39 / 93
第2章
男女の駆け引き
しおりを挟む「アイシャ、無事に着いて良かった。夜会ぶりだね」
チーフクルーが立ち去れば、ソファに座り書類を見ていたリアムが立ち上がり、アイシャへと近づく。
「リアム様、この度は船旅にお誘い頂きありがとうございます。わたくし船旅は初めてですの。とても楽しみにしておりましたわ」
アイシャは、その場でカーテシーをとり、決まりきった挨拶をする。
「嫌だなアイシャ、そんな他人行儀なあいさつ、やめてくれ。私とアイシャは、幼なじみだろ」
「ふふ、それもそうね。ただ、意趣返しをさせてもらったつもりよ。私の知らない所で、色々と暗躍してたみたいだし。すっかり皆さまの策に嵌められてしまったわ」
ジト目で睨むアイシャを見て、リアムがクスクスと笑う。
「まいったなぁ~、アイシャに『愛している』って言ったのは、本心なんだけどな。まぁ、鈍感なお姫さまには、全く伝わっていなかったみたいだけどね」
「はっ? 鈍感なお姫さまって、失礼な」
「だって、そうだろう。夜会で言ったことも忘れているみたいだし。人気のない所で男と二人きりになると、どうなるか自覚した方がいい。あっという間に、喰われるぞってね」
「あっ!? ま、待って――――」
いっきにアイシャとの距離をつめたリアムに腰を抱かれ、顎に手をかけた彼に深いキスを落とされていた。驚きでわずかにあいた唇の隙間をぬい、口腔内へと侵入したリアムの舌に、己の舌を絡め取られ、吸われる。ジンっと背を駆けのぼった痺れに、アイシャの脳は思考を停止してしまった。
(まずい……、意識が遠のく)
「くくっ、アイシャは深いキスの仕方も知らないのかな? 鼻で息をしないと窒息するよ」
「――――へっ?」
痺れた頭ではリアムが言っている言葉が理解できない。
「もう一度教えてあげようか?」
アイシャの潤んだ瞳が、近づいてくるリアムの唇を捉えた時だった。『ボッボォ――――』と、出航を告げる汽笛の音に、やっと我に返ったアイシャはありったけの力を込め、リアムの胸を押した。
「リアム様! 離してくださいませぇぇぇ」
リアムの腕からどうにか逃げ出したアイシャは、バルコニーへと続く扉から外へと出る。手すりにつかまり、階下をのぞけば、甲板に出た沢山の乗客が、桟橋に集まる人々に手を振る光景が目に写る。どこからともなく降り注いだ紙吹雪が風に舞い、船上を特別な空間へと変貌させていた。
リアムとのキスで赤く上気した頬を、優しい潮風が撫でていく。徐々に落ち着きを取り戻したアイシャの心には不思議な高揚感が渡来していた。
(このドキドキは、船旅へのちょっぴりな不安とワクワク感から来るものよ!)
「甲板で出航セレモニーをやっているみたいだね。後で、甲板にも降りてみようか。その後は、船内で軽食でも取ろう」
いつの間にか隣に来ていたリアムの存在に、アイシャの心臓が早鐘を打ち始める。
(私、どうしちゃったのかしら? これじゃ、まるでリアムを意識しているみたいだわ。きっと、さっきのキスのせいよ……)
「えぇ。甲板にも降りてみたいわ」
アイシャは、赤くなった頬を隠すようにうつむくと、リアムの言葉に適当な相槌を打ち、その場をやり過ごす。
甲板での出航セレモニーが終わり、ゆっくりと船が動き出す。
「リアム様、船が動き出しましたわ! 本当に不思議。こんなに大きな船が動き出すなんて」
「この船は、最新式の蒸気船なんだ。石炭を燃料に、蒸気タービンを動かして、スクリューを回し、前進している」
「リアム様、詳しいのね」
「まぁ、この船はウェスト侯爵家が所有する船だしね。自分の家が所有する船の性能くらい知っておかないと。ウェスト侯爵家は、ここら辺一帯の港町を領地としているんだよ。この蒸気船を所有する船会社も、ウェスト侯爵家の傘下のひとつだ」
道理でロイヤルスウィートなんて言う、王族が泊まるような最上級の部屋を確保出来るわけだ。己の家が所有する船であれば、当たり前か。改めて感じる家格の違いに目眩すらする。
「アイシャ、潮風に当たり過ぎると身体が冷える。部屋の中へ戻ろう」
アイシャはリアムに促され、部屋へと入る。もちろん、アイシャの腰にさりげなく手を回したリアムのエスコート付きでだ。
ピッタリと腰に腕を回されている状況に、アイシャの緊張も高まっていく。しかし、無理矢理リアムの腕を引きはがすのも気がひける。
(今の状況を気にしないためには、他のことに目を向ければいいのよ)
無理矢理、意識を切り替えるために、何かないかと視線を巡らす。改めて部屋の中を見回せば、ロイヤルスウィートの名に相応しい豪華な家具や、調度品が目に入る。
「本当、素敵なお部屋。調度品にはあまり詳しくない私が見ても、素晴らしいものだとわかるわ」
「おや? アイシャは、部屋の内装になんて興味がないと思っていたけど」
「なっ! 私だって、剣ばかりを振っていた幼い頃とは違いますのよ。淑女教育も受けましたし、多少は見る目も養いまして……」
だんだんと尻窄まりになる言葉に、急にリアムの目が気になりだす。
(私、なに張り合っているのかしら……)
淑女教育をしたと言っても、たった一年だけだ。付け焼き刃の知識で、侯爵家の息子と張り合おうだなんて、それこそおこがましい。でも、悔しいものは、悔しいのだ。
(少しは、私だって令嬢らしくなったんだから)
「先ほどリアム様が座っていた猫脚のソファも、精緻な花の刺繍が施され、とても素敵です。それに、壁に飾られた絵画も絵心がない私でも分かるくらいセンスが良いものだわ」
「アイシャが気に入ってくれたならよかった。会えない間に、色々と努力したんだね」
「えっ?」
腰を抱いていたリアムの腕に身体を回され、気づいた時には向かい合う形で、彼の腕の中へと収まっていた。
「アイシャ、私のために努力してくれたの?」
キュッと抱きしめられ、耳元でささやかれた言葉に、鼓動が大きく跳ねる。急に甘さを増した雰囲気に、アイシャの頬が赤く染まっていく。
(まずい、まずい、まずい……、このままでは、リアムの手管に巻かれ、さっきのキスの二の舞になってしまう)
「リ、リアム様!! わたくしのお部屋はどこですの?」
「えっ? アイシャの部屋? ここだけど……」
「――――はっ?」
リアムの案内で見せてもらった寝室は、この部屋に一つしかなかった。
「えっと……、寝室が一つしかございませんが?」
「そうだね。一緒に寝ればいいんじゃないかな」
「えっ、えぇぇぇぇ!!!! イヤイヤイヤ、無理です。絶対無理です! わたくし達、未婚の男女でしてよ!!」
「そうだね。でも、問題ないでしょ、すぐに婚約するし」
婚約するとかなんとか、さらっと怖いことを言っているが、この際それは無視だ。今はとにかく、自室を確保することが最優先事項だ。
「リアム様、早まってはなりません。同衾するなんてもっての他です。わたくし、ナイスバディな身体でもありませんし、もちろん何も起こらないのはわかっておりますが、世間の目と言うものがありますのよ」
「私は、別に気にならないけど」
「いえいえ、そう言う問題ではありません。このフロアには、使用人部屋が、沢山あるではありませんか。そちらを一部屋、使わせてもらってもよろしいでしょ」
船旅の間、リアムと一緒のベッドだなんてハードルが高過ぎる。何も起こらないと分かってはいても寝られるはずがない。
「う~ん、困ったな。残念ながら使用人部屋はいっぱいなんだ。船は狭いだろう。必要最低限の使用人しか連れて来ていないけど、それでもアイシャに一部屋空け渡すのは難しいな。侍従や侍女に廊下で寝泊りしてもらう事になってしまう」
「では、私が廊下で寝泊まりします」
「それは許可できない相談だ。客人を廊下で寝かせたなんて知られたら、ウェスト侯爵家の威信に関わるからね」
「そんなぁ……」
「アイシャ、世間体は全く気にしなくて大丈夫だよ。このフロアにいるのはウェスト侯爵家の使用人のみだし、ロイヤルスウィート専属のクルーは何があっても秘密は漏らさないように教育されている。アイシャは何も心配せず、私とベッドを共にすればいい」
抱かれていた腰をさらに強くひかれ、リアムと向かい合わせに見つめ合う。
「何があっても絶対外部に漏れる心配はないけど、もし私とアイシャが同じベッドで、一夜を共にしたと外部に流れたらどうなるだろうね? 何も起こらなくとも、アイシャは私のところへ、お嫁に来るしかなくなるかなぁ。もちろん二人で既成事実を作っちゃうのも私は大歓迎だよ。一週間の船旅が、実に楽しみだね」
黒い笑みを浮かべ、クスクスと笑うリアムを見つめ、アイシャの頭の中では、彼に言われた言葉がクルクルと回る。
『男は皆、ケダモノ』
黒いオーラを纏ったリアムが、最後のトドメを刺すかのように、ニッコリと笑う。
「ひっ!! リ、リアム様、早まっちゃダメよ。節度を持った行動を取りましょう。わたくしと同衾したなんて噂が流れたらリアム様だって、お困りになるわ!」
「別に僕は困らないけどな……、むしろアイシャと既成事実を作って、私から逃げられないようにしたいくらいだよ。我が国は比較的、性には寛容な国だから結婚前に一夜を共にしているカップルも多いしね。現状では、アイシャの婚約者候補の一人なわけだし、結婚してしまえば、そこら辺は寛容に見てもらえるよ」
イヤイヤイヤ、そう言う問題ではない。
一瞬、リアムの言葉に納得しそうになってしまったアイシャだったが、慌てて首を横に振り、思いとどまる。
(アイシャ、しっかりするのよ!)
「でもやはり、その様な行為は結婚してからがよろしいかと思いますの。だって、わたくし初夜は真っさらな体で迎えたいですもの」
リアムが思いとどまるなら、何だって使ってやるわよぉぉぉ!!
アイシャは恥ずかし気に目を伏せ、消え入りそうな声で言ってみた。
「アイシャ、貴方って人は……、はぁぁ、わかりました。貴方と結婚するまでの辛抱ですね。変な噂も流しませんから」
よっしゃ! 思いとどまったか。
リアムのため息混じりの言葉を聞いたアイシャは、作戦が成功したことがわかり、心の中でガッツポーズを決める。
「――――処女は奪いません。でも、それ以外は保証しませんから」
「えっ!?」
作戦が成功したことに気をよくしていたアイシャは油断していた。ドサッという音と共に、いつの間にかソファへと押し倒されていたアイシャは、リアムに唇を貪られる。
始めのキスが可愛く思えるほどの口淫を仕掛けられて、あっという間に呼吸が上がってしまう。酸素を求め、口を開ければ、さらに奥深くまで侵入してくる舌に翻弄され、脳は酩酊していく。
(あぁぁ、無理……、死ぬ……)
「失礼致します。お返事が無かったもので勝手に入らせて頂きました。リアム様、そろそろアイシャ様を解放なさいませ。アイシャ様のお部屋のご案内と専属侍女の紹介を致しますので」
「・・・・・えっ!?」
部屋に入って来た執事の言葉に、やっと我に返る。
(だ、だまされたぁぁぁぁぁ)
「リアム様! だますなんてひどいです!!」
アイシャの上から起き上がったリアムの目が悪戯に笑っていた。
リアムの行動にヘソを曲げ、私室へとこもったアイシャを乗せ、船はゆっくりと進む。
自分の好みバッチリの居心地の良い部屋へと案内されたアイシャは、侍女が去るとすぐに、ふかふかのベッドの上へと寝転がり、枕に顔を埋め考える。
(きっと、揶揄われただけなのね……)
心に宿った一抹の寂しさにそっと蓋をして、アイシャはふて寝を決め込むことにした。
1
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる