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父さんの出てきた夢
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今朝見た夢は
父さんと街を歩き
ライブハウスで
フリースタイルジャズを聴き
本屋に行った
わたしはやたら体がだるく
手に取った本は
目がかすんでよく見えない
全体に暗いのは
あるいは古書店だったのか
父さんが
集めてるマンガの
第百巻目だけがある
と言って喜んでたが
マンガだったらあっちの店に
だいたいあるとわたしは言う
で、向こうの本屋というか
マンガ専門店
ピンキーな少女マンガ
つよそうな少年マンガから
青年マンガやビジネスもの
アメコミなども取り揃いの
さすがに専門店
そこでぐるぐると螺旋階段状に
マンガが連なってるという有り様
わたしはとにかく目が見えないのと
足が重たくて登れない
力を抜くと坩堝に落ちていき
下に行くほど
ロリータな感じのマンガ
あるいは出禁の変態マンガ
父さんの探してたのは
ふつうに人気のあるマンガだが
五十代男の集めるものとしては
性癖変態
とまではいかないけど
無口になっちゃうわ
そんな父さんの
オタクなところが
思春期のわたしには
いや、ハタチすぎてからも
気持ち悪かった
父さんの
いいところと言えば
欲しいと言ったものは
大抵買ってもらえる
本とか画材とか限定だけと
ギターも買ってくれたな
感謝しなきゃな
だけど
父さんは自分が
何をやりたいか
必死で探してたんだ
でも分からなくて
代わりにわたしの
求めるものを買って
満足していた
わたしの夢を利用するんだ
今になってみれば
かわいそうな父さん
何もかもをぶっ壊し
家を出て
自分で身体もぶっ壊したんだ
そしてわたしはなぜか
いや
なぜでもなくホッとした
もうものが壊れない
母さんが悲しまない
ときどき父さんなら
あの高い画材も買ってくれる
だろうなあとか
自分勝手なこと思うけどね
父さんの夢だった
芸術家のはしくれに
娘はなりました
父さんの買ってくれた
色鉛筆のおかげでもあります
夢は薄暗い中
溶けてしまって
父さんの顔ももう
はっきりとは思い出せない
アタマ良かったのに
能力以下の仕事しか
できなかった父さん
目覚めて
その夢の中の父さんと
今のわたしは恐らく同年代
変な父さんだったけど
生まれる時代をちょっと
間違えたくらいなんだよな
十三の、十七の、二十一の
わたしは父さんが
嫌いだったけど
なこと思って
目覚めてからぼんやりしてたら
遅刻しそうになった
夢
ときどき見る
父さんの夢
父さんと街を歩き
ライブハウスで
フリースタイルジャズを聴き
本屋に行った
わたしはやたら体がだるく
手に取った本は
目がかすんでよく見えない
全体に暗いのは
あるいは古書店だったのか
父さんが
集めてるマンガの
第百巻目だけがある
と言って喜んでたが
マンガだったらあっちの店に
だいたいあるとわたしは言う
で、向こうの本屋というか
マンガ専門店
ピンキーな少女マンガ
つよそうな少年マンガから
青年マンガやビジネスもの
アメコミなども取り揃いの
さすがに専門店
そこでぐるぐると螺旋階段状に
マンガが連なってるという有り様
わたしはとにかく目が見えないのと
足が重たくて登れない
力を抜くと坩堝に落ちていき
下に行くほど
ロリータな感じのマンガ
あるいは出禁の変態マンガ
父さんの探してたのは
ふつうに人気のあるマンガだが
五十代男の集めるものとしては
性癖変態
とまではいかないけど
無口になっちゃうわ
そんな父さんの
オタクなところが
思春期のわたしには
いや、ハタチすぎてからも
気持ち悪かった
父さんの
いいところと言えば
欲しいと言ったものは
大抵買ってもらえる
本とか画材とか限定だけと
ギターも買ってくれたな
感謝しなきゃな
だけど
父さんは自分が
何をやりたいか
必死で探してたんだ
でも分からなくて
代わりにわたしの
求めるものを買って
満足していた
わたしの夢を利用するんだ
今になってみれば
かわいそうな父さん
何もかもをぶっ壊し
家を出て
自分で身体もぶっ壊したんだ
そしてわたしはなぜか
いや
なぜでもなくホッとした
もうものが壊れない
母さんが悲しまない
ときどき父さんなら
あの高い画材も買ってくれる
だろうなあとか
自分勝手なこと思うけどね
父さんの夢だった
芸術家のはしくれに
娘はなりました
父さんの買ってくれた
色鉛筆のおかげでもあります
夢は薄暗い中
溶けてしまって
父さんの顔ももう
はっきりとは思い出せない
アタマ良かったのに
能力以下の仕事しか
できなかった父さん
目覚めて
その夢の中の父さんと
今のわたしは恐らく同年代
変な父さんだったけど
生まれる時代をちょっと
間違えたくらいなんだよな
十三の、十七の、二十一の
わたしは父さんが
嫌いだったけど
なこと思って
目覚めてからぼんやりしてたら
遅刻しそうになった
夢
ときどき見る
父さんの夢
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