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カナリア殿下とのお食事2カナリア視点
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「エリス。ようこそ、此方へいらして」
朝食と言う名の昼食にエリスがやって来た。
部屋の前まではアレンが送って来た事から、先程の侍女の話は本当なのだと裏付けもされた。
今回の食事会は個人的なお誘いなので、王太子夫妻の寝室の隣にあるリビングに食事をセッティングして貰っている。
その代わりにカイザルは側近達と朝食兼昼食を執務室の方で食べているのだ。
結婚時に私の我が儘は何でも聞くと約束させていたので、その言葉通りにカイザルは何でも私の言う通りにしてくれている。
まぁ、意に沿わないお願いはした事がないので、大丈夫だろう。
それこそ変なフラグが立ってしまうから。
「本日はお食事にお招き頂きありがとうございます」
そう言って恭しく頭を下げたのは見目麗しいイケメン。
主人公も女顔のイケメンだったが、やはりそこは男と女。
エリスの方が繊細な美しさがあるし華がある。
何より主人公にはない貞潔さと清廉な雰囲気に好感がもてる。
それに、エリスと昨夜少し話した感じだと主人公のようなあざとさはない。
始終笑顔を絶やさず、常に上がっている口角が印象を益々良くする。
まさかとは思うけど、エリスは案外人タラシなのではないのだろうか?
何せ、あのミランダもエリスの事を気に入っているようだし。
「貴女達は準備が終わったら呼ぶまで下がっていて頂戴。色々と交渉する事があるから」
勿論、わたくしが何を交渉するのかを熟知している侍女達は「畏まりました」と直ぐに同意する。
それに、男の成りをしていてもエリスはれっきとした女性。
王太子妃と二人きりになったからと言って何も支障はない。
「今朝の食事とかぶらないようにして貰ったから遠慮せずに食べてね」
そう言って微笑む。
エリスは「お心遣いありがとうございます」とはにかむように礼を述べる。
その姿に思わず目が惹かれる。
本当にこの子モブなのかしら?
正直に言えばエリスはゲームには登場していない。
作中の話題として会話の中で触り程度に出る程度の存在だ。
それと言うのもエリスの兄のエドワードがアレンデルルートと隠しキャラのカイザルルートで外交の仕事の関係で少しだけ登場するのだ。
その時の会話でたまに妹の話題が出る。
特に、年の近いカイザルとは一緒に酒を飲むシーンがあり良く家族の話題が出ていた。
その時に「最近の女は全然おしとやかじゃない。そのせいか仕事場にまで女がでしゃばって来て結婚さえしない。家の妹がその良い例だ」とぼやくシーンがあった。
勿論その後にカイザルが「妹に婚約者がいないのはお前が選り好みして全て破談にしているせいだろう」と指摘をしている。
調べて見るとエリスは確かに優秀なようだが、生憎と学園に通っていない。
全て家庭教師による勉強だけ、本当の意味で優秀なのかは疑問が残るが、ルドルフの婚約者には丁度良いと思っていた。
何せモブキャラなのだから、私の破滅フラグには関係ない。
本当にそこにつきた。
けど、実際エリスが男装した姿は何故か主人公に似ていて正直驚いた。
エリスの絵姿を見た時に「誰かに似ているな」程度に思っていたのだが、男装した事でその答えがはっきりとする。
さて、ここで大事なのはルドルフルートとカイザルルートでは私の破滅フラグが立つかもしれないって事だ。
アレンデルルートではそれはない。
何故なら爵位を貰ったアレンデルは素早く城から去るだけなのだから。
確か、ルドルフルートの時は「男なんかと添い遂げたら家督はどうするつもり」と夜会の時に発狂してしまい、心を病んだと言われ療養と言う名で幽閉されるんだよね。
その後に修道院へと身を置く流れになっていたはず。
カイザルルートではあの誠実なカイザルらしくなく、私が子供を出産した後に免罪の汚名を着せられ処刑。
もしくは国外追放だった。
が、果たして国外追放後に生きているか?と聞かれたら生きていると断言出来ない。
あの完璧王太子が?汚点をそのまま生かしておく?
そう考えるとサッと血の気が引いて行く。
「あの……カナリア殿下?」
困ったようなエリスの声で我に返る。
「昨夜のお話なのですが……」
言いたい事は分かっている。
「エリスは前世の記憶があるのですよね。それも日本に住んでいた時の……」
あのBLゲームはマニアの間で熱狂的なファンが多かった。
それと言うのも、出だしからの激しい絡み。
それも主人公の凌辱プレイから始まるそれは濡れ場の連続。
ストーリーよりも主人公が喘いでいる声の方が多く、とてもじゃないけどイヤホンなしにはゲームが出来ない代物だった。
アパートの独り暮らしなら兎も角、実家とかでは堂々とゲーム出来ない位ヤバイR18具合である。
ある意味の抜きゲー。
ここで大事なのは、それがBLだと言う事だ。
エリスはゴクリと生唾を飲みこんだ。
「はい。仰る通りです。私には前世の記憶があります」
やはり、彼女も転生者。
なら、彼女も腐女子。
そう思ってエリスを見つめる。
「でも、あまりゲームをした事がなかったので、これが何の乙女ゲーなのか分からないのです」
困ったように眉根を下げる。
「はぁ~?乙女ゲーム⤴️?」
何か飛んでもない勘違いがあると理解した。
「あっ、もしかしてやるドラとか……あの、私あまり怖いゲームは近寄らないようにしていたので……」
何でそんなに極端なの?
