55 / 93
第3章
予想外の襲来
しおりを挟むアイシャはリンベル伯爵家へと迎えに来たナイトレイ侯爵家の馬車に乗り、キースの暮らす王都にある侯爵邸へと向かっていた。
王都の中心部から少し離れた丘の上にあるナイトレイ侯爵邸は、王都にあるのが信じられないほどの広大な敷地を有している。
馬車がナイトレイ侯爵邸の門扉から入り、どれくらいの時間が経ったのだろうか。綺麗に整備された木々の間を抜け進む馬車は、未だに邸宅に到着していない。王都に広大な敷地を有しているナイトレイ侯爵家は、アイシャが想像する以上に、高い地位にいるのだろう。王直属の側近でもある騎士団長を家長とするだけのことはある。
(やっぱり、早く婚約解消してもらった方が、ナイトレイ侯爵家にとっても良いわよね)
車窓から、木漏れ日注ぐ木々を眺めながら、そんなことを考えていたアイシャに声がかかる。
「アイシャ様、まもなく、エントランスに着きますので、ご準備を」
馬車がゆっくりと停止し、外側から扉が開かれ御者の手を借り降りたアイシャは、思わぬ歓迎を受けることになった。
「まぁ! アイシャ様、お待ちしておりましたわぁ~」
(えっ……、誰?)
アイシャの目の前には、大勢の使用人を従え優雅に微笑む、大層美しい令嬢が立っていた。美しいストレートの青髪に、水色の瞳のご令嬢は、白く、美しい顔をほんのりと紅に染め、アイシャを見つめている。着ている花柄のデイドレスも相まって、微笑み佇む令嬢は、まるで精巧に作られた人形のように可憐で、美しかった。
(これは、キースの本命のご令嬢様の登場ではないの?)
キースの側をウロつく煩いハエ(アイシャ)を追い払いに来たというわけだ。
(それにしても、なんて可愛らしいご令嬢なの! ぜひ、お友達になりたいけど、無理よね……)
目の前に立つご令嬢の美しさに、見惚れていたアイシャの沈黙に耐えかねたのか、青髪の令嬢が口を開く。
「まぁ、アイシャ様、緊張なさっているの? どうしましょう? あっ! そういえば、まだ名乗っていませんでしたね。わたくし、マーサ・ナイトレイと申します。以後お見知りおきを」
花柄のデイドレスの裾を両手でつまみ、礼をする令嬢の美しい所作に見惚れながら考える。
――――マーサ・ナイトレイ………、ナイトレイ!?
「えっ!? キース様の姉君で、いらっしゃいますか?? ご挨拶が遅れて申し訳ありません。まさか、キース様の大切な姉君とは露知らず」
「えっ? 姉君? ぷっ――――っふふふ……」
目の前の可憐な令嬢が、目に涙を溜め、お腹を抱え笑っている。その姿を見つめ、アイシャの頭の中で疑問符がクルクルと回る。
(私、何か変なこと言ったかしら?)
「アイシャ様、ごめんなさいね。まさかキースの姉と間違えられるとは思っていなくて。わたくしは、姉ではなく、キースの母です」
「えっ……、えぇぇぇぇぇぇ!!!! お母さま!?」
あまりの衝撃に、よろめく。
目の前の女性は、どう見積もってもキースより二、三歳上くらいにしか見えない。仮にナイトレイ侯爵がロリコンだとしても、目の前のご婦人の若さは尋常ではない。
「アイシャ様、何か変な事を考えていますね? ちなみに夫とわたくしは同じ年でしてよ」
「え、え、え、……、嘘でしょ」
幼い頃に出会ったナイトレイ侯爵の顔を思い浮かべ、困惑する。
(あのクマみたいな侯爵と、同い年……、ありえない……)
「アイシャ様って面白い方ね。思っていることが、全て顔に出るんですもの。その分だと、社交界の噂はアテになりませんわね。キースに無理を言って、アイシャ様とお話をする機会を作ってもらって良かったわ。さぁ、行きましょう!」
放心状態のアイシャの腕を、満面の笑みを浮かべたマーサがつかむ。
(あぁ、マーサ様って意外と力が強いのね。さすが、武闘派ナイトレイ侯爵家の奥様だわ)
放心状態のアイシャは、ハンターに捕まった獲物の如く、がっちりとマーサに腕を組まれた状態で連行されることとなった。
♢
「わたくし、アイシャ様にお会い出来ることを、とても楽しみにしておりましたのよ~」
マーサにガッチリと腕を組まれ、豪華なエントランスを抜け連れてこられたのは、色とりどりの花々が咲き誇る庭園が見渡せるサンルームだった。開け放たれた窓からは芳しい花の香りが風にのり、鼻腔に届く。『いい香り~』なんて、マーサから視線を外していなければ、平常心を保つことも出来ない。
目の前では、人形かと思うほど可愛らしいご婦人がニッコニコ顔でこちらを見つめている。胸の前で手を組み、顔をコテンと傾けて微笑むマーサの姿は、拝みたくなるほど可愛らしく、変な意味で胸がドキドキしてくる。
(私、歓迎されているのよね?)
あまりに友好的なマーサの態度に、『裏があるのでは?』と、疑心暗鬼になる心に、気持ちも沈む。リアムに裏切られてからというもの、好意を素直に受け取ることが出来ず、自己嫌悪に陥ってしまう。
「アイシャ様、緊張なさらないで。わたくし、アイシャ様にお会いして、お礼を言いたかったのです。ずっと――――」
「お礼ですか? わたくしは、何も……」
「いいえ、アイシャ様には感謝してもしきれないの。でも、その前に謝らせて。うちのバカ息子の幼少期からの行い、母として、わたくしが至らなかったばかりに、アイシャ様の身体も心も傷つけてしまい、本当にごめんなさい」
その場に立ち上がり、深々と頭を下げるマーサに、慌ててアイシャも立ち上がる。高位貴族の、しかも侯爵夫人に頭を下げさせるなんて、とんでもないことだ。なんとか頭を上げてもらおうと、手を伸ばすが、彼女は頭を下げ続け、言葉を紡ぐ。
「バカ息子が、か弱い女性に剣を容赦なく打ちつけていたと聞いた時は、あまりの事に卒倒してしまいましたの。それなのに貴方様は、そんなキースを許し、助言まで授けてくださった。アイシャ様のおかげで、夫と息子の長年のワダカマリも解け、今では良好な関係を築いております。全てアイシャ様のおかげなのです」
目の前の可憐なご婦人が、目に涙をいっぱい溜めて、微笑む。その様があまりに美しくて、アイシャは言葉を失う。言葉を発しないアイシャに、マーサはさらに畳みかける。
「わたくし、アイシャ様の婚約者候補にキースが名乗りを挙げたとき誓いましたの。必ずやナイトレイ侯爵家にアイシャ様をお迎えしようと。社交界で色々と囁かれている噂、あんなもの嘘八百だと分かっておりますわ。自身を害したキースをも許す、寛大で崇高な精神を持つアイシャ様が、男を誑かすアバズレなわけありませんもの!」
「お、お待ちください。身にあまる評価を頂き、嬉しい限りではありますが、社交界での噂の真偽は別として、私と関れば、ナイトレイ侯爵家の家名にも傷がついてしまいます。キース様のお名前にも」
「何を言いますか。ナイトレイ侯爵家の家名に傷がつく? そんなの屁の河童ですわ。ナイトレイ侯爵家の者は皆、アイシャ様の味方でございます。もちろん、キースは貴方様のことを誰よりも愛しく思っております。キースは、今まで色恋に全く興味がなく剣一筋でしたが、それもアイシャ様という女性が幼少期からいたからですわ。憎しみと愛は紙一重と言いますでしょ。あの子の長年の想い、受け取っては頂けないでしょうか?」
(こ、これは……、ナイトレイ侯爵夫人直々の、キースと婚約しろ攻撃かしら?)
マーサの圧に、アイシャの腰が引ける。予想外の熱烈歓迎ぶりに困惑し、どう断りを入れようかと悩んでいると、お茶会の席にキースが乱入して来た。
「母上! 俺はアイシャと二人で会うことを許可した覚えはありませんよ。アイシャ、遅くなり申し訳ありません。母がアイシャをエントランスで勝手に迎えていると知り、慌てました。訪問時間は、午後だったはずでは?」
「えっ!? お迎えの馬車も、時間通りでしたが?」
見上げた先に見たキースの顔が強張り、眼光鋭くマーサをキースが見据える。
「母上、謀りましたね?」
「お黙りなさい! 母に向かって謀ったとは何事ですか!! わたくしは、アイシャ様が家で伏せっていると聞いても、ウジウジと手をこまねき行動を起こさない貴方を心配し、一計を案じたのです」
「母上、それが余計なことだと言っているのです!」
「なんですって!? キース、そこになおりなさい!! 今やアイシャ様の婚約者候補はキース、ただ一人という絶好の機会をものに出来ていないのは、誰ですか! ナイトレイ侯爵家の次期当主としても恥ずかしい。少しは男女の駆け引きも学びなさい!」
立ち上がりキースを睨みつけ、叱るマーサの迫力に圧倒される。可愛らしい女性だとばかり思っていたが、キースを説教する姿は、さすがナイトレイ侯爵夫人だと思わせるだけの貫禄があった。
「しかし……、母上が俺だけでなく、アイシャまで騙したことに、変わりありませんよ。俺は良いですが、アイシャには、きちんと謝って下さい。いきなりナイトレイ侯爵夫人に、事前の説明もなく出迎えられれば誰だって驚き、緊張もします。それに、母上は他人に容赦ありませんから」
「まっ!! 失礼な……」
マーサの説教にも動じないキースの姿もまた、ナイトレイ侯爵家の次期当主としての貫禄を兼ね備えている。どちらも一歩も引かない言い合いを続ける二人を眺め、アイシャは恐るおそる声をかける。
「あのぉ、わたくし大丈夫です。女同士、楽しいお話も出来ましたし、キース様も落ち着いてくださいませ」
目の前の親子ゲンカに居たたまれなくなり助け舟を出したアイシャだったが、次に続いたマーサの言葉に、墓穴を掘ったことに気づいた。
「まぁ~、なんて良い娘なの! 直ぐにお嫁に来てもらいたいわぁ。ナイトレイ侯爵家は男ばかりで嫌になっちゃう。アイシャ様、明日にでもナイトレイ侯爵家にいらっしゃい。大歓迎だわぁ~」
「母上、いい加減になさいませ! アイシャが困惑しますから!!」
しびれを切らしたキースが、背後に控えていた屈強な使用人へと指示を出す。指示を受けた使用人は機敏に動き、マーサの両脇を抱え、あっという間に連れ去る。
(前にも似たような光景を見たような気が……)
既視感を覚えつつ、マーサをニコニコ顔で見送るキースを見て、アイシャはコソッとため息をついた。
10
あなたにおすすめの小説
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。
婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。
だが――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。
しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。
『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』
さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。
かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。
そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。
そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。
そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。
アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!
エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」
華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。
縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。
そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。
よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!!
「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。
ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、
「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」
と何やら焦っていて。
……まあ細かいことはいいでしょう。
なにせ、その腕、その太もも、その背中。
最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!!
女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。
誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート!
※他サイトに投稿したものを、改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる