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新しい風
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亜純は洗われた食器を拭きながらふっと口角を上げた。依との生活は全部一緒に、だった。食事も並んで一緒に作る。洗濯物も一緒に干して一緒に畳む。洗い物は亜純が洗って依が拭く。
そうやって何もかも一緒にやってきた。それはそれで楽しかったし負担も少なかった。
千景との生活は依の時とは全く違う。依との生活しか知らない亜純にとっては初めての比較になる。
けれど、全てが新鮮だった。家に帰ればいつでも千景がいる。それは亜純の安心感だった。反対に1人で家にいることはないが、千景が仕事場にこもっている間は何をするのも自由だった。
千景はヒーリングミュージックをイヤホンで聴きながら作業をするから、多少音を立てても問題はない。
だからドラマや映画を見るのも自由だし、料理をするのもストレッチをして過ごすのも自由。
一緒にいながらベッタリとくっついてばかりでないのは、依の時とは違う。そんな時間も亜純にとっては快適だった。
千景のことはもちろん好きだが、自分の時間も欲しい。依といた時には気付かなかったが、与えられたらそのありがたみをひしひしと感じた。
その分、くっついていられる時には存分に甘えられた。千景の匂いに包まれて、体温を感じて、存在を確かめ合う。その時間がとても幸せだった。
依とはできなかった子供の話だってできる。近くに公園があった方がいいだとか、子供部屋には何を置くだとか。
まだ気が早い気はしたが、未来を想像できることがこんなにも安心するものだと再確認できた。
悠生はあの後、あっさりと逮捕された。被害者が続出し、おとり捜査もあったりしていくつもの罪を問われている。
まだ判決は出ていないものの、亜純の件に関しては千景が弁護士を間に入れてくれたことで示談で解決した。
裁判で戦うのは時間がかかるし、今後妊娠でもして体が大変な時に色んなことを思い出しながら心労をかけるよりいいと亜純も納得した上での結果だった。
そうやって何もかも一緒にやってきた。それはそれで楽しかったし負担も少なかった。
千景との生活は依の時とは全く違う。依との生活しか知らない亜純にとっては初めての比較になる。
けれど、全てが新鮮だった。家に帰ればいつでも千景がいる。それは亜純の安心感だった。反対に1人で家にいることはないが、千景が仕事場にこもっている間は何をするのも自由だった。
千景はヒーリングミュージックをイヤホンで聴きながら作業をするから、多少音を立てても問題はない。
だからドラマや映画を見るのも自由だし、料理をするのもストレッチをして過ごすのも自由。
一緒にいながらベッタリとくっついてばかりでないのは、依の時とは違う。そんな時間も亜純にとっては快適だった。
千景のことはもちろん好きだが、自分の時間も欲しい。依といた時には気付かなかったが、与えられたらそのありがたみをひしひしと感じた。
その分、くっついていられる時には存分に甘えられた。千景の匂いに包まれて、体温を感じて、存在を確かめ合う。その時間がとても幸せだった。
依とはできなかった子供の話だってできる。近くに公園があった方がいいだとか、子供部屋には何を置くだとか。
まだ気が早い気はしたが、未来を想像できることがこんなにも安心するものだと再確認できた。
悠生はあの後、あっさりと逮捕された。被害者が続出し、おとり捜査もあったりしていくつもの罪を問われている。
まだ判決は出ていないものの、亜純の件に関しては千景が弁護士を間に入れてくれたことで示談で解決した。
裁判で戦うのは時間がかかるし、今後妊娠でもして体が大変な時に色んなことを思い出しながら心労をかけるよりいいと亜純も納得した上での結果だった。
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