
「そうだね。パインも多くの魔族を引き付けてくれてるみたいだけど、雑魚は俺が相手しようかな。ボスだけならパインにまかせて大丈夫だと思うし、後から来た俺がパインの戦果を奪う訳にも行かないしね。俺もナリアのように兵士達の救出に向かうよ。」
クリフが戦闘に参加する事で、一気に戦況が動いた。サウス軍の中将トパーズと戦ってるパインも周りを気にする必要がなくなったので、一気に攻め立てた。
「これまでだな。お前の軍は全滅だ。大人しく降参するなら命まで奪おうとは思わないが?」
「これまでですね。負けて尚、生き延びようとは思いません。貴方達の勝利です。ひと思いに殺してください。」
「わかった。」
パインは聖剣を振り下ろし、敵軍のボスを倒した。
「おつかれさん。けっこう苦戦したんじゃないのか?」
「ああ。けっこうきつかったな。ナリアを派遣してくれて助かったよ。俺と帝国軍だけだったら持ちこたえる事ができなかっただろう。それとクリフも、助かったよ。お前の方は大丈夫だったのか?」
「もちろん。大精霊達の魔法で魔族達を一層して俺が大将を倒したよ。」
「まったくとんでもないなお前は。だが・・・ありがとうクリフのお陰で帝国は救われた。」
「何言ってんだよ。これで英雄パインの誕生だろ?兵士達をまとめて帝国城に帰還するんだろ?ちゃんと勝利報告してこいよ。」
「ああ。こっちはまかせておけ。クリフは魔国に戻るのか?」
「うん。一度セントラル城にもどって状況の確認かな。グランがいるからあっちも大丈夫だとは思うけど。」
「そうか・・・ナリアには会っていかないのか?」
「さっき顔見たから大丈夫。ナリアの事頼んだよ。」
「わかった。」
帝国対魔国のサウス軍は、帝国の勝利で終わった。これを機に帝国総大将となったパインは、英雄パインとして長く語り継がれる事となった。
そして、魔国のノースとセントラルの間では、魔族同士の戦いが始まっていた。
「グラン殿。ノースの大将エックスはまかせて大丈夫だな。」
「うむ。我にまかせておけ。いくら邪神の影響で能力が数倍になっていようが我には関係ない。そんな事よりお主は中将を相手にするんじゃろ?お主の方こそ大丈夫なのか?」
「うむ。探してはおるんじゃが見つからないのだ。フォルカスとフォントとともに魔族達をと倒して行けば姿を見せるとは思うが。」
「ノース城で待機するようになったのかもしれぬな。なんにせよ。中将がいないなら魔族軍達に負ける事はないな。さて我は一足先に大将を倒して向こうの士気をそいでこよう。」
(ふむ。マスターは中将もこっちに来るといっておったが、事前に作戦が変わったのだろうか?まあ我は相手の大将を倒すだけだ。後の事はマスターがうまくやるだろ。)
グランは、ノース軍大将エックスの元へと向かった。
「お主が大将のエックスじゃな。悪いが我はセントラル側なのじゃ。大人しく殺されてくれ。」
「むっ!!お前は強そうだな。いいだろう相手してやる。」
グランとエックスの戦いが始まった。戦いが始まったと言ってもエックスが攻撃を仕掛け、それをグランがひたすら躱す戦いだ。グランからすれば、エックスもその辺にいるゴブリンも強さはあまり変わらない。
相手の力を見て、適当にあしらった。
「まさか・・・これ程力の差があるとは・・・無念だ。」
「お主はまだまだ井の中の蛙じゃったな。邪神よりも先に我のマスターと出会っていれば結果は違っていたのかもしれぬな。」
そういって、グランはノース軍の大将を殺した。
「さて、こっちは片付いた。これで敵の軍の士気も下がるだろう。フォルダーはうまく敵の中将をみつけたかのぉ。久々に戦ったからマスターに甘えたくなってきたぞ。」
敵軍の大将を倒したグランは、敵の軍は無視して、フォルダーの元へと戻った。
「3人ともいるんじゃな。敵の中将ゼットは倒したのか?」
「いや、敵軍の中にはいないみたいだ。今はフォルカス、フォントと協力して向こうの軍を減らしてる所だ。」
「我も手伝った方が良いか?」
「いやグラン殿はエックスを倒してくれただけで十分だ。後は俺達セントラル軍にまかせてくれ。」
「わかったのじゃ。」
「グラ~ン。南が終わったから加勢に来たよ。」
丁度そのタイミングで、クリフが召喚した大精霊達がグランの元に到着した。
「カリン達か。こっちも大将を倒した所じゃ。後はフォルダー達が指揮してノース軍を倒すだけじゃな。」
「私達もお手伝いしましょうか?」
「いやフォルダーが言うには、セントラル軍もメンツがあるらしい。負けたらマスターが悲しむからサポートぐらいにとどめておくのがよいじゃろ。」
「わかりました。」
大将フォルダー、中将フォルカス、フォントを要するセントラルに対して、ノースは将軍不在。なので結果は見えていた。徐々に数を減らすノース軍。グランはその様子をただただ眺めるのだった。
サウスとの戦争に勝利したクリフは、パインの様子を確認する為に帝国と魔国の戦いの場へと転移してきていた。転移してすぐにナリアが危機的状況にあるとわかったクリフは、すぐにナリアの元へ向かう。あと一歩遅かったらナリアの命はなかったかもしれない。
「クリフ!!」
「おまたせナリア。良く持ちこたえてくれた。後は俺にまかせてゆっくり休みな。」
「ありがとうクリフ。もうダメだと思ったわ。だけどクリフ。この戦いは、私も参加したいの。わがままかもしれないけどこのまま戦わせて。」
「ナリア・・・わかったよ。回復魔法と補助魔法を掛けておくよ。パインと戦ってる中将以外なら大丈夫だと思うけど気を付けてね。」
「わかったわ。必死で耐えてくれてる兵士達を一秒でも早く助けるわ。クリフはパインの元に向かうの?」
「そうだね。パインも多くの魔族を引き付けてくれてるみたいだけど、雑魚は俺が相手しようかな。ボスだけならパインにまかせて大丈夫だと思うし、後から来た俺がパインの戦果を奪う訳にも行かないしね。俺もナリアのように兵士達の救出に向かうよ。」
クリフが戦闘に参加する事で、一気に戦況が動いた。サウス軍の中将トパーズと戦ってるパインも周りを気にする必要がなくなったので、一気に攻め立てた。
「これまでだな。お前の軍は全滅だ。大人しく降参するなら命まで奪おうとは思わないが?」
「これまでですね。負けて尚、生き延びようとは思いません。貴方達の勝利です。ひと思いに殺してください。」
「わかった。」
パインは聖剣を振り下ろし、敵軍のボスを倒した。
「おつかれさん。けっこう苦戦したんじゃないのか?」
「ああ。けっこうきつかったな。ナリアを派遣してくれて助かったよ。俺と帝国軍だけだったら持ちこたえる事ができなかっただろう。それとクリフも、助かったよ。お前の方は大丈夫だったのか?」
「もちろん。大精霊達の魔法で魔族達を一層して俺が大将を倒したよ。」
「まったくとんでもないなお前は。だが・・・ありがとうクリフのお陰で帝国は救われた。」
「何言ってんだよ。これで英雄パインの誕生だろ?兵士達をまとめて帝国城に帰還するんだろ?ちゃんと勝利報告してこいよ。」
「ああ。こっちはまかせておけ。クリフは魔国に戻るのか?」
「うん。一度セントラル城にもどって状況の確認かな。グランがいるからあっちも大丈夫だとは思うけど。」
「そうか・・・ナリアには会っていかないのか?」
「さっき顔見たから大丈夫。ナリアの事頼んだよ。」
「わかった。」
帝国対魔国のサウス軍は、帝国の勝利で終わった。これを機に帝国総大将となったパインは、英雄パインとして長く語り継がれる事となった。
そして、魔国のノースとセントラルの間では、魔族同士の戦いが始まっていた。
「グラン殿。ノースの大将エックスはまかせて大丈夫だな。」
「うむ。我にまかせておけ。いくら邪神の影響で能力が数倍になっていようが我には関係ない。そんな事よりお主は中将を相手にするんじゃろ?お主の方こそ大丈夫なのか?」
「うむ。探してはおるんじゃが見つからないのだ。フォルカスとフォントとともに魔族達をと倒して行けば姿を見せるとは思うが。」
「ノース城で待機するようになったのかもしれぬな。なんにせよ。中将がいないなら魔族軍達に負ける事はないな。さて我は一足先に大将を倒して向こうの士気をそいでこよう。」
(ふむ。マスターは中将もこっちに来るといっておったが、事前に作戦が変わったのだろうか?まあ我は相手の大将を倒すだけだ。後の事はマスターがうまくやるだろ。)
グランは、ノース軍大将エックスの元へと向かった。
「お主が大将のエックスじゃな。悪いが我はセントラル側なのじゃ。大人しく殺されてくれ。」
「むっ!!お前は強そうだな。いいだろう相手してやる。」
グランとエックスの戦いが始まった。戦いが始まったと言ってもエックスが攻撃を仕掛け、それをグランがひたすら躱す戦いだ。グランからすれば、エックスもその辺にいるゴブリンも強さはあまり変わらない。
相手の力を見て、適当にあしらった。
「まさか・・・これ程力の差があるとは・・・無念だ。」
「お主はまだまだ井の中の蛙じゃったな。邪神よりも先に我のマスターと出会っていれば結果は違っていたのかもしれぬな。」
そういって、グランはノース軍の大将を殺した。
「さて、こっちは片付いた。これで敵の軍の士気も下がるだろう。フォルダーはうまく敵の中将をみつけたかのぉ。久々に戦ったからマスターに甘えたくなってきたぞ。」
敵軍の大将を倒したグランは、敵の軍は無視して、フォルダーの元へと戻った。
「3人ともいるんじゃな。敵の中将ゼットは倒したのか?」
「いや、敵軍の中にはいないみたいだ。今はフォルカス、フォントと協力して向こうの軍を減らしてる所だ。」
「我も手伝った方が良いか?」
「いやグラン殿はエックスを倒してくれただけで十分だ。後は俺達セントラル軍にまかせてくれ。」
「わかったのじゃ。」
「グラ~ン。南が終わったから加勢に来たよ。」
丁度そのタイミングで、クリフが召喚した大精霊達がグランの元に到着した。
「カリン達か。こっちも大将を倒した所じゃ。後はフォルダー達が指揮してノース軍を倒すだけじゃな。」
「私達もお手伝いしましょうか?」
「いやフォルダーが言うには、セントラル軍もメンツがあるらしい。負けたらマスターが悲しむからサポートぐらいにとどめておくのがよいじゃろ。」
「わかりました。」
大将フォルダー、中将フォルカス、フォントを要するセントラルに対して、ノースは将軍不在。なので結果は見えていた。徐々に数を減らすノース軍。グランはその様子をただただ眺めるのだった。
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