謀られ妻による綿密な復讐

雪村こはる

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自立と自律

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 そんなことをされては、奏士の下半身も軽く反応した。最近、亜月へのストレスで考えることも多かった。

 とても亜月を抱く気にはならないし、向こうもその気はない。しかし、性欲は溜まるし定期的に自己処理はしている。
 由乃と会う時も、由乃の美しい体を抱くのが楽しみだった。

 由乃は生意気なところもあるが、亜月と違って奏士を立ててくれるところもあった。そういったところも好きだったし、女性としても亜月よりも魅力的だと思っていた。

 今後、亜月との間に子供ができるとしたら不妊治療になるだろう。そうしたら体外受精になるかもしれないし、性行為をしての自然妊娠はお互いに望まない気がした。

 そう考えると、俺って不倫以外で女を抱けることってないんだよな……。性欲の捌け口にするためだけに亜月を抱く気にもならないし。

 少し硬くなった股間を鎮めようと、深呼吸をする。

「もじもじしちゃって……やっぱり溜まってるんじゃない」

「うるさいな……触られれば誰だって勃つだろ」

「じゃあ、小泉さんに慰めてもらったらいいんじゃない?」

「……」

「やっぱり、セックスレスなんじゃない」

 由乃は、両手で口元を覆ってクスクスと笑った。

「からかうためにわざわざ話しかけてきたのか? 別に抱かせてくれるわけじゃないんだろ?」

 一方的に由乃に振られた奏士にとっては、一時は亜月に興味が戻ったとはいえ、抱けるものなら抱きたいと思っていた。

「……いいけど?」

「へ……?」

「エッチするくらいなら、いいけど。その代わり、お家のこともっと教えてよ。私に隠し事なんてしないで」

 由乃は、ゆっくりと奏士の太腿を撫で上げた。性欲の塊になっている奏士に、わざわざ好意を見せる必要なんてない。
 そんな演技などもうしなくても、体でいくらでも釣れると由乃は思った。
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