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シグルスの闇1
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朝方、トイレのついでにと昨夜会場になったホールを確認して帰る途中、キースの部屋から物音が聞こえた。
何事かと鍵穴から覗くとベッドの上でなにやら揉めている男女が目に入った。
『まぁ、多分キースとあの王女だろう』
そう思った。
何故なら、まだ外は日が登っておらず微かに明かりが入っているが、生憎モスキートネットが邪魔でベッドの中は鮮明ではない。
ただのシルエットだが、声を聞けば分かる。
どうやら嫌がる王女をキースが手込めにしている様子だ。
それも、アンとか言うメイドと勘違いしてだ。
キースは元々酒に強い訳ではない。
そんなやつが朝方まで飲んでいたのだ、正気ではあるまい。
それに、アンとか言うメイドに恋をして結婚を真剣に考えていた事も知っている。
「馬鹿なやつだな。まるで昔の私を見ているようだ」
似なくて良い所が似るとは、本当の親子ではないが流石に血縁者だな……と、感心してしまう。
それに、王女のあの嫌がりよう。
胸がスカッとする。
何せあのワーナント公爵家の血縁者だ。
キースに散々凌辱されるがいい。
それに、どうやら王女のお腹の子供の父親はキースではないようだしな。
キースが一人愚痴っていたのを偶然聞いたからな。
間違いない。
今までユーリアを凌辱し、子を殺めて来た私が言うのもなんだが
「キースを殺さないでおいて良かったよ。これであの忌まわしいワーナントの女の子供に報復出来ると言うもの」
己の子供が死産したらあの王女はどんな顔をするだろうか?
「あぁ。それよりも、キースにたまに酒を飲ませてあの王女を凌辱させよう」
楽しみは多い程良い。
「本当に殺さないでおいて良かったよ。キース」
そして私は機嫌良く自室へと戻って行くのであった。
何事かと鍵穴から覗くとベッドの上でなにやら揉めている男女が目に入った。
『まぁ、多分キースとあの王女だろう』
そう思った。
何故なら、まだ外は日が登っておらず微かに明かりが入っているが、生憎モスキートネットが邪魔でベッドの中は鮮明ではない。
ただのシルエットだが、声を聞けば分かる。
どうやら嫌がる王女をキースが手込めにしている様子だ。
それも、アンとか言うメイドと勘違いしてだ。
キースは元々酒に強い訳ではない。
そんなやつが朝方まで飲んでいたのだ、正気ではあるまい。
それに、アンとか言うメイドに恋をして結婚を真剣に考えていた事も知っている。
「馬鹿なやつだな。まるで昔の私を見ているようだ」
似なくて良い所が似るとは、本当の親子ではないが流石に血縁者だな……と、感心してしまう。
それに、王女のあの嫌がりよう。
胸がスカッとする。
何せあのワーナント公爵家の血縁者だ。
キースに散々凌辱されるがいい。
それに、どうやら王女のお腹の子供の父親はキースではないようだしな。
キースが一人愚痴っていたのを偶然聞いたからな。
間違いない。
今までユーリアを凌辱し、子を殺めて来た私が言うのもなんだが
「キースを殺さないでおいて良かったよ。これであの忌まわしいワーナントの女の子供に報復出来ると言うもの」
己の子供が死産したらあの王女はどんな顔をするだろうか?
「あぁ。それよりも、キースにたまに酒を飲ませてあの王女を凌辱させよう」
楽しみは多い程良い。
「本当に殺さないでおいて良かったよ。キース」
そして私は機嫌良く自室へと戻って行くのであった。
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