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王太子ルート回避出来ません2
散々上半身(主に胸と口)を弄ばれた私はベッドに沈んでいた。
セドリックが兄のイヴァンと内々の話をした後王宮へと戻って行ったが……
婚約者のお見送り?
………
見送りなんて出来る状況かー!!
自室で減なりとしている私の元に兄のイヴァンがやって来る。
「エマ。おめでとうと言うべきか、御愁傷様と言うべきか」
申し訳なさそうにそう言う兄。
本来ならヒロインであるアンが王太子妃になっていたのだ。
それが何処をどう間違ったのか、私にお鉢が回って来たのだ。
もう、おかしいでしょう?
「後者でお願い致しますわ」
気力なくベッドで沈む私に兄は苦笑いする。
「所で、殿下の要件って何でしたの?」
内密の訪問なのだからと問い掛ける。
前触れもなしに急に来たのだ。
余程の用件なのだろう?
自分は忘れていたが、これでも兄は王太子殿下の取り巻きらしいのだから。
って言うか、殿下が何故わざわざ来るの?
この場合兄を呼びつけても良いのでは?
「多分。本当はアンの事を知りたくて来たんだと思うんだけど、実際はエマの事を根掘り葉掘りと聞いて行ったよ。本当に困った殿下だよね」
と何故か他人事の様にイヴァンは言う。
うん。
私の事なんだから兄からしたら他人事。
でもね、私モブだよ。
ヒロインはアンだよ。
何他人事にしているのだろう?
少しは危機意識持って欲しいものだ。
もしかしたら、私が当て馬でこれから乙女ゲームでよくある『婚約破棄からの断罪』になるかもしれないんだから。
それにしても、私の事って何を聞いていったのかしら?
「まさかお兄様……余計な事は仰っておりませんわよね」
思わずキリリと睨みを効かせる。
暗に個人情報と言うヤツだ。
要らない情報を与えては射ないだろうかな?
「余計な事と言うか。聞かれた内容は好きな男は要るか?とか好みとかだから、当たり障りなく応えておいたから安心して」
どんな当たり障りなのだろう?と考えてしまう。
「後、なんでこんな容姿になったか。かな」
「そうですか……」
聞いた感じてでは確かに当たり障りない内容だ。
「まぁ、昨日までの私達だったら殿下も歯牙にもかけなかっただろうけどね。あぁ。でも、エマは友達認定されていたんだっけ?あの殿下がって思ったけど……成る程ね」
兄はどこか楽し気に笑う。
フウと息を付くと私はムクリと起き上がる。
「殿下っていつもああなのですか?」
兄を見て溜め息交じりにそう聞けば
「今回みたいな強引な事はなかったかな」
と斜め上を見ながらイヴァンは答える。
「強引ってレベルを越えておりますわ」
思わず嘆息しながらそう言うと
「レベルって?」
と兄が問い返して来た。
「あぁ……ええっと……ある一定の水準の事ですわ」
と言う。
こんな時言葉が通じないのはとても不便だと思う瞬間である。
「まぁ。そうだね。今回は常軌を逸した凄さがあったからね。まさかあそこで口付けるとは思わなかったよ」
はぁと溜め息が隣から聞こえた所で
ん?
まさか……
ワナワナとしながら兄を見てしまう。
「まさか最初から見ていましたの?」
そう問い掛けていた。
まさか未遂とは言え、エッチの現場を身内に見られるだなんて……。
「まぁ。うん。そうだね。ごめん。まさか殿下があそこまでするとは思わなかったよ。でも、これでも急いで二階から駆け付けたんだからね」
と言う。
まぁあの状態なら既成事実バリに入れられていたかも……なんせバリバリに固かったし……ある意味助かったよ。
そこだけは兄に感謝だな。
「後、1ヶ月後にある夜会で皆に婚約発表するからって意気込んでいたからね」
サラリと兄は恐ろしい事を言う。
「えっ!1ヶ月後ですか」
まだ王様にも許可貰ってませんよね。
私は頭痛を覚えた。
「衣装を贈りたいから仕立て屋を明日にでも手配するって言っていたから」
そんなエマに兄は申し訳ないという様に要件を伝える。
「衣装ですか……要らないな……」
思わず本音が出てしまう。
きっと、婚約破棄からの断罪へと繋がる入り口なんだよ。
「まぁ。そう言わず貰ってやれよ。ある意味男の独占欲の証なのだから」
独占欲ですって!?
「なら、なお要らない」
半泣きでそう言えば兄は苦笑する。
だって私はモブっ子なのに……そう思いじジッと兄を見てしまう。
だってこれはアンの物語なのだから。
想い出の君と再び出会う為の乙女ゲーム。
そう思うと気になるのは兄とアンの進捗具合である。
「お兄様はアンとはどうなの?」
思った事をそのまま問うていた。
「それこそ要らない世話だな」
と言って頭をくしゃりと撫でられた。
セドリックの時はいっぱいいっぱいだったけど、兄からの包容は心が温まる。
やっぱり兄妹っていいな~と思う瞬間であった。
それに私はの一押しのキャラでもある想い出の君だし。
ウフフフ。
「あっ。そう言えばお兄様。先程私の年齢をわざわざ言ったのは?」
何故なのかと思い聞いて見るとイヴァンはこの上ない笑顔で
「保険だよ」
とだけ言った。
その頃の王宮では
「父上。母上。私セドリック・アイマロンはエマ・マリクと婚約致します。マリク公爵夫妻からの承諾書も頂いております」
そう言うとその親書を侍従を通して父王へと渡す。
「まぁ、マリク公爵家なら申し分ないだろう。確かご令嬢は今16歳だったかな?」
王が確認するかの様に問えば王妃も頷く。
「つきましては1ヶ月後にある王宮の夜会にてこの婚約を発表したいのです」
セドリックが先手先手と打つ。
とても性急な態度に王は半場諦めたような顔になる。
「ふむ。なかなか腰を上げなんだお主がそこまで入れ上げるとはの……まぁ良かろう」
「ありがとうございます」
深々と礼をするセドリック。
「婚姻も出来るだけ早めに、この際白の結婚でも構いませんので最速でお願いしたい」
セドリックの切羽詰まった様な雰囲気に父王は難色を示す。
「罷り成りにもそなたは王太子。各国の要人も招待しなくたはならないし政との調整も必要だ。最短でも5~6カ月は掛かるだろう」
「解っております。ですので最短で」
何処と無く余裕の無いセドリックに父王は更に訝しむ。
「何をそんなに焦っておるんだ?」
当たり前の事を聞かれたのにそんな父王にイライラが募る。
「婚約だけなら何が起きるかわかりませんが、婚姻したのならそう簡単に私のエマに手を出す者もいないでしょう」
正式な婚約者でもないのにセドリックの中では既に「私の」物になっていた。
エマが聞いたら憤慨ものだろうが、国王夫妻は嘆息する。
「それはどうだろう?数百年前に近隣の国で他所の王妃に懸想した挙げ句戦争になったという例もあったからな」
苦言とばかりに国王が例を上げれば
「それは極論です」
セドリックはそう言うと悲痛な顔をした。
いつも余裕のある王太子の意外な一面を目にして何とも心温かくなるものを感じる。
「しかし、昨日もマリク公爵家には出向いていたはずなのにその様な話は聞かなんだが、急にどうしたと言うのだ?」
セドリックの美女好きを知っている父王は疑問を問いかけた。
「実は私も驚いているのですが」
と本日イヴァンに聞いて来た内容を伝えると
「そうであったか。そうなると今度の夜会は慎重に開催する必要があるな」
とぼそりと言う。
「セドリック。今度の夜会は仮面を使用する事とする。うむ。その方が騒ぎが少なかろう」
フムフムと王が思案していると王妃も「確かに」と呟く。
そしてセドリックも、確かにあの絶世の夫婦を見たら夜会や婚約発表処ではないだろうと当たりをつけた。
それだけはご免である。
何が何でも自身の物と公に周知しなければ安心出来ない。
「まぁ。兎に角だ。決してエマ嬢を逃がすではないぞ」
不適な笑みを称えた父王に
「当たり前です」
と笑みを返すセドリック。
この父にしてこの子ありだな……と王妃は深い溜め息をついたのでした。
そして息子が退出した後、二人は一つの手紙を見ていた。
まさに危機一髪。
セドリックが入室して来る寸前に届いた手紙。
「イヴァンからの進言がなかったら危なく本当の事を言っていたな……」
「えぇ、陛下。エマが本当は既に18で成人していて、あの子が幼い日に一目惚れした娘である事を知ったら婚姻までとても待てないと思いますもの。良い時間稼ぎになりますわ」
そう言うと盛大な溜め息をついた。
だって、未来の王妃になる娘が結婚に腹ボテになっていたらスキャンダルですもの。
そう思いギリギリの所でモラルを守る息子に願わずにはいられない。
結婚式まで本当の年齢に気付くな……と。
そして、あの日会った『アリア』が本当は今アリアの妹だと思っていた『エマ』である事実を知られないように……と。
セドリックが兄のイヴァンと内々の話をした後王宮へと戻って行ったが……
婚約者のお見送り?
………
見送りなんて出来る状況かー!!
自室で減なりとしている私の元に兄のイヴァンがやって来る。
「エマ。おめでとうと言うべきか、御愁傷様と言うべきか」
申し訳なさそうにそう言う兄。
本来ならヒロインであるアンが王太子妃になっていたのだ。
それが何処をどう間違ったのか、私にお鉢が回って来たのだ。
もう、おかしいでしょう?
「後者でお願い致しますわ」
気力なくベッドで沈む私に兄は苦笑いする。
「所で、殿下の要件って何でしたの?」
内密の訪問なのだからと問い掛ける。
前触れもなしに急に来たのだ。
余程の用件なのだろう?
自分は忘れていたが、これでも兄は王太子殿下の取り巻きらしいのだから。
って言うか、殿下が何故わざわざ来るの?
この場合兄を呼びつけても良いのでは?
「多分。本当はアンの事を知りたくて来たんだと思うんだけど、実際はエマの事を根掘り葉掘りと聞いて行ったよ。本当に困った殿下だよね」
と何故か他人事の様にイヴァンは言う。
うん。
私の事なんだから兄からしたら他人事。
でもね、私モブだよ。
ヒロインはアンだよ。
何他人事にしているのだろう?
少しは危機意識持って欲しいものだ。
もしかしたら、私が当て馬でこれから乙女ゲームでよくある『婚約破棄からの断罪』になるかもしれないんだから。
それにしても、私の事って何を聞いていったのかしら?
「まさかお兄様……余計な事は仰っておりませんわよね」
思わずキリリと睨みを効かせる。
暗に個人情報と言うヤツだ。
要らない情報を与えては射ないだろうかな?
「余計な事と言うか。聞かれた内容は好きな男は要るか?とか好みとかだから、当たり障りなく応えておいたから安心して」
どんな当たり障りなのだろう?と考えてしまう。
「後、なんでこんな容姿になったか。かな」
「そうですか……」
聞いた感じてでは確かに当たり障りない内容だ。
「まぁ、昨日までの私達だったら殿下も歯牙にもかけなかっただろうけどね。あぁ。でも、エマは友達認定されていたんだっけ?あの殿下がって思ったけど……成る程ね」
兄はどこか楽し気に笑う。
フウと息を付くと私はムクリと起き上がる。
「殿下っていつもああなのですか?」
兄を見て溜め息交じりにそう聞けば
「今回みたいな強引な事はなかったかな」
と斜め上を見ながらイヴァンは答える。
「強引ってレベルを越えておりますわ」
思わず嘆息しながらそう言うと
「レベルって?」
と兄が問い返して来た。
「あぁ……ええっと……ある一定の水準の事ですわ」
と言う。
こんな時言葉が通じないのはとても不便だと思う瞬間である。
「まぁ。そうだね。今回は常軌を逸した凄さがあったからね。まさかあそこで口付けるとは思わなかったよ」
はぁと溜め息が隣から聞こえた所で
ん?
まさか……
ワナワナとしながら兄を見てしまう。
「まさか最初から見ていましたの?」
そう問い掛けていた。
まさか未遂とは言え、エッチの現場を身内に見られるだなんて……。
「まぁ。うん。そうだね。ごめん。まさか殿下があそこまでするとは思わなかったよ。でも、これでも急いで二階から駆け付けたんだからね」
と言う。
まぁあの状態なら既成事実バリに入れられていたかも……なんせバリバリに固かったし……ある意味助かったよ。
そこだけは兄に感謝だな。
「後、1ヶ月後にある夜会で皆に婚約発表するからって意気込んでいたからね」
サラリと兄は恐ろしい事を言う。
「えっ!1ヶ月後ですか」
まだ王様にも許可貰ってませんよね。
私は頭痛を覚えた。
「衣装を贈りたいから仕立て屋を明日にでも手配するって言っていたから」
そんなエマに兄は申し訳ないという様に要件を伝える。
「衣装ですか……要らないな……」
思わず本音が出てしまう。
きっと、婚約破棄からの断罪へと繋がる入り口なんだよ。
「まぁ。そう言わず貰ってやれよ。ある意味男の独占欲の証なのだから」
独占欲ですって!?
「なら、なお要らない」
半泣きでそう言えば兄は苦笑する。
だって私はモブっ子なのに……そう思いじジッと兄を見てしまう。
だってこれはアンの物語なのだから。
想い出の君と再び出会う為の乙女ゲーム。
そう思うと気になるのは兄とアンの進捗具合である。
「お兄様はアンとはどうなの?」
思った事をそのまま問うていた。
「それこそ要らない世話だな」
と言って頭をくしゃりと撫でられた。
セドリックの時はいっぱいいっぱいだったけど、兄からの包容は心が温まる。
やっぱり兄妹っていいな~と思う瞬間であった。
それに私はの一押しのキャラでもある想い出の君だし。
ウフフフ。
「あっ。そう言えばお兄様。先程私の年齢をわざわざ言ったのは?」
何故なのかと思い聞いて見るとイヴァンはこの上ない笑顔で
「保険だよ」
とだけ言った。
その頃の王宮では
「父上。母上。私セドリック・アイマロンはエマ・マリクと婚約致します。マリク公爵夫妻からの承諾書も頂いております」
そう言うとその親書を侍従を通して父王へと渡す。
「まぁ、マリク公爵家なら申し分ないだろう。確かご令嬢は今16歳だったかな?」
王が確認するかの様に問えば王妃も頷く。
「つきましては1ヶ月後にある王宮の夜会にてこの婚約を発表したいのです」
セドリックが先手先手と打つ。
とても性急な態度に王は半場諦めたような顔になる。
「ふむ。なかなか腰を上げなんだお主がそこまで入れ上げるとはの……まぁ良かろう」
「ありがとうございます」
深々と礼をするセドリック。
「婚姻も出来るだけ早めに、この際白の結婚でも構いませんので最速でお願いしたい」
セドリックの切羽詰まった様な雰囲気に父王は難色を示す。
「罷り成りにもそなたは王太子。各国の要人も招待しなくたはならないし政との調整も必要だ。最短でも5~6カ月は掛かるだろう」
「解っております。ですので最短で」
何処と無く余裕の無いセドリックに父王は更に訝しむ。
「何をそんなに焦っておるんだ?」
当たり前の事を聞かれたのにそんな父王にイライラが募る。
「婚約だけなら何が起きるかわかりませんが、婚姻したのならそう簡単に私のエマに手を出す者もいないでしょう」
正式な婚約者でもないのにセドリックの中では既に「私の」物になっていた。
エマが聞いたら憤慨ものだろうが、国王夫妻は嘆息する。
「それはどうだろう?数百年前に近隣の国で他所の王妃に懸想した挙げ句戦争になったという例もあったからな」
苦言とばかりに国王が例を上げれば
「それは極論です」
セドリックはそう言うと悲痛な顔をした。
いつも余裕のある王太子の意外な一面を目にして何とも心温かくなるものを感じる。
「しかし、昨日もマリク公爵家には出向いていたはずなのにその様な話は聞かなんだが、急にどうしたと言うのだ?」
セドリックの美女好きを知っている父王は疑問を問いかけた。
「実は私も驚いているのですが」
と本日イヴァンに聞いて来た内容を伝えると
「そうであったか。そうなると今度の夜会は慎重に開催する必要があるな」
とぼそりと言う。
「セドリック。今度の夜会は仮面を使用する事とする。うむ。その方が騒ぎが少なかろう」
フムフムと王が思案していると王妃も「確かに」と呟く。
そしてセドリックも、確かにあの絶世の夫婦を見たら夜会や婚約発表処ではないだろうと当たりをつけた。
それだけはご免である。
何が何でも自身の物と公に周知しなければ安心出来ない。
「まぁ。兎に角だ。決してエマ嬢を逃がすではないぞ」
不適な笑みを称えた父王に
「当たり前です」
と笑みを返すセドリック。
この父にしてこの子ありだな……と王妃は深い溜め息をついたのでした。
そして息子が退出した後、二人は一つの手紙を見ていた。
まさに危機一髪。
セドリックが入室して来る寸前に届いた手紙。
「イヴァンからの進言がなかったら危なく本当の事を言っていたな……」
「えぇ、陛下。エマが本当は既に18で成人していて、あの子が幼い日に一目惚れした娘である事を知ったら婚姻までとても待てないと思いますもの。良い時間稼ぎになりますわ」
そう言うと盛大な溜め息をついた。
だって、未来の王妃になる娘が結婚に腹ボテになっていたらスキャンダルですもの。
そう思いギリギリの所でモラルを守る息子に願わずにはいられない。
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