【R18】オークの花嫁〜魔王様がヤンデレ過ぎてついていけません!!〜

湊未来

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プロローグ

魔界の禁忌

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 魔族が住まう国、魔界。人間が住まう国、人間界。天使が住まう国、天界。まだ、人間と魔族と天使が交流をもっていた時代。新魔王誕生の式典に招待された人間の男が、魔界の住人に、問いかけた。
 
 新しく魔王になられるのは、あの御方か? 
 
 なんと禍々しくも美しい御方なのだ。
 
 あの御方に、伴侶はいないのか?
 
 あれだけ美しく、強いオーラを持つ魔族であれば、女魔族が放っておかないだろう。
 
 冗談めかして言った男の言葉に、魔界の住人は、皆一様に、眉を顰める。
 
 何!? 魔王となる者に伴侶は必要ない? では、次期魔王の椅子は、どうなるのだ?
 
 ほぉ、魔王は、死ぬ間際に、全ての魔力を己が子へ受け渡し死ぬというのか。
 男であろうと、女であろうと関係なく、男女の営みを必要とせず、子を産むと。それは、また……
 
 しかし、そんなことが可能なのか? 
 魔族という種族は実に興味深い。
 
 魔界でそんな話を聞いた男は、興味本位で魔王について調べ始めた。そして男は、ある事実を掴むに至る。

 歴代魔王の護衛騎士は、全てオーク族の女戦士なのだ。しかも、なぜか皆一様に、魔王が覚醒後に姿を消している。

 まるで女オークの護衛騎士など始めから存在していなかったかのように……
 
 なぜ、覚醒前の魔王の護衛騎士は皆、女オークなのか?
 
 魔王覚醒後、護衛騎士の女オークに何が起こったのか?
 
 そして、『オークの花嫁』とは?

 人間の男が、その答えを知ることはない。魔界の禁忌タブーを暴く者、死の祝福を受けし者となる。
 
 
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