1 / 5
ゴルフハラスメント体質の営業部
しおりを挟む
その会社は工業用軽機械メーカーで、仕事的には納入先が決まっていて価格競争も激しくなくて決まったお客さんに納入するだけのルーティンなのでそこまで忙しい会社ではありません。
その営業部は元々50代の部長以下40代~20代の男性の部下がいる部署でそこに僕が7人目として配属されました。
部長が大のゴルフ好きというのは入社当日から噂で耳にしていて、部長の見た目も赤黒く日焼けしていていかにもゴルフ好きそうな感じです。
3ヶ月くらい社内のいろいろな部署を回って研修を受けた後で営業部に正式配属された初日にもニコニコしながら真っ先に「君はゴルフをするのか?」といきなり聞かれました。
「いいえ、したことありません。」と答えるといかにも残念そうに「前職も営業だったのにゴルフしないのか?営業というものは、ゴルフくらい嗜まないとだめだぞ。早めにゴルフを始めたほうがいいぞ。」と軽く言われました。
その時点では、部長の軽い冗談程度にしか感じませんでした。
まさか配属後そんなにゴルフに激しく悩まされ、最終的にゴルフ起因で辞めることになるとまでは思っていませんでした。
さて、配属されて一緒に仕事をしてみると、部長は朝から晩まで仕事そっちのけでゴルフの話題ばかりです。
この前のコンペで隣の部署のあいつがこんな面白いプレイがあった。
賭けをしたら最後の最後でこんな逆転劇があった。
あそこのゴルフ場のあのホールは難しすぎる。
若い頃営業中に打ちっぱなしに行ってたら会社から電話かかってきたけど平気だった。
とかそんな話ばっかりです。
はっきり言ってしまうと、仕事が特別できるから部長になっているというより、ゴルフを通じて社内で他の部署に顔が利くから部長をやってるんじゃないかと思います。
他部署もまた偉い人ほどゴルフ好きなのです。
他の営業社員も部長に気を遣ってゴルフの話題を積極的にしているのが、中途入社の自分にもはっきりわかります。
部署の7人中5人がゴルフをしていて、その時点でゴルフをしないのは僕ともう一人40代の社員のAさんだけでした。
さらに部長と同行外出していると、その場にいないAさんのことをめちゃくちゃ悪く言っています。
「あいつは駄目だ。ゴルフもしないから営業に骨を埋める覚悟がない。趣味がない人間は面白くない。大きい仕事は任せられない。」「その点Bはいい。ゴルフもよくやっているからな。筋がいい。」とゴルフをしないAさんをこき下ろす代わりに、ゴルフをする同年代40代のBさんをやたら持ち上げています。
仕事ぶりは僕から見てAさんもBさんも変わりありません。なんならAさんのほうが真面目に仕事に打ち込んでいてお客さんからの信頼も厚いように見受けられます。
とりあえず僕は「はあ、そんなもんですかね。」と話を合わせていますが、僕自身もなるべくゴルフはやりたくないなと思っていました。
部長は「営業たるものゴルフをやれ!ゴルフは営業の嗜みだ!」と口癖のように言いますが、特に営業部がお客さんとゴルフをすることはありません。
社内のゴルフコンペが盛んなだけで、後は部長と営業部員で集まってホールを回っているので、ゴルフが会社として営業成績に結びついている訳では全然ないのです。
営業部員も、部長の機嫌を取るために休日も部長のゴルフに無理矢理付き合わされているだけです。
そして部長に気を遣ってゴルフが好きで好きで仕方ない振りをしている。
というかゴルフ以外に部長と話す話題がない。
もしくは仕事をがんばっても評価されないので、なんとかしてゴルフで部長に取り入るしかない。そんな部署でした。
僕は最初の2ヶ月くらいの間、部長が僕にゴルフをやらせたい圧力は薄々感じていましたが、のらりくらりと「まずは仕事を覚えてからにしたいです。」となんとかかわしていました。
その営業部は元々50代の部長以下40代~20代の男性の部下がいる部署でそこに僕が7人目として配属されました。
部長が大のゴルフ好きというのは入社当日から噂で耳にしていて、部長の見た目も赤黒く日焼けしていていかにもゴルフ好きそうな感じです。
3ヶ月くらい社内のいろいろな部署を回って研修を受けた後で営業部に正式配属された初日にもニコニコしながら真っ先に「君はゴルフをするのか?」といきなり聞かれました。
「いいえ、したことありません。」と答えるといかにも残念そうに「前職も営業だったのにゴルフしないのか?営業というものは、ゴルフくらい嗜まないとだめだぞ。早めにゴルフを始めたほうがいいぞ。」と軽く言われました。
