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アンとイヴァンの婚約6
あの会食から早2週間。
私とアンはライアン様の邸の庭でキャサリンとライアン様の4人でお茶をしていた。
何故なら、結婚式の準備等を優先した為に肝心のキャサリンとアンの交遊の場を設けていなかったからだ。
そんな私達の初めてのお茶会が何故ライアン様の邸か?と言うと、我が家は今結婚式ムード一色で殺気立っているからで、かと言ってキャサリンの邸では前回の変態兄達の事もあり、セドリックの計らいでライアン様の邸での会合となったのだ。
勿論、私とアンが隣に並び私の向かいにキャサリン、アンの向かいにライアン様と言う構図だ。
「ライアン様、お久し振りでごさいます。この度はキャサリン様とのご婚約おめでとうございます」
私はそう言うと一礼した。
「ありがとう」
ライアン様はにこりと微笑む。
「でも、まだ発表はしていないから内緒でお願いするよ」
そう言いライアン様は軽くウインクしてくる。
ちょっとチャラくない?
あれ?
ライアン様ってこんな感じだったかしら?
そう思いキャサリンを見やると何処か落ち着かない様でソワソワとしている。
何だろう?
照れ?
かな?
「それよりもアン嬢。イヴァンとの婚約おめでとう。先日陛下との謁見も済ませて晴れて貴族令嬢となったね」
ライアン様が自身の事の様に喜ぶ姿に『あれ?』と思ってしまう。
「まぁ、この件に関してはセドリックが方々走り回った様だから後で礼を言っておくと良いかもしれないね」
ライアン様はアンに優しく話し掛けて来る。
なんかその様子がちょっと引っ掛かりキャサリンを見ると思いっきり目が合う。
そう言えばキャサリンとライアン様が二人揃っているのを今日初めて見た事に少し驚きがある。
だって、セドリックルートでは私を含めたこのメンバーはしょっちゅう遭遇するはず、だからだ。(主にファーストシーズンでは)
あれ?
そう言えば社交界デビューしてからライアン様と直接お話するのって初めてじゃないかしら?
セドリックの取り巻きである為に兄経由で何度か会ってはいるけど、直接会話をした事なんてなかったな。
これもゲームとの齟齬?なのだろうが、そんな事を感じさせない位ライアン様は砕けた態度をとっている。
「今日はちょっと趣向を凝らした飲み物を用意したんだ」
そう言うとライアン様は手づからポットを持ちカップへ飲み物を注ぐ。
黒い液体に前世で馴染んだコーヒーの香りが立ちほこる。
「懐かしいですね。コーヒーなんて此方では見たこともありませんでした」
アンが嬉しそうにカップから立つ匂いを嗅ぐ。
「「えっ」」
私とキャサリンの驚きの声が重なる。
そんな三人の様子を楽し気にライアン様が見ていた。
「まさか……」
「アンも転生者ですの?」
私とキャサリンが同時に言葉を紡ぐ。
当のアンはきょとんととして此方を見ていた。
「えっと……すみません。はい。その通りです」
アンが申し訳なさそうに言うとキャサリンが思いっきり食いついて来る。
「何処までご存知?」
身を乗り出して聞く姿にちょっと引いてしまっているアン。
「あ……あの……一応セカンドシーズンの内容までは知っています」
「そうなのですの……」
ストンとキャサリンが席に着くと思いっきり頭を抱えた。
「あの……内容を知っているだけで、ゲーム事態はそれほど知らないんです。元々アニメを見てやってみようかな~と初めた所でしたので……」
「「えっ?」」
「アニメの方は最終回まで見れなくってとても残念でしたが……」
アンがゴニョゴニョと続けた言葉に私達二人は思いっきり食い付いてしまった。
「「アニメ化してましたの?」」
物凄い勢いでアンに詰め寄る。
「は……はい。ファーストシーズンとセカンドシーズンの内容ですが……あの……でも、18禁ではなく15禁位の内容でしたけど……」
あんなシーンやこんなシーンが動画で見れるなんて……羨ましすぎる。
挙げ句のフルボイスだし……。
本当に羨ましい。
ふとキャサリンを見れば「見たかった~」と地団駄を踏んでいる始末。
あれ?
あんな姿ライアン様に見られて大丈夫なのかしら?
そう思いライアン様の方を見るも、何故か笑いをこらえている様子。
案外上手くいっている様だ。
そう思いほっとしたのも束の間。
アンが怪訝そうにライアン様を見ている。
「あの……もしや、ライアン様も転生者なのでしょうか?」
今日最大級の爆弾が来たーっ。
私とアンはライアン様の邸の庭でキャサリンとライアン様の4人でお茶をしていた。
何故なら、結婚式の準備等を優先した為に肝心のキャサリンとアンの交遊の場を設けていなかったからだ。
そんな私達の初めてのお茶会が何故ライアン様の邸か?と言うと、我が家は今結婚式ムード一色で殺気立っているからで、かと言ってキャサリンの邸では前回の変態兄達の事もあり、セドリックの計らいでライアン様の邸での会合となったのだ。
勿論、私とアンが隣に並び私の向かいにキャサリン、アンの向かいにライアン様と言う構図だ。
「ライアン様、お久し振りでごさいます。この度はキャサリン様とのご婚約おめでとうございます」
私はそう言うと一礼した。
「ありがとう」
ライアン様はにこりと微笑む。
「でも、まだ発表はしていないから内緒でお願いするよ」
そう言いライアン様は軽くウインクしてくる。
ちょっとチャラくない?
あれ?
ライアン様ってこんな感じだったかしら?
そう思いキャサリンを見やると何処か落ち着かない様でソワソワとしている。
何だろう?
照れ?
かな?
「それよりもアン嬢。イヴァンとの婚約おめでとう。先日陛下との謁見も済ませて晴れて貴族令嬢となったね」
ライアン様が自身の事の様に喜ぶ姿に『あれ?』と思ってしまう。
「まぁ、この件に関してはセドリックが方々走り回った様だから後で礼を言っておくと良いかもしれないね」
ライアン様はアンに優しく話し掛けて来る。
なんかその様子がちょっと引っ掛かりキャサリンを見ると思いっきり目が合う。
そう言えばキャサリンとライアン様が二人揃っているのを今日初めて見た事に少し驚きがある。
だって、セドリックルートでは私を含めたこのメンバーはしょっちゅう遭遇するはず、だからだ。(主にファーストシーズンでは)
あれ?
そう言えば社交界デビューしてからライアン様と直接お話するのって初めてじゃないかしら?
セドリックの取り巻きである為に兄経由で何度か会ってはいるけど、直接会話をした事なんてなかったな。
これもゲームとの齟齬?なのだろうが、そんな事を感じさせない位ライアン様は砕けた態度をとっている。
「今日はちょっと趣向を凝らした飲み物を用意したんだ」
そう言うとライアン様は手づからポットを持ちカップへ飲み物を注ぐ。
黒い液体に前世で馴染んだコーヒーの香りが立ちほこる。
「懐かしいですね。コーヒーなんて此方では見たこともありませんでした」
アンが嬉しそうにカップから立つ匂いを嗅ぐ。
「「えっ」」
私とキャサリンの驚きの声が重なる。
そんな三人の様子を楽し気にライアン様が見ていた。
「まさか……」
「アンも転生者ですの?」
私とキャサリンが同時に言葉を紡ぐ。
当のアンはきょとんととして此方を見ていた。
「えっと……すみません。はい。その通りです」
アンが申し訳なさそうに言うとキャサリンが思いっきり食いついて来る。
「何処までご存知?」
身を乗り出して聞く姿にちょっと引いてしまっているアン。
「あ……あの……一応セカンドシーズンの内容までは知っています」
「そうなのですの……」
ストンとキャサリンが席に着くと思いっきり頭を抱えた。
「あの……内容を知っているだけで、ゲーム事態はそれほど知らないんです。元々アニメを見てやってみようかな~と初めた所でしたので……」
「「えっ?」」
「アニメの方は最終回まで見れなくってとても残念でしたが……」
アンがゴニョゴニョと続けた言葉に私達二人は思いっきり食い付いてしまった。
「「アニメ化してましたの?」」
物凄い勢いでアンに詰め寄る。
「は……はい。ファーストシーズンとセカンドシーズンの内容ですが……あの……でも、18禁ではなく15禁位の内容でしたけど……」
あんなシーンやこんなシーンが動画で見れるなんて……羨ましすぎる。
挙げ句のフルボイスだし……。
本当に羨ましい。
ふとキャサリンを見れば「見たかった~」と地団駄を踏んでいる始末。
あれ?
あんな姿ライアン様に見られて大丈夫なのかしら?
そう思いライアン様の方を見るも、何故か笑いをこらえている様子。
案外上手くいっている様だ。
そう思いほっとしたのも束の間。
アンが怪訝そうにライアン様を見ている。
「あの……もしや、ライアン様も転生者なのでしょうか?」
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