過眠Ω

yoh_okazaki

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過眠Ω

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冬季限定チョコレート
しゃぶる私は鬱病で
夕方6時はもう薄暗い
暖房をつけるのももったいない
ので
布団に入れば
温まってきて眠たい

大体5時には何もかもが終わる
起きている意味なんかまるでない
ただ虚しく
冬季限定てきに薄暗い
思考の果てにある布団
正しいことである

日々はある
グラデーションに染まる一日と
一週間と一ヶ月
どれもひとかたまりとして
通り過ぎていく
そこに感情移入できていた
ことが今は妙に
懐かしい

今や生きざまは
色見本のどれかを掴む
その辺りから横滑りする
ただ美しい
グラデーションと化して
いるだけの
本体は無色透明な
筆洗いだったのでした

絵筆も汚れてないな
いつか洗って
筆洗いの水も替えた
水道水
無色透明毒性もない

色水には毒性がある
この
美しいグラデーションでも
明度が下がる
彩度も下がる


といっても様々な黒があり
いや
色々な黒がある
黒にだって
明度も彩度もあるのです
明るい黒から
鮮やかな黒から
それらとはかけ離れた
くたびれた黒

無色透明だった頃の
黒は美しかった
そこから始める
グラデーションも
格段にきれいだ
メリハリもある
メリもハリもきれいだった

今は

今はそんなものはなくなり
冬季限定チョコレートの
それを食べ尽くす鬱病の
黒は甘いばかりの
下品ななり
そんなことも
含めてかな

眠たいだけの夕方6時
眠たい
だけ6時
布団温かい
足元だけが
ちょっと冷たいけど
それも心地良い
もう少ししたら
足元までもすっかり温まり

やさしい眠り
もう眠たいんだ
うすい意識に漂う
個人てきな時空
何しろ私は
色のない絵しか描かないのだし
今日の意識に
フィニッシュ

意識のレベルは浅く
眠りのレベルとしても浅い
身体が浅い
アタマの中で
灰褐色なよわい電流が
ながれる
主にイオンの移動としての
脳波だ
呼吸は意識すれば
コントロールできるものだけど
鼓動はコントロールできない
心臓が止まれば
死ぬんだろうな

浅い意識のレベルでは
死ぬことも近くにある
大切なひとたちのために
私の身体にみんなの
痛みや疲れを取り込んで
それごと死んでしまえばと
思わなくもない
繰り返している呼吸が
ふと止まる
十分も止めれば十分だろうか
ああだけど
眠たくてできない

とっぷりと暮れた
温かい布団に入ったなりの
いのち
眠たい
さむざむしく
明日は目覚めると
薄気味悪い虫になってて
とか思ってないけど

どちらかといえば
世界の在りようの方に
変わっていてもらいたいんです
世界は愛に満ち溢れ
なんてさ
眠たい

これといって悪い事もしてないし
むしろいいことをしてるつもり
ああ脳みそにはね
電磁波で記憶は書き換えられる
のかな
眠たい
わけのわからない
夢ばかり
次々と見ては流れる

SNSに投げても
だれからも
返事がこないな

ムダか
何もかもが
っていうのクセだけど
何もかもが
ムダか

知ってたよ
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