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心の枷
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「――本当に反省しているんだろうな!」
腕を組みベッドで胡座をかき座る私とは対照的に、床に正座をし項垂れるアルフレッド殿下とダミアン。もし、この現場を他の者が見たならば、卒倒するほどの衝撃を受けた事だろう。
なんてったって、アルスター王国最強の狼獣人と肉食獣人の中でも別格の力を持つと言われる黒豹の獣人を、最弱草食獣人であるウサギが説教しているのだから。
「そもそも、お前達の考えが間違っている。どこの世界に男を巡って死闘を繰り広げようとする馬鹿者がいるのだ。しかも、今後国の中枢に影響を与えるであろう王子と、その側近がだ。全く、何を考えているのだか……」
「しかし、先生! 私は、コイツを倒して、貴方が手に入るなら、喜んで戦いを挑みます」
「俺だって、こんな奴にユリアスを奪われるくらいなら、戦いを挑む」
横並びに座っていながら、全身でお互いを威嚇し続けている二人を見て、ため息しか出てこない。
「お前らなぁ……自分の立場と言うものを……」
「そんな物、クソくらえだ! 王族に何の興味もないしな。さっさと、王位継承権なんて捨てて、軍に骨を埋めたほうが性に合っている。その方が、誰に気兼ねする事もなくユリアスの側にいられる」
「私だって、コイツのお守りなんて真っ平ごめんですよ。先生も、あんな変態どもの巣窟にいるよりも私と一緒に居た方が絶対に幸せです。ノアール家の別邸で一緒に暮らしましょう。王都からは離れますが、安全で自然豊かな地です。先生の大好きな薬草も豊富にある土地ですし」
「いやいや、そう言うことを言っているのではなく……」
先ほどから、自論を展開する二人は、何を言っても聞く耳を持ってくれない。
このままでは、本当にアルフレッド殿下は王族を辞めかねないし、ダミアンは田舎へ出奔してしまう。この二人が、中枢から居なくなるのは、アルスター王国にとっても、大きな損失だろう。
ただの草食獣人が中枢から居なくなるのとでは、訳が違うのだ。
「――そもそも、お前達は私を愛していると言うが、その認識自体が間違っているのではないか。恋愛感情ではなく、友愛というか、家族に対する愛、みたいなものではないのか」
ダミアンの前世である『タマ』は、子猫の時から私が育てた子供のような存在だ。タマにしてみれば、私は育ての親。その親が、先に他界してしまったものだから、寂しくて寂しくて仕方なかったのだ。
ポチを失った時の私と同じように、心にポッカリと穴が空いてしまったのだろう。その虚しさがいつしか執着へと変わり、前世の私との想い出を残したまま、ダミアンへ転生するという結果を招いてしまった。
アルフレッド殿下は、殿下で『緋色の狼』と言う呪われた容姿で生まれたがために、王族から侮蔑の目を向けられ、母を自分のせいで死に追いやったと思い込み、自分を責めながら幼少期を屍のように無気力に生きてきた。
そして極め付けは、命を狙われ、瀕死の状態で、知らない世界へ転移させられるという波瀾万丈な人生を歩んでいる。
まぁ、たまたま転移した場所が、平和で穏やかな時が流れる世界だったからよかったものの、知らない世界に転移させられたと言うだけで、普通の人間なら正常では居られないだろう。
ただ、その世界からアルスター王国へ戻りたくないと切に願うほどには、病んでいた。そして、爺さんに母の温もりを求めるほどには心を病んでいたのだ『ポチ』は。
「お前たちが、私に母を求める気持ちもわかる。二人とも寂しかったんだよな。無条件で抱きしめてくれる母の存在をずっと求めていたんだよな」
「……ユリアス、それは違……」
「もう、何も言うな。お前たちの気持ちは十分にわかっている。実はな、気を失っている間、私は死後の世界で、ある人物に会ったんだ」
「……はっ? 死後の世界ですって?」
「あぁ。どうやら魂が抜けて仮死状態になっていたらしい。簡単に言うと幽体離脱と言うやつだ」
「幽体離脱だって!? じゃあ、危うく死ぬところだったと言うことか?」
「そうらしいな。ただ、私の前に現れた女性が、こちらの世界へと戻してくれた」
「……女ですか? 先生は、私が必死で貴方を呼んでいた時に、女と仲良くおしゃべりをしていたと」
何を勘違いしたのか、ダミアンに胡乱な目で睨まれる。
「違う違う。その女性とは確かに話はしたが、お前が考えているようなキャッキャ、ウフフなおしゃべりなどしていない」
それどころか、アルフレッドの出生の秘密だの、時の神だの、出来れば聞きたくなかった話がてんこ盛りという逃げたくなるような状況だったのだ。
「じゃあ、何のお話をその女性とされていたのですか?」
「うっ……」
マリアさんと話した内容は出来れば伝えない方が良いと思う。時の神だの、呪いだの、知らない方が幸せな事もある。特に、アルフレッド殿下に関しては、過去のことだけではなく、自分の今後の人生に大きな影響を与え兼ねない内容なのだ。
ただ、マリアさんとの約束もある。今でも我が子のことを愛していると言った彼女の想いを私は殿下に伝える義務がある。それに、殿下が長年悩んできた母を死に追いやったという思い込みを解消することができる。
「その女性の話をするには、殿下、あなたの同意が必要です」
「俺の同意? どういう事だ?」
「私が出会った女性は、マリアさんと言います。かつて鹿獣人だった女性です」
「……まさか?」
「そうです。アルフレッド殿下の母上です」
「うそ……だろ……母は……母は……俺のことを……」
「マリアさんは、殿下のことを心から愛しておいででした。自身に架せられた過酷な運命と立ち向かう原動力が殿下なんだと思います」
「では、母は俺を恨んでいないと言うことか? 母の命を奪った俺のことを」
「えぇ。自分の命と引き換えにしてでも、あなたを産みたかった。愛する人との子を産みたかった。自分が生きた証を残せてよかったと言っていました。殿下……マリアさんは、あなたのことを恨んでなどいません。それどころから、自分のせいで、殿下に過酷な運命を与えてしまったと悔やんでさえいました。どうして、殿下が緋色の狼として生まれてきたのか? その真相を彼女は私に語ってくれました。それを聞くかどうかは、殿下次第です。真相を聞くことで、計り知れないショックを受ける可能性があることだけは伝えておきます」
「緋色の狼として生まれた真相?」
「えぇ、そうです。どうして、アルフレッド殿下だけが、王族の中で青銀の毛を持ち生まれてこなかったのか。その真相です」
その真相を話すことで、アルフレッド殿下はマリアさんを恨むことになるかもしれない。ただ、それをわかった上で、彼女は私に全てを話したのだ。私を通して、我が子に真実を伝えるために。
「――どんな残酷な真実だって構わない。母が、ユリアスの前に現れたのは、その真実を俺に伝えたかったと言うことだろう。それを受け止める義務が、生かされた俺にはある」
「わかりました」
そして、私はポツリポツリとマリアさんとの話をした。神の花嫁だったマリアさんの事、彼女が関わった神が時の神だった事、そして、時の神が仕掛けた呪いと、殿下が前世の私の元へと転移した事の真相、全てを。それを、なんの感情も表に出さずに聞く殿下。
彼の心の中は、今どうなっているのだろうか?
自身の出生の秘密を知り、時の神に架けられた呪いの事を知り、そんな状況に追い込んだ母の事を恨むのだろうか?
「――ユリアス、ありがとう。心の枷がひとつはずれたよ」
殿下は今何を思う……
一筋流れた涙を拭うこともせず天を仰ぐ殿下の顔は、なんだか晴れやかに見えた。
腕を組みベッドで胡座をかき座る私とは対照的に、床に正座をし項垂れるアルフレッド殿下とダミアン。もし、この現場を他の者が見たならば、卒倒するほどの衝撃を受けた事だろう。
なんてったって、アルスター王国最強の狼獣人と肉食獣人の中でも別格の力を持つと言われる黒豹の獣人を、最弱草食獣人であるウサギが説教しているのだから。
「そもそも、お前達の考えが間違っている。どこの世界に男を巡って死闘を繰り広げようとする馬鹿者がいるのだ。しかも、今後国の中枢に影響を与えるであろう王子と、その側近がだ。全く、何を考えているのだか……」
「しかし、先生! 私は、コイツを倒して、貴方が手に入るなら、喜んで戦いを挑みます」
「俺だって、こんな奴にユリアスを奪われるくらいなら、戦いを挑む」
横並びに座っていながら、全身でお互いを威嚇し続けている二人を見て、ため息しか出てこない。
「お前らなぁ……自分の立場と言うものを……」
「そんな物、クソくらえだ! 王族に何の興味もないしな。さっさと、王位継承権なんて捨てて、軍に骨を埋めたほうが性に合っている。その方が、誰に気兼ねする事もなくユリアスの側にいられる」
「私だって、コイツのお守りなんて真っ平ごめんですよ。先生も、あんな変態どもの巣窟にいるよりも私と一緒に居た方が絶対に幸せです。ノアール家の別邸で一緒に暮らしましょう。王都からは離れますが、安全で自然豊かな地です。先生の大好きな薬草も豊富にある土地ですし」
「いやいや、そう言うことを言っているのではなく……」
先ほどから、自論を展開する二人は、何を言っても聞く耳を持ってくれない。
このままでは、本当にアルフレッド殿下は王族を辞めかねないし、ダミアンは田舎へ出奔してしまう。この二人が、中枢から居なくなるのは、アルスター王国にとっても、大きな損失だろう。
ただの草食獣人が中枢から居なくなるのとでは、訳が違うのだ。
「――そもそも、お前達は私を愛していると言うが、その認識自体が間違っているのではないか。恋愛感情ではなく、友愛というか、家族に対する愛、みたいなものではないのか」
ダミアンの前世である『タマ』は、子猫の時から私が育てた子供のような存在だ。タマにしてみれば、私は育ての親。その親が、先に他界してしまったものだから、寂しくて寂しくて仕方なかったのだ。
ポチを失った時の私と同じように、心にポッカリと穴が空いてしまったのだろう。その虚しさがいつしか執着へと変わり、前世の私との想い出を残したまま、ダミアンへ転生するという結果を招いてしまった。
アルフレッド殿下は、殿下で『緋色の狼』と言う呪われた容姿で生まれたがために、王族から侮蔑の目を向けられ、母を自分のせいで死に追いやったと思い込み、自分を責めながら幼少期を屍のように無気力に生きてきた。
そして極め付けは、命を狙われ、瀕死の状態で、知らない世界へ転移させられるという波瀾万丈な人生を歩んでいる。
まぁ、たまたま転移した場所が、平和で穏やかな時が流れる世界だったからよかったものの、知らない世界に転移させられたと言うだけで、普通の人間なら正常では居られないだろう。
ただ、その世界からアルスター王国へ戻りたくないと切に願うほどには、病んでいた。そして、爺さんに母の温もりを求めるほどには心を病んでいたのだ『ポチ』は。
「お前たちが、私に母を求める気持ちもわかる。二人とも寂しかったんだよな。無条件で抱きしめてくれる母の存在をずっと求めていたんだよな」
「……ユリアス、それは違……」
「もう、何も言うな。お前たちの気持ちは十分にわかっている。実はな、気を失っている間、私は死後の世界で、ある人物に会ったんだ」
「……はっ? 死後の世界ですって?」
「あぁ。どうやら魂が抜けて仮死状態になっていたらしい。簡単に言うと幽体離脱と言うやつだ」
「幽体離脱だって!? じゃあ、危うく死ぬところだったと言うことか?」
「そうらしいな。ただ、私の前に現れた女性が、こちらの世界へと戻してくれた」
「……女ですか? 先生は、私が必死で貴方を呼んでいた時に、女と仲良くおしゃべりをしていたと」
何を勘違いしたのか、ダミアンに胡乱な目で睨まれる。
「違う違う。その女性とは確かに話はしたが、お前が考えているようなキャッキャ、ウフフなおしゃべりなどしていない」
それどころか、アルフレッドの出生の秘密だの、時の神だの、出来れば聞きたくなかった話がてんこ盛りという逃げたくなるような状況だったのだ。
「じゃあ、何のお話をその女性とされていたのですか?」
「うっ……」
マリアさんと話した内容は出来れば伝えない方が良いと思う。時の神だの、呪いだの、知らない方が幸せな事もある。特に、アルフレッド殿下に関しては、過去のことだけではなく、自分の今後の人生に大きな影響を与え兼ねない内容なのだ。
ただ、マリアさんとの約束もある。今でも我が子のことを愛していると言った彼女の想いを私は殿下に伝える義務がある。それに、殿下が長年悩んできた母を死に追いやったという思い込みを解消することができる。
「その女性の話をするには、殿下、あなたの同意が必要です」
「俺の同意? どういう事だ?」
「私が出会った女性は、マリアさんと言います。かつて鹿獣人だった女性です」
「……まさか?」
「そうです。アルフレッド殿下の母上です」
「うそ……だろ……母は……母は……俺のことを……」
「マリアさんは、殿下のことを心から愛しておいででした。自身に架せられた過酷な運命と立ち向かう原動力が殿下なんだと思います」
「では、母は俺を恨んでいないと言うことか? 母の命を奪った俺のことを」
「えぇ。自分の命と引き換えにしてでも、あなたを産みたかった。愛する人との子を産みたかった。自分が生きた証を残せてよかったと言っていました。殿下……マリアさんは、あなたのことを恨んでなどいません。それどころから、自分のせいで、殿下に過酷な運命を与えてしまったと悔やんでさえいました。どうして、殿下が緋色の狼として生まれてきたのか? その真相を彼女は私に語ってくれました。それを聞くかどうかは、殿下次第です。真相を聞くことで、計り知れないショックを受ける可能性があることだけは伝えておきます」
「緋色の狼として生まれた真相?」
「えぇ、そうです。どうして、アルフレッド殿下だけが、王族の中で青銀の毛を持ち生まれてこなかったのか。その真相です」
その真相を話すことで、アルフレッド殿下はマリアさんを恨むことになるかもしれない。ただ、それをわかった上で、彼女は私に全てを話したのだ。私を通して、我が子に真実を伝えるために。
「――どんな残酷な真実だって構わない。母が、ユリアスの前に現れたのは、その真実を俺に伝えたかったと言うことだろう。それを受け止める義務が、生かされた俺にはある」
「わかりました」
そして、私はポツリポツリとマリアさんとの話をした。神の花嫁だったマリアさんの事、彼女が関わった神が時の神だった事、そして、時の神が仕掛けた呪いと、殿下が前世の私の元へと転移した事の真相、全てを。それを、なんの感情も表に出さずに聞く殿下。
彼の心の中は、今どうなっているのだろうか?
自身の出生の秘密を知り、時の神に架けられた呪いの事を知り、そんな状況に追い込んだ母の事を恨むのだろうか?
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