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愛情は感じるもの
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今までだったら嬉しかった悠生の手も、無理に口内に竿を押し込められた記憶が蘇ってきて、背筋が冷たくなった。
反射的にその手を振り払い、悠生と距離をとった。
「亜純ちゃん?」
「あ、ごめ……。ちょっと、あんまり体調よくなくて……」
亜純は慌てて誤魔化そうとしたが、悠生はじっと真顔で亜純の目を覗き込んだ。真顔というよりも、ゾッとするような冷たい目をしていた。
「体調悪くなったの、急に?」
「生理前で……ちょっと、くるの早いかもだけど……」
「なんかさ、逃げようとしてる?」
「え……?」
「お財布もさ、シャワー浴びる前と位置違ったよね? 先に帰ろうとしたとか?」
「ちが……」
亜純はぶわっと全身に鳥肌が立った。財布を確認したが、戻した位置まで見られているとは思ってもいなかった。
既に金は抜き取ったのだから、用のなくなった財布に興味は示さないだろうと勝手に思ったのだ。
しかし、亜純に金を盗んだことがバレていないかどうか確かめるためにはその後の財布の位置まで確認するのは納得のいく行為だ。だからといってそこまで見越して行動できるほど亜純は冷静ではいられなかった。
「旅行も行けなくなって安心してない?」
「そ、そんなことない! 前から忙しいって聞いてたし日曜日は予定があることが多かったから最初から旅行に行けることの方がビックリで」
亜純は焦りからばーっと捲し立てるようにそう言葉を繋げた。悠生の日曜日を1日自分にくれたら嬉しい。そう思っていたはずなのに、これ以上長い時間はとても一緒にいられそうになかった。
「ふーん……じゃあ、行く? 旅行」
「え? 仕事なんじゃ……」
「亜純ちゃんの反応が見たかっただけだよ? 悲しんでくれるのかなぁって思って」
そう言いながらも、悠生はにこりと笑うこともなく亜純から目を逸らすこともなかった。
反射的にその手を振り払い、悠生と距離をとった。
「亜純ちゃん?」
「あ、ごめ……。ちょっと、あんまり体調よくなくて……」
亜純は慌てて誤魔化そうとしたが、悠生はじっと真顔で亜純の目を覗き込んだ。真顔というよりも、ゾッとするような冷たい目をしていた。
「体調悪くなったの、急に?」
「生理前で……ちょっと、くるの早いかもだけど……」
「なんかさ、逃げようとしてる?」
「え……?」
「お財布もさ、シャワー浴びる前と位置違ったよね? 先に帰ろうとしたとか?」
「ちが……」
亜純はぶわっと全身に鳥肌が立った。財布を確認したが、戻した位置まで見られているとは思ってもいなかった。
既に金は抜き取ったのだから、用のなくなった財布に興味は示さないだろうと勝手に思ったのだ。
しかし、亜純に金を盗んだことがバレていないかどうか確かめるためにはその後の財布の位置まで確認するのは納得のいく行為だ。だからといってそこまで見越して行動できるほど亜純は冷静ではいられなかった。
「旅行も行けなくなって安心してない?」
「そ、そんなことない! 前から忙しいって聞いてたし日曜日は予定があることが多かったから最初から旅行に行けることの方がビックリで」
亜純は焦りからばーっと捲し立てるようにそう言葉を繋げた。悠生の日曜日を1日自分にくれたら嬉しい。そう思っていたはずなのに、これ以上長い時間はとても一緒にいられそうになかった。
「ふーん……じゃあ、行く? 旅行」
「え? 仕事なんじゃ……」
「亜純ちゃんの反応が見たかっただけだよ? 悲しんでくれるのかなぁって思って」
そう言いながらも、悠生はにこりと笑うこともなく亜純から目を逸らすこともなかった。
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