[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
353 / 1,153
ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 二人のバスルーム

しおりを挟む
おいおいおい。マジか?

は?

嘘だろ?

俺は動揺を隠せずに居た。

待て待て、他の家族が入ってるって線もあるだろ?

しかし。

俺は記憶の糸を手繰り寄せた。

『土曜日はお母さんは仕事、レンはボーイスカウトのキャンプに行ってるから誰も居ないの。気兼ねしないで遊びに来てね』

そんな事を言っていたような気もするが─────

俺は首を振った。

勝手に家に上がり込む訳にはいかないだろ?

もう少ししたら夢野が風呂から出てくる筈だ。

それまで待つしかない。

俺はスマホの時計を見た。

少し早めに来たつもりだったが、待ち合わせの時間ジャストになっていた。

夢野も俺が来るのは知ってる筈なんだからそろそろ出てくるだろう。

俺は少し玄関で待つ事にした。

とりあえず周囲を見回してみる。

テレビとかでよく見るモデルハウスのようなオシャレで生活感のない家だ。

至る所に花や置物が飾られており、いかにも夢野の家らしい可愛らしい印象がした。

南仏風?カフェ風インテリアとでもいうんだろうか?

俺ん家とは大違いな住まいにビビってしまう。

下駄箱の上にはナチュラルウッドのフォトフレームが飾られている。

全ての小物がもうオシャレ過ぎる。

俺は何気なくその写真に視線を移した。

家族写真か?

フォトフレームの中で微笑んでいたのは夢野くるみと弟、その両親だった。

幸せそうな家族の写真。

俺には一生縁のない世界。

少し羨ましく思いながらも俺は意識を水音に向けた。

シャワーの音は止まない。

風呂にしてはタイミングがおかし過ぎる?

まさかとは思うが。

俺のこと、風呂で待ってるとかそんな事はないよな?

心臓がドクリと音を立てる。

いやいやいや……

俺は首を振った。

考えすぎだっての。

夢野はそんなキャラじゃねぇし、俺だってそうだ。

だが。

再三の呼びかけにも応答がなく、誰も出てこない。

こういう場合ってどうすりゃいいんだ?

「おーい!夢野?」

俺だけど、と強めのトーンで声を掛けるがやはり応答はない。

来いって事なのか?

マジでそう思ってる?

嘘だろ?

そんな馬鹿な。

俺は自問自答しつつも玄関で靴を脱いだ。

「おーい。夢野?お邪魔させてもらうぜー?」

声を掛けながら廊下を歩く。

廊下の先にはキッチンがあり、テーブルには小麦粉や卵、缶切りで開けたばかりの桃缶が置いてあった。

なんだ、ちゃんと準備しててくれてるんじゃん。

少しホッとした俺は夢野に声を掛ける。

「夢野ー?何処に居るんだよ?」

何かこぼしたりしたのか?と言いながら歩いていく。

聞こえる水音が大きくなっていく。

俺はバスルームの前で足を止めた。

夢野はここに居るのか?

「なあ、夢野、いい加減返事してくれよ」

俺の呼びかけに応答はなかった。

焦らされてる?

やっぱり揶揄われてるのか?

どうすればいいか分からず、俺はドアをノックした。

「なあ夢野?」

俺がこの時間にここに来ることって知ってた訳じゃん?

じゃあもうコレって“開けろ”って意味なのか?

いいのか?

本当にそれでいいのか?

グルグルと自問自答しつつ俺はバスルームのドアに手を掛けた。

脱衣所に足を踏み入れる。

その向こう、すりガラスの中の浴室に人影は見えない。

え?

無人?

シャワー浴びてるんじゃねぇのか?

俺は恐る恐る浴室のドアを開けた。

どうなってんの?

悪質なドッキリ?

童貞の俺の純情を弄んでるのか?

「………夢……野?」

目に飛び込んで来たのは予想外の光景だった。

バスタブの中、服を着たまま横たわる人物。









浴室内は真っ赤に染まっていた。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

M性に目覚めた若かりしころの思い出 その2

kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、終活的に少しづつ綴らせていただいてます。 荒れていた地域での、高校時代の体験になります。このような、古き良き(?)時代があったことを、理解いただけましたらうれしいです。 一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...