確かに悪役令嬢にしたらやるドラ並のアドベンチャー要素はあるけど。
「因みに、主にやっていたゲームって何かしら?」
「育成物とテーブルゲームです」
終わった……。
朝食と言う名の昼食にエリスがやって来た。
部屋の前まではアレンが送って来た事から、先程の侍女の話は本当なのだと裏付けもされた。
今回の食事会は個人的なお誘いなので、王太子夫妻の寝室の隣にあるリビングに食事をセッティングして貰っている。
その代わりにカイザルは側近達と朝食兼昼食を執務室の方で食べているのだ。
結婚時に私の我が儘は何でも聞くと約束させていたので、その言葉通りにカイザルは何でも私の言う通りにしてくれている。
まぁ、意に沿わないお願いはした事がないので、大丈夫だろう。
それこそ変なフラグが立ってしまうから。
「本日はお食事にお招き頂きありがとうございます」
そう言って恭しく頭を下げたのは見目麗しいイケメン。
主人公も女顔のイケメンだったが、やはりそこは男と女。
エリスの方が繊細な美しさがあるし華がある。
何より主人公にはない貞潔さと清廉な雰囲気に好感がもてる。
それに、エリスと昨夜少し話した感じだと主人公のようなあざとさはない。
始終笑顔を絶やさず、常に上がっている口角が印象を益々良くする。
まさかとは思うけど、エリスは案外人タラシなのではないのだろうか?
何せ、あのミランダもエリスの事を気に入っているようだし。
「貴女達は準備が終わったら呼ぶまで下がっていて頂戴。色々と交渉する事があるから」
勿論、わたくしが何を交渉するのかを熟知している侍女達は「畏まりました」と直ぐに同意する。
それに、男の成りをしていてもエリスはれっきとした女性。
王太子妃と二人きりになったからと言って何も支障はない。
「今朝の食事とかぶらないようにして貰ったから遠慮せずに食べてね」
そう言って微笑む。
エリスは「お心遣いありがとうございます」とはにかむように礼を述べる。
その姿に思わず目が惹かれる。
本当にこの子モブなのかしら?
正直に言えばエリスはゲームには登場していない。
作中の話題として会話の中で触り程度に出る程度の存在だ。
それと言うのもエリスの兄のエドワードがアレンデルルートと隠しキャラのカイザルルートで外交の仕事の関係で少しだけ登場するのだ。
その時の会話でたまに妹の話題が出る。
特に、年の近いカイザルとは一緒に酒を飲むシーンがあり良く家族の話題が出ていた。
その時に「最近の女は全然おしとやかじゃない。そのせいか仕事場にまで女がでしゃばって来て結婚さえしない。家の妹がその良い例だ」とぼやくシーンがあった。
勿論その後にカイザルが「妹に婚約者がいないのはお前が選り好みして全て破談にしているせいだろう」と指摘をしている。
調べて見るとエリスは確かに優秀なようだが、生憎と学園に通っていない。
全て家庭教師による勉強だけ、本当の意味で優秀なのかは疑問が残るが、ルドルフの婚約者には丁度良いと思っていた。
何せモブキャラなのだから、私の破滅フラグには関係ない。
本当にそこにつきた。
けど、実際エリスが男装した姿は何故か主人公に似ていて正直驚いた。
エリスの絵姿を見た時に「誰かに似ているな」程度に思っていたのだが、男装した事でその答えがはっきりとする。
さて、ここで大事なのはルドルフルートとカイザルルートでは私の破滅フラグが立つかもしれないって事だ。
アレンデルルートではそれはない。
何故なら爵位を貰ったアレンデルは素早く城から去るだけなのだから。
確か、ルドルフルートの時は「男なんかと添い遂げたら家督はどうするつもり」と夜会の時に発狂してしまい、心を病んだと言われ療養と言う名で幽閉されるんだよね。
その後に修道院へと身を置く流れになっていたはず。
カイザルルートではあの誠実なカイザルらしくなく、私が子供を出産した後に免罪の汚名を着せられ処刑。
もしくは国外追放だった。
が、果たして国外追放後に生きているか?と聞かれたら生きていると断言出来ない。
あの完璧王太子が?汚点をそのまま生かしておく?
そう考えるとサッと血の気が引いて行く。
「あの……カナリア殿下?」
困ったようなエリスの声で我に返る。
「昨夜のお話なのですが……」
言いたい事は分かっている。
「エリスは前世の記憶があるのですよね。それも日本に住んでいた時の……」
あのBLゲームはマニアの間で熱狂的なファンが多かった。
それと言うのも、出だしからの激しい絡み。
それも主人公の凌辱プレイから始まるそれは濡れ場の連続。
ストーリーよりも主人公が喘いでいる声の方が多く、とてもじゃないけどイヤホンなしにはゲームが出来ない代物だった。
アパートの独り暮らしなら兎も角、実家とかでは堂々とゲーム出来ない位ヤバイR18具合である。
ある意味の抜きゲー。
ここで大事なのは、それがBLだと言う事だ。
エリスはゴクリと生唾を飲みこんだ。
「はい。仰る通りです。私には前世の記憶があります」
やはり、彼女も転生者。
なら、彼女も腐女子。
そう思ってエリスを見つめる。
「でも、あまりゲームをした事がなかったので、これが何の乙女ゲーなのか分からないのです」
困ったように眉根を下げる。
「はぁ~?乙女ゲーム⤴️?」
何か飛んでもない勘違いがあると理解した。
「あっ、もしかしてやるドラとか……あの、私あまり怖いゲームは近寄らないようにしていたので……」
何でそんなに極端なの?
確かに悪役令嬢にしたらやるドラ並のアドベンチャー要素はあるけど。
「因みに、主にやっていたゲームって何かしら?」
「育成物とテーブルゲームです」
終わった……。
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