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それぞれの生活
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その日はそのまま帰宅……とはいかず、そのままラブホテルへと向かった。ホテルなんてかなり久しぶりだった。
依と結婚する前に何回か行ったくらいだ。依の大学卒業後にはそのまま結婚して一緒に住み始めたから、それからラブホテルなど行ったことはなかった。
旅行や遠出をした時にいい旅館やホテルを依がとってくれたことはあった。けれど、あからさまな性行為をする為のホテルとは全く違う。
もちろんラブホテルの利用方法など人それぞれだし、今は女子会なんかも行うらしい。しかし、亜純にとっては緊張する場所だった。
悠生に一緒にお風呂に入るかと誘われたが、とても恥ずかしくて初めから一緒になど入れなかった。交代でシャワーを浴びることになり、先に勧められると亜純は丁寧に服を畳んで深呼吸してからシャワーを浴びた。
匂いが気になって、なんども体を擦る。もう2年以上もセックスしていないのに上手くできるだろうかと緊張した。
何度も深呼吸して、やっとの思いでガウンを着て悠生の前に飛び出した。
悠生は穏やかに笑って「俺もシャワー浴びてくるね。テレビ見て待ってて」とテレビを付けたままシャワーを浴びに行く。
その間、亜純はずーっと自分の心臓の音を聞いていた。テレビの画面を見ていても、声など入ってこない。
悠生が帰ってくるのが待ち遠しいのに帰ってこなければいいなんて矛盾が生じる。亜純が色々考えを巡らせていると、あっという間に悠生が現れて手を引かれた。
その後はただただ悠生に身を任せた。セックスってどうするんだっけ? そんなふうに考える暇もなく、悠生に触られる部分が全て熱くて自分の意思とは別に声を上げた。
依とするセックスとは何もかもが違った。体がおかしくなるほど絶頂を感じて、抱き合っているだけで幸せだと思えた。
依と結婚する前に何回か行ったくらいだ。依の大学卒業後にはそのまま結婚して一緒に住み始めたから、それからラブホテルなど行ったことはなかった。
旅行や遠出をした時にいい旅館やホテルを依がとってくれたことはあった。けれど、あからさまな性行為をする為のホテルとは全く違う。
もちろんラブホテルの利用方法など人それぞれだし、今は女子会なんかも行うらしい。しかし、亜純にとっては緊張する場所だった。
悠生に一緒にお風呂に入るかと誘われたが、とても恥ずかしくて初めから一緒になど入れなかった。交代でシャワーを浴びることになり、先に勧められると亜純は丁寧に服を畳んで深呼吸してからシャワーを浴びた。
匂いが気になって、なんども体を擦る。もう2年以上もセックスしていないのに上手くできるだろうかと緊張した。
何度も深呼吸して、やっとの思いでガウンを着て悠生の前に飛び出した。
悠生は穏やかに笑って「俺もシャワー浴びてくるね。テレビ見て待ってて」とテレビを付けたままシャワーを浴びに行く。
その間、亜純はずーっと自分の心臓の音を聞いていた。テレビの画面を見ていても、声など入ってこない。
悠生が帰ってくるのが待ち遠しいのに帰ってこなければいいなんて矛盾が生じる。亜純が色々考えを巡らせていると、あっという間に悠生が現れて手を引かれた。
その後はただただ悠生に身を任せた。セックスってどうするんだっけ? そんなふうに考える暇もなく、悠生に触られる部分が全て熱くて自分の意思とは別に声を上げた。
依とするセックスとは何もかもが違った。体がおかしくなるほど絶頂を感じて、抱き合っているだけで幸せだと思えた。
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