その時点では、部長の軽い冗談程度にしか感じませんでした。
まさか配属後そんなにゴルフに激しく悩まされ、最終的にゴルフ起因で辞めることになるとまでは思っていませんでした。
さて、配属されて一緒に仕事をしてみると、部長は朝から晩まで仕事そっちのけでゴルフの話題ばかりです。
この前のコンペで隣の部署のあいつがこんな面白いプレイがあった。
賭けをしたら最後の最後でこんな逆転劇があった。
あそこのゴルフ場のあのホールは難しすぎる。
若い頃営業中に打ちっぱなしに行ってたら会社から電話かかってきたけど平気だった。
とかそんな話ばっかりです。
はっきり言ってしまうと、仕事が特別できるから部長になっているというより、ゴルフを通じて社内で他の部署に顔が利くから部長をやってるんじゃないかと思います。
他部署もまた偉い人ほどゴルフ好きなのです。
他の営業社員も部長に気を遣ってゴルフの話題を積極的にしているのが、中途入社の自分にもはっきりわかります。
部署の7人中5人がゴルフをしていて、その時点でゴルフをしないのは僕ともう一人40代の社員のAさんだけでした。
さらに部長と同行外出していると、その場にいないAさんのことをめちゃくちゃ悪く言っています。
「あいつは駄目だ。ゴルフもしないから営業に骨を埋める覚悟がない。趣味がない人間は面白くない。大きい仕事は任せられない。」「その点Bはいい。ゴルフもよくやっているからな。筋がいい。」とゴルフをしないAさんをこき下ろす代わりに、ゴルフをする同年代40代のBさんをやたら持ち上げています。
仕事ぶりは僕から見てAさんもBさんも変わりありません。なんならAさんのほうが真面目に仕事に打ち込んでいてお客さんからの信頼も厚いように見受けられます。
とりあえず僕は「はあ、そんなもんですかね。」と話を合わせていますが、僕自身もなるべくゴルフはやりたくないなと思っていました。
部長は「営業たるものゴルフをやれ!ゴルフは営業の嗜みだ!」と口癖のように言いますが、特に営業部がお客さんとゴルフをすることはありません。
社内のゴルフコンペが盛んなだけで、後は部長と営業部員で集まってホールを回っているので、ゴルフが会社として営業成績に結びついている訳では全然ないのです。
営業部員も、部長の機嫌を取るために休日も部長のゴルフに無理矢理付き合わされているだけです。
そして部長に気を遣ってゴルフが好きで好きで仕方ない振りをしている。
というかゴルフ以外に部長と話す話題がない。
もしくは仕事をがんばっても評価されないので、なんとかしてゴルフで部長に取り入るしかない。そんな部署でした。
僕は最初の2ヶ月くらいの間、部長が僕にゴルフをやらせたい圧力は薄々感じていましたが、のらりくらりと「まずは仕事を覚えてからにしたいです。」となんとかかわしていました。
0
あなたにおすすめの小説
フルーツ販売の労働マルチに騙されてしまった体験談
もっくん
エッセイ・ノンフィクション
以前26歳の時に私は労働マルチと呼ばれる会社とうっかり業務委託契約をしてしまい、フルーツ販売の仕事をしたことがあります。
結果的にはいいように使われただけで、楽をして儲かっているのは社長ただ一人というシステムなのですが、その当時はうまいこと乗せられて一時的に疑問にも思わなかったのだから、洗脳とは恐ろしいものです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
チラシの裏を埋む 〜資源ゴミの日までの命〜
もっくん
エッセイ・ノンフィクション
紙の原料は、元をたどればすべてパルプです。
同様に、僕が書き散らす駄文の数々も、元をたどればすべて思いつきです。
不要になった紙を安易にゴミに捨てることが資源の浪費につながるように、思いついたことをそのまま忘却の彼方へ流してしまうのは、ある意味、脳内資源の浪費と言えるでしょう。
チラシの裏に記すような雑多な思考をここに書き留め、せめて資源リサイクルの精神を持って供養したい。
そんな思いからこのエッセイは生まれました。
古紙回収の仕組みは確立していますが、未だ駄文回収の仕組みは未確立です。
駄文を放置するのではなく、適宜推敲し、再利用し、時には全く別の形に生まれ変わらせることで、脳内資源の有効活用を図ります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる