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19話 大丈夫かな
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「えっと……バージル、エルヴィンさんも事情があるんだし、少しくらいお休みにしてもいいんじゃないかな」
睨み合う2人を落ち着かせるように、タツミがバージルに微笑みかける。
「ほら、契約を結んだと言っても、四六時中オレと一緒に居ないといけないわけでもないしさ」
つとめて明るく振る舞うタツミの言葉にバージルは顔を顰めた。
「救世主様にそんな能天気に居られたら困る。魔力汚染が始まって20年、呑気な事を言ってる余裕は無い。さらにまだ護衛の数が足りてないこの時点で休暇なんてやれるわけねぇだろ」
「護衛の数……って、契約してくれたみんなのこと?」
「ここに集まったのは確かに優秀と言われている人材だ。ただ、それだけじゃ足りない。結局俺たちはただの『人間』だからな。……ソイツ以外は」
じろりとバージルに見つめられ、エルヴィンは押し黙る。
半魔だからと後ろ指をさされた経験は少なくない。ただ、バージルの言葉にはエルヴィンを侮蔑するような意図は無いように思えた。
「殿下。今の言い方ですと、まるで人間以外の力を借りようとしていると聞こえましたが」
「その通りだ。俺達はまず『聖なる森』に向かう。そこでエルフ族から1人眷属を出させるつもりだ。……そもそも、招集はかけていたんだが、アイツらが大人しく従う訳がなかった」
バージルの言葉に、タツミ以外の全員に緊張が走った。
『聖なる森』とは、エルフ族の住まう森。
そこは王国内とはいえ、人間のルールは通用しない。
エルフ族は精霊の力を借りることができ、魔力とは異なるその力は人間には真似が出来ない事を簡単にやってのける。
身体能力も高く、確かにエルフ族が眷属に加われば心強い。
ただし、エルフ族は人間を卑下し、仲間とは考えない。
そんなエルフ族と人間は付かず離れずをずっと維持して来ていた。
「エルフ族から一人引き込めたら少しの休暇は許可しよう。それまではお前は唯一の『人外』だ。エルフ族との交渉でもお前には活躍してもらうからな」
◇◇◇
「ねぇ、ルーカス様ってもう来ないの?」
「うーん、どうかなぁ……」
それはルーカスがエルヴィンを迎えに来た日から、幾度となくアンに寄せられた声だった。
「(流石ゲーム1のモテ男……あんな短時間で何人の女性のハートを掴んだんだか)」
ルーカスがアンを尋ねて来たことは瞬く間に広がった。さらにその後は自宅に通したとなれば親しい間柄と思われても仕方がない。
「ねぇ、ルーカス様って恋人はいるの?」
「エルヴィンがお世話になってたみたいだけど、私はあの日初めて会っただけで詳しくは知らないんだ」
「そっか。じゃあ今度、エルヴィンくんに聞いておいてくれない?」
「あはは……まぁ、聞くだけなら」
「ありがとうっ!」
じゃあ、と軽やかに手を振って離れた彼女は村一番の美少女と名高かった。実際にパッチリとした目と長いまつ毛、艶やかで綺麗な長い髪に華奢な身体。そして何より愛嬌のある可愛らしい笑顔。
自分とは明らかに違うその姿がどこか「妹」の姿と重なった。
「(物凄いモテるのも分かる……女の私から見ても可愛いもん……でも、ルーカスとは『絶対にない』んだよね、可哀想だけど)」
なんたってここは、BLゲームの世界なのだから。
アンは仕事後の少し気だるい身体で家路につく。
ルーカスが現れたあの日から、あっという間に1ヶ月が経とうとしていた。
その間、エルヴィンは一度もアンに顔を見せに来てない。
「(まぁ、無事タツミと合流できたなら王宮で一緒に暮らしてるはず。王都からここまでは結構あるし。それに順調に進んでるなら、まずは聖なる森に向かってる頃……当分こっちには来ないだろうな)」
アンは住み慣れた家に帰ると簡単に1人分のご飯を作ってから寝室に向かった。
ベッドのそばに置いたチェストの真ん中の引き出し。
普段は下着を収納しているその奥に、アンの秘密があった。
「エルヴィンが暫く来ないと思うと気が楽だわ……エロ本じゃあるまいにとは思うけど」
アンはその奥から何冊かのノートを取り出し、リビングテーブルにつく。
そして自分で用意した食事を食べながら、そのノートをぱらりとめくっていく。
「転生系って結構記憶無くなるのが鉄板だけど……単純な記憶力の問題以外では今のところ忘れてなさそうかな」
そのノートには、アンの覚えている限りのBLゲーム『愛の華』の情報が書かれている。
アンがこの世界で目を覚まして、まず初めにやった事。それが記憶をノートに書き写すことだった。
原作からどんどん変化していくエルヴィンに真っ青になりながら確認した回数は数え切れない。
それでも、何とかゲーム本編の時間軸と展開にたどり着いたのだ。
「エルヴィン、かなり変わっちゃったけど……大丈夫だったかな」
深いため息とともにノートをめくる。
エルヴィンの姿も、性格も異なる上、ルーカスとの個人的な繋がりがあることまで原作とは違う。
それがどう転ぶのか、アンには想像もできなかった。
「一個人の感想としては陽キャ・エルヴィンもかなりアリなんだけど……こっちのエルタツちゃんも絶対かわいい……」
エルヴィンがタツミに惹かれたきっかけは沢山あるが、その中でも『エルヴィンを同じ人間』として認めたことが大きな出来事になってくる。
アンはエルヴィンと出会って10年、そこだけには立ち入らないよう、徹底して『エルヴィンは半魔である』という扱いを変えずに来た。
それはタツミの役割だから。
「(他のルートになったとしても……エルヴィンがタツミに恋しないと、この世界は滅びるんですけど……)」
それだけは嫌だと、アンはまたため息をつく。
エルヴィンの『魔王の子』という秘められた出自によって、エルヴィンには他のキャラにはない役割がある。
エルヴィンの恋心が世界を救う鍵になるのだ。
エルヴィンにはタツミに恋をして貰わないと困る。
それに、どうせ恋をするなら……推しの恋心は報われて欲しい。
「大丈夫だといいんだけど……」
睨み合う2人を落ち着かせるように、タツミがバージルに微笑みかける。
「ほら、契約を結んだと言っても、四六時中オレと一緒に居ないといけないわけでもないしさ」
つとめて明るく振る舞うタツミの言葉にバージルは顔を顰めた。
「救世主様にそんな能天気に居られたら困る。魔力汚染が始まって20年、呑気な事を言ってる余裕は無い。さらにまだ護衛の数が足りてないこの時点で休暇なんてやれるわけねぇだろ」
「護衛の数……って、契約してくれたみんなのこと?」
「ここに集まったのは確かに優秀と言われている人材だ。ただ、それだけじゃ足りない。結局俺たちはただの『人間』だからな。……ソイツ以外は」
じろりとバージルに見つめられ、エルヴィンは押し黙る。
半魔だからと後ろ指をさされた経験は少なくない。ただ、バージルの言葉にはエルヴィンを侮蔑するような意図は無いように思えた。
「殿下。今の言い方ですと、まるで人間以外の力を借りようとしていると聞こえましたが」
「その通りだ。俺達はまず『聖なる森』に向かう。そこでエルフ族から1人眷属を出させるつもりだ。……そもそも、招集はかけていたんだが、アイツらが大人しく従う訳がなかった」
バージルの言葉に、タツミ以外の全員に緊張が走った。
『聖なる森』とは、エルフ族の住まう森。
そこは王国内とはいえ、人間のルールは通用しない。
エルフ族は精霊の力を借りることができ、魔力とは異なるその力は人間には真似が出来ない事を簡単にやってのける。
身体能力も高く、確かにエルフ族が眷属に加われば心強い。
ただし、エルフ族は人間を卑下し、仲間とは考えない。
そんなエルフ族と人間は付かず離れずをずっと維持して来ていた。
「エルフ族から一人引き込めたら少しの休暇は許可しよう。それまではお前は唯一の『人外』だ。エルフ族との交渉でもお前には活躍してもらうからな」
◇◇◇
「ねぇ、ルーカス様ってもう来ないの?」
「うーん、どうかなぁ……」
それはルーカスがエルヴィンを迎えに来た日から、幾度となくアンに寄せられた声だった。
「(流石ゲーム1のモテ男……あんな短時間で何人の女性のハートを掴んだんだか)」
ルーカスがアンを尋ねて来たことは瞬く間に広がった。さらにその後は自宅に通したとなれば親しい間柄と思われても仕方がない。
「ねぇ、ルーカス様って恋人はいるの?」
「エルヴィンがお世話になってたみたいだけど、私はあの日初めて会っただけで詳しくは知らないんだ」
「そっか。じゃあ今度、エルヴィンくんに聞いておいてくれない?」
「あはは……まぁ、聞くだけなら」
「ありがとうっ!」
じゃあ、と軽やかに手を振って離れた彼女は村一番の美少女と名高かった。実際にパッチリとした目と長いまつ毛、艶やかで綺麗な長い髪に華奢な身体。そして何より愛嬌のある可愛らしい笑顔。
自分とは明らかに違うその姿がどこか「妹」の姿と重なった。
「(物凄いモテるのも分かる……女の私から見ても可愛いもん……でも、ルーカスとは『絶対にない』んだよね、可哀想だけど)」
なんたってここは、BLゲームの世界なのだから。
アンは仕事後の少し気だるい身体で家路につく。
ルーカスが現れたあの日から、あっという間に1ヶ月が経とうとしていた。
その間、エルヴィンは一度もアンに顔を見せに来てない。
「(まぁ、無事タツミと合流できたなら王宮で一緒に暮らしてるはず。王都からここまでは結構あるし。それに順調に進んでるなら、まずは聖なる森に向かってる頃……当分こっちには来ないだろうな)」
アンは住み慣れた家に帰ると簡単に1人分のご飯を作ってから寝室に向かった。
ベッドのそばに置いたチェストの真ん中の引き出し。
普段は下着を収納しているその奥に、アンの秘密があった。
「エルヴィンが暫く来ないと思うと気が楽だわ……エロ本じゃあるまいにとは思うけど」
アンはその奥から何冊かのノートを取り出し、リビングテーブルにつく。
そして自分で用意した食事を食べながら、そのノートをぱらりとめくっていく。
「転生系って結構記憶無くなるのが鉄板だけど……単純な記憶力の問題以外では今のところ忘れてなさそうかな」
そのノートには、アンの覚えている限りのBLゲーム『愛の華』の情報が書かれている。
アンがこの世界で目を覚まして、まず初めにやった事。それが記憶をノートに書き写すことだった。
原作からどんどん変化していくエルヴィンに真っ青になりながら確認した回数は数え切れない。
それでも、何とかゲーム本編の時間軸と展開にたどり着いたのだ。
「エルヴィン、かなり変わっちゃったけど……大丈夫だったかな」
深いため息とともにノートをめくる。
エルヴィンの姿も、性格も異なる上、ルーカスとの個人的な繋がりがあることまで原作とは違う。
それがどう転ぶのか、アンには想像もできなかった。
「一個人の感想としては陽キャ・エルヴィンもかなりアリなんだけど……こっちのエルタツちゃんも絶対かわいい……」
エルヴィンがタツミに惹かれたきっかけは沢山あるが、その中でも『エルヴィンを同じ人間』として認めたことが大きな出来事になってくる。
アンはエルヴィンと出会って10年、そこだけには立ち入らないよう、徹底して『エルヴィンは半魔である』という扱いを変えずに来た。
それはタツミの役割だから。
「(他のルートになったとしても……エルヴィンがタツミに恋しないと、この世界は滅びるんですけど……)」
それだけは嫌だと、アンはまたため息をつく。
エルヴィンの『魔王の子』という秘められた出自によって、エルヴィンには他のキャラにはない役割がある。
エルヴィンの恋心が世界を救う鍵になるのだ。
エルヴィンにはタツミに恋をして貰わないと困る。
それに、どうせ恋をするなら……推しの恋心は報われて欲しい。
「大丈夫だといいんだけど……」
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