176 / 387
変化の理由
14
しおりを挟む
まだ当時は友人同士だった2人。妻にも奏を会わせてやることができ、律には本当に世話になった。仕事の話も進んだし、知能指数の高い律との会話は大崎も単純に楽しめた。
その2人が付き合い始めたと千愛希から聞いて、大崎は嬉しかった。睦月と別れたばかりの頃、千愛希は気丈に振舞ってはいたが切なそうだった。
大崎も結婚するものだとばかり思っていたものだからなんて声をかけていいかもわからなかった。それが律と付き合い初めてからまた明るくなった気がしたのだ。ようやく次の恋愛に目を向けられたんだと安堵した。
「守屋くんとは順調?」
「まぁ……順調もなにも友達の延長みたいなものですけど」
そう言いながらも、頬を染めていた千愛希の顔を思い出した。あの2人は一緒にいる方がいい。器用でありながら恋愛には不器用そうな2人が、しっかり意思疎通を図れるようになるまで時間がかかるだろうと大崎には思えた。
他人が下手に世話を焼いたりするより、時間をかけて歩み寄っていく方が絆も深まるだろうと大崎も暖かく見守ってきたのだ。
そこへきて、友人の睦月から「別れなきゃよかった」だなんて言葉は聞きたくなかった。
「千愛希が……寂しそうな顔するんだ」
「……は?」
「彼とは会ったよ。会えて千愛希も嬉しそうだった。でも、なんか……」
「わかるよ。2人の空気感はちょっと他とは違う。でも、ただそれだけだ。お互いそれでいいとして付き合ってる」
「わかるけど、千愛希が遊ばれたりしてるんじゃないかって」
睦月の言葉に大崎は軽く息をつき、「守屋くんは仕事を紹介してもらった関係で一度食事をしたけど、常識のあるいい子だったよ。軽率な行動をするような子じゃない。任せて大丈夫だろう」と言った。
その2人が付き合い始めたと千愛希から聞いて、大崎は嬉しかった。睦月と別れたばかりの頃、千愛希は気丈に振舞ってはいたが切なそうだった。
大崎も結婚するものだとばかり思っていたものだからなんて声をかけていいかもわからなかった。それが律と付き合い初めてからまた明るくなった気がしたのだ。ようやく次の恋愛に目を向けられたんだと安堵した。
「守屋くんとは順調?」
「まぁ……順調もなにも友達の延長みたいなものですけど」
そう言いながらも、頬を染めていた千愛希の顔を思い出した。あの2人は一緒にいる方がいい。器用でありながら恋愛には不器用そうな2人が、しっかり意思疎通を図れるようになるまで時間がかかるだろうと大崎には思えた。
他人が下手に世話を焼いたりするより、時間をかけて歩み寄っていく方が絆も深まるだろうと大崎も暖かく見守ってきたのだ。
そこへきて、友人の睦月から「別れなきゃよかった」だなんて言葉は聞きたくなかった。
「千愛希が……寂しそうな顔するんだ」
「……は?」
「彼とは会ったよ。会えて千愛希も嬉しそうだった。でも、なんか……」
「わかるよ。2人の空気感はちょっと他とは違う。でも、ただそれだけだ。お互いそれでいいとして付き合ってる」
「わかるけど、千愛希が遊ばれたりしてるんじゃないかって」
睦月の言葉に大崎は軽く息をつき、「守屋くんは仕事を紹介してもらった関係で一度食事をしたけど、常識のあるいい子だったよ。軽率な行動をするような子じゃない。任せて大丈夫だろう」と言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる