ゴルハラ~ゴルフハラスメント体験談~

もっくん

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ゴルフハラスメント体質の営業部

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その会社は工業用軽機械メーカーで、仕事的には納入先が決まっていて価格競争も激しくなくて決まったお客さんに納入するだけのルーティンなのでそこまで忙しい会社ではありません。

その営業部は元々50代の部長以下40代~20代の男性の部下がいる部署でそこに僕が7人目として配属されました。


部長が大のゴルフ好きというのは入社当日から噂で耳にしていて、部長の見た目も赤黒く日焼けしていていかにもゴルフ好きそうな感じです。

3ヶ月くらい社内のいろいろな部署を回って研修を受けた後で営業部に正式配属された初日にもニコニコしながら真っ先に「君はゴルフをするのか?」といきなり聞かれました。

「いいえ、したことありません。」と答えるといかにも残念そうに「前職も営業だったのにゴルフしないのか?営業というものは、ゴルフくらい嗜まないとだめだぞ。早めにゴルフを始めたほうがいいぞ。」と軽く言われました。
その時点では、部長の軽い冗談程度にしか感じませんでした。

まさか配属後そんなにゴルフに激しく悩まされ、最終的にゴルフ起因で辞めることになるとまでは思っていませんでした。


さて、配属されて一緒に仕事をしてみると、部長は朝から晩まで仕事そっちのけでゴルフの話題ばかりです。

この前のコンペで隣の部署のあいつがこんな面白いプレイがあった。
賭けをしたら最後の最後でこんな逆転劇があった。
あそこのゴルフ場のあのホールは難しすぎる。
若い頃営業中に打ちっぱなしに行ってたら会社から電話かかってきたけど平気だった。
とかそんな話ばっかりです。

はっきり言ってしまうと、仕事が特別できるから部長になっているというより、ゴルフを通じて社内で他の部署に顔が利くから部長をやってるんじゃないかと思います。
他部署もまた偉い人ほどゴルフ好きなのです。

他の営業社員も部長に気を遣ってゴルフの話題を積極的にしているのが、中途入社の自分にもはっきりわかります。
部署の7人中5人がゴルフをしていて、その時点でゴルフをしないのは僕ともう一人40代の社員のAさんだけでした。


さらに部長と同行外出していると、その場にいないAさんのことをめちゃくちゃ悪く言っています。
「あいつは駄目だ。ゴルフもしないから営業に骨を埋める覚悟がない。趣味がない人間は面白くない。大きい仕事は任せられない。」「その点Bはいい。ゴルフもよくやっているからな。筋がいい。」とゴルフをしないAさんをこき下ろす代わりに、ゴルフをする同年代40代のBさんをやたら持ち上げています。

仕事ぶりは僕から見てAさんもBさんも変わりありません。なんならAさんのほうが真面目に仕事に打ち込んでいてお客さんからの信頼も厚いように見受けられます。
とりあえず僕は「はあ、そんなもんですかね。」と話を合わせていますが、僕自身もなるべくゴルフはやりたくないなと思っていました。


部長は「営業たるものゴルフをやれ!ゴルフは営業の嗜みだ!」と口癖のように言いますが、特に営業部がお客さんとゴルフをすることはありません。

社内のゴルフコンペが盛んなだけで、後は部長と営業部員で集まってホールを回っているので、ゴルフが会社として営業成績に結びついている訳では全然ないのです。

営業部員も、部長の機嫌を取るために休日も部長のゴルフに無理矢理付き合わされているだけです。
そして部長に気を遣ってゴルフが好きで好きで仕方ない振りをしている。
というかゴルフ以外に部長と話す話題がない。
もしくは仕事をがんばっても評価されないので、なんとかしてゴルフで部長に取り入るしかない。そんな部署でした。


僕は最初の2ヶ月くらいの間、部長が僕にゴルフをやらせたい圧力は薄々感じていましたが、のらりくらりと「まずは仕事を覚えてからにしたいです。」となんとかかわしていました。
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