1 / 1
ちえみちゃん耳舐めたら泣いちゃった事件
しおりを挟む
「ちえみちゃん、耳なめたら泣いちゃった事件」
僕はこう見えても女性には奥手だ。
いや、今はそうでもないか。若い頃は大変シャイボーイであった。キスとかエッチとか、他の友達より遅かったのではと思う。
その男が初キッスに挑んだ話である。
*
当時同じ高校の同学年(違うクラス)だった女の子と付き合っていた。僕にとっては憧れていた女子だった。まあ、それまで数人お付き合いした事があるものの、手を握る、抱きしめる、までしか出来なかった。
つまり、、、最初の関門、「キッス」がどうしても出来なかったのだ。「さあ、どうぞ」ってくらいの女子からのモーションにも対応できなかった事が未だに悔やまれる。
そして、その彼女とは結構長く付き合っていて、その頃の自分の中ではもうそろそろ、と言うタイミングだったと思う。
当時の僕(いや、多分若い男子は全員)は、ホットドッグプレスと言う雑誌を読んで、如何に事を進めるかを熱心に勉強・研究していた。
まだキスもした事ないのに、「どうやってベッドに持ち込むか特集」みたいなのを熱心に読み、男友達を相手に練習すると言うほどのバカさ加減。かなりのアホだ。
でも男子なら多分理解してくれるだろう。でも今時の子は違うのかな。ネットでお勉強、ってよりおかずもいっぱいあるから済んでしまったりするのかな。
*
その彼女と、いよいよだ、と言う「勝負」デートの日。江の島の海岸沿いのレストランでコースで席を予約。入念にイメージトレーニング。
コースは幾らだか忘れてしまったが、料理長が来て、料理の説明をしてくれて、良く覚えていない。最後に料理長に、
「お勉強させて頂きました」
みたいな事を言われて、僕は意味が分からず「??」と言う顔をしていると、彼女は「ありがとうございました」って事よ、と僕に教えてくれた。
ガキのくせに随分奮発したものだが、実態がついて行けずのぎこちなさ。
*
食事の後に、浜辺に出た。日はどっぷり暮れていた。暗い浜辺の二人はそのままシーンに入って行った。
季節は多分初秋だった気がする。それほど寒くなく、丁度いい風が吹いていた。浜辺に出た二人はちょっと開放的な気分になる。二人だけだ。
そこで今までの勉強の実践の時だ、、、、。
①(まずは、手を握る)
「ホットドッグプレス」の「どう女の子を口説くか」その1である。
僕はその通り手を握った。それはとても自然だった。
②(ひざまずく)
そして僕は彼女の前にひざまずいた。彼女はちょっと驚いた様である。
③(彼女の手の平の手首にキスをする)
誰も居ない砂浜で、男がひざまずき、女性の手首にキスをする姿。カッコいい。そう思っていた。
④(立ち上がり彼女を抱きしめる)
OK. 良い感じだ。
⑤(彼女の額にまずキス)
完璧だ。
⑥(そのまま彼女の唇にゆっくり自分の唇を移す)
しかし、ここで予想外の事が起こる。彼女が唇を許してくれないのだ。きっと彼女もキスは初めてなのだろう。小さく、ちょっと首を横に振る。どうも無理な様だ。
ここで、僕は仕方なくそれをスキップして、次の段階に移った。
⑦(キスの唇をゆっくりと耳に移動する)
あくまで、ホットドッグプレスのマニュアル通りに行動。あれだけイメトレしているので、今さら変える事はできない。
⑧(耳たぶを噛む。耳の穴に舌を入れる)
ここで僕に抱きしめられていて、全く動けない彼女は僕の腕の中で「しくしく・・・」と泣き出した。
(・・・・えっ!何で??)。
⑨(次は胸に手を伸ばし・・・)
それどころではない。何故だ!?彼女は泣いている!俺なんか悪い事したか?
純情な彼女の気持ちを全く分かっていなかった。キスもしたことがないのに、いきなり耳を舐められたのだ。。。
*
その後どう彼女をなだめたかは覚えていないが、全くマニュアル通りに行かなかったと言うより、単にマニュアルを信じ、その通りにやった僕のバカさ加減。学校の勉強はちゃんとやって来たつもりだが、そっちの方のお勉強は、こうやって学ぶのですね。
そうやって若い頃積んだ経験が今活かせてるのかなぁ。。。てか、若い頃と違って、そもそもそのチャンスが無い。あれば頑張るのになぁ。。。
(了)
僕はこう見えても女性には奥手だ。
いや、今はそうでもないか。若い頃は大変シャイボーイであった。キスとかエッチとか、他の友達より遅かったのではと思う。
その男が初キッスに挑んだ話である。
*
当時同じ高校の同学年(違うクラス)だった女の子と付き合っていた。僕にとっては憧れていた女子だった。まあ、それまで数人お付き合いした事があるものの、手を握る、抱きしめる、までしか出来なかった。
つまり、、、最初の関門、「キッス」がどうしても出来なかったのだ。「さあ、どうぞ」ってくらいの女子からのモーションにも対応できなかった事が未だに悔やまれる。
そして、その彼女とは結構長く付き合っていて、その頃の自分の中ではもうそろそろ、と言うタイミングだったと思う。
当時の僕(いや、多分若い男子は全員)は、ホットドッグプレスと言う雑誌を読んで、如何に事を進めるかを熱心に勉強・研究していた。
まだキスもした事ないのに、「どうやってベッドに持ち込むか特集」みたいなのを熱心に読み、男友達を相手に練習すると言うほどのバカさ加減。かなりのアホだ。
でも男子なら多分理解してくれるだろう。でも今時の子は違うのかな。ネットでお勉強、ってよりおかずもいっぱいあるから済んでしまったりするのかな。
*
その彼女と、いよいよだ、と言う「勝負」デートの日。江の島の海岸沿いのレストランでコースで席を予約。入念にイメージトレーニング。
コースは幾らだか忘れてしまったが、料理長が来て、料理の説明をしてくれて、良く覚えていない。最後に料理長に、
「お勉強させて頂きました」
みたいな事を言われて、僕は意味が分からず「??」と言う顔をしていると、彼女は「ありがとうございました」って事よ、と僕に教えてくれた。
ガキのくせに随分奮発したものだが、実態がついて行けずのぎこちなさ。
*
食事の後に、浜辺に出た。日はどっぷり暮れていた。暗い浜辺の二人はそのままシーンに入って行った。
季節は多分初秋だった気がする。それほど寒くなく、丁度いい風が吹いていた。浜辺に出た二人はちょっと開放的な気分になる。二人だけだ。
そこで今までの勉強の実践の時だ、、、、。
①(まずは、手を握る)
「ホットドッグプレス」の「どう女の子を口説くか」その1である。
僕はその通り手を握った。それはとても自然だった。
②(ひざまずく)
そして僕は彼女の前にひざまずいた。彼女はちょっと驚いた様である。
③(彼女の手の平の手首にキスをする)
誰も居ない砂浜で、男がひざまずき、女性の手首にキスをする姿。カッコいい。そう思っていた。
④(立ち上がり彼女を抱きしめる)
OK. 良い感じだ。
⑤(彼女の額にまずキス)
完璧だ。
⑥(そのまま彼女の唇にゆっくり自分の唇を移す)
しかし、ここで予想外の事が起こる。彼女が唇を許してくれないのだ。きっと彼女もキスは初めてなのだろう。小さく、ちょっと首を横に振る。どうも無理な様だ。
ここで、僕は仕方なくそれをスキップして、次の段階に移った。
⑦(キスの唇をゆっくりと耳に移動する)
あくまで、ホットドッグプレスのマニュアル通りに行動。あれだけイメトレしているので、今さら変える事はできない。
⑧(耳たぶを噛む。耳の穴に舌を入れる)
ここで僕に抱きしめられていて、全く動けない彼女は僕の腕の中で「しくしく・・・」と泣き出した。
(・・・・えっ!何で??)。
⑨(次は胸に手を伸ばし・・・)
それどころではない。何故だ!?彼女は泣いている!俺なんか悪い事したか?
純情な彼女の気持ちを全く分かっていなかった。キスもしたことがないのに、いきなり耳を舐められたのだ。。。
*
その後どう彼女をなだめたかは覚えていないが、全くマニュアル通りに行かなかったと言うより、単にマニュアルを信じ、その通りにやった僕のバカさ加減。学校の勉強はちゃんとやって来たつもりだが、そっちの方のお勉強は、こうやって学ぶのですね。
そうやって若い頃積んだ経験が今活かせてるのかなぁ。。。てか、若い頃と違って、そもそもそのチャンスが無い。あれば頑張るのになぁ。。。
(了)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる