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それぞれの生活
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営業終了時間を確認して真白は片付けを始めた。地元を遠く離れた県外へとやってきていた。縁もゆかりも無い場所だ。
知り合いは1人もいない。しかし、それが心細いどころかとても心地よかった。
亜純と離れたくない一心で生まれ育った県内に留まっていたが、心の奥底では嫌な思い出ばかりのあの地を捨てたくて仕方がなかったのだ。
亜純のことはまだ心残りがある。メッセージ1つで済ませてしまったが、我儘を言えば最後に一度会いたかった。
同窓会の時に一緒に撮った写真はスマホの中にまだあった。あの時はこうなることなど想像もしていなかった。
どうしたらよかったんだろうかと考えるが、正解などわからない。新たな生活はそれほど悪くはなかった。同じ仕事をまた始め、誰とも連絡を取り合わずただ自分のためだけに生きる。
自分を幸せにしてあげられるのは自分だけなのだと改めて思った。真白の境遇を誰も知らない。亜純にだって恋愛感情を抱いていたことは伝えても、壮絶な過去については触れなかった。
同情されたくはないし、絶対に有り得ないとわかっていても亜純にだけは汚いと思われたくはなかった。
それも依と寝た瞬間に、亜純にとっては異色に見えてしまっていたのかもしれないが。
ただ、自分が自らの手で幸せを見つけるしかないように、この先亜純も依ではない誰かとの幸せを自分で見つけるしかないのだと真白は思えるようになった。
亜純が幸せになれるように、亜純を幸せにしてくれる男を、と躍起になっていたが、結局のところ幸せなど主観であり他人が決めることなどできない。
亜純が自ら選んだ人生なら、どんな未来であろうと受け入れられるだろう。そういう強い精神力を持つ人間だということをわかっていたはずなのに自分のエゴで他人の人生を掻き回してしまった。
もう亜純のことを忘れなくては、と思いながらも今までのメッセージのやり取りも写真も消せずにいるのは、まだ恋心が残っているからだとわかっているが、真白は気付かないふりをして売り場の片付けを続けた。
知り合いは1人もいない。しかし、それが心細いどころかとても心地よかった。
亜純と離れたくない一心で生まれ育った県内に留まっていたが、心の奥底では嫌な思い出ばかりのあの地を捨てたくて仕方がなかったのだ。
亜純のことはまだ心残りがある。メッセージ1つで済ませてしまったが、我儘を言えば最後に一度会いたかった。
同窓会の時に一緒に撮った写真はスマホの中にまだあった。あの時はこうなることなど想像もしていなかった。
どうしたらよかったんだろうかと考えるが、正解などわからない。新たな生活はそれほど悪くはなかった。同じ仕事をまた始め、誰とも連絡を取り合わずただ自分のためだけに生きる。
自分を幸せにしてあげられるのは自分だけなのだと改めて思った。真白の境遇を誰も知らない。亜純にだって恋愛感情を抱いていたことは伝えても、壮絶な過去については触れなかった。
同情されたくはないし、絶対に有り得ないとわかっていても亜純にだけは汚いと思われたくはなかった。
それも依と寝た瞬間に、亜純にとっては異色に見えてしまっていたのかもしれないが。
ただ、自分が自らの手で幸せを見つけるしかないように、この先亜純も依ではない誰かとの幸せを自分で見つけるしかないのだと真白は思えるようになった。
亜純が幸せになれるように、亜純を幸せにしてくれる男を、と躍起になっていたが、結局のところ幸せなど主観であり他人が決めることなどできない。
亜純が自ら選んだ人生なら、どんな未来であろうと受け入れられるだろう。そういう強い精神力を持つ人間だということをわかっていたはずなのに自分のエゴで他人の人生を掻き回してしまった。
もう亜純のことを忘れなくては、と思いながらも今までのメッセージのやり取りも写真も消せずにいるのは、まだ恋心が残っているからだとわかっているが、真白は気付かないふりをして売り場の片付けを続けた。